エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

セミやトンボ 小さな命に思う

2017-07-29 | 環境問題

 
今日ミンミンゼミの初鳴きを聞いた。未だ梅雨は明けないが、暑い夏を待ちきれずに鳴いたのだろう。小さな林を抱く我が家の庭では、6月末からヒグラシが鳴き始める。白々と夜があける朝方、そして日が傾く夕方には、すべてを超越するこの純粋さわやかな響きに癒されている。昨日は、絶滅が心配されているコバネアオイトトンボの撮影に森の中の水辺に行った。やがて、林床の木漏れ日のササの葉にイトトンボを見つけた。この独特な橙色の胸部は、羽化直後の未成熟のコバネアオイトトンボ、今年も会えた喜びが湧いてきた。誰にも邪魔されずひっそりといのちを長らえている小さなトンボを思った。林に中は、昼中にもかかわらずヒグラシのセミ時雨が響いていた。生物多様性の危機が言われるが、セミもトンボも例外ではない。消えつつある物言わぬ小さな虫たちにもっと目を向けていかなければと思っている。


 
《数年前のコバネアオイトトンボ》

 ♂   ♀♀ 確かに翅は短いか

      交尾  産卵

 

数日前に出会った未成熟個体

翅胸前面の橙色はアオイト、オオアオイトと異なる。今年も成長した個体と会えることを願っている。


ヒメシロチョウ 第3化発生

2017-07-28 | 自然観察

 先月末、いつもヒメシロチョウ保護に協力頂いている河川事務所から、7月末に草を刈るとの連絡があった。

 前に草刈りをしなかった部分の草を刈ること、新たに残す場所を変更することなど話し合った。

 今日、様子を見に土手まで行ったら、もう予想していなかった第3化のヒメシロチョウが発生し、見事に土手を覆うツルフジバカマの海原を飛んでいた。

 既に産卵行動がいくつも見られた。

 

 産卵  産み落とされた卵確認

 丁度、ジャノメチョウが群生し、ムラサキツメクサやコウゾリナの花に吸蜜していた。

  ジャノメチョウ♂ 

 ♂  年1回の発生と思っていたが,・・・夏型か?

 帰宅後、河川事務所のW所長に電話で草刈りについて意見交換をした

 土手には所々にウマノスズクサも2~30cmに伸びていた。

 土手の一角に,ウマノスズクサを集め柵を作れば、激減しているジャコウアゲハも助かるのではないだろうか。

 最近はジャコウアゲハどころか、食草のウマノスズクサそのものが絶滅危惧種となりそうだという話しを聞いた。

 ウマノスズクサ 

  モンキチョウ産卵

  

土手にも結構小さな命が・・・。

 


ヒグラシのセミ時雨

2017-07-28 | 自然観察

 

最近、チョウやトンボが少なくなった。日々里山を巡りながら抱く実感だ。

今日は、数日前に発生を確認したコバネアオイトトンボの成熟した美しい姿を見に行った。

環境省のレッドリストで絶滅危惧種第Ⅰ類に挙げられているこのトンボ、毎年1,2回しかお目にかかれない。

林の中の水辺に向かうと、昼中にもかかわらずヒグラシのセミ時雨に驚いた。

そのさわやかな響きに癒されながら進むと、木漏れ日にルリ色に輝くアマゴイルリトンボが休み、まだ翅が乾ききらない新生マユタテアカネが舞い上がった。

  マユタテアカネ♀翅班型


林を抜けるとの土手に出た。今日も、蝶のような藍色の翅輝くチョウトンボが迎えてくれた。

池には,ギンヤンマが交尾態で飛び回り、コフキトンボが多かった。土手の草むらにはクロイトトンボが多い。

  チョウトンボ♂

ショウジョウトンボ コオニヤンマ

イトトンボ類は水辺から林の方へ移動しているようだ。

元来た林を戻ると、ゼフが飛び出した。そうか、未だ7月末、ゼフィルス類はこれからなんだ。どうもミヤマカラスシジミのようだった。

クロイトトンボ  ミヤマカラスシジミ 

アマゴイルリトンボの美しさに見惚れていたら、すぐ横にあの橙色をした未成熟のコバネアオイトトンボが止まっていた。

この環境なら、しばらくは大丈夫だろう。

   絶滅危惧第1類(CN+EN)

 

《今日出会った仲間たち》

  キアゲハ

キボシカミキリ  ベニシジミ

出穂し始めたイタドリのつぼみにルリシジミが産卵を繰り返していた。

また、笹藪にゴイシシジミの産卵を観察した。このチョウは純肉食性である。ササコナフキツノアブラムシの付いたササの葉裏にじっと羽を閉じて産卵していた。

 ルリシジミ産卵 ゴイシシジミ産卵

キチョウも、メドハギに産卵、小さな虫たちのこの精一杯の営みが尊い。

  キタキチョウ

イチモンジセセリ クロヒカゲ

  

キマダラセセリ スジグロシロチョウ

ハグロトンボ  ヤブキリ

クズの花 ヤブカンゾウ


 ミヤマアカネ 

オニヤンマ キイトトンボ

オオアオイトトンボ 

アオイトトンボ 

ときどきセミや蜻蛉の抜け殻を見つける。

帰宅してルーペで調べる楽しみがある。  触角の各節の長さから判定できる。   

   ヒグラシと同定

   アブラゼミと同定

(2017.7.26)


町内夏祭り 終わる

2017-07-23 | 日々の生活

   

15日に八幡神社例大祭、16日にはお日市に向けての準備をした。

22日、いよいよお日市当日、天候にも恵まれ、朝6時のテント設営から始まった。

曇り空にときどき夏の陽射しが照りつけた。天気は奇跡的で、門田方部はかなりの降りだったようだが雨に遭うことはなかった。

役員、組長、副組長、子供会役員、つくも会役員の総勢80名一致協力、団結のご褒美だろう。

一人一人の取り組みにより、今年も楽しく充実したお祭りを終えることが出来た。

ともかく、疲労は著しい、各位のご苦労、住民の強力なパワーに驚きつつ、あらためて感謝申し上げたい。

年に数回の町内各種の行事は、町内住民の親睦を深め、より暮らしやすい町にしたい思いからだ。そんなひとときになったと確信している。

いろいろな反省点は後日まとめたい。 一夜明け翌日の日曜日は朝6時、雨がポツリポツリ降り始めたが、無事テントの撤収を終え、

諸々を会館へ運び、終了宣言。 静かに降る雨の中、しばしの安堵感に浸っている。

【お祭りスナップ】

 山門倉庫からテント、支柱運び出し 

  テント設営 全部で8基+簡易4つ

 役員記念撮影  12時~焼きそば食材刻み

 焼きトウモロコシ300本完売 焼き鳥2500本

 子供会   福引き抽選

 今年も生ビール  焼き鳥長蛇の列

焼きそば 特大鉄板新調 交通安全係

 

次の町内会行事は、9月末の研修旅行、10月の敬老芋煮会。

 


チョウトンボ  コバネアオイトトンボ

2017-07-20 | 自然観察

どうしてもチョウトンボにあいたくてF地点へ行く。

「山の淋しい湖に 一人来たのも悲しい心~ 」  懐かしの 「湖畔の宿」を口ずさみ

ひっそりした山の池へ。

コフキトンボが池の端に止まっている。ひらひら、1年ぶりのチョウトンボが乱舞していた。

 コフキトンボ ショウジョウトンボ

 

 

 チョウトンボ交尾態

チョウトンボの交尾は短い。空中でからみ水面へ、のパターンが多い。わずか数秒間で離れ、♀単独で産卵する。

キイトトンボ  連結産卵

4~5年前まで沢山いたE地点の池、もうチョウトンボの姿はない。

この池、20年前にできた人工池だが、素晴らしいビオトープとなった。

あのマダラナニワトンボも毎年楽しみに観察できた。しかし、10年前、ポンプの故障で大変なことに。

以来、毎年県へお願いして7~8年、ようやく水位を確保できたが時既に遅し。

池の生態系は極端に変わった。チョウトンボ、マダラナニワトンボだけではない。植生の変化もあり、水生昆虫は全滅だ。

ゲンゴロウやコオイムシ、あれほど賑やかだったイトトンボ類もほとんど消えた。つい怨み節もでてしまう。

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池までの林道は生まれたばかりのマユタテアカネだらけ、所々でアマゴイルリトンボに出会う。

相変わらず、虫が少ない。

♀ アマゴイルリトンボ♂

 マユタテアカネ

 

    

 

  

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ひょっとしたら、コバネアオイトトンボではないか?気になる未成熟のイトトンボを発見。

生長して胸の模様がでないと判定は無理かも知れない。でも、アオイトトンボ、オオアオイトトンボの未成熟個体とは違うような気がする。

ちなみに、手元の図鑑には ◎コバネアオイトトンボは,【羽化直後は胸部が橙褐色となる点が他の近縁種と異なる】とある。

トンボの尾園博士に聞きたいくらいだ。

【絶滅危惧第1類のコバネアオイトトンボ】

   

 


虫が少ない  トンボ池の貧困

2017-07-19 | 自然観察

今日はチョウトンボを見に出かけた。

数年前まであれほどいたチョウトンボが、いずれの池にも見ることが出来なかった。

先ず、E地点のトンボ池、チョウトンボはおろか、イトトンボ類もほとんど見えない。

地下水のくみ上げを数年間しなかったことが原因と考えている。

池歩勿論だが、公園全体の管理もこれまでとは全然違うようだ。

先ず、トンボ池周辺の除草が,昨年あたりから極端に違っている。

もちろん、池の植生が全く変わった。茅が8割を占め。空間開放水面は1~2割程度だ。

数年前まであまり見かけなかったアメリカザリガニが目立った。

よく見られたゲンゴロウやコオイムシ,ヤゴなども壊滅しているようだ。

 

さらに、隣の池の木道は,傷んでは入れなくなってから5年ほどになると思う。

昔はカキツバタが林立していたが、今はがまの穂で埋め尽くされている。

水面も油が浮き、死の池と化している。

また、奥の池へ行く通行止めだった橋が、なくなっていた。掛け替えが行われるのだろう。

その奥の大きな池も、カヤの繁茂はないが、トンボがいない。

《池の周囲で見かけた仲間たち》

   ツグミ 

 スジグロチャバネセセリ

   

エゾトンボ 

  コオニヤンマ

  

 エゾトンボ?

ハグロトンボ ヒグラシあわれ 

    

 アマゴイルリトンボ                                       産卵

 

 


ミヤマアカネ初見

2017-07-18 | 自然観察

数日前、A地点にミヤマアカネを見ることが出来なかった。

未だ早いと思いきや、今日庭で初見した。

庭で初見  クロチクの葉に

 

午後は晴れ間が出てきたので,3時過ぎにA地点へ行ってみた。

未成熟が多いが、ミヤマアカネがたくさん発生していた。既に成熟した真っ赤な♂もいた。

  

♂ 

    アキアカネ

今年は、モンシロチョウが多いようだ。田の畦のあちこちに交尾態が見られた。

   

 ルリシジミ♀

 キマダラセセリ ベニシジミ

 

夜、文化祭の会議。


ホシミスジ

2017-07-18 | 自然観察

我が家で世代交代しているチョウがいる。愛しのホシミスジだ。

窓の脇のユキヤナギの木陰に来て、今日も産卵していた。

我が家が居心地が良いのだろう、しょっちゅう見かける。

シモツケやユキヤナギ、コデマリなど食草に事欠かない。

ときおり、裏の神社の林を巡り住宅地の様子を見に出かけるが、本拠地は我が家の庭だと思っている。

  

フタリシズカの実に吸水 

  ユキヤナギに産卵 窓からパチリ

あとは、ルリシジミが咲き出したハギに産卵する。コミスジも、フジでも食べているのか、よく来る。

そうそう、ヒメキマダラヒカゲも,発生しているかも知れない。

セイヨウフウチョウソウにスジグロシロチョウ、アゲハはサンショウに産卵するのを見かけたことがある。

気がかりなのは、当たり前に賑やかに飛んでいたヤマトシジミが見えなくなったこと。 

また最近とんと見かけなくなったのが、ジャコウアゲハ。ウマノスズクサガあちこち植わっているが数年産卵していかない。

明らかに、徐々に虫が少なくなっている。

庭に来たコミスジ、ホシミスジと楽しそうに飛んでいる。ノリウツギにベニヒラタムシ。

コミスジ 

 

ウスバカゲロウ  オオシオカラトンボ

 

そろそろミヤマアカネが発生したかも。B地点へ。未だ少し早いようだ。

風が強く,早々に引き上げる。 ヤブカンゾウが土手に咲き始めていた。

 ウラギンスジヒョウモン 

  あわれ

 レンコン開く  

梅雨明け未だ。 以上、昨日のこと。

昨夜から豪雨、雷ひどく、竜巻警報が出ている。

 


コガタスズメバチ お祭り準備 

2017-07-17 | 日々の生活

 

月日は巡り、今年も夏を迎えた。

15日は八幡神社の例大祭、町内役員の都合の付く方が代表してお祓いを受けた。

町内会最大の行事、お日市は第4土曜日に決まっている。今年は22日だ。

翌16日、午前6時には役員、組長・副組長中心に総勢70名ほどが神社に集合、諸準備に取り組んだ。

山門の左右に祭礼の大きな幟を立て、紅白の横断幕を張った。

参道にも小さな幟も立ち、通りの電柱に日の丸の小旗が翻った。

楽しく、賑やかなお祭りとなるよう願っている。

   

     

   

帰りがけに、作業中は気づかなかったが、横断幕をかけた山門の軒先にハチの巣を見つけた。

早速、Yamaさんが脚立に登り、手慣れた手つきでスプレーで駆除、落下した巣には大きな幼虫がいっぱい詰まっていた。

お祭りが始まる時期に、しかも人通りの激しい場所に巣を構えたことが不運、巣を見つけられた不運。

犠牲になった5~6頭のハチが転がった。少し大きめのは女王鉢のようだ。

愛おしく、数匹を拾った。オオスズメバチの脇に比較の標本としたいと思った。

調べるとコガタスズメバチのようだ。あの怖いキイロスズメバチとの区別は、単眼の周囲の色で見分ける。黄色かった。

凶暴で警戒心が強いキイロスズメバチほど凶暴ではなく、温厚な部類に入る。

キイロは屋根裏や壁の中などの閉鎖空間に巣を作るが、このコガタスズメバチは住宅の軒下や、生い茂った樹木の枝など、解放された空間を好んで営巣するらしい。

  

     

                                 女王ハチか約3.0cm    働き蜂か 約2.3cm 

朝食後、会館に9:00に集まりお護符や抽選券づくりに汗を流す。 お札・お護符協賛頂いた世帯300軒分と、夕食券を組毎に袋詰め、当日の確認を終え解散11:00。

      

 

いろいろ精神的な疲れを感じているが、やるしかない! 

アジサイが益々濃く色づいてきた。萩の花が咲き始めた。

  


エゾトンボ

2017-07-15 | 自然観察

真っ白な大きな積乱雲に夏本番を覚えた。

いくつか池を巡った。

 ハグロトンボ  コフキトンボ

 マユタテアカネ  シオカラトンボ

    

     ヤゴ   クロスジギンヤンマ?                   かなりのセイヨウミツバチが吸水にしていた。

   モートンイトトンボが消え、キトンボの天下

アマゴイルリトンボ 普通連結産卵と思っていたが、♀が単独で産卵していた。

オス 

  ミスジチョウ ツバメシジミ

  コノシメトンボ  ノシメトンボ 

  ノリウツギ クリの赤ちゃん

  ヒメシジミ♀   オオシオカラトンボ

  オオセッカか?

里山を歩くと、いつもいろいろな出会いがある。

あわれ! 約4mほどの高さにクモの巣にトンボがかかっていた。

どうもエゾトンボの仲間、クモには折角の獲物を悪いが、確認したくて、棒きれを探して投げつけた。

何度か挑戦し、トンボから離れた、支えの糸を切った。

  

  エゾトンボ ♂ 

先ずは、シリカゲルを敷いて乾燥させる。

大分もがいたのだろう、トンボをくるむクモの糸を丁寧に取り除いた。                    

新鮮な,未だ軟らかい未成熟のオスのエゾトンボだった。

トンボが気の毒でかわいそうだ。 持ち帰り標本にしようと考えた。

林道をしばらく行くと、道をふさぐように大きなクモの巣がかかっていた。

その横を仲間の、同じエゾトンボが飛んでいた。注意して飛べよと呼びかけた。

 

  

吸水にミスジチョウが一頭、何だか、虫が少ない。最近の実感だ。

久しぶりにオオムラサキの雄姿を見た。 数年見ていなかった。 あの滑空する紫の発光鱗に、少年の日の思い出が蘇った。

 

ちょっと、と出かけたが、3時間歩いた。 連日の暑さのせいもあるのか、めまいを覚えることあり。

昨日、月一度の検診、このところ体調が悪かったが、約4kgの減量に驚いた。

夏祭り近づく。 今日例大祭、明日朝早く、境内清掃、諸準備 お日市22日、身体に気をつけて! 自分に言い聞かせた。


東山ダム

2017-07-11 | 自然観察

昨日、最高気温は36.8℃で日本第3位を記録した。

少々ばて気味だが、午前中、お祭りの準備雑件で数件回る。

午後一番で、久々東山ダムへ。オオミスジ、ヒメシジミを見に行ったのが、確か6月中旬。

茶屋は、今日もお休みだった。元気でいるのか心配になった。

   

あまりの暑さか、チョウもトンボも少ない。

   キタキチョウ産卵 メドハギ

アキアカネ  テングチョウ

 ウラギンヒョウモン  ミドリヒョウモン

数年前、コムラサキの大発生、数十頭が吸水していたことを思い出した。

オカトラノオ トリアシショウマ

 

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 庭のクロチクに  ビワ アジサイ 金魚

 

夕方、秋の文化祭の打ち合わせ会議。

今日も暑い一日だった。

 


ツノトンボ

2017-07-10 | 日々の生活

朝早く庭の水くれをした。

山椒の葉にオオチャバネセセリがは羽根を休めていた。ここで寝たのだろう。

オオシオカラトンボ♀                             我が家の庭が大好き。

  

枝に、一瞬ハラビロトンボの♀かと思ったが、ツノトンボをみつけた。じっくり観察すると,実にトンボに似ている。

いつも見かけるキバネツノトンボと違い地味な模様だ。オオツノトンボだ。

  朝日を浴びて

ツノトンボ科    【ウイキペディアより】

『全体としてはトンボ目の昆虫に形状が似ているが、小さく色も黄色で多毛なのでトンボとはかなり違った印象を与える。長くて先の膨らんだ特徴的な触角を持つ。前翅より後翅のほうが小さく、トンボ科の昆虫に似ている。また毛を多く持つものが多い。トンボとは異なり、翅を斜め後ろ、下向きに伏せるように畳む。』

 

ツルフジバカマのツルにアカスジカメムシが集まっていた。

  

                          

 もう一つ、パセリに似た小さい花がきれいな植物を見つけた。数本がきれいに咲いている。

パセリだなと思い、パセリと比べると明らかに違う。花びらが大きく

パセリ 

 ? 

 

〈庭のアジサイ〉

  

  

ノリウツギ  ムラサキシキブ


木材チッパー 第3回 「森で遊ぼう」

2017-07-09 | 教育を考える

「もりで遊ぼう」第3回

 今年初めての猛暑日、若松の最高気温は33.5℃だった。

 クマノミズキが美しく咲く金堀分校跡に子供たち22名,保護者11名が集った。

   

 月1度の自然体験の会だ。 お手伝いしはじめもう5年目になった。

 今回「第3回」のテーマは 「もりの宝探し・木材チッパー」 

 到着して先ずビオトープを覗いた。居た居た、池の端に植えたムラサキシキブの枝に大きな白い風船、モリアオガエルの卵塊が見えた。

 今年で3年目になる。すっかり棲みついたようだ。

   

 

 この里山の自然の中のビオトープ、会の先輩たちが「森で遊ぼう」を立ち上げたころに作ったと聞いた。

 森の宝物探しは,例のごとくカードを首に、「冒険のモリ」を歩きながら見つけたものにシールを貼り、ビニール袋に採集。約2時間の森の探索を終え、みんな無事に戻った。

 朝から暑い日だったが,森の中は涼しく快適だった。

   

 班長さんが代表して,組毎に宝物を発表した。

 少し宝物が少なく残念だったが、低学年の子供にも心に残った体験ができたと思う。

 みんなでサツマイモ畑の雑草を取り除き、日陰でお弁当を拡げた。

 午後は,第1回の時に除伐した木々を運び、木材チッパーウッドチップづくりを体験した。耳栓とゴーグルを付け、一人ひとりが挑戦した。

 除伐に関連し、なかなかのアイディアテーマだと思った。

   

 宝探しのカード裏に、「木材の再利用、ウッドチップは!」の解説プリント。

  ・二酸化炭素を閉じ込めておくことができる。 ・暖かみを感じる ・クッション性がある
  ・草が生えないように緑化樹のまわりに敷く  ・紙の材料になる
 

 帰りに袋いっぱいいただいてきた。

 暑さの盛夏、子ども達も疲れたようだった。我が輩も少々。予定より1時間ほど早く閉会式。

 来月は,僕のプロデュース担当テーマ「昆虫ウオッチング」だ。

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帰りに長原の池により、産卵を繰り返すモートンイトトンボを観察してきた。

  モートンイトトンボ単独で産卵

 ♂  メス

    オゼイトトンボ産卵

 数年前からアマゴイルリトンボも

 ナツアカネ初見 キイトトンボ

 

疲れが出た。シャワーを浴び、ばーちゃんの薦めもありビールで喉を潤した。・・・1週間は忙しかった。ご褒美を兼ねて!

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驚きの擬態?????

  一見ミスジチョウの蛹では?と間違えた枯れ葉。


自然保護の思想は 野外での体験から 

2017-07-07 | 教育を考える

 絶滅危惧種ヒメシロチョウが細々と生息する山里の小学校で出前授業をした。

昨年同様、5年生の授業テーマは「貴重なヒメシロチョウを守る」。

まず、昆虫、特にチョウとトンボについて学び、その後の天候にも恵まれた野外活動では、子ども達は自然の中にはたくさんの生き物が精一杯生きていることを肌で感じたようだった。

今年は発生時期が早く、見られるか心配していたヒメシロチョウだったが、帰り道でようやく食草のツルフジバカマに産卵する様子を観察することができた。

昨年の子ども達の感動が忘れられず、是非見せたかったので本当に嬉しかった。

子ども達は、沢山飛び交うナツアカネやハラビロトンボ、そして咲き始めたノアザミやクサノオウはじめたくさんの植物を知った。

そして、一時の自然とのふれあいで、里山にはいろいろな生き物がいること(生物多様性)や一つ一つの生き物はばらばらでなく、つながっていること(里山生態系)を学んだ。

こうしたヒメシロチョウ保護の具体的実践は、必ずや子ども達のふるさとの自然保護思想に結びつくに違いないと思っている。

 

    


授業「貴重なヒメシロチョウを守る」 事前調査

2017-07-06 | 教育を考える

明日の授業を前に,同し時間帯に事前調査をした。

授業のタイトルは,「貴重なヒメシロチョウを守る」なので、今年は時期的に昨年より発生が遅く、ヒメシロが飛んでいないことが心配だった。

梅雨時の予報で、数日前までは雨を心配していたが、明日は曇りときどき晴れだ。

明日は七夕、学校行事でも3校時から七夕集会があり、我が5年生の出前授業は1,2校時の予定となった。

授業計画は、8時半から少し短いが30分ほどのお話し、昆虫や郷土の里山に細々と生息している、絶滅の心配なヒメシロチョウについて学ぶ。

そのあと野外へ出て1時間、自然の中にいろいろな生き物が精一杯に生きている様子を肌で感じてもらいたい。

教室へ戻ってのまとめは、以下を確認したい。

     ①いろいろな生き物がいること(生物多様性について)

     ②一つ一つの生き物はばらばらでなくつながっていること(森林生態系について)

     ③ヒメシロチョウの保護について考えたい。

最後に、生徒たちに、今後の課題を与えたい。

     ①実際に野外で触れた生き物の中から、関心を持った虫や植物についてゆっくり調べること。

     ②ツルフジバカマを移植してヒメシロチョウを観察してみよう。

こうした小学校での授業は,考え抜いた保護の具体的実践の一つだ。

自分たちの地域で,絶滅の危険性が高い(絶滅危惧第1類)ヒメシロチョウが生息していることを知ること。

そこから興味関心が高まり、保護の思想が生まれるはずだ。

事前の調査で、少ないがヒメシロチョウを数頭確認出来た。

以下は、事前調査で【学校からヒメシロの庭までに見かけた生き物】

     

   

   

  

      

  

  

      

 

 学校 - 500m - ブルーベリー畑 - 200m - スモークツリー - 400m -  一本松 ヒメシロの庭(自称)

      ツルフジバカマ、ヒメジョオン、ハラビロトンボ、ユウガギク、ノゲシ、蕎麦畑の土手にヒメシロ数頭、産卵、吸蜜を撮る。

      アキアカネ、スジグロシロチョウ、コウゾリナ、クサノオウ,ヨウシュヤマゴボウ、イタドリ、スモークツリー、ツユクサ、ベニシジミ、ツユクサ、

      モンキチョウ、スジグロシロチョウ、ドクダミ、ブタクサ,スイバ、マメコガネ・・・・・・

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 少し登ってみた。夏の虫たちがどんどん出始めた。アキカアネを初見できた。

   

 

 オゼイトトンボ

 

 ウラギンヒョウモン  メスグロヒョウモン

 

 吸水のコムラサキ、シータテハ、ルリシジミ、テングチョウ、オオチャバネセセリ