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体調を崩しました。
しばらくブログ休みます。
秋も深まり、キトンボがペアになって水辺で、打泥産卵を繰り返している。
産卵弁がとても大きい。
ふと、どういうわけか、頭を挟んでいた♂が離れた。その後、♀は何もなかったように単独で産卵を続けていた。
離れた♂は警護飛翔していた。
トンボの産卵方法はバラエチィに富んでいる。
水辺の岸で打空産卵を繰り返すマダラナニワトンボの姿が浮かんでくる。卵が落ちる瞬間を何度か撮ったことがあった。
ノシメトンボも同じように豊かに実った稲穂の上からペアになって打空産卵している。
またこの時期、刈り取りの済んだ水田の水たまりでアキアカネが打水・打泥産卵をする光景が見られる。
単独で産卵を警護するオス
翅はずいぶん赤い
アキアカネ
アキアカネ
マユタテアカネ
変わっているのはエゾイトトンボで、見ていると連結したまま潜水して、♂一緒にすっかり潜って産卵していた。(数年前の撮影)
メスが潜水し産卵 アオイトトンボ
また、アオイトトンボが抽水植物に集団で産卵している様は壮観だ。
昔の写真だが、同じ池では今ほとんど見かけなくなってしまった。この池は人工池で、5~6年放置状態だった。
植生も変化し、改善を訴えているが聞く耳を持たない。
【アオイトトンボの産卵】
それぞれ産卵様式には、それなりの進化の歴史があり、その違いが種の系統関係を反映しているらしい。
晩秋のトンボを見にA地区の池に行った。
アキアカネがわずか、オオルリボシヤンマも既に姿を消した。
水路に、アオイトトンボを見かけた。眼が悪く、ひいき目に見たいのか、一見コバネかと思い300mm望遠で撮った。
至近距離でクローズアップで撮った。
画面を拡大し確認、しっかり第2側縫線まで届いているオオアオイトトンボだった。残念だった。
今年は、10月になりようやくコバネアオイトトンボに会えた。
ただ、8月に見た橙色の個体は、コバネのようだ。 いずれにしても、細々、何とか生き続けているようだが、先行き心配だ。
10/1撮影
8/8撮影
林の中の池はそんなに変化がないような気もするが、やはり、少しづつ変化しているのだろう。
今、一番元気なのが、オツネントンボだ。何せ、これから寒い冬を越すのだから。
エサもなく、厳しい冬を越す力はどこにあるのだろうか。しっかり写真に撮り、♂♀を区別してみた。
そう言えば、同じ仲間のホソミオツネントンボはしばらく見ていない。
オツネントンボ♂
金属食が見られる♂
♀
♀
ホソミオツネントンボ 一昨年の撮影
アオイトトンボ科のイトトンボ、日本には他にアオイトトンボ、オオアオイトトンボ、コバネアオイトトンボがいる。
アオイトトンボは成熟すると白い粉を吹く。オオアオイトトンボは粉を吹かない。また、第2側縫い線の状態でコバネアオイトトンボと区別できる。
オオアオイトトンボ ♂
アオイトトンボ♂
今年も、コバネアオイトトンボを探して、胸の模様を何回確認したことか。
コバネアオイトトンボが激減している理由は、他の種に比べ硬い植物に産卵できないためではないかとの考察もある。
多種よりおっとりしたコバネアオイトトンボ、雄の複眼は淡いブルーが美しい。
こんなに似たトンボだが、種間での雑種は生まれないのだろうか。行動もいくらか違っている。
【過去に撮影したコバネアオイトトンボ】
♂
♀
昨日の日曜日、孫の小学校「笹りんどう祭」見学をばーちゃんに任せ、穏やかな晩秋の里山を楽しんだ。
いよいよ萌えちゃんも卒業と思えば、これから奏ちゃん、大くんと続く。
すずちゃんが小学校卒業の頃は、もう80になる勘定だ。その頃元気で孫の発表会を見に行けるだろうか。
うっすら飯豊連峰に白いものが見えた。 乳飲み子を抱く観音様のこころを思った。
いつもと同じ面々だが、秋、あと少しの精一杯の命が愛おしい。切ない。
稲刈り盛ん
秋の陽をいっぱい浴びよ!
実りの秋
ウラナミシジミ♂
ご苦労様でした。
イカリモンガ
ソバの収穫盛ん
アカタテハこれから越冬
ウラギンヒョウモン
釣り鐘ニンジン
キタテハ秋型
一見シータテハ
オツネントンボだらけ。元気
ナガメ 成虫で越冬
キリギリス
ヤマトシジミ♀
ナツツバキの実
ナンブアザミに
数日前、猪苗代にコハクチョウ到来のニュースに接した。ちょっと翁島の田へ行ったら4羽が羽を休めていた。
これから次々と渡ってくる。楽しみはチョウ、トンボから、水鳥へ。
先日、民友新聞に「草刈りは慎重に 生態系へ配慮を」を投稿し、絶滅が心配されるヒメシロチョウの保護について問題を提起した。
その後、関係行政と善後策を検討し、未だ除草の済まない土手の一部にヒメシロチョウの食草ツルフジバカマの群落を残してもらった。
穏やかな秋の日に、ロープで囲われ刈り残されたツルフジバカマを見に行くと、無事終令にまで育ったヒメシロチョウの幼虫がいくつも見つかった。
やがて蛹になり、長い冬を越して春一番で舞い立つヒメシロチョウを想像した。
何頭もの貴重なヒメシロチョウのいのちが救われ、嬉しかった。
会津地方ではヒメシロチョウは年3回の発生だが、その1回でもいのちのつながりが絶たれたら絶滅してしまう。
ヒメシロチョウの生息は局地的であり、食草の分布が重要だ。
これからは、草刈りのあり方と共に土手一帯に食草を移植することも一策だと思う。
近い将来の絶滅を防ぐ為にも、こうした実践が急務と思う。
晩秋の趣き
ススキが揺れ、足元からアカネが飛び立つ林道を歩いた。
深まった秋の寂しさの中、小さな命を見つめてきた。
それでもと、コバネアオイトトンボ、マダラナニワトンボに会えるかも知れないと出かけたが、いよいよ、トンボ・チョウの季節も終わりが近い。
つい先日までカンガレイに産卵していたアオイトトンボも、ハート型に連結していたアジアイトトンボもすっかり姿を消してしまった。
3,4年前に、何組もがペアになり打空産卵を繰り返していたマダラナニワアトンボも、今は幻、静寂の水面にさざ波が立ち、静かに岸に打ち寄せていた。
アオイトトンボ
ウメモドキ
蕎麦の刈り取り
帰りに、9月に小学生と一緒にヒメシロチョウを観察した蕎麦畑の土手に寄った。
あわよくば無事に育った幼虫を見たかったが、そこはきれいに草が刈られていた。
新芽が伸びているので、あれからほどなく刈られたのだろう。
さらに1㎞ほど上った、当初野外授業で計画していた観察フィールドを見て歩いた。
しばらくして、3令幼虫を2匹見つけた。今後子ども達に見せたい思いもあり、持ち帰ることにした。我が家の庭のツルフジバカマに放した。
3令幼虫
りんご園のHさんを訪ねると、ジョナゴールドの出荷中、少し分けて貰った。
リンゴの木の下に、キタテハ、アカタテハが陽を浴びていた。フジは11月中旬の収穫、その頃また分けてもらいたい。
里山を巡ると、どこもセイタカアワダチソウが目立った。
帰化植物として騒がれ始めたのが40年ほど前、そのころ修学旅行の窓から状況を観察したことがある。
たしか、郡山までは見られず、東京へ近づくにつれ徐々に増えていった覚えがある。
いまや、この近くの里山はあちこちに群落が見られるようになった。
市では、夏のオオハンゴウソウの駆除には一生懸命のようだが、セイタカアワダチソウへの対策はどうなのだろうかと思った。
この黄色い花は何となく好かない。でも、晩秋を迎える今、キタテハ、ヒメアカタテハ、モンシロチョウが吸蜜に集まっている。
今元気で目立つのがキタキチョウ、今日は未だ翅の伸びない羽化したばかりのキタキチョウを見た。これは越冬型だろう。
アカタテハ リンゴ園で
また、ウラナミシジミが、土手にまばらに植えられたインゲンの花に産卵していた。
これは、残念ながら冬は越せない。秋に現れるこのチョウ、越冬北限は千葉県あたりという。
春から北上しながら発生を繰り返しているという。
アキアカネを捕えているジョロウグモを撮っていたら、目の前に銀色の光が横切った。
この頃あちこちで見かけるウラギンシジミだった。この辺りで土着しているものと推測している。
土着しているに違いない
足下に、ミドリヒョウモンが舞い降りた。何をするでもなく、路傍で日向ぼっこらしい。秋の深まりを感じた。
アキノキリンソウ
モンシロチョウ キャベツ畑で
キタテハ秋型
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昨朝はゆうくん5歳、すずちゃん3歳,7・5・3のお祝い、お諏訪様でお祓いを受ける。
昼に、お祝いの席にお呼ばれ、「えびや」でご馳走になり、孫たちの成長を祝った。
すくすく育て!
酔いも抜けぬまま、町内の合同役員会、敬老会の検討会議と、多忙な一日であった。
ときおり咳が出て胸が痛んだ。
急に寒くなった。嘘でなく、炬燵を出そうと思っている。
庭に珍客が来た。あれほど珍しかった彼女を度々見かけるようになった。
我が家へも3度目の訪問だ。しかも♂、♀が。
カメラを取りに行き、脚立を上った。もう5,6年間に明科から移植したバタフライブッシュの花。
よくチョウが来る。ツマグロヒョウモンは落ち着いてゆっくり蜜を吸っいた。
シオンも信州からの移植
しばらく天気が悪い予報だ。今日は秋晴れ、体調を押してトンボ探しに出かけた。
絶滅が心配されているトンボ、8月から約2ヶ月に渡り通い続けたが、これまでに見かけていた地域でも、なかなか会えなくなった。
今シーズンは、マダラナニワトンボは2回(3頭)、コバネアオイトトンボは1回1頭に出会えただけだ。数年前の様子と比べると明らかに減っている。
トンボ池は、ここ数年で明らかに水辺環境が悪化した。次々に絶滅が心配なトンボのが姿を消している。
悪化している池の植生を考えて欲しいと役場へ要望しているが、なかなか実現できないでいる。
カヤが繁茂し、開放水面も1割に満たない状況だ。
今の時期はオオアオイトトンボが群れをなして産卵していたが、今年はほとんど見かけない。
チョウトンボも姿を消して4年になる。
この貴重なピオトープネットワークを大事にしたいと思う。池を元に戻せば、必ずトンボは帰ってくる。
ミヤマアカネ♂
ナツアカネ♀
アキアカネ♀
アキアカネ♂
キトンボ
帰りに、長原の畑で、今年初めてのウラナミシジミを撮った。冬越しは無理だろうが、どうも若松で産まれたものだろう。。
インゲンの花に止まるが、せわしない。なかなか撮らせてくれなかった。
また、こんなところでもウラギンシジミが、止まった草むらに手をやると、空高く舞い上がっていった。
南国のチョウが分布を拡げている。
キタテハ
モンシロチョウ♀
ウラナミシジミ♂
オオウラギンスジヒョウモン
ミドリヒョウモン
ヒメアカタテハ
ウラギンシジミ♂
ワレモコウにノシメトンボ
日曜日、町の行事「研修視察はそば打ち体験、30名の参加で、快晴の秋の一日楽しく親睦交流を深めた。
飯豊とそばの里センターでのそば打ち体験、みんな楽しく腕をふるった。
茹で立てを美味しくただく。
帰路、泡の巻公園を散策、小生30年程前、桜の季節の記憶が甦ってきた。
この高台に稽古堂の初代堂主だった無為庵如黙のお墓がある。みんな、思いがけない栗を拾い、阿賀川の流れ、秀峰磐梯の遠景を楽しんだ。
その後、新宮熊野神社長床に立ち寄り参拝、午後3時前に帰着した。
泡の巻
拝殿 長床
ただ、微熱が続き疲労はピーク、帰宅後、夕方の会議までしばらく横になった。
翌月曜は、あまり風邪がよくならいので、山の事前調査を欠席し医者へ。
胸のレントゲン、血液検査、たんまり風邪薬を処方された。
風邪での通院は何年ぶりか。いまの医者は具合の悪い患者に聴診器も当ててくれない。
昨日火曜日、朝から町内行事、短大のフェンスにマツバギクの花苗を植えた。
午後は、隣町のT中学校の木工クラフトのお手伝い。 鼻をかみ、咳をこらえるのが苦痛だった。
きちんと薬をのみ、養生するも・・・しつこい風邪だ。
今朝のラジオ深夜便4時台に明日への言葉を聞いた。
テーマは「詩にこめた銃後の叫び声を聞け」、知らなかった農民詩人へのインタビューだ。
涙なしに聞けなかった。頬伝う涙。我が戦争への思いがまだまだ弱いことを知らされた。
今も世界中で繰り返されている戦争、そんな危うい世界に吞まれてはいけない。戦争反対!、もっと声高に叫ばなければならない。
人間は愚かだ。幸いこの話しを聞き涙が流せるこころは尊いと思う。
今の平和ぼけ社会で、この心情すら心に響かない日本人でありたくない。
これまで知らなかった、山形上山の農民詩人 木村迪夫の重い一言一言に、涙が留めなく流れた。一言も聞き逃すまいと思い聞いた。
3度目の出征に帰ることのなかった父、当時の母の、祖母の想像を絶する慟哭を、幼心に揺れる少年の胸のうちを思うと、切なかった。
木村少年の父への思いに涙が止まらなかった。
彼の詩を読みたいと思いネットで調べると、昨年、木村さんの映画が上映されたことを知った。
◎ 毎日新聞 4/10より
山形県上山市で農業を営む詩人、木村迪夫(みちお)さん(80)を通し、戦後日本の歩みをたどるドキュメンタリー映画「無音の叫び声」が、
29日まで東京都中野区の「ポレポレ東中野」で上映されている。
その後、全国各地で上映される。大地に根ざし、反戦を訴え続けた1人の農民詩人の姿は効率を優先する現代のあり方を問いかけている。
◎ 「無音の叫び声」 公式サイト
http://www.eiga-muon.net/
◎ ドキュメンタリー映画『無音の叫び声』で描かれる農民詩人木村迪夫の世界
http://uenomariko.jp/M/view160327-eiga-muon/
◎ 東北の小さな村から、戦争と平和、そして戦後の歩みを見つめ直し、日本の未来を考える長編ドキュメンタリー映画『無音の叫び声』
https://www.youtube.com/watch?v=8uSIQ8lpXGM&app=desktop
彼の著作を求め、彼の思いを共有したいと思っている。
夜中に雨が降ったようだ。曇りの予報だったが、北の空は青い。
やはり、体調が悪い。妻を幼稚園の運動会へ送り、午前中は横になって過ごした。
昼に終わった運動会へ妻を迎えに、何と素晴らしい秋晴れになった。
マダラナニワトンボの産卵風景がちらつき、出かけた。マダラは空振り、わずかにキトンボ、ギンヤンマが舞う。
水際にコバネアオイトトンボをを探すが、すべてアオイトトンボ、オオアオイトトンボ。
1頭ずつ確認しながら、探し続けた。ここで、アオイトトンボの潜水産卵を目撃した。
【潜水産卵 潜っているのがメス】 【アジアイトトンボ交尾】
マユタテアカネ ♂
オオアオイトトンボ
ため池を下り、例年夏の終わりに見かける農道で、思いがけずコバネを見つけた。
約2ヶ月通い続けての再会だ。何とか生息していてくれたことが嬉しかった。
近づくとすぐ逃げるアオイトトンボやオオアオイトトンボとは少し違う。
大分近づいてもじっとしていてくれるコバネアオイトトンボだ。
尾部からは♀と思われるが、目玉はきれいなブルー ♂だろう。
接写カメラを取りにその場を離れた。数分後には既にいなくなってしまった。
コバネアオイトトンボ
8月に未成熟と思われる胸が橙色の個体を撮ったが、コバネだったろうか。
帰りにヒメシロの里へ寄る。町で考慮してくれたのか、希望した8月の広い丘の除草では、何カ所かツルフジバカマを刈り残してくれたようだ。
既にヒメシロチョウは姿を消した。この広い野原で、早いものは終令近いのではないだろうか。
霜の降りる前に無事に蛹化し、来春に命をつなげて欲しいと願った。
ナツアカネ♂
アキアカネ♀
ヒメアカタテハ 多し
アメリカセンダングサ キタキチョウ
モンキチョウ
アサギマダラ旅立ち
ツリフネソウにホウジャク