誘われて「先進都市研修視察」の旅を楽しんできた。行き先は酒田市だった。
日々忙しいさなかの研修旅行、心境を含め記録に留める。 (2016.7.18~19)
8時出発、初めのトイレ休憩は、ときどきわざわざ蕎麦を食べに行く大峠の道の駅。ここのソバはおいしい。
久々に、おなじみの店内を眺める。ここで思いがけずに「秋山正太郎米沢写真文化賞」のパンフレットを目にした。
中に応募票が挟まっていて、「自然・生き物」部門もあり、少し心が動いた。たまりたまったチョウやトンボ、お友達の写真で応募してみようか・・・。
米沢からブドウの高畠、南陽、山形へ。高畠ワイナリーでは遥か2,30年前の記憶が甦った。
各種ワインを試飲、野外でのライブ演奏を静かに遠望、忙しすぎる日々にしばしの心のやすらぎを得た。
ブドウが棚でなく、縦一列に栽培されていて驚き感心した。
これまた、子ども達と腰をかがめて食べたぶどう園を思い出した。
穫りやすい位置にブドウが沢山
(貼られていたポスター また、茂吉記念館へ行ってみたい。)
あれから40年にもなるか。今の南陽のブドウ棚にはすべてビニールで覆われていた。雨対策だろうか。
バスガイドさんの蔵王の山並み、思い入れの強い斎藤茂吉などのガイドを聞きながら一路月山をめざした。
大日坊瀧水寺では、ご本尊の特別御開帳が行なわれていた。小糠雨の降るなか、鎌倉時代に創建の仁王門をくぐった。
即神仏を前に、95世貫主の講話を戴き、即身仏とミイラの違いを知った。本堂でお祓いを受けた。
いつか巡った出羽三山で、羽黒山で今井美術館に立ち寄ったことや鳥海山の雄姿、象潟で初めて食べた岩蠣など、懐かしの光景が浮かんできた。
バスは庄内平野へ入り、クラゲの水族館に立ち寄った。
一時は入館者数が激減し閉館の危機に直面した加茂水族館だったが、本格的にクラゲの展示を始め好評となり、入館者数も増加に転じた。
ノーベル賞の下村博士のお陰もあったろう、その後市営となり新館も建てられた。偶然、宿の「山形新聞」で案内の記事に触れた。
しばし、神秘的なクラゲの浮遊に堪能した。
お泊まりは「あつみ温泉」、ゆっくりお湯に浸かった。懇親会でも新しい出会いがあった。
かつての同僚や、息子が高校の部活でお世話になったW先生とは初対面、遅くまで話が弾んだ。
翌日はいよいよ研修のメイン、酒田市街地へ。 約2時間にわたり、酒田市の自治連合会の活動の様子をうかがった。
地震津波やかつて酒田大火もあり防災意識が高かった。翻り、平和な日々を送れる会津地方の幸せを思いながらも、ふと雪のことが目に浮かんだ。
また、やはり我が町内会としては高齢者対策が大きな問題だと感じた。
活発な意見交換にいくつかのテーマも見つけることが出来た。
酒田の土門拳記念館へ立ち寄ったことがあったが、今回は初めての山居倉庫を見学した。
最上川と新井田川に挟まれた地理を利用しての明治26年建造の米の保管倉庫だ。現在も現役だ。
土蔵づくり12棟からなる倉庫の屋根は断熱を考慮した二重構造、背後に日よけ・風よけの役目を果たすケヤキ並木が見事な眺めだった。
そのはじの1棟にある庄内米歴史資料館を見学した。
道路のトラブルがあり、予定の最上川船下りは中止となり、ゆっくり昼食、土産買い物タイム時間をとって一路会津をめざした。
そもそもこの研修旅行、かつて巡ったコースでもあり多少気が進まなかったが、皆さんとの親睦を深め、これからの課題も見つける研修であればと参加した。
何よりも、長い人生のエポックエポックを振り返り、そこここで、生きている何かを考える機会となった。
皆さんお世話になりました。