コロナウイルス感染で特別な年だった。
この年末年始は、静かに時の流れを考え直してみたいと思っている。
最近は、歳を取ると何と一年の速いことかと痛切に感じている。
まさに矢のごとく過ぎ去った1年を振り返り、来る年をどのように生きるか、立ち止まって心の整理をしたい。
大きく変わった世の中だが、個人的にはさして変わらぬ1年だったとも思う。
健康面は、今年もステント交換入院の他、突然の腹痛、発熱で緊急診察したりとても快調とは言えなかった。
波はあるものの、まあまあ元気で暮れを迎えた。
春から秋までは俗世間の喧騒をよそに、週に2,3度は里山を巡り小さな自然を見つめた。
また、数年前から地域のボランチィア活動も退き、「森で遊ぼう」も中止となり、おおむねのんびり過ごせたかと思う。
ただ、J小の子供たちとの自然観察も2回のみの実施に終わり、残念だった。
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目を瞑ると1年の自然とのふれあいが浮かんでくる。
ショウジョウバカマの咲き始め、越冬したテングチョウ、ヒオドシチョウ、クジャクチョウに早春を感じた。
西会津のギフチョウがカタクリの花を求め、やがてウスバシロチョウが滑空した。
ショウジョウバカマ テングチョウ
ヒオドシチョウ クジャクチョウ
春の女神 ギフチョウ ウスバシロチョウ
ムカシヤンマが馴れ馴れしく肩止まり、ニホンカワトンボが舞い始めた。
ムカシヤンマ ニホンカワトンボ
絶滅が心配されるヒメシロチョウやコバネアオイトトンボと出会い喜んだ。
ヒメチョウ コバネアオイトトンボ
梅雨が明け、チョウやトンボが里山の緑を謳歌、季節は秋へ。
黒い赤とんぼマダラナニワトンボの健在を喜ぶうちにモミジが色づき、栗が実った。
やがて小春日の陽だまりにあかねが止まる。
マダラナニワトンボ
そうこうして季節は移ろうい、やがて遠来のコハクチョウが刈り取りを終えた田に飛来する。
こうして、我が小さな自然が過ぎ去っていった。