エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

政治不信 心配な「感性・情操」教育

2007-05-31 | 教育を考える
  リタイアして初めていろいろなことが見えてくる。世の中の歪みを数々見るが、普段仕事に追われていると、そうした疑問も増幅する暇がなかった。
 きょうは社会保険庁改革法案が参議院を通過するという。ここ数日の政治の動きに、どうしてなのかと不満がつのる。昨日の年金特措法案の委員会での強制採決、少し前には教育関連3法案や国民投票法案など、重要な案件について十分な本質的な審議が尽くされたとは思えない。なぜそんなに急ぐのだろうか、政治不信はつのるばかりだ。
 
 その中でも特に心配なのは、将来、家族を支え地域社会を担う若者の心の歪みだ。ゆとり教育が見直され、またもとの管理教育へ逆戻りさせるように思える教育行政に不安がつのる。
 いつも思うことは感性、情操を育む教育を取り返さなければということ。これは一昔前からの心配事で、教職にあったときのテーマの1つでもあった。机に座り、教科書、黒板のみの授業ではこころの豊かさは育たない。いまこそ、より創造的な教育活動が求めらているのだ。
さらに、「IQよりもEQ」をと叫びたい。「EQ:心の知能指数」は、ダニエルゴールマンの著したベストセラーで、自分の感情を上手にコントロールする能力であるEQは、総合的な社会的知性と言われている。昨今の青少年の問題行動を見るにつけ、知識の詰め込みの受験体制の評価対象IQより、もっと、こころの知能EQが重要視されなければならないと思っている。

教育行政について、考えれば考えるほど憤りが湧いてくる。精神衛生上よくないが、できることをやるしかない。とりあえずは、清き一票の行使だろうか。
 静かに政治を見つめ、7月に評価の1票を投じたい。






初夏の庭

2007-05-30 | 自然観察
  【アヤメの第2弾がきれいだ。そろそろ各地でアヤメまつりも始まるだろう。】

 朝、2階のカーテンを開けると、目の前にクマシデが朝日に輝いている。
白みを増し、大きくなった実が鮮やかで爽やかな風に揺れている。いつもの、朝の始まりだ。
 目を移すと、すっかり大きな葉を広げたホウノキの先端に、真っ白な大きなつぼみが見えた。気づかないうちに、それぞれが夏への準備を始めていた。



 庭の樹木や草花を丁寧に見て回った。
庭の木々に隠れた見えない草むらに入ると、イモカタバミが人知れず美しく咲いていた。何ら主張することなく静かに可憐に咲く花、世の中の出来事とは何ら無関係に、マイペースで生きとし生きるすがすがしさを感じた。


 
 庭にクロヒカゲが舞ってきた。もうすっかり夏の訪れを感じさせた。




 ムラサキツユクサも咲き始めた。梅雨に似合う花だ。梅雨もそろそろだろうか。梅雨に映えるアジサイの大きな花が目に浮かんできたが、花芽はまだまだ見え始めたところだ。夜から雨の予報だ。






たおやかに舞うウスバシロチョウ

2007-05-29 | 環境問題
 
週末3日間、微熱が下がらず、昨夜は39.8℃まで上がった。熱の低いうちはF錠を服用、高熱になるとR錠を飲んでいる。特効薬で、炎症を起こすたびに服用していたが、最近はこの抗生物質の副作用を心配している。
 何とか熱が下がったが、薬で抑えられているようだ。退院後も、週に2,3度の頻繁な発熱を心配している。医者へ行けば、絶食点滴だ。先の不安は消えない。

 爽やかな庭に出ると、ウスバシロチョウがふわふわと舞ってきた。今年初めてだった。爽やかに吹き来る緑の風に少年の日々がほのかに蘇ってきた。
 早速、旧滝沢峠にウスバシロチョウの舞う姿を見に出かけた。車で5,6分、峠の緑はもう初夏、かすかに頬を撫でる爽やかな風が気持ちよかった。
 林の間を二、三十頭のウスバシロチョウが静かに可憐に舞っている。「たおやかに」という表現がぴったりで、今年も大好きな飛翔をゆっくり楽しむことができた。
今年の発生は昨年と比べると遅いような気がした。昨年満開のセイヨウカラシナは、今年はもうすでに終わり、ハルジョオンが盛りだ。また、ウスバシロチョウの食草ムラサキケマンの紅色の花もう散っていた。ハルジョオンの花にゆったりと蜜を吸うウスバシロチョウとゆっくりと楽園で遊んだ。 
 カメラと野帳を手に寝ころぶ。一人目を瞑り、風の音や香り、初夏の空間をこころから感じた。

 四十五億年もの気の遠くなる歳月が造った万物のバランスを思う。そして、営々と生き延びたウスバシロチョウを愛おしく思いつつ、あらためて人と自然の関わりを考えた。
 地球環境保全の対象としてのハードな自然と共に、こうした生き物の観察から生まれる感動の対象としてのソフトな自然を思った。自然に包まれ、自然を観察し、知覚することから自然保護の思想が生まれるのだろう。

蝶に魅せられた少年の日の爽やかな思い、再びかえらぬ青春はやはりまぼろしであったのか。今老いた心で、遠き日のあまりに豊かな春を誰に語ればいいのだろうか。




サポナリア

2007-05-27 | 自然観察

 知り合いからカスミソウですとピンクの丈の長い生花をいただいた。
カスミソウとはどうも様子が違うのでネットで調べたら、「サポナリア」に行きついた。
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一般名:サポンソウ(Saponaria)
学名:Saponaria officinalis(サポナリア)
別名:サポナリア(Saponaria)、シャポンソウ、シャボンソウ、ソープワート(Soapwort)
科属名:ナデシコ科サボンソウ属
原産地:ヨーロッパ~中央アジア
草丈:30~90cm 開花期:5~8月 花色:淡紅色 ・桃・白 花径:2~3cm
説明:根にサポニンが含まれ痰きり、咳止めとしての薬効が知られている非耐寒性の多年草です。シャボンが訛ってサポンと言われたように、古くは石鹸としても使われていました。初夏~夏に白または淡紅色(桃色)の五弁花を咲かせます。
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 石鹸の代用品とあったので切りつめた茎で様子を見た。また葉を揉んでみたら、葉がぬるぬるし水がきれいな緑色に染まったが石鹸らしい様子は観察できなかった。
早速花瓶に生けたら、とても豪華に映えたので嬉しくなった。しばらく楽しめそうだ。

 

人間愛を歌う 「梅原司平」

2007-05-26 | 日々の生活
2年前、私が書いた新聞投稿「いつも平和の尊さを思う」の縁でOさんと知り合った。
 散歩の度に見る墓石の文字に目頭が熱くなった。そのお墓がOさんのお父さんのお墓だったのだ。

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いつも平和の尊さを思う」 朝日新聞(2005.9.21)
 早朝に犬と散歩している。いつも妙国寺を過ぎるとき、戦争の悲惨さを思い巡らさずにいられない。境内の一隅、道沿いに建つ一つの墓石に刻まれている文字が目に入る。
 そこには
 「大東亜戦争ニ勇戦奮闘セシモ遂ニ
  昭和十九年八月三十日南支那方面ニ
  戦死ス       行年三十三歳」
とある。
 どれだけ大切な人であったか。家族の悲しみを思うと目頭が熱くなる。
 あれはいつのことであったか。長野県上田市郊外の無言館を訪ねた。長い時間をかけて戦没学生たちの絵を見て歩き、彼らの思いを手帳に綴った。やらなければならないことがたくさんあったのに、戦争で命を絶たれた若者の無念さを思うとき、いい知れない切なさが込みあげてきた。
 八月には忘れていた戦争の悲劇をあらためて思うが、私は散歩の度に、常に忘れてはいけない平和の尊さを確認させられている。
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 今日、Oさんと従兄弟の方が訪ねてきた。従兄弟の方は東京在住で、故郷会津に月1度は戻ってくるとのこと。私の度々の投稿文が話題になり、是非私にお会いしてお話し伺いたいと。
 彼女は何年か前に生死をさまよい、いのちの恩人のことを話した。
 その恩人は「シンガーソングライター 梅原司平」で、そのコンサートを会津でやれれば。私に何か伝があればとの趣旨だった。
私は初めて聞く歌手だった。彼女は、各地で開催された梅原司平のコンサートのパンフレットの綴りと、自分が聴いている何枚かのCDを置いていった。
早速、そのギターの弾き語りコンサートのCDを聞いてみた。 
 
「梅原司平」関連のネットから
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 メッセージ
いじめ、不登校、非行、そして幼児虐待。いったいこの国はどうなってしまったんだろうか。人間らしさや優しさは、どこへいってしまったんだろうか。ヒロシマ・ナガサキの被爆の悲惨さと復興を歌い上げたオリジナル曲「折り鶴」などで知られ、命の尊さを歌い続けるシンガーソングライター梅原司平の心に響くコンサート。人間愛に満ちあふれたトークと熱い祈りを込めたメッセージソング。教育、人権、環境、平和・・・さまざまな社会問題に目を向け、ひとりひとりの思いを受け取り、大切に歌い続けます。
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 CDのトークの一つ一つが心に響いた。訴えたいことを弾き語りで歌う。 
 暖かいこころと美しいメロデイを聞きながら、あらためて自分も少しでもいろいろな思いを発信したいと思っている。




可憐な山野草

2007-05-25 | 自然観察


 野の花はどれも美しい。どれも個性的で魅力的だ。けなげに咲き、精一杯生きて静かに逝く。そしてまた巡る春に新しいいのちが芽吹く。
 山野草が好きだ。若松市内では山野草を置く園芸店はあまりないので、福島や須賀川、まで足を伸ばす。先週は新潟まで行ってきた。年数回、近くの愛好会の野草展も楽しんでいる。もう数え切れないほどの小さな山野草を求めてきたが、管理が下手なので、少し鉢で楽しむと、後はほとんど庭の地に下ろしてしまうことが多い。
 雪の下から春一番に咲くユキワリソウ、フクジュソウ、花が終わった白や黄色のイカリソウ、チゴユリ、今咲いているマイズルソウ、スズラン、ヒメウツギ、ヒトリシズカなど、所狭しと与えられた領域で元気に育っている。これからが楽しみなクガイソウ、ハクチョウソウ、・・・・。これらは、環境が合っていて、毎年花を咲かせ年ごとに少しづつ殖えているが、消えてしまったものも限りない。
 小品盆栽で鉢に植わったものを求めてきたのだから、一番は難しいのは用土の配合だろう。
 
 【可憐に咲くハルサメソウ】

今、鉢のまま殖えているのがハルサメソウだ。名前が分からなかったが、昨日、近所の山野草愛好家に教えて頂いた。手持ちの4~5冊の山草図鑑には載っていないし、ネットで調べても同じものはなく、似たものはユキノシタ科とあった。
 ハルサメソウは、葉は厚手の放射状の掌状複葉で 真ん中から10センチほどの花柱を真っ直ぐ伸ばし、房状の花序の先端から5ミリほどの小さい白いきれいな花が咲く。花弁は5枚で中央に黄色、雄しべの10本の花糸に付く橙色の葯がきれいだ。

 ルーペでじっくり観察してみた。見事なデザインに感心させられた。他の花も見て回ったが、いづれも神様が作ったこの上ない美しいいのちに違いなかった。

イトトンボとの再会

2007-05-24 | 昆虫
              「田に映る麗しの逆さ磐梯」

 午後からは天気が崩れると聞き、久しぶりにいつもトンボを観察する池に行った。今年初めてのトンボの撮影だ。
 林に囲まれた池は、ときどきカエルの声が響くだけの静寂の空間、池の畔を巡る妻と孫の歓声が時々こだました。

  もう池には真っ白な睡蓮が数輪咲き出していた。水草は、まだカンガレイも丈が短く、ヒシの葉が小さく広がり始めたところだ。
 スイレンの葉の上にオオイトトンボのペアが休んでいる。まだ数も多くはない。なるべく近くで撮影したいが、なかなか止まってくれず、数枚しか撮れなかった。驚いたことにもうギンヤンマを見た。

 昼の気温は25度を超えたようだ。これから虫たちの賑やかな池の生活史が一斉に始まる。

 帰りに、ようやく田植えが始まった猪苗代の翁島地区で、今の時期しか見ることができない「逆さ磐梯」を眺めた。
 1時間ほどの、久々の自然とのふれ合いが楽しかった。

 【オオイトトンボ】

 

意欲ある生活を

2007-05-23 | 日々の生活
 毎日、平凡だが着実に時が流れている。
庭の木々の陰に、人目に付かず咲く可憐なリュウキュウツツジを見つけた。
 庭で爽やかな緑の風に吹かれながら、ふと時の流れを思った。

 毎日の行動をふり返る時、以前のような計画性がないことに気づいている。焦ることはないが、限りある月日だ。少しでも充実した実りある1日にしたいと思う。
 考えれば、日々の生活そのものが問題解決の連続で、細々した目的をこなしながら、一つ一つの動機を持ち行動しているのだろう。
 昔、教職にあった時、いつも、いかなる場面でも目標管理システムこそが重要だと生徒に説いてきたことを思い出した。

 今、どうも何か意欲がでない。日々の健康を維持するのに精一杯だからかも知れないが、さしたる目標がないことから、計画性がないことも一つの理由と思う。
 少しでも意欲を持ち過ごしたいと思う。こころを整理して、具体的な、身近な目的を立て1日1日を過ごしていきたい。

映画「博士の愛した数式」   その2

2007-05-22 | 日々の生活


5/19の夜、テレビで後半だけを見た映画「博士の愛した数式」だが、 昨日の晩、娘にDVDを借りてきてもらい、早速観ることができた。(拙ブログ 5/20)

 記憶が80分しか持続しない数学者「博士」と家政婦、そして息子の小学生「ルート」。この3人の、博士の話す数字を中心とした日々の物語。後に中学校の数学教師となったルート先生が、初めての授業で自己紹介としてストーリーが展開する。

3人で取る夕食のシーンの会話、そこここに見る博士の優しさ。博士が家政婦の子どもルートのことを心配する思いやり、家政婦の、博士を思いやるやさしさ。やはり、主題は「やさしさ」だと思った。

 博士は数学の美しさについて話した。数学に近い仕事は、土地を選んで耕し、種をまいて育てる農業だと言う。また、夜空に輝く星の美しさや、野に咲く一輪の花の美しさを説明することが難しいように、数学の美しさを説明することも難しい。感じることが大切、美しさは感じ取れると。数学の美しさを何となく理解できたような気がした。
 素数、友愛数、完全数、オイラーの公式・・・と、いろいろな数学用語が出てきた。この物語で何か「数学」への興味・関心が湧いてきた。
 直線について語る時には、「永遠の真実は目に見えない。目に見えないものが目に見えるものを支えている。肝心なことはこころで見なければと。」
 は、「時は流れず」と板書して、生徒たちに、博士と過ごしたありのままの時間を大切にし、「博士と一緒に見た夢を追い続けている」と話し授業を終えた。
「時は流れず」とは、博士の80分しか持たない記憶のことなのでもあるのだろう。

エンディングでは文章が映し出された。
   ”一粒の砂に一つの世界を見
    一輪の花に一つの天国を見
    てのひらに無限を乗せ
    一時のうちに永遠を感じる ”
ウイリアムブレイク

物語の核心部分を解説するようなこの言葉も完全には理解できない。また、肝心の、「博士の愛した数式」であるオイラーの公式についても、いまいち上手く表現できない。
 明日届く原作を読んで、理解を深めたいと思っている。

 観賞後、爽やかな感動が残った。

穏やかな平凡な春を満喫

2007-05-21 | 日々の生活
                 《壁のように聳える 残雪の飯豊山》

4月から、上の4歳半の孫(お兄ちゃん)は8時に送迎バスで幼稚園に行き始めた。
帰りは2時半、もうすっかり慣れて元気で通っている。ママはお兄ちゃんを送って、12時までパートで仕事へ。午前中預かっていた二人の孫との生活も、今は3歳の孫(妹)と、妻と私の3人だ。
 10時のお茶は、最近は庭で過ごしている。家の中ではまだストーブをたいているが、今朝も庭の方が暖かくなった。今日は、お昼も帰ってきたママと一緒に庭で食べた。ともかく、下の孫は甘え放題、生活の中心だ。



 今日は、よく行く田園風景の中にある近くの公園へ行った。孫と遊びがてらにウスバシロチョウを見たかった。今年はまだ庭では見ていない。

 若松市内を眼下に見渡せる松長の高台から、遙か彼方に、残雪が美しい飯豊の山並みを眺めた。やわらかな薫風を頬に受け、田に水が入ったすがすがしい会津盆地をしばし眺めた。

 公園の周りの田の畦、小川の縁にウマノアシガタの群落が美しく咲いていた。ベニシジミがフクジュソウを思わせる光沢のある黄色い花弁の上で夢中に蜜を吸っていた。普通は、活発に飛び交い、なかなか写真を撮りにくいチョウだが、ゆっくりきれいな写真を撮ることができた。ハルジョオンには花ごとにコアオハナムグリが戯れていた。

 ベニシジミ

  コアオハナムグリ

 ウスバシロチョウは、数匹が今年もたおやかに舞っていた。ちょうど出はじめだ。トンボはシオカラトンボが飛び始めていた。今年もいつものポイントでの観察をそろそろ始めたいと思っている。

映画「博士の愛した数式」

2007-05-20 | 日々の生活
 昨日の夜、何気なくテレビのスイッチを入れた。後半だけで残念だったが、映画「博士の愛した数式」を観た。(たまには新聞の番組表を見なければ・・・。)
 久しぶりにやわらかな映像が心地よく、落ち着いた美しい作品を見ることができた。
静かに流れる、あたたかい映画をもう一度鑑賞したいと思っている。

記憶が80分しか持続しない数学者「博士」と家政婦、そして彼女の息子でタイガースファンの小学生「ルート」。後に中学校の数学教師になったルートが、あるクラスの最初の授業で、博士と共に過ごした日々の思い出を語るストーリーだ。

 主題は「やさしさ」だと思う。生きることを考えさせる美しい映画だと思った。
【新潮社】刊の小川洋子著 の原作も読んでみたいと思い、今朝、早速注文した。
 博士の話す生きる上での大切な言葉や、オイラーの公式やら、的確には理解できないところをもう一度確認してみたい。
 エンディグで、ルートが黒板に「時は流れず」と板書する。数年前の博士とのふれ合いが、今またルートの心に浮かんできた。
 映画の題名だけは聞いていたが、良い映画だ。もう一度DVDで鑑賞してみたいと思っている。

緑雨の田んぼ

2007-05-19 | 環境問題
今朝、雨の中を、傘をさしラックと散歩に出た。
 まだ梅雨には早いが、田植えの澄んだ田に緑雨が降る風景はとても落ち着く。
 しとしとと水面に波紋が広がり、稲の苗が揺れている。
田を眺めながら、すくすく伸びる稲の緑、真夏のむせ返るような懐かしい稲の香り、そして夕日に映える黄金の実りの情景が目に浮かんで来た。稲の成長を眺めながら月日が流れていくのだ。
 この辺りも道路ができ、住宅が広がり田んぼや畑が少なくなった。昔、普通に飛び交っていた蛍も、今はほとんど見なくなった。住宅地にもわずかでも田園風景を残していきたいものだと思った。

ジュウシホシクビナガハムシ

2007-05-18 | 昆虫
   《ジュウシホシクビナガハムシ

 私は毎日【SSP(日本自然科学写真協会)】HPを訪問している。
 <http://japan-inter.net/ssp/index6_1.html
 SOCIETY OF SCIENTIFIC PHOTOGRAPHY(略称SSP)

 時々、自然写真・科学写真に関する情報や質問のコーナー『 画像掲示板 <一般用>』を利用させてもらっていた。その場で、時々自分で写した珍しい写真を紹介させてもらったり、名前の分からない鳥類や昆虫や植物について同定してもらったりしていた。

 昨日(5/18)は、アスパラガスでさかんに芽を食べていたハムシの仲間を写真で尋ねた。すると1時間も経たないうちに「かぜくさ」さんから返事をもらった。

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《質問》
おばんです。
ハムシの仲間でしょうか。
アスパラを食べているようでした。
同定できません。どなたか名前を教えて下さい。

《「かぜくさ」さんから の回答》
会津マッチャンさん、こんばんは♪
ジュウシホシクビナガハムシに似ているように思えますが、どうでしょうか。

《私の返信》
 かぜくさ さん!早速に有難うございました。
 ネットで検索し、確認できました。
 こんなにかわいらしいのに、アスパラ農家の憎き敵でした。
 アスパラガスの株元の土中で越冬しているのが観察されているともありました。
 紋の数が14個か、数えてみます。
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 私の興味・関心は主にチョウとトンボなど昆虫だが、全国の自然写真家の専門的な情報をいつも楽しんでいる。

天使の梯子

2007-05-17 | 日々の生活
                 【天使の梯子】

 今日、午前中は梅雨を思わせる久しぶりの雨降りだった。
今日のような雨を緑雨というのだろう。雨に濡れた青葉若葉が目に鮮やかだった。
 夕方、ラックにせがまれて雨上がりの散歩に出た。
 田植えの終わったばかりの田にも緑が映えてすがすがしい。
 散歩途中の路傍に小さな自然を見た。
 ○スマートなカキドオシ?こんなにきれいなブルーだったか。○アスパラにハムシの仲間、ワスレナグサに花アブたち、いよいよ出番だ。○カラスノエンドウはこんなにきれいな配色だったのか。○初めて見た赤い花びらのイチゴ、観賞用なのか。どんなイチゴがなるのだろう。 

 雨上がりの空の光は澄みきって、雲の隙間から天使の梯子が下りていた。
梯子の下に、我が家の屋根が見えた。
 明日は良い天気になりそうだ。

  
  

どれもみんな きれい

2007-05-16 | 自然観察
 今庭に咲く花たちを眺めながら、スマップの歌った「世界に一つだけの花」を口ずさんだ。本当に、みんなそれぞれにきれいだ。きれいとは言えなくとも、実にすべてが個性的だ。ここ1週間、気温の高い日もあり、急に夏めいた。つぼみが膨らみ、つかの間に花が咲き、花が散る。その後にはそれぞれに工夫した実を付ける。今庭に咲く花を撮りながら、それぞれの個性を楽しんでいる。これからは、つぼみが膨らんできたバイカウツギ、バラ、、シモツケ類、その後は梅雨の季節に似合うアジサイと続く。しばらくはそれぞれの個性を写してみたい。

世界に一つだけの花」(槇原 敬之作曲)の一節
”花屋の店先に並んだ
 いろんな花を見ていた
 人それぞれ 好みはあるけれど
 どれもみんな きれいだね
 この中で誰が一番だなんて
 争うこともしないで
 バケツの中 誇らしげに
 しゃんと胸を張っている ”とある。


  【 庭に咲く個性的な花たち 】














  ハナイカダにクモ