昨日は、アマゴイルリトンボ、モートンイトトンボの発生が待ち遠しくてⅮ地区へ出かけた。
休耕の湿地はイノシシに荒らされ様子は一変していた。
シオヤトンボがわずか、ホソミオツネントンボの産卵を見た。アマゴイルリトンボは例年より遅いようだ。
上の田
さらにいつも紅色と白いアザミが見事に咲く休耕田を見に行った。
今年は蕎麦でも植えるのだろうか、ヒレアザミの群生する畑はきれいに耕され、わずかに数本が咲き始めていた。少しがっかりだ。
ヒレアザミ
そこで、道路端にとぐろを巻いたマムシを見つけた。
小さなマムシには何度か会っているが、かなり太て5~60㎝の長いマムシは初めてだった。
恐る恐るカメラを向けた。望遠レンズに交換してピントを合わせた。
その後、別のポイントへ向かったが、帰り道で、じっと動かないさっきのマムシを見た。
近くの枯れ枝でつついた。どうも死んでいるようだ。
車にでもはねられたのか、近づきよく見ると、下あごが少しずれて白い牙が見えた。
道路でが轢かれているヘビを時々見かけることがある。
かわいそうにと思いながら、そのまま通り過ぎるのが常だった。
動かないが、未だ柔らかい。そのまま草むらに投げるのは憚れれた。かわいそうな気がした。
一瞬標本できないかと頭がよぎった。液浸標本ならできそうだ。マムシの供養にもなろうと・・・。
帰宅後、梅漬けのビンを開け、無水エタノールを買ってきた。
「森で遊ぼう」の子ども達には、よく死んだ虫の標本を見せている。
チョウやヤゴの抜け殻や、すでに死んでいた虫などを集めた標本箱が満杯だ。ヘビの抜け殻もある。
テーマ「昆虫ウオッチング」では、いろいろな虫を自由に採集させ、それぞれをじっくり観察し、そのあとは必ず虫たちをリリースするようにしている。
そしてその際、標本の意義や命の大切さを話している。
今回のマムシの標本も、その有用な標本になりそうだ。
特徴をラベルに記載
ヒメシロチョウは今、コウゾリナ咲く休耕田に自生するツルフジバカマで食事中だ。6月末には夏型が発生するだろう。
今咲いているのはクサフジ、よく似ているが、ツルフジバカマは夏の終わりから咲き始める。
帰路、田植えの光景に出会った。暫らく一家のほほえましい風物詩を見つめた。
2021.5.29