エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

自称「自然を愛する研修」 第3期

2013-09-30 | 自然観察

5期15日間の研修の真ん中、長い夏の休みを終えて3期研修に参加した。

9/29朝 土湯峠からの吾妻小富士を眺めてフォレストパーク到着、駐車場には大型バスで郡山の小学生が来ていた。

今回の3日間の研修プログラムは、◎森林環境領域の「田園の景観」、「自然と人と文化の関わり」、

◎観察領域の「植物の名前と由来」、「キノコの見分け方と栽培技術」 ◎森林林業領域では「木材の利用」、「森林の保全と保護」

 いずれも、とても興味ある楽しい内容だった。 

【朝日を浴びる吾妻小富士】

 

1日目は日帰りをした。我が家まで、磐梯山の夕景を眺めながら車を走らせた。

【たなびく雲に夕日があたる 幻想的】                                       【 115号 中ノ沢付近】

  

【猪苗代  115号 長瀬付近 】                                                                       【115号 磐梯町付近】

    

2日目はお泊まり、丁度長期の研修の真ん中で懇親会があった。

《研修の一部スナップ》

 【採取したキノコを分類して鑑定】                        【タマゴダケ】                                  【カノシタ】

   

  秋の山野を歩くときれいな実りがいっぱいだった。 

【ツリバナ】

  

昼休みに林に入ると、アサギマダラが何頭も優雅に舞っていた。 

 

   

 最終日の「自然と人と文化の関わり」はとても楽しい講義だった。

昭和村在住のS先生の、奥会津山村の人々の暮らしについての、興味深い話だった。

使われなくなった昔の生活の道具の数々、いずれも先人の貴重な文化遺産であることを痛感させられた。

    

                                                                         ウルシろうそく(右)をともす

 残りの11月の研修第4期は、野外活動領域で、キャンプでの応急手当実践や夜空の観察もある。

 そして最終1月、真冬の第5期では、森林野生生物観察などアウトドアでの実践が待っている。

 大分弱った老骨にむち打って、なんとか健康でこの研修を乗り切りたいと思っている。いよいよ寒くなる。冬の季節の通いは無理だろう。

 


キンモクセイ咲く

2013-09-26 | Weblog

  キンモクセイ、数日前に今年は遅いなと思い眺めたが、あっという間に一斉に咲いた。

 昨年のブログと比べると、今年は少し早いようだ。真っ赤なサンショウの実みの弾け方 も写真を比べると今年は早いし、シオンも約一週間ほど早い。

 数年前に、キンモクセイは2度開花のピークがあることを知ったが、今年はどうだろう。

 庭のコスモスが満開、色とりどりに美しい。アキノキリンソウ、サフランも咲いている。夏に終わったフラミンゴがまた咲き出した。

 

 

 台風が秋の冷たい空気を呼び込んだようで肌寒い。


 明日から3日間、自称「自然を愛する研修」の第3回に参加する。 天気は回復し大丈夫だろう。

 


秋深まる

2013-09-24 | Weblog

すっかり秋めいた里山を巡った。

Dポイントでは、1週間前に産卵を繰り返していたヒメシロチョウも姿を消した。

その土手の田んぼの稲刈りが始まった。空にはアカネが沢山舞っていた。

久々にマイコアカネを見た。最近ずっと少なくなった印象がある。

 

Fポイントでは、マダラナニワトンボはお昼過ぎだったがペアによる産卵は見られなかった。

  

  ノシメトンボ

  

マユタテアカネ                                          キトンボ

  

メスグロヒョウモン                                     クモガタヒョウモン

    

モンシロチョウ                                      モンキチョウ

   

 トリカブト                                               ゴマナにハナムグリ

 オニヤンマ

セミの声が消えて、すっかり静かになった草むらにムシの声が弱々しく聞こえていた。

 

 

 

 


最高の天候に恵まれた会津まつり

2013-09-23 | 日々の生活

  

 普段あまり興味もないのでまつりの喧噪をよそに家に閉じこもっているが、今年は、孫の参加に併せてカメラを手に見て歩いた。

○21日 提灯行列
 お祭りの先陣を切って21日の夕方、市内の各町内子供会中心に提灯行列があった。

 数年前は役員で行灯運びを手伝ったが、今年は孫たち二人を集合場所の二中グランドまで送った。

 八重をデザインした町内会の行灯で第二位に入って賞を受けた。

○22日 鼓笛隊パレード
 武くんの学校は5年生が行進、「校歌」の他、「白虎隊」、「栄光の架け橋」の演奏を披露した。

  市内19校それぞれに立派な鼓笛隊を編成していた。

  

 

○23日 会津藩公行列
 武くんがボーイスカウトで行列に加わるという。8時半に、武くんを西出丸武徳殿前まで送った。

 その場で同級生とスナップ写真を撮ってやった。と思いきや・・・。家に戻り、SDカードが入っていなかったことに気づいた。

まつりの見学は予定していなかったが、武くんの写真を撮りに出陣式のあるお城の本丸へ自転車で向かった。

十数年ぶりに出陣式を見学した。大勢の人垣で式の様子が見えず、カメラを高く両手を挙げて背伸びして撮った。

  

  

出発前の一箕中の剣舞や葵高校の娘子軍演舞に感激した。会津の空のもと、会津の子どもたちの舞う姿に目頭が熱くなった。

特に、女白虎隊の曲には涙が込み上げてきた。      女白虎隊(斎藤京子)  http://www.youtube.com/watch?v=BEge-MHyGns

  

 自転車は便利だ。駐車場への渋滞の混雑を横目にして、北出丸入り口の裁判所前へ移動して行列を待った。

 いつものようだが、蒲生氏郷公の縁で滋賀県日野市、三重県松坂市、 会津江戸湾警備の縁で横須賀市、戊辰の役の白河口の戦いの白河市、

二本松少年隊の二本松市、そして新潟県長岡市からは河井継之助、山本帯刀、斗南藩の関連で青森県むつ市など、多くの友好都市の参加応援があった。

 

 

 

武くん、手作り甲冑隊の白河のグループに付いて警備していた。きっといい思い出になるだろう。

 

もえちゃんは昼までバスケの大会があり、午後ママとバアと見に行く計画。

悠くんたちは、行列が通過する娘の嫁ぎ先の家の前で見物するという。

 今日の行列、いつにない秋のさわやかな一日となった。

 清々しい秋風に吹かれての行列は、歩く人にも、見物の観光客や市民にも快適な時間となっただろう。

 

 


アオイトトンボの産卵

2013-09-19 | 昆虫

 

数年前集団でカンガレイの茎に産卵していたアオイトトンボ、今度はガマの茎に止まっていた。

オオアオイトトンボと思いきや、胸部に白粉が見える。

アオイトトンボ科で本州以南に分布するのは、アオイトトンボ、オオアオイトトンボ、コバネアオイトトンボがいる。

♂はオオアオイトトンボは成熟体では腹部第10節だけが白くなり、他は第9,10節が白くなる。そして、アオイトトンボが胸部に白い粉を吹く。

♀は、第2側縫線に届かないのがコバネアオイトトンボ、届くのがアオイトトンボ、広く接するのがオオアオイトトンボだ。(♂も同じ)

 

【アオイトトンボ】

   

 

【コバネアオイトトンボ】

   

 

【オオアオイトトンボ】

 

日本では、3属7種が生息する。

同じくアオイトトンボ科に属するオツネントンボ属、ホソミオツネントンボ属は静止時に翅を閉じるが、アオイトトンボ属は「八」の字型に翅を開く。

【オツネントンボ】                                    【ホソミオツネントンボ】

   

 

 コバネアオイトトトンボは分布が局地的で、各地で激減していて絶滅危惧第1類に分類されている。

 

 

 

   

 


ヒメシロチョウの産卵

2013-09-18 | 昆虫

D地点のヒメシロチョウの里へ。

この辺りは第3化で、数頭が盛んに産卵していた。だんだんの田の土手で、風に流されながらツルフジバカマを前脚で確認しながら・・・。

ジャコウアゲハで観察していたが、どうも前脚に食草の感知器官があるようだ。

これからは草刈りはないだろう。なんとか無事に蛹に育って欲しいと願っている。

春先の第1化の春型までは多分大丈夫と思われるが、問題は2化、3化である。

土手にわずかに生えるツルフジバカマ、そこに産卵したあとに刈り取られるのだ。

産卵時期と地域の一斉除草の時期が重なっていることが地域全体の絶滅につながっていると思っている。

農家の人に聞くと、カメムシ対策で刈り取る必要があるという。

かろうじて、刈り取られない林の際の食草で命をつないでいる状況だ。

環境省のレッドデータリストでも今回絶滅危惧1類になった。

県の調査では、準絶滅危惧種の指定だが、毎年減り続けている。

ともかく最近は一部限られた地域だけで、近い将来見られなくなると思っている。

 

                                                     いくつもの卵が見える。この土手のツルフジバカマ分布は少ないのだ。

 


マダラナニワトンボの産卵

2013-09-17 | 昆虫

時折強い風が吹いています。

そんな中、台風一過の晴天に誘われてマダラナニワトンボが連結して打空産卵のピークだった。

池の水から1,2mの湿地にばらまかれたタマゴは越冬して水温む頃に孵化、7月頃に羽化して林の中で過ごす。

少し涼しくなり水辺に現れ産卵する。

まずは、孵化したヤゴは水へたどり着かなければならない。一見水草の少ないこの池、餌はあるのだろうか。

産地は局所的で減少し、西日本ではほとんど絶滅しているという。

適した産卵場所が確保され、無事にヤゴが育ち羽化するまでには、幾多の条件を克服しなければならない。

今日は、これまでにない5~6ペアが、落ち着いて無心で産卵を繰り返していた。まずは胸をなで下ろした。

また来年の再開を祈った。

 ♂   ♀

 

 

            ↑ 落下する卵

       

 

いつも愛おしさがこみ上げてくる。願わくば、100年、1000年、永久に生き続けて欲しい。

 


「森で遊ぼう」に思う

2013-09-14 | Weblog


 
 今日は第4回「森で遊ぼう」が実施された。
 テーマは盛りだくさんで、 ○ハンカチの叩き染め  ○木工クラフト  ○サツマイモ収穫祭   だった。

  まず、「ハンカチの叩き染め」。理屈付けをすれば、植物の葉について、それぞれの色や形、葉の付き方などを観察しながら、・・・と言うことか。

 子供たちは、ひたすら葉っぱをたたいて特製ハンカチを染めあげた。

 周囲の葉を何種類か集め、①新聞紙に葉を置いて、綿のハンカチをかぶせる。  ②その上にビニールシートをかぶせて、葉の部分をハンマーでたたく。

③葉の形に染まったら、水洗いして葉のかすを取り除く ④ 乾燥。 と言った手順。

 みんな夢中でたたいて、結構きれいに染まった。 ハンマーは、小さめの普通の鉄製のものが良い。ゴム製のハンマーや、木槌では葉がうまくつぶれなかった。

 かつて草木染めの経験はあるが、たたき染めは初めてだった。特別媒染することもなく、葉の色素がよく染まって驚いた。

 ただ、日が経つとどう変色するのだろうか。子どもたちを指導しながらコツがよく分かったので、そのうち作品にしてみようと思った。

   

     Iga指導員の作品、紅葉の紅葉も良く染まっている。

 

 次に「木工クラフト」 これは先日会津大の自然観察会で初めて体験した。それまでこういう分野があることすら知らなかった。

 先ずは、会の皆さんの準備に頭が下がった。特に,T会長やHon指導員の教材の準備は大変だったと思う。

 あらゆる道具をはじめ、材料の部材の準備が行き届いていたことに感心し、頭が下がった。

 はじめにナイフやのこぎり、ナタなど怪我の無いように注意を聞き、作品づくりが始まった。

 参考にできる作品例を見ながら、子どもたちの生き生きした活動だった。我が輩もと思い気も、は構想が浮かばない。

 前回の第1号作品は「トンボ」だった。」今度は少し大型のトンボ作品を作りたいと思った。

 羽の部分の材料が問題だった。細い枝を束ねて4枚の羽を構想して、胴体に貼った。なかなか難しい。

 眼の部分はドングリの袴の部分を使ってみた。腹部、胸部の木片を準備したが、子どもたちの世話で手一杯、時間切れ!

 未完成で終わった部品?を持ち帰ったので、なんとか工夫して作ってみたい。

 

    

 昼食をはさんで、午後は、春に植え付けた「サツマイモを掘り」だ。

ときどき畑を見てくれるAnさんによると、今年はカモシカにやられたようだ。サツマイモの芽や葉や茎はおいしいようで、葉はほとんど無い状態だった。

残念ながら掘り起こした芋は細くて小さかった。子どもたちもちょっとがっかり、でも、前回のジャガイモは大収穫だったし、カボチャも立派に実った。

みんなで分けてお持ち帰りとなった。

   

盛りだくさんのメニューだった第4回、終わりの会での子どもたちの感想では、木工クラフトが楽しかったようだ。

 春からの「森で遊ぼう」も次回が最終、テーマは ○もりを育てよう林業体験 ○道具作りと火おこし体験、そして地域婦人会からの芋煮振る舞いがあるらしい。

 

 初めて手伝いをしながら振り返ると、わずか30人足らずの子どもたちだが、みんな良い体験が出来たと思う。

 常々、子どもたちが自然と触れ合う機会がとても少ないと思っていた。 そんな矢先に、T会長に誘われて参加したこのプログラム、

 これからも子どもたちに自然に親しませるためにお手伝いをして行きたいと思っている。

 

あらためて、思いつくままに・・・・。

 ◎子どもたちには、まず自然に親しませたい。そして、自然のすばらしさを知らせたい。

  出来れば、自然への畏敬の念を抱いて、生きとし生けるものの命を大切にしてほしい。

  そして、自然と人間の関係を深く考え、人間も自然の一員であることを認識して欲しい。

  豊かな生活は自然なしには成り立たないと思いながら、生きていきたい。

 


夏から秋へ その2

2013-09-13 | 自然観察

   

  近間のA地点へ、オオルリボシヤンマの天下だった。

  メスの産卵の時がシャッターチャンスだ。産卵するメスを♂がホバリングしながら見守る。

  実は光の加減も大事だ。光が当たらないと、鮮やかなルリ色がきれいに写らない。

  下の池は鯉が沢山泳いでいるから、ヤゴは成長できないだろう。その池に注ぐ小さな池には天敵は少ない。

  産卵風景は見どちらの池でも見られるが、ヤゴの抜け殻は上のきれいな水が注いでいる池でしか見つからない。

   

     

周囲の山際を歩くと、ツバメシジミがヤハズソウに産卵していた。交尾も見られた。

普段、翅の表の色で♂、♀を区別をしているが、こうしてを見ると裏面では区別できそうにない。

 ♀    多分右が♀

オオアオイトトンボの連結、交尾態を撮った。前が♂で、腹の先端にある上付属器、下付属器で♀の後頭部を挟んでいる。 雄の2,3節にある副性器で交尾が行われる。

  

池の端に可憐なヌスビトハギが咲いていた。盛りは過ぎて、独特の盗人の忍び足に似ていると言われる実が沢山ついていた。

   

他には、産卵するウラギンヒョウモンやコムラサキを見かけた。

コムラサキは♀と思いきや、よく見るとわずかに紫の発光鱗が見えた。鱗粉が大分落ちたのだろうか。

草原にツチバッタが無数に飛び立った。少し大きな陰が横切ったが、真っ黒になったコカマキリだった。 

鎌足の内側に特徴の黒白班がわずかに確認できる。

   

コウリンタンポポの群落を発見した。花の時期に来て見たい。この花はたま~に見かけるが、色も鮮やかでタンポポより魅了的な花だ。

でも外来種で、北海道では生態系等へ影響を及ぼしていて、防除対策の必要性が言われているようだ。

 

めっきり秋めいたが、日差しは強い。さびしくなるが、すべてのいのちを精一杯燃やして欲しい。

 


夏から秋へ

2013-09-12 | Weblog

大分涼しくなったが、日差しは強い。蚊に気をつけながら庭に出た。

今年も庭のアイが咲き始めた。黄菊や友禅菊も咲き、ムラサキシキブやサンショウの実が秋を告げている。

  

アイは30年になるだろうか、川俣の染織家山根さんのもとで草木染めを研修した際にいただいてきたもの。

ようやく過ごしやすくなった庭にピンクの花穂が風に揺れている。 毎年、種がこぼれて庭のあちこちに清楚な花を咲かせ続けている。

一時代、磐梯を描き、良寛の書をまねて藍染めのろうけつ染めに凝ったことがあった。

 秋の風情にも、ホウセンカ、マツバギク、トラノオもまだ元気で咲いている。時折ミンミンゼミも鳴いている。

  

サンショウの実を撮っていたら、アゲハの終令幼虫を見つけた。 新生のオツネントンボがミソハギの茎に止まった。

  

ドウダンツツジに絡まったアオツヅラフジの青い実に見惚れてしまった。まるで巨峰ブドウのようで見事だ。

 

 夏から秋へ、季節はゆっくり流れている。

いつまでも変わらない夏の暑さでは、きっと漫然と過ごしてしまうことだろう。四季の移ろいをあらためて思う。

世俗の煩わしい話は聞きたくない。しばらくは、虫の音を聞きながら、新しい季節の空気を楽しみたい。

 

 

 


マダラナニワトンボに再会

2013-09-10 | 自然観察

   

毎年、なんとか生息を確認している黒い赤トンボ、マダラナニワトンボに今年も再会できた。

環境省や県のレッドデータブックで絶滅危惧第1類に指定され、今最も絶滅が心配されているトンボである。

池の畔に繁茂するカンガレイなど抽出植物の間を縫うように飛び、湿地上に空中から卵をばらまく打空産卵を繰り返していた。

後ろのメスの腹部から落下する淡黄色の卵が写っていた。

 

 

  
昨年は、十数年観察し続けたE地点では見ることが出来なかった。その原因は、池や沼の水質の悪化や、このトンボの特異な産卵習性に適する自然環境の減少にある。

たとえば最近も、林間を流れる小川がU字溝の敷設により、貴重なトンボたちが消えてしまった。

少なくとも、今ある最低限の自然環境の保全が必要で、それは自然を破壊し続けてきた人間の義務であり責任である。

 

今年もマダラナニワトンボの元気な姿を確認できて嬉しい。

細々と命をつないでいるトンボを見つめながら、愛おしさが込み上げてきた。

 

別のポイントでは、アオイトトンボが産卵のピークを迎えていた。その集団産卵は圧巻だった。

   

     

池の周囲のササには、ゴイシシジミが葉裏を確認しながら飛んでいた。

このゴイシシジミ、幼虫は純粋な肉食性で、ササコナフキツノアブラムシなどタケやササ類に付くアブラムシを食べて育つ。

ここにも、食物連鎖による豊かな共生、生物多様性の意義を思う。

 

 


雨の地鎮祭

2013-09-08 | 日々の生活

  息子たちの新築現場の地鎮祭に呼ばれた。
 昨夜からのひどい雨は、朝になり小降りになった。
 郡山の放射線から逃れて2年、駅前のマンション住まいを切り上げ、
 我が家から目と鼻の先の住宅街の一角に新居を構えることになった。

 

 孫5人、傘をさしてのにぎやかなお祝いとなった。
 〈雨降って、地固まる〉 雨の地鎮祭は昔から縁起が良いとされている。
 立派な家が出来るだろう。

 このようにして、歳月は静かに流れていく。

 


夏から秋へ  アジアイトトンボ 

2013-09-07 | 自然観察

                                                 【アジアイトトンボと結論づけた   ♀】

 しばらく雨降りで虫たちもお腹をへらしているだろう。
しばらくぶりに晴れ間が見えたので、気になっていたトンボの観察に出かけた。
数日前に「何トンボ?」ではっきりしなかったトンボ、♂を探しに沼のきわを歩いた。
小型で、なかなか見つけにくかったが数頭を見つけて写真を撮った。

 先日のメスの胸部の色が少し青味がかった色に変わっていた。

  ♀

  → → → 

十数年観察しているが、やはり初めてのイトトンボだった。

♂は腹部第9節がきれいな空色、翅胸斑紋は肩縫線上に黒色条があった。 

 

  結論はアジアイトトンボ、一件落着だ。

 

今日もコバネアオイトトンボは水辺から少し離れた林の際にいた。アオイトトンボに比べると性格が穏やかで写真を撮りやすい。

ゴイシシジミがクマザサの葉裏を覗きながら産卵場所を探していた。

  ギンヤンマオニヤンマ

 

 帰りにDポイントのヒメシロチョウを見に寄った。

 田んぼの土手は相変わらずきれいに刈り取られていたが、田んぼから離れたツルフジバカマに5,6頭が弱々しく舞い産卵していた。

 

 

 

 

満開のソバ畑に、ジャノメチョウ、ウラギンスジヒョウモン、オオチャバネセセリ、キタテハなどが集まり、

周囲の林の際には、サワヒヨドリやユウガオの花にこの時期珍しいコハナムグリが集まっていた。

    ママコノシリヌグイにベニシジミ

ほどなくの稲刈りを待つ田んぼに、鮮やかな真っ赤なナツアカネが連結してタマゴをまき散らしていた。

  

 今日の発見は、ツバメシジミがカナムグラのつぼみに産卵していたことだ。ツバメシジミの食草はコマツナギやシロツメクサなどと思っていたが・・・。

カナムグラといえばキタテハの食草だ。どうにも不思議で、しばらく観察した。

 

もう一つ不思議な出来事があった。幻のチョウ事件と言ってもいいもいいかもしれない。

林から見慣れない蝶が飛び出した。ふわふわ高く舞って行くチョウを追った。

薄く白い中型の羽に、黒いスジが見えた。見たことのないオオカバマダラを想像した。高鳴る気持ちを押さえながら、連写した。

家に帰り、PCで拡大すると、それはシャクガのようだった。山の現場では、蛾とは思い浮かばなかった。ひとり苦笑いするしかなかった。

じっくり調べたら、チャマダラエダシャクらしい。ネットでの解説に、やはり昼間でも活発に活動し、大きな種で翅の面積は大型ヒョウモン並かそれ以上とあった。

  

  

目についた秋の花、イボクサ、ツリフネソウ、ツユクサ。

ツユクサは、花びらが淡いブルーや白いものが見られ興味が沸いた。

 

   キタキチョウ

 我が日当たりよいトラノオにキアゲハが長いこと蜜を吸っていた。

 

夏から秋へ、なんだか寂しい気もするが、虫たちは精一杯に生きている。 

 


何トンボ?

2013-09-04 | 昆虫

  

市内のため池で、見慣れないトンボを見かけた。 いろいろ考えているが、何トンボか分からない。

何頭も撮影したが、完璧なものはなく、またすべて♀のようで、♂らしき個体も見かけない。

色合いから、モートンイトトンボ♀によく似ているが、時期的には遅いし、ブルーの小さな眼後紋がある。モートンイトトンボ♀ならば独特の縦紋があるはずだ。

肩黒条はほとんど見られず、他に考えられるキイトトンボよりはずっと小型だ.

アジアイトトンボにも似ているが、♀の眼後紋はつながっていない。 また、アジアイトトンボはこれまで付近で見かけたことがない。

よく分からないときはSPPに投稿して尋ねるが、最近はかつて賑わった閲覧者がいないみたい。

 トンボの尾園先生に教えていただこうと思っている。

 

 

 

 

 


花の名前を知る楽しさ

2013-09-02 | 自然観察

        【メドハギに産卵するキタキチョウ】


  
 土手の一角に背の低い黄色い隣とした花が咲いている。名前を知りたくて、最近ここへ行くと写真を撮っている。

この前はイチモンジセセリやベニシジミが蜜を吸っていた。香りがよいのかアブも集まっている。

 図鑑を丁寧に見てみていて、ようやく似た花を見つけた。キク科のオグルマ属にカセンソウ、ミズギク、オグルマなどだ。

いろいろ特長を勘案してオグルマと推定した。

 
 

もう一つ、これも気になっていた水辺に生える小さなピンクの花、かわいい花びらが四枚、雄しべの花粉が柱頭にも付いている。

図鑑からアカバナと断定した。つんと伸びた花茎が印象的で、さわやかな花だが、秋には葉が赤紫色に染まることからの命名らしい。

 

まだまだ知らない花が万とある。その素性を知りながら眺める楽しさを満喫している。