エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ラックを思い出す

2016-02-29 | 日々の生活

  在りし日のラック

昨日、町のグループ活動の一つ「わんこ会」に参加した。

今回はその第1回で講師:動物保護施設運営の山内憲司さんをお招きした。

発起人はHさん、ねらいは犬の散歩を通して、ふんゼロ、ポイ捨てゼロのきれいな町づくりにあるようだ。

ペットを飼っている方4人、会の意義を感じる男3人の7名の参加だった。

いろいろなグループ活動が町の活性化につながるに違いない。新しく始まった「かるた会」同様に、今後この会が継続していくことを願っている。

なかなか難しいと思うが、なんとかメニューを準備し継続していければと期待している。

講師から、ペットの現状、県内で飼われている犬の数(狂犬病の注射で鑑札交付)や保健所での犬や猫の捕獲や引き取り等の統計的なデータが紹介された。

参加者からいろいろな質問が出た。

講師からの質問で、《飼っている(飼っていた)ペットの○良いところと○悪いところ》をそれぞれ書き出した。

今は亡きラックを思い浮かべながら書いてみた。
 ○良かったこと
 ・何より自分に従順だったこと。
 ・彼女の子ども達への影響、ラックからもらったことは計り知れない。
 ・何よりも美人だったラック。
 ○困ったことは   あまりないが、
 ・気性が激しく、気に入らない客には怒り狂うように吠えた。
 ・そのため、旅行で留守にするにも、かわいそうで預けられなかったこと。
  ・ペットロス症候群・・・ラックが逝ったときには、悲しみはいつまでも抜けることは なかった。あれから7年になるか、今でも尾を引いている。

  

皆さんの書いたデータを基に、 いろいろアドバイスをもらった。

話が飛び交う中、ラックの思い出が走馬燈のごとく浮かんできて、皆さんの話は上の空で聞いていた。

生まれたばかりの捨て犬を息子が拾ってきた。小さいころの鞠のように転がっている姿が忘れられない。

子犬はラックと名付けられ16年間家族の一員で、生活の中心にいた。 いつも静かに家族を見つめていたラックだった。

今、机の前で写真のラックが見つめてくれている。 

ときどきラック!と呼んでいる。悲しくなった。
  
       


感動の風花

2016-02-27 | 日々の生活

  眺める今朝の庭は、夜半に降り積もった淡雪に朝日が燦然と輝き、心が洗われる思いだ。

 書斎からの景色はいつも心のやすらぎだが、今年は雪が少なく、味気ない庭の木々は久々の雪を待っていたかのようだ。

 

 雪を踏んで庭へ出ると風はない。真上の桐の枝を見上げると、青空に薄いもやが流れひときわ美しかった。

 枝の雪は陽の光に枝を離れ、ときおり粉のようにちらちら舞い落ちた。

 この砕け散る美しい雪の粉の輝きに、感動のシャターを切った。 これを風花(かざはな)というのだろうか。

 自然の織りなすこの感動は、冷たい澄みきった空気を温める春の光から生まれたのだろう。

 でも、この輝く雪のドラマはわずかの時の流れに消えてしまった。

 

 ひととき眼に映ったあの美しい感動の記憶をたどった。

 ”我が生何処より来たり 去って何処にかゆく”と、良寛の根源的な問いが浮かんだ。


 雪吊りはいらなかった?

2016-02-23 | 日々の生活

             

市役所に用事あり、帰路、お城へ寄った。

この前はいつ来たろうか。今年の絵ろうそくまつりは、雪も少なくお城は止めて、幽玄の世界・御薬園にした。

この時期、平日でもありお城の人影はまばら、本丸を周囲の堤から眺めてきた。

博物館前  廊下橋から

雪はないが、雪吊りの松が趣き深い。

お堀にはわずかなマガモが浮かんでいた。ときどき見かけるカワセミを今日も見かけた。きれいに輝くルリ色が美しすぎる。

集団でアトリが飛んできた。魅力的な鳥だ。

マガモ 

  アトリ  

複雑な模様の羽の色、なぜアトリと言うのだろうか。尾の形が特徴的だ。

 

今年は雪も少なく、いらなかった。でも、本丸の雪吊りがおもしろい。

       早咲きの梅が一本

 

遠くに磐梯山が霞んでいた。 あらためて、お城と磐梯山がなかったら、なんとつまらないことか・・・。

         

 


小さな旅

2016-02-22 | 日々の生活

 

   日曜の朝は、7:45~NHKTV「さわやか自然百景」、続いて8:00~「小さな旅」を楽しく視聴している。
  内容の前に、まずテーマ音楽が聞きたいが先だ。
   それぞれに、忘れられない思いがあるからだ。
    拙ブログ ●大好きなテーマソング
          http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/f114553685a10e791e02308314e4081d
         ●癒しのテーマ音楽
         http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/11ce23d74fe95200535a93d607f6f43b
   昨日は
    自然は  「栃木 那須高原」
             http://www.nhk.or.jp/sawayaka/contents/program/2016/02/2016_0221_nasu.html
    小さな旅は「雪の里 しんしんと~長野県 飯山市~」
             http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2016067655SC000/?capid=nte001
   いつものように、カメラを準備して撮った。
    

 

千曲川                                                                ブナの林

  

わら細工                                                                         豪雪の「温井」地区


  飯山在住のブログ仲間のマーヤンさんに、「見ましたか?」とコメントしたら、もちろん奥さんと楽しみにしていたとの返事だった。

   雪は例年の半分だが、豪雪地帯の豊かな冬の暮らしが伝わってきた。


白内障の手術 無事終える

2016-02-16 | 健康

 

2/15(月) 穏やかな朝7時過ぎ、みーちゃんに病院まで送ってもらった。
診療計画書を見たら水晶体再建術とあった。なるほど。

今回の左眼の手術、キャンセルが出て、初めの予定より1ヶ月早まった。

ベットに落ち着く間もなく点滴が始まった。何十辺やられたことか、感慨深いものがあった。
9:10手術室入室、9:40分退室。痛かった手術は正味20分,今回も見事な天文ショウを見た。

4年前にも楽しんだ美しすぎる光の競演だった。かなり痛い思いをしたご褒美だ。

色の源は光、わずかな波長の違いが微妙な色合いを演出する。

手術の光源の角度、医者がときどき落とす点眼、手の動きの変化が醸し出す色彩の変化に感動させられた。

早く終わってくれ、痛くないようにと祈りながら、この色彩の織りなす神秘の感動に浸った。

前回のショーを思い出していた。星雲の中央が紫からピンク、周囲はもえる若草色
それらの組み合わせが続き、最後は見たこともない青空が広がり、突然暗転。幕が下りた。

術後の医者の第一声「うまくいきました。」  患者「ありがとうございました。」

 

無事に手術が終わり、後は安静の豊かな時間を過ごした。見舞いに来た妻と昼食をとった。

質素な病院昼食に驚く。ロールパン2つにジャムとヤクルトジョア。カロリー計算の間違いではと思うほど質素。日ごろを反省する。

ベットに足を伸ばし、ラジオのFMは懐メロ、クラッシックを聴く。こんなことならときどき入院したい。
   
 夕方の検温、37.2℃の微熱がでて、アイスマクラをもらった。普段低い血圧も155、仕方あるまい。

 その後がいけなかった。ほとんど眠れない地獄の一夜を過ごすことになる。

 6人相部屋の病室、年寄りばかりでトイレも近くその都度のドアの開閉音は入り口のベッドにはきつかった。

 眠りかけると、点滴終りを告げる電子音ピィッ、ピィッ。いびき、お隣は風邪気味でおおきな咳、ときどきの看護婦の見まわり・・・。

 長い入院経験でもなかったような最悪の苦痛の一夜だった。

 

  翌朝一番で外来眼科で術後の診察を受けた。

 眼帯を外すと、まばゆいほど明るい世界が広がった。赤みを帯びた暗い電球色の左目は、すがすがしいさわやかな昼光色に変わった。

 視力も見事に回復、左右ほぼ同じ視力となった。ただ、小さい字は2重に見え、乱視は仕方ない、メガネでカバーしよう。

 前回と全く同じ手術だったが、会計は負担率が変わったか、前より高く8万円を超えた。そのうち高額医療費を請求したい。

 とはいうものの、現代医療に感謝感激だ。今シーズンは、きれいな目で、ますますきれいな自然を見ていけそうだ。

 数日間、細菌感染予防の飲み薬、3種類の目薬を点眼、夜間は眼帯を守ること!

 先ずは無事手術を終えた。こんな機会には、あらためて家族に感謝し、日ごろのわがままを詫びたい思いがしている。

 健康が一番、しばらく気をつけて生活しよう。

***********************

 2/17(水) 今日は静かに雪が降っている。

 気温は0度前後、消えた雪が少し積もり始めた。

 膨らんだキリの花芽に、ツバキに、花粉放出を始めつつある杉の林にも雪が積もり始めた。

 春の雪だ。もうしばらくで、本格的な早春を迎える。

                                                                                 ↓ キリの花穂

   

                      神社脇のスギの大木(天狗杉)               ↑   我が家の四季を彩る ホウノキ    ↑ キリのつぼみ

 


 


あれから4年、また一泊二日の入院

2016-02-14 | 健康

 明日、一泊入院手術を受けることになった。
糖尿病からの白内障がひどく、4年前の右眼に次いでの手術だ。

そのときのブログ「一泊二日の入院」を読んだ。
 http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/f5e89f1365e25b061ed72dc7a38fc1b9
やはり痛そうだ。無事の退院を願っている。

今回の手術はキャンセルが出て、予定より1ヶ月早まった。
すでに手術前の検査も終わり、体調も悪くない。数日前から医者の言うように目薬を続けている。
 今衰えた左眼はど近眼。でも、裸眼で4,5センチに近づければ見える。
一方、右眼の視力を回復してからはメガネなしでも生活できていた。しかし、遠く離さないと見えない。小さい字は駄目だ。今回の左眼も右眼のようであれば,たしかに良くなるだろうが、近くは見えなくなる。小さい字には虫眼鏡が必要となりそうだ。
 前の手術後には,左右の視力に合うメガネをあつらえず困った。今回はどうなることか。今の呆けたおぼろな視界はいらない。新しい目で,新しい春を迎えたいと思っている。

 

今日はバレンタインデー  昨日真ちゃんからチョコが届いた。


かるた会に参加

2016-02-14 | 日々の生活

 

春を思わせる雨降りの日曜日、町内の第2回のかるた会があった。
今日は、第1回の倍、12名の参加があった。
勝手がわからず、半ばじいちゃんに誘われ参加した萌ちゃんだったが、
漢字交じりで書かれた木札の取り札を見て、意欲が湧いたようだ。

和やかに時間が流れた。
1~2時間の時の流れ、門外漢の小生、蚊帳の外から傍観しながらひととき思いを巡らせていた。
傍らで、ときどきカメラを構えたりメモを撮ったりする。この時間がとても心地よい。

 

最後の挨拶 Oさんから、今後、月1回のこのかるた会を続けたとの提案があった。

日ごろ考えていたことだが、こうしたグループ活動により町内の交流が盛んになればと思っている。

萌ちゃんは文武両道だ。午前中はかるた会、午後はドッジボールの練習。
明日は、スイミングだ。  萌ちゃん! 忙しいが頑張れ!

 

 


イエローフォールへ   スノーシュートレッキングを楽しむ 

2016-02-13 | 日々の生活

  町内新年会の折、O先生から13日にイエローフォールへ行こうとお誘いを受けた。

 渡りに船、スノーシューを楽しみたいと思っていたところだった。当日の天気を気にしながら1週間が過ぎた。

 今朝方は曇り空からときどき陽が射し、風もない絶好の山行日和となった。

7時丁度、O先生が迎えに。職場の若い娘さん2人もご一緒に、4人で裏磐梯を目指した。    

裏磐梯スキー場ゲレンデハウスで、リフト券、2本の往復1200円を購入

ガラ空きのゲレンデ、リフト2基を乗り継ぎスキー場頂上へ。

そこからは、眼下に真っ白な檜原湖、右に西大顛とグランデコスキー場も、そして何より裏磐梯のパノラマ眺望に魅せられた。

  檜原湖

 

スノーシューを履き、いよいよ出発。お嬢さん方は初めてのスノーシューという。

季節外れの温かさ、昨日は雨だったようで気をつけながら横断した。真ん中は危ないようだった。

磐梯山は活火山、数カ所から水蒸気が立ち上っていた。

全面結氷の銅沼を渡り、約1時間でイエローフォルーへ到着した。

櫛ガ峰 天狗岩

  

  

   

イエローフォルーを背景に、いくつかのグループが思い思いに写真撮影をしていた。

O先生準備のコーヒーが美味しかった。

しばらく遥かに檜原湖、囲まれる荒々しい櫛ヶ峰~天狗岩~磐梯山の大自然を眺めた。

こんな最高の天気恵まれ、一堂満足満足。

イエローフォールは雪解け水が凍っているのだろうか。冬の間だけ見られそうだ。

   

 リフトまでの下りはコースを変え、O先生の案内で森林の中、ふかふかの雪を踏みしめ、登り下り、ラクダのコブ越えを存分に楽しんだ。

  

帰りは裏磐梯高原ホテルの温泉に浸かった。このホテルは、かつて天皇陛下も何度もお泊まりになった歴史あるホテルだ。

O先生お勧めの風呂からの眺望は素晴らしく、ひとときすべてを忘れた。

ホテルのパンフレットには,”人が自然に帰れる場所”とある。都会の喧噪に生活する人にはその通りだろう。

入浴料は1500円、巷の日帰り入浴なら3回へ入れる料金だ。でも、すぐ納得した。

展望露天風呂「四季の湯」からの裏磐梯の雪景色は天下一品、それだけで納得した。

    暖炉、まきは陶器製でした。

 露天風呂から

静かな電気自動車は初乗りだった。家まで送って頂いた。

すっかり甘えてお世話になったO先生、楽しいスノーシュートレッキングを有り難うございました。

大分足腰が弱っているのだろう、夕方から足がつって困った。沈痛・抗炎症剤湿布ロキソニンテープをべたべた貼った。

 

          


啄木生誕130年

2016-02-12 | 文芸


 
 数日前の朝日歌壇「うたをよむ」に、歌人三枝之氏が啄木について書いていた。
 今年は啄木の生誕130年という。そこで、谷村新司の名曲「昴」が啄木の歌を下敷きにしていることを知った。この名曲「昴」はいつも鑑賞してきた。

 啄木の死後発刊された「悲しき玩具」初めの2首は

  ”呼吸(いき)すれば 胸の中にて鳴る音あり
    凩(こがらし)よりも さびしきその音”

 ”眼閉づれど 心にうかぶ何もなし 
    さびしくもまた眼をあけるかな

 谷村新司作詩・作曲「昴」の歌詞は

  ”目を閉じて 何も見えず
    哀しくて目を開ければ
    荒野に向かう道より 他に見えるものはなし
    ・・・・・ ・・・・・
    呼吸をすれば 胸の中 
    凩は吠(な)き続ける
    されど我が胸は熱く 夢を追い続けるなり
    ・・・・・ ・・・・・     ”
  また、啄木は文芸雑誌『スバル』の同人であったことを考えると、曲名『昴』も理解できる。

   彼がかなり啄木に影響を受けたことは想像できる。盗作などではない、彼もまた、青年のころ啄木に感化されたことを知り嬉しかった。

 啄木の送ったかなしい人生を、いつも思っていた。

 啄木は明治45年4月、極貧の内に亡くなった。
  親友の若山牧水の臨終記に、一層悲しみが湧いてきた。    
  

 (参)ネットから
   【 あの人の人生を知ろう~石川啄木 】
    http://kajipon.sakura.ne.jp/kt/takuboku.html


コクチョウを撮る   総会、新年会終わる 

2016-02-09 | 自然観察

 

 日曜日、町内会の定期総会、新年会が終わったが気持ちが晴れなかった。

和やかに楽しい新年会だったが、閉会間際にNさんが急に倒れ、救急車を要請した。

夕方病院に駆けつけた。容体を知りたかったが、家族でなければ一切教えてくれない。

ようやく娘さんから様子を聴いたが心配な状況だった。

一夜明けたが連絡はなかった。昼過ぎ病院へ行ったが、付き添いの家族が留守で状況は知れなかった。

心配しながら悶々するよりと、久々快晴に聳える磐梯を撮りに足を伸ばした。

 

この冬3度目の崎川浜、いつも変わらない静寂にあの美しい水鳥たちが叫びあっていた。

出かける頃はくっきり全容を表していた磐梯の頂に、わずか30分ほどの間に雲がかかってきた。

湖畔で遙か磐梯を仰ぎ、しばし感動に浸った。

 

コハクチョウはあの切ない叫びを上げていた。もの悲しい、切ない響きだ。

北へ帰る日が近づいてきたのだろうか。いっそう切なく聞こえた。

あとしばしのくつろぎ、おまえたちはなんと美しいことか。なんと健気で、純粋なのか。

ありがとう。

 

  

どんなカモたちが来ているか? 長浜へ回った。

しばらく鳥インフルエンザの騒ぎで餌やり自粛だったが、何組かの親子ずれが湖畔の売店のパン買い求めていた。

群がるのはほとんどオナガガモ、他にスズガモ、キンクロハジロ、ホシハジロが盛んに水に潜っていた。

  キンクロハジロ♂

キンクロハジロ♀ スズガモ♂

ホシハジロ♂  ユリカモメ コクチョウがいた 

珍しいコクチョウを見た。沖に1羽、他の水鳥と離れて浮かんでいた。前に水戸の池で見たことがあったが、猪苗代湖で見たのは初めてだった。

家に戻ると妻から嬉しい知らせを聴いた。留守中にNさんの娘さんからTelがあり、意識も戻り、元気になったと。

明日退院できるらしいと。嬉しかった。

八幡様にお参りした。純粋無垢な水鳥たちにもお願いした。きっと祈りが通じたのだろう。

心配している町内の仲間たちにへ、Nさん快方の知らせをメールした。

 


あどけない すずちゃん

2016-02-06 | 日々の生活

 

健気なすずちゃんが婆ちゃんとひときり笑っている姿を写真に撮った。
あどけない、かわいい笑顔にジーンと来るものがあった。
 『あどけない』・・・goo辞書には「無邪気でかわいい。無心である。」とある。
1歳5ヶ月になるすずちゃんの『あどけない』は
〈・無邪気な ・天使のような ・幼くてかわいらしい〉あどけない様子だろう。

 

 

「あどけない」と言いうと,千恵子を思い浮かる。

 智恵子は東京に空が無いといふ。
 ほんとの空が見たいといふ。
 私は驚いて空を見る。
 桜若葉の間に在るのは、
 切っても切れない
 むかしなじみのきれいな空だ。
 どんよりけむる地平のぼかしは
 うすもも色の朝のしめりだ。
 智恵子は遠くを見ながら言ふ。
 阿多多羅山の山の上に
 毎日出ている青い空が
 智恵子のほんとうの空だといふ。
 あどけない空の話である。
        
千恵子の『あどけない』は
 〈・素直な ・無邪気な ・無垢な・心がきれいで、邪な部分がない〉あどけない様子だ。

 すずちゃんは、毎朝7時半ころに我が家に到着、長い1日をお利口で過ごしている。
いつしか眠くなるとおんぶ,おんぶで、ばーちゃんは午前と午後、通算3~4時間はおんぶしている。治りかけた膝も悲鳴を上げている。
 じいちゃんこっちと合図して手を引いて、何回も大好きなジャンプをせがむ。
 じーちゃん大好きはいいが、やりたいことも何度も中断、明日の総会の準備もままならない。