明日はお日市。体調もまあまあ回復傾向、1週間ぶりに里山へ。
梅雨の中休みか、ヒメシロチョウもチョウトンボも心配だった。
かつて、トリアシショウマの咲き乱れる一番近くの里山が、一山忽然と消えた。
隣村の公共施設建設のための土砂がここから運び出された。見るも耐えられない状況にあらためて残念無念に思う。
C 地点のミズナラレストランへ寄った。大分傷んだが、オオムラサキが4,5頭来ていた。
なんとかここは生きながらえている。ここも、近くの原野が数年前に工場の駐車場に変わった。
残念なことに、先週林の中の道沿いにきれいに咲いていたヤマユリが、心ない人にきれいに刈り取られていた。
まさか、根までは掘り起こさないだろうが、切ない気持ちだった。
D地点に、ヒメシロチョウはいなかった。ツルフジバカマに似たクサフジだろうか、紫の花が咲いていた。
ミヤマアカネも紅い個体が増えたが、縁紋はまだ白い。どこも、オニヤンマが悠然と飛んでいる。
先週ヒメシロチョウを2頭目撃したG地点にも、その姿はなかった。少し早いのかも知れない。
正面からマユタテアカネを確認する。左は翅端に黒い斑が現れた♀だ。右は未成熟の♂。
相変わらずハラビロトンボは多い。いつものように、青白い粉を帯びた♂の額の青い輝きを見た。
♀ ♂
心配しているE地点トンボ池に寄った。案の定、トンボの姿はほとんどなかった。
もう、チョウトンボが飛んでいていい時期だが、全く見られなかった。あの乾燥状態が何らか影響しているように思える。
F地点、アマゴイルリは健在だった。ニセザンショウの花にアゲハやオオウラギンスジ、ウラギンスジヒョウモンが多数来ていた。
ただ、一部の田の畦が枯れ葉剤で褐色になっていた。この水辺にはモートンイトトンボのタマゴが沢山いるはずだ。
きれいなジガバチをしばし観察した。 今年初めてあったカブトムシは、コムラサキが一緒だ。
各フィールドでの野の草花 季節のデータとして記録した。
里山を巡って感じていることは、虫の種類や数が共に少なくなっているような気がする。
いつも、この小さな命がいつまでも失われることのないように願っている。