エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

黄色い花

2011-05-30 | 自然観察


田植えの済んだ畦の周囲には、黄色い花が多いと感じている。
 花弁の光沢があるウマノアシダカが風に揺れて光っている。
クサノオウは、もう若い果実を伸ばしている。

【ウマノアシダカ】

 
 隣の休耕地の原っぱには、ヒメジョオンに混じって、つぼみや茎の剛毛が魅力的なコウゾリナだ。

【コウゾリナ】




また、タガラシは盛りを過ぎたが、代わってサワオグルマが豪華に咲き出していた。

【サワオグルマ】


 庭の黄色は、ジシバリやカタバミが小さな花を開いた。

【ジシバリ】


あちこちに伸びているコマチマンネングサが、きれいな花を咲かせた。
簡単に抜けるので、しょちゅう抜いていたが、きれいなものだ。
同じく少し葉がとがったメキシコマンネングサも、じき咲きそうだ。
図鑑によるとmキシコの方は東京以西とあるが、温暖化の影響もあるのだろう、東北にも広く分布しているようだ。

【コマチマンネングサ】


 春先に種をまいたヒマワリも大分育って、夏の大きな黄色い花を楽しみにしている。
 たくさん咲いている黄色い花がそれぞれに美しい。


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思わぬワラビ採り

2011-05-27 | 日々の生活
  
昨日のこと、お昼はしばらくぶりにそばを食べに、遠路「道の駅田沢」まで大峠を越えた。
一路喜多方へ、近づく飯豊連邦の眺めを楽しんだ。
田に入り、農作業が始まっていた。さざ波が立つ田んぼの向こうに、雪の飯豊が青く聳えていた。


【磐梯 河東から】


【飯豊 喜多方から】

喜多方の農産物販売所へ寄って、出始めたワラビを数束買ってた。
隣のときどき山野草を見に来る園芸店に顔を出すと、サツキが今を盛りにきれいに咲いていた。
色合いや花弁の形の好みの鉢を3鉢求めた。
 昔手を出したサツキ盆栽が懐かしく思い出された。いつしかほとんど地に下ろして大きくなってしまった。
日光、博多白、やたの鏡、晃山、好きだったのが「松の誉」、懐かしい名前が浮かんできた。



「道の駅喜多の郷」の信号を直進して、日中ダムの見える弥平トンネルの手前までの新しい道路が完成していた。
いつも通ったダムの下からの急カーブの上に、とうとう大きな橋が架かった。
 いくつもトンネルを抜け峠をこえ、国道をそれた川沿いの林道に入った。
そばが目的だが、虫を探した。いつもヒメシジミを撮影に行くちかくだが、案の定まだ早いようだ。
例年は6月10日ころが適期、その頃また行く計画だ。
 カワトンボなどはいないか!探しながら土手に登ると、ワラビを見つけた。
妻と摘み始めた。驚いたことに、にょきにょきと一面に太いワラビが・・・。見事なので写真に撮った。
直前に買ったばかりのワラビだったが、売り物以上の立派なワラビを二人で楽しく摘んだ。
思いがけない収穫が嬉しかった。



 昨年秋以来のおいしいそば,いつものように大盛りを堪能した。



 帰宅してすぐに湯を沸かし、鍋いっぱいのワラビのあく抜きをした。
楽しい思い出のドライブとなった。

**********************************
 数日前に、いとこが山菜を届けてくれた。
 南会津の南郷からの山の幸、コゴミ、エラ、コシアブラだ。
 写真は山菜の王と言われているミヤマイラクサで、アイコとも呼ばれている。
 コシアブラは天ぷらに、コゴミ、エラは
 おひたしにしておいしくいただいた。

【エラ アイコ】



   


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ふれあい美術館

2011-05-26 | 教育を考える


 孫の通う小学校で移動美術展があった。
市で所蔵している美術品を児童に見せる催しで、孫のもらって来た学校からのプリントで知った。

 楽しみにしていたので、朝一番で見に行った。
 会場の体育館には、日本画、洋画、版画、書、漆芸や陶芸などの30の作品が展示されたていた。
広い体育館で、1年生の一クラスが鑑賞していた。鑑賞するときの注意を聞いて,それぞれに作品を見ていた。
 






 「第11回ふれあい美術展」とあり、主催の市教育委員会文化課に尋ねると、毎年春、秋2校づつで実施しているという。
 初めて見る、市で所蔵するこれらの作品は、いつもはどこに眠っているのだろうか。
 市には美術館はないが、これら作品を広く市民に展示する場があると良いと思った。
 久しぶりにゆっくり立派な美術作品を鑑賞することができた。

もう何年も美術館へはご無沙汰だ。そのうち近間で美術品の鑑賞してみたいものだ。
 その気になれば、福島の県立美術館、裏磐梯の諸橋近代美術館へも行ける。
  地元の東山ダムの奧の禅寺正雲寺に併設されている東山美術館【http://www.shounji.or.jp/】を思い出した。
いつかたまたま立ち寄り、そうそうたる作家の作品が数百点も展示されていて驚いたことがあった。
 近いうちに出かけてゆっくり鑑賞してみたいと思った。

 夕飯のとき、孫たちは、沢山の絵を見てきたことを目を輝かせてしゃべってくれた。
 子どもたちにとって、普段はあまり見ることのない美術作品に触れるたことは、あらためて素晴らしい体験だと思った。
(2011.5.25)

展示作品の一部(撮影は一部を除いては許可された。)


【会津幻想 千住 博】


【山  江花 羽谷】


【ふるさとの記録 石山 富彦】


【キロバザール 渡部 常好】

 
【遊鯉  室井 東志生】             【少年  長沢 節】


【あみもの 鈴木 亮平】


【彫塑 想 ,弾く 佐野 文夫】

校内で見かけた額  良い学校環境で学ぶ子供たちを想った。
○ 体育館への入口に掲げられていた五十嵐元校長先生の書
 

○職員室前の廊下に掲げられた「山川健次郎」
 



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トンボの季節

2011-05-24 | Weblog


 このところ肌寒い日が続いた。
 週末は、土曜の夜からの雨が、日曜昼前まで降り続いた。
 昨日も曇り空、気温も上がらず冬のジャンバーを羽織った。
 今朝は薄日が射しゆっくり回復しそうだった。
 しばらくぶりに,磐梯に白雲がかかりさわやかに見えた。

 晴れ渡り風も弱まった午後、2時間ほど、いつものコースで里山を巡った。
今年初めてのトンボはシオヤトンボだったが、その後、ニホンカワトンボと越冬したオツネントンボに会った。
 今日は、シオヤトンボの他に、翅が褐色型のニホンカワトンボ、ヨツボシトンボ、エゾイトトンボに出会えた。
【ヨツボシトンボ】


【エゾイトトンボ】



小川の流れる 林道脇に、きれいな瑠璃色をしたイトトンボが沢山飛んでいた。
オオイトトンボかと思ったが、エゾイトトンボのようだ。


【未成熟】


【エゾイトトンボ♀】


【♀頭部】


【エゾイトトンボ♂】

近づいて写真を撮りながら、眼後紋や腹部付け根の模様を確認した。
腹部付け根の模様がスペード型なので、エゾイトトンボらしかった。


イトトンボの仲間は同定が難しい。特にクロイトトトンボ属やエゾイトトンボ属♂♀で色彩や斑紋が異なり難しい。
先ずは胸の模様である。
 また、♂の腹部第2節背面の模様で判定するが、スペード形なのでエゾイトトンボだ。
よく似たオゼイトトンボの場合は、これなワインブラス形である。
 また、エゾイトトンボの場合、文献では♂は円く終わり、♀は離れた点があるとあったが、写真で確認したら♂にも明瞭に離れた点が見えた。
このフィールドではオオイトトンボ、エゾイトトンボ、オゼイトトンボ三種がいるようだ。
発生する季節の違いもあるが、帰って写真から確認したらエゾだった。

 今日はヨツボシトンボに会えた。飛び方もシオヤトンボの♀とは簡単に区別できる。
  胸部・腹部には黄褐色の地に黒褐色の斑紋があり,翅の縁紋付近に黒い点がある。腹部は太く,重量感が感じられるとてもきれいなトンボだ。

 【ヨツボシトンボ】
 

 シオヤトンボも♂は一瞬シオカラトンボと間違えそうだが、翅の付け根に黄褐色の部分があり区別できる。


【シオヤトンボ♀】


【シオヤトンボ♂】

ハラビロトンボの♀を見たが、文字通り腹部の横幅が広い。
 ♂は未熟なときは♀と同じような色彩をしているが,成熟すると,全体が黒化し,腹部にシオカラトンボのような青白い粉を吹く。
何より魅力的なのは♂の頭部にある前額上部の光沢のある青藍色だ。



田の畦のヒメジョオンにはスジグロシロチョウ、ベニシジミ、ハナムグリなどが集まっていた。







ウスバシロチョウがのどかに楽園を舞い、産卵しているようすだった。
他には越冬のシータテハが疲れた羽を休めていた。また、ヤマキマダラヒカゲが出てきた。





2時間足らずの里山だったが、今日も新しい虫たちに再会できた。


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庭の花

2011-05-21 | Weblog


さわやかな庭にウスバシロチョウが訪れた。
色が褪せ始めたライラックの花の周りを蜜を求めてとどまった。
また、コミスジが滑空してきた。もうそんな時期かと思った。
我が家の庭にはユキヤナギで発生を繰り返しているホシミスジ多い。今年も楽しみに待っている。
【コミスジ】


ドウダンツツジの白い釣鐘が落ち始め、代わって紅いサラサドウダンの釣鐘が見事に並んでいた。
【サラサドウダン】




また、キリシマツツジは秋口にずいぶん枝を払ったので花付きがとても悪かった。


足下には、ずいぶん殖えたスズランスイセンも終わって、同じような釣鐘状の水仙、シラー・カンパニュラータが咲きはじめた。
【釣鐘状の水仙】


緑色の小さいつぼみもすっかり真っ白になったスズランに顔を近づけると、高貴な香りが漂ってきた。


今年も、ピンク、紫、そして白のオダマキがいつもの場所で変わらずに咲き始めた。






 裏庭ではヒメモチが花を付けていた。
 目立たない花だが、花弁は4枚、おしべも4本。雌花には退化した4本のおしべがある。
これは10年も前に買ってきた寄せ植え盆栽を地に下ろしたもので、うまいことに一向に大きくならない。
 同じく植わっていたイワカガミも毎年花を付けている。
【ヒメモチの花】


 テッセンも優雅に咲き始めた。マツモトセンノウのつぼみが,あちこちで開こうとしている。




 長男誕生の38年前に、実生から育てた吾妻五葉の盆栽に、アシナガバチ巣を作っていた。
 

 刈られないでいたツルニチニチソウの紫の花が,寂しそうに風に揺れていた。


 まだ5月なのに日差しは強く、途中半袖に着替え、帽子をかぶった。
 ようやく訪れた一番の季節を実感しながら、庭の花を一つ一つ見て回った。

 花の季節に次々に咲き誇る命を前に、坂村真民の詩が浮かんできた。

******************************
 
二度と無い人生だから
一輪の花にも
無限の愛を
そそいでゆこう
・・・・・
・・・・・
二度と無い人生だから
つゆくさのつゆにも
めぐりあいのふしぎを思い
足をとどめて見つめてゆこう


*****************************



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初夏の里山

2011-05-19 | Weblog

白々と明けはじめた朝4時、寝室の窓を開けると黎明の磐梯が浮かんでいた。
一点の雲もない5月の朝の始まりだ。

庭の新緑も一気にしげり、いよいよ夏の到来、午前中さわやかな5月の風に誘われて里山を巡った。
特別な目的はないが、初夏の空気を吸いながら虫たちに会いたかった。

朝日の射す神録にコミスジが旋回して止まった。今年初めての再会だった。


ハルジョオンは人気者だ。出始めた虫たちが一斉に群がっている。
夢中で花粉を食べているのはコハナムグリ、ハナアブをはじめ、ベニシジミ、トラフシジミが蜜を求めて止まっている。
トラフシジミの飛翔は見失うほどに速い。やはりゼフの仲間なのだろう。
見慣れない黄色い模様の蛾も止まっていtた。名前は何と言うのだろうか。
それぞれにストローでおいしそうに花の蜜を吸っている。どんな味がするのだろうか。
小さい虫たちの姿を見ていると実に楽しい。







トラフシジミ春型



一日違いで、ウスバシロチョウは急に数を増した。
追いかけっこをするように思い思いに飛び交い、大好きなセイヨウカラシナに止まった。
ほとんど無我夢中で休密していて,ゆっくり写真を撮ることができた。
ツマキチョウ♂やベニシジミも来ていた。ツマキチョウはセイヨウカラシナを食草にしているようだ。







ツマキチョウ♂

山ツツジやボケが赤く目立って咲いていたが、アザミのつぼみも膨らみ鮮やかだった。
その他花が咲いているのは、エゾタンポポ、ホタルカズラ、キジムシロ、クサノオウ、ムラサキケマン、ウマノアシダカなど。







ウマノアシダカ



ヒメシロチョウがヒメオドリコソウに止まった。
真っ黒なチョウに近づいたら、羽がぼろぼろになったクジャクチョウだった。
越冬し産卵は済んだのだろうか。同じくルリタテハも日だまりで日光浴をしていた。
お疲れ様と声をかけた。一抹の寂しさが残った。







田の水際に新鮮なオツネントンボを見た。越冬個体と思うが・・・。産卵はこれからではないのだろうか?



カワトンボの胴体の青みがかった金属色の美しさにほれぼれした。






 紅梅越しに、そして菜の花畑の向こうに磐梯がそびえていた。
春のイメージだが、残雪はほとんど消えるところだった。
今年は雪が多かったが、磐梯山の雪解けの早いのには驚いた。
 ちなみに、飯豊山の雪は,まだ壁のように残っている。





 身近にある小さな自然に感謝しながら里山を巡っているが、時折震災の、原発の現状が浮かんでくる。
 ちいさん虫たちを眺めながら、多くの被災者のつらい境遇を思うと後ろめたささえ感じることがある。
 そして、ふと、遠く過ぎ去りし日々と、今、野山の只中にある今の自分の幸せを意識したり。(20011.5.18)

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初夏の虫たち

2011-05-17 | Weblog
 【強清水のリンゴ園から磐梯を望む】

 いつしか季節は巡り、夏を迎えた。今日の気温は夏日、25℃まで上がった。
 風もない快晴、昨日確認したがよく写せなかったウスバシロチョウを撮りに出かけた。
 滝沢峠を金堀まで、体調を確かめながら、約2時間の初夏の里山を楽しんだ。
 わずかに残る町内の田では既に田植えも終わったが、峠沿いの田では盛んに田越しをしていた。
 「ウスバシロの楽園」では、カシラダカがさえずり、ウグイスものどかな春を演じてくれた。
 昨日再会した我がウスバシロチョウもたおやかに舞っていた。
 滑空して飛ぶ姿は、たおやかと言う表現がぴったりだ。
 ようやくタンポポに止まり吸密したところを撮ることが出来た。

カシラダカ



ツマキチョウがセイヨウカラシナに産卵に訪れた。



小川の辺にはカワトンボが数頭出始めていた。

ニホンカワトンボ




昨日♀を見かけたシオヤトンボもペアになっていた。

シオヤトンボ♂



茂みに出入りするのはキアシナガバチ、今巣作りの最中だった。



 強清水で清水を沢山飲んだ。数回の薬の服用のあとはいつも水分を摂らねばならないのだ。
 ちょうど満開のリンゴ園からほとんど雪形が消えつつある磐梯山を望んだ。
 何年かぶりに清楚なリンゴの花を観賞しできた。


ジョナゴールドの花

 虫たちの季節、それぞれに命の営みが始まった。
 地球上のほんのわずかな空間に、時を一にして一緒に存在することを思った。
 この豊かな里山を巡り、いつまで、あと何度この平和な時を過ごせるだろうか。(20011.5.16)

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久々の発熱

2011-05-16 | Weblog

災難は忘れたころにやってくる。
別に不摂生をしているわけもないが、何年ぶりかで炎症を起こした。

晴れ上がった午前中に、裏のウスバシロチョウの楽園(勝手に名付けた滝沢峠の撮影ポイント)を覗いてきた。
さわやかな新緑に、数頭がたおやかに飛んでいた。
咲き始めた、セイヨウカラシナに止まることもなく、
今ようやく狭い殻を破って大空に飛び出した喜びを表すように、春の楽園を自由に飛翔していた。
ハラビロトンボもカワトンボはまだのようだったが、初めてのトンボは春一番のシオヤトンボだった。
コツバメ、アゲハチョウも今年初めて見た。


シオヤトンボ♀

 写真を撮りながら、何となく体調がおかしかった。
 肩の辺りに疼痛がして、息をつけなくなるいつもの症状が出てきたのだ。
 すぐに、しばらく忘れていた逆流性の胆管炎だろうと診断した。
 すぐに帰宅して、こんな時の常備薬、R錠とF錠を服用した。
 経験上、15分もすると痛みも治まり熱も下がるが、ちょっと違った。
 昼を過ぎてからは悪寒がして、しばらくぶりの発熱だった。すぐに、横になった。
 夕飯も軽く食べて、もう一度薬を飲み、早めに休んだ。

 寝苦しい夜を過ごしたが、今朝は熱も下がって目覚めは良かった。
朝日が燦然と輝き、窓からは、例年より雪解けが早い磐梯山が穏やかに聳えていた。
 思えば、大病を克服してからも入退院は十回、頻繁に熱を出していた。
それが、3年前の大改造以来、すっかり元気になり平穏な日々を過ごしてきた。
なれた日々の生活に一つの警鐘となる一日だった。

今朝は風もない快晴だ。飽きもせずに、また里山の虫たちに会いに行きたいと思っている。

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孫たちの運動会

2011-05-14 | 日々の生活
 【青勝て、白勝て、黄色勝て,赤勝て】

 台風崩れの熱帯低気圧が去り、朝から青空が広がった。
いい天気だったが、ときどき曇ると冷たい風が肌寒かった。
 朝6時に、運動会を告げる花火が上がった。その時間、娘は既に応援の場所取りに出かけていた。
まもなく驚いて帰ってきたが、割り当てられた地区別の応援席はほとんど埋まっていて、
何とか一番後ろにシートを敷いてきたと言う。
 孫たちは普通通りの登校、婆ちゃんは、朝早くからお弁当づくりに忙しかった。
 娘とばーちゃんは、開会に間に合うように出かけたが、我が輩は、カメラを持って自転車で出かけた。例年の通りだった。
 福島、郡山では原発事故の放射線量の影響で、運動会も体育館でやっているらしい。
その点、会津はどこも普通に運動会が実施された。

 それぞれに、子どもたちを囲んで春の一日をグランドで過ごせる平和を思った。
プログラムを手に、孫たちの出番に、望遠で写真を撮った。
 萌ちゃんは小学校初めての運動会だったが、リレーの選手に選ばれて頑張った。
 徒競走も、萌香ちゃんは1位、武琉君も3位に入賞した。
 恒例の低学年の地区対抗リレーは、午前中の最後のプログラムで大いに盛り上がった。
 萌ちゃんは2番手、ほぼ同時の1位で汐理ちゃんからバトンを受け取り、大きく離して3番走の2年生にバトンタッチできた。
 その速い走りには驚かされた。誰に似たのだろうか、嬉しかった。


汐理ちゃんからバトン受け取り


良いフォームだぞ


差をつけて先頭を走る


2年生へバトンタッチ

 お昼をみんなで食べた。萌ちゃんは1等賞の青色のリボン、武くんは赤色の3位のリボンを付けていた。
みんなで孫たちの健闘をほめながら、おにぎりを頬張った。
 

5年生の白虎隊


我が地区、青チームが優勝

 お昼をごちそうになり、我が輩は一足早く一人帰宅した。
 撮ってきたスナップ写真を見ながら、思いを巡らせた。
 我が子3人の運動会を妻と見つめた30年ほど前のことが思い出された。
 いま老いて孫たちの活躍を見つめる幸せをかみしめた。
3時半、庭で大きな花火の音を聞いた。予定通り楽しい運動会が終わった。

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雨上がりの五月の風

2011-05-13 | 日々の生活
庭から飯豊山を望む


窓際にさわやかな緑を見つめながら、詩集を開いた。
新緑、さわやかな風の季節にいつも思い出すこと。
「五月の風をゼリーにして持ってきてください」
立原道造が死を前にした病床で、恋人に書きおくったという。

*******************
[夏花の歌] 
・・・・・・・・・・
空と牧場のあひだから ひとつの雲が湧きおこり 
小川の水面に かげをおとす 
水の底には ひとつの魚が 
身をくねらせて 日に光る 
それはあの日の夏のこと! 
・・・・……
小川の水のせせらぎは 
けふもあの日とかはらずに 
風にさやさや ささやいてゐる 
・・・・・・・・・
*******************
ふと、懐かしさがこみ上げてきた。
「山よ小川よ また森よ~」と、伊藤久男の「高原の旅愁」を口ずさむ。
いつも我が青春と重なるナツメロだ。
http://www.youtube.com/watch?v=1fZgysxoXwc
むかしの夢の 懐かしく
  訪ね来たりし 信濃路の
  山よ小川よ また森よ
  姿むかしの ままなれど
  なぜに彼(カ)の君 影もなし

 すがすがしい雨上がりのさわやかな庭に、初夏のいのちをみつめた。

仲よしのヒヨドリ

スズランスイセン

イカリソウ

ライラック

ヤエヤマブキ

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ギフチョウに再会

2011-05-09 | 環境問題

 ギフチョウの生まれるころに連休がある。ギフチョウにとっては災難、困ったことだ。
例年ギフチョウの撮影に出かけるが、そこは採集マニアが大きなネットを持って待ち受けている。いつも耐えられない光景だ。
 先日、連休の合間(5/6)、静岡と多摩ナンバーの車だったが、まだ少し早かったようで、彼らに採られなくて良かった。
ギフチョウは福島県では準絶滅危惧種、環境庁カテゴリ-では絶滅危惧 II 類に分類される希少なチョウだ。
また、西会津町は自然環境保全地域として保護対象となっていて、もちろん採集も出来ないはずなのだが・・・。

 今日は風もなく快晴、もう一度ギフチョウに会いに行った。
 連休明けの月曜日でもあり、思ったとおり気分の悪い採集者には出会わなかった。
 例年は、カタクリや桜に吸密するところを撮ることもあるが、なかなか上手く写せないものだ。
 カンアオイの散見できるポイントで、食草を探して飛ぶギフチョウに合うことが出来た。 
今年はやはり雪が深く、まだ残雪も多く1週間ほど遅れているようだ。
 産卵を待ったが、いっこうに止まる気配はなかった。
 何回か数頭が飛翔するギフチョウにカメラを向けた。
 不十分だが、何とか「春の女神」とわかる写真を撮ることが出来た。



 純真な美しい蝶を思いながら、窓を開けて車を走らせた。
 車窓から、水の入った田に逆さ磐梯がさわやかに映っていた。

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母の日

2011-05-08 | Weblog
 


母の日、息子と娘二人から、それぞれに妻への贈り物が届いた。
 カーネーション、例年この時期に我が家に届くが、年を越して咲かせたことはない。
条件が合えば周年開花できるようだが、水を与えすぎると根腐れしやすいし、日照不足もだめ、また高温にも弱いし寒さに弱いなど、結構育てにくい。
でも、さし芽で殖やせるようだし、今年は是非上手に年を越させたいと思っている。

 母の日、思えばお彼岸やお盆に母を思うが、今日の日にはあまり思い浮かばなかった。
 子どもがまだ小さい息子たちはともかく、子どもが大きくなった娘への孫たちの思いはどうなのだろうか。
 いずれ、こういうお祝いはいいものだ。健康でいればこそだ。
 節目ごとに、母を父を思わなければ罰が当たる。
 来月の父の日を楽しみにしている。と同時に、父たり得ただろうか、疑問もわいてくる。

 
午前中、今年はまだ早いだろうと思いつつ、ウスバシロチョウの様子を見に近くの里山へ。
 気温は15度を超え快適だったが、すぐに曇って、風も強くなったので1時間ほどで帰宅。
 今日、アゲハチョウを初見した。アゲハより少し遅いと思っていたが・・・。

【キアゲハ春型】


【ツマキチョウ】


 山のコブシ、サクラが美しく咲いていたが、下草はまだ萌えず、虫たちも少なかった。
 真っ赤な花と実はオオモミジだろう。灌漑用水の土手にゼンマイがほどよく開いていた。
 ハナカミキリも飛んで来たが、この模様は何カミキリだろうか。、
 ただ、ヘビにはよく出会う。今日も出会った。おそるおそる動きを観察した。













 変わりやすい天候だが、近々、ホソミオツネントンボ、ウスバシロチョウ、ハラビロトンボとの再会を写したいと思っている。


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空振りだったギフチョウ

2011-05-06 | Weblog

 そろそろ春の女神、ギフチョウが出るころ、
今朝穏やかに晴れ、午後から崩れるようなので、急遽ギフチョウに会いに出かけた。
高速で約30キロ、例年訪ねる生息地へ向かった。
 目的地近くに車を止め、山へ入った。
 麓の道の脇には、水色のキクザキイチゲが満開、ミヤマカタバミ、エンレイソウもちょうど咲き始めたところだ。
しかし、いつもの杉林へ入ると、残雪が驚くほど多かった。

まだまだ残雪


ゲンジスミレだろうか?


美しい青いキクザキイチゲ


ミヤマカタバミ


エンレイソウ


キケマン


つぼみの堅いシダの仲間(オニゼンマイ?)


この時期、ギフチョウはカタクリやサクラの花に蜜を吸いに来る。
 カタクリは麓の日だまりにはほどよく咲いていたが、登るにつれて残雪が多く、まだつぼみだった。
でも、ヤマザクラは例年より早く、盛んに散っているところだった。





 別の場所を目指すと、峠の車寄せに「静岡」ナンバーと「多摩」ナンバーの車が止まっていた。
ああ、またかと、がっかりした。案の定大きなネットを持って、林の中でギフチョウを待っていた。毎年行き会う採集マニアだった。
「ネットで採らず、写真で撮ろう」と叫びたかった。幸い、発生はまだのようで、彼らに採られなくて何となく安堵した。

美しい雪解けの流れが美しかった。


 春の林




 ギフチョウの食草のカンアオイが思ったほど見つけられなかった。
 
カンアオイ


空振りだったが、近いうちにもう一度訪れ、今年もギフチョウの無事を確認したいと思っている。



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5月5日の背くらべ

2011-05-05 | Weblog



ライラックが咲いた。ハクモクレンも一斉に全開だ。





さわやかな5月の空に鯉のぼりが泳いでいる。
  甍の波と雲の波、
  重なる波の中空を、
  橘かおる朝風に、
  高く泳ぐや、鯉のぼり


 そして、もう一つ思い出す歌は
  柱のきずは おととしの
  五月五日の 背くらべ
  粽たべたべ 兄さんが
  計ってくれた 背のたけ
  きのうくらべりゃ 何のこと
  やっと羽織の 紐のたけ


柱に身長を測っり刻んでくれた父、母、兄が浮かんできた。
子どもたちに付けた柱は、どこへ行ってしまったのだろう。
今、我が家の柱に、孫たちの背丈を刻んでいる。
この歌を口ずさむと、なんだか切なくなってきた。
繰り返す、子どもたちの成長と、日々の営みが見えてきた。
そんな昔が、無性に懐かしい。 
 

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連休前半が過ぎる

2011-05-03 | Weblog
   
春なればひかり流れてうらがなし今は野のべに蟆子(ぶと)も生(あ)あれかし 斎藤茂吉の句である。

何か期せずして遭遇した東日本の大震災、原発にひしがれた福島県の現実、この春は正に「うらがなし」である。
 でも、季節は間違いなく巡り「ひかり流れて」の5月になった。
 穏やかな連休の一コマを記録する。
 
**********************************
連休の前半、約20日間滞在した息子一家が郡山へ戻った。(4/29)
 29日、まだだった奏ちゃんのお宮参りを兼ねて、みんなでサクラが咲き始めた伊佐須美神社へ参拝した。
 数年前に焼失した神社の仮本殿では、ちょうど春の大祭で、神楽の舞が奉納されていた。
 境内の薄墨桜も、宮川の堤の桜も満開だった。神社前の池で孫たちはひととき鯉に餌をくれた。







 帰路、新鶴の千歳桜へ立ち寄り、満開の桜の前で準備したお弁当を広げた。
 【千歳桜】根回り11m、高さ14m、枝張り約18mのベニヒガンザクラの1本桜で、樹齢は約800年とされている。
      別名「種蒔桜」、この桜の開花を見て作物の種を蒔く時期を決めていたといわれる。

 

 

****************************
 翌日は、お彼岸に地震で行けなかった柳津へ線香を上げに。
庭にシャクナゲがきれいに咲いていた。
 帰りに、孫たちは小中学校のグランドで英夫ちゃんに遊んで貰った。
まだ柳津は道路沿いに雪が残っていた。(4/30)







****************************
またその翌日、朝、食事中に連休中の計画を話し合った。
急遽、新潟の自然科学館へ行こうと言うことになった。
 武琉君の行きたいところだった。もう3年ほど行っていない。
 3時間、みっちり見て回った。それぞれに良い思い出ができたようだ。

 【科学館前の八重桜】


 【特別天然記念物おトキについて学んだ。保護基金に募金させていただく】




 帰路、時々行く新津のフラワーガーデンへ寄り、ツツジ類をはじめ、いろいろな花木を衝動買いして帰った。
夕飯は,家の近くのレストラン「ビッグ・ボーイ」で摂った。
 孫たちの思い通りに、こんな贅沢をさせて良いのだろうか。(5/1)

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 今日(5/3)から連休後半に入る。孫たちは朝から、最近始めた一輪車の練習だ。
 我が輩は、午前中2時間ほど近くの里山へ

そろそろヒメシロチョウ、ツマキチョウが飛び始めたのではないだろうか。
案の定、まだ枯れ草の目立つ里山に、弱々しいヒメシロチョウ、すこし力強いツマキチョウがちらほら舞っていた。
 気温が上がったせいもあり、いずれもなかなか止まろうとしなかった。
 待ちきれずに飛翔しているところを撮ったが、いつものようにピンボケだった。
 ヒメシロチョウ

 ツマキチョウ♂


いつもの日だまりに、キタテハ、クジャクチョウが遊んでいた。
 クジャクチョウ



季節は間違いなく流れていた。春一番のキブシやダンコウバイも葉が伸びて来た。
ベニシジミは初見だった。ホオジロとカシラダカが嬉しそうにさえずっていた。
シマヘビも冬眠からさめ、キジムシロ、スミレがきれいに咲く田の畦で日向ぼっこ。

ルリシジミ


ホオジロ


ベニシジミ



キジムシロ




 家に戻ると、庭にお昼の御馳走が待っていた。
 庭にシートを敷きテーブルを運んで萌える春の中での昼食となった。
桜に次いで、ハクモクレン、ユキヤナギ、ヤマブキガ咲いた。カイドウのつぼみも深紅に膨らんだ。
 柿の木の下には、キバナイカリの群落が見事に咲きはじめ、わさびも可憐に咲いた。
  キバナイカリ


 庭の木々の芽吹きをながめながらのビールは格別だった。
いつもと変わらない、平和な連休の日々が流れていく。
 
 概ね、自然の恵みに感謝しながら、つかの間に連休の数日が過ぎた。
 後半の連休、健康に感謝しながら、少しゆっくり過ごしたい。


 

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