孫を夕方の散歩に連れ出した。武琉くんは四六時中DSに興じている。ポケモンダイヤモンドの分厚いクリアーブックを離さず持ち歩いている。困ったものだ。
もう休みに入り1週間、寒いこともあるが家にこもりっぱなし。運動不足もあり多少太り気味だ。食事はいつも一品のおかずでご飯をおかわり。ママはシチューやカレー、ハンバーグで野菜嫌いをカバーしている。毎日工夫しているが、散歩に連れ出すことにした。
約1キロほどのスーパーへ、道すがら初めての道沿いを彼は目を輝かせながら歩いた。
いろいろ話しながらあるいた。店の2階の本屋さんで読書。1年生の武琉くんはかなりの読解力だ。じいが本棚を回っているうちに.彼は数冊を読み切ってしまう。豪華な絵本がいっぱいある児童書コーナーは、好きな本を持ってきて読めるなかなかいい環境だ。お店には悪が、遠慮がちにも大いに利用させてもらいたいと思った。
店を出るとすでに日は山の端に隠れ、黄昏の空の色が美しく広がっていた。しばし見つめた。黒づんだ飯盛山の上に月が煌々と冴え渡っていた。今夜は冷え込みそうだ。
月のこと、地球のことなどの彼の不思議に答えながら、暮れなずむ道を家に向かった。 いつの日か、じいちゃんと歩いた散歩道を思い出すことがあるだろうか。
(2009.12.29)