エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

晩夏の里山 

2012-08-31 | 自然観察

 

相変わらず酷暑の晩夏、雨がほとんど降らず里山もカラカラだ。

今日は三日目、未だ早いとは思いつつ、マダラナニワトンボとの再会を期待して里山を巡る。

まず、ヒメシロチョウの里を訪ねるも、いない。わずかにモンキチョウが産卵、植えたばかりのキャベツ畑にモンシロチョウを見るのみ。

トンボ池では、水位が例年よりかなり低い。普段は水の中に沈んでいる石や土が現れていた。

オオイトトンボ、クロイトトンボ、キイトトンボなどがわずか。アオイトトンボがペアで産卵していた。マダラナニワトンボはあと一週間ほどか?

 

オオイトトンボ 

 

アオイトトンボのペア                      マユタテアカネ♂

 

 

日陰にマイコアカネ、ノシメトンボ、マユタテアカネなど、相変わらずオニヤンマが多い。

 

真っ赤なミヤマアカネ 

 

林道で久しぶりに宝石の輝きに魅了された。 珍しく、草につかまった。愛すべき猛虫なり。

 

    

 またキアゲハが産卵していた。

この前の産卵はミツバと思っていたが、ちょうど花が咲いてセリだった。もう3令や終令幼虫に育っていた。

 

  3令  終令幼虫

 

何となく虫たちが少ない。 

ミドリヒョウモン  

 

ウラギンスジヒョウモン

今日で8月が終わる。

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珍客ツマグロヒョウモン

2012-08-30 | 昆虫

                                【 ツーショット  ツマグロヒョウモンとミヤマアカネ】

 眼に浮かぶススキの原を見たくて、里山へ出かけた。ススキの野に磐梯が美しく聳えていた。

 連日残暑厳しい里山、チョウもトンボも少ない。
 それにしても、いつも思うことだが、信州のチョウ、トンボに比べると、種類も数もなんと少ないことか。

 きょうは、珍客ツマグロヒョウモンに会うことが出来た。

 

 3年前か、会津大学構内でセイタカアワダチソウに吸密するツマグロヒョウモンに会った。 これで2度目だ。

 温暖化が進み、生息範囲を北に広げているようだ。 図鑑によると、長野県や山梨県での越冬が確認されているようなので、福島でも土着可能ではないだろうか。

 人なつっこいというか、カメラを持つ私からほとんど離れずに舞っては止まり、止まっては舞っていた。

 なかなか羽を広げてくれないが、裏面の後翅下部の縁は図鑑に比べてずいぶん黒い。 裏面はヒメアカタテハを思わせる模様が特異できれいだった。

今度は、是非メスのツマグロを拝見したいものだ。

 暑くても季節は移ろい、イチモンジセセリが現れた。              ツバメシジミは産卵に夢中だ。

 

稲穂にオオシオカラトンボ、季節の一コマだ。                   どこにも沢山いたのがオニヤンマ

       

田の脇でミヤマアカネが目立った。                               

 ♂  ♀

ツリフネソウもきれい。                                        いつも迷う、ヘリグロチャバネセセリ♀か?

 

アオイトトンボ 成熟♂

   ノシメトンボも

 

  トンボ池で、期待したマダラナニワトンボは未だのようだ。

 猛暑の中、相変わらずチョウトンボが元気だ。

 特別、珍しく無くてもいい。いつも現れるチョウやトンボ、草木と語らうことが大好きだ。  (2012.8.28)

 

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もう一つのサンジソウ

2012-08-27 | 日々の生活

ようやくネットで探した花の名はなんと、サンジソウ?

和名がテルナミ、別名サンジソウ、ベルゲランツス、南アフリカ原産とあった。

ハナミズナ科の多肉植物、我が家でもどんどん殖やして知り合いに進呈している。

気づかなかったが、午後3時ころに咲くという。

  

隣にもピンクの小花を咲かせるサンジソウが・・・。

 

これはハゼランとも言われるスベリヒユ科の多年草。熱帯アメリカ原産の帰化植物であちこちから芽を出している。

 それからもう一つ分からない花、園芸店で求めた花、春からずっと咲き続けているブルーの美しい花だ。

 これもネットで検索プルンバーゴと分かった。

 おかげさまで、選定の仕方もよく分かった。秋まで繰り返し咲くという。

 

 隣で咲くのは懐かしのオジギソウ

 

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良寛の無一物の生活を思う

2012-08-27 | エッセイ

                                                                【今朝の黎明磐梯 a.m.5:05 】 


 先頃、内閣府が「国民生活に関する世論調査」結果を公表した。

 その中で、今後の生活で「物」より「心」の豊かさ重きを置くと答えた人が、過去最高の64%となったという。

人それぞれではあるが、バブルがはじけ、誰もが生産至上、物質的反映追求を反省したと思っていたのに、過去最高とは言え低く過ぎはしないだろうか。

 さらに、心の中身も気になる。

 詩集「求めない」の著者加島祥造は心をマインドとハートに分けている。

 本当の豊かさは、マインドではなく、虫の音に心やすらぎ、風のそよぎに季節を感じたりする、ハートであって欲しいと思っている。

 生涯無一物を旨とし、質素な生活に耐えた良寛は、貧に徹し、志を遂げた学道の人であり、いつも私を惹きつける。 

そしてその師道元は言う 「学道の人須く貧なるべし」と。

貧乏を忘れた日本人には幸せはつかめないのではないだろうか。

我々はいずこから来て、どこへ行こうとしているのか。そもそも生きることは何か、この分からない問いに耳をかたむけることが大切ではないだろうか。

  

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孫たちの2学期が始まる

2012-08-27 | 日々の生活

 

孫たちはいい夏休みを過ごした。規則正しく、大いに遊んだ。
祖父母と過ごした1ヶ月余、それなりに心に残る思い出も出来たろう。

 夏休みも終わる昨日、孫たちはママとバアと久々の買い物へ、目的はフルーツパフェのようだった。

 夏休みを慰労し、明日への意欲付けか。遅い夕飯の後、きれいなケーキが出てきた。

 

 夏休みの思い出を話していると、大きな花火の音が聞こえた。
 恒例の松長の花火だ。みんな一斉に2階へ上りしばしの花火見物となった。
 ジイもカメラを持って急いだ。窓の手すりに腕を固定して、シャターを切った。
何年も続く繰り返しの行事だ。

   

   

 昨年のブログを見ると、下手な花火の写真が写っていた。そして萌ちゃんの水泳大会優勝の写真も載っていた。

 萌香ちゃんは、今年も市内水泳大会(8/19)で2年生50メートル自由形のチャンピョンになった。記録46秒71 おめでとう!

 武琉君もよくがんばった。4年生50m自由形て6位になった。

 

 今朝も元気に登校した。いよいよ2学期のスタート、元気に、和やかな日々を過ごせかし!

 

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庭に棲みついた?ジャコウアゲハ

2012-08-26 | 自然観察

  
  毎朝、朝食時に日陰の西側の庭の木々の間を一頭のジャコウアゲハがひらひらと舞っているのが見える。
 いつも同じ個体で、ときどき梢に止まって羽を休めたり、たまにムクゲの花に顔を突っ込んで蜜を吸っている。

  

 居心地が良いのか、棲みついたかのようだ。 

 この西側の庭には、食草のウマノスズクサが数本植えてある。

 この前、終令まで育った幼虫に太い茎まで食べ尽くされ、飢餓状態の幼虫を何頭かいつものHさんのウマノスズクサ畑に疎開させた。 その後、残った茎から元気に葉が出てきた。

 蝶の嗅覚は触角にあるという。わずかな食草の発する誘引物質をオスも感じ取っているのだろう。

 いつも観察していたが、メスはやはり先ずこの誘引物質を嗅覚で感じて付近を飛び回り、前脚で一つ一つの葉を触りながら食草を確認して産卵している。

 最近♀を見かけないが、葉の裏に卵が産見つけられないよう願っているところだ。わずかな食草ではチョウまでは育てられないから。

ところで、一時は大分殖えたが、いつか絶えてしまったと思っていたフラミンゴが咲いていた。この冬は大事に越させたいと思っている。

 


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いのちの水路

2012-08-25 | 環境問題

                               【連結するクロイトトンボ 後ろが♀】

マダラナニワトンボの誕生を心待ちにしている。
昨日この秘密の水辺をちょっと覗いてきた。未だのようだ。

残暑厳しい夕まぐれ、チョウトンボの天国だった。

避暑の姿勢    ↓                                                  翅も大分傷んだ。お疲れ様。

 

エゾ、オゼイトトンボは姿を消した。下はオオイトトンボ  

 

 後ろが♀

林道はいつしかススキの穂が林立、ワレモコウが色ずいてきていた。 アカネはマユタテアカネ、成熟♂

 

 未成熟♂

モンキチョウはアカツメクサに産卵。時折蜜も吸って!

 

成熟し始め、胸部に白粉が現れてきたアオイトトンボ♂                          ソバの花が満開

 

 
 この水路には、今の時期キトンボのペアが多かった。未だアマゴイルリトンボもペアで残っていた。あと少しの季節を精一杯に生きて欲しい。

  

 オオシオカラトンボも元気です

 

 満開に咲くソバ畑の脇、わずかな水路が水生植物やカエル、トンボの命を支えている。この命の水路がいつまで続くだろうか。
 いつ失われても不思議ではない危機的状況、むしろ絶滅危惧の種の生息を公にして、具体的な保護対策がよりベターかも知れない。(2012.8.24)


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レンコン池

2012-08-24 | 自然観察

 炎天下のレンコン池を覗いた。水面は浮き草に覆われていた。

 池ではいま、まだつぼみのものから丁度良い咲き具合のものから種まで、すべてを見ることが出来る。

 灼熱の太陽が降り注いでいるが、大きな葉の下は暗く涼しげだった。

 茎は背丈ほどまで伸びていて、もう種が出来ているものもある。

 レンコン池の周囲にはキイトトンボがスイスイ舞い、横に聞こえるせせらぎにはオニヤンマが行き交っていた。

 

  

 

  


 そうそう、この前、会津高田の龍興寺に古代蓮を見に行った。狭い池で、期待していたトンボの住める環境ではなかったが、不思議な感覚で見惚れてきた。

  2012.7.8  古代蓮 (龍興寺)

   

 

 

 レンコンは大好きだが、何も知らなかった。

 よく、池の中でポンプの水圧でレンコンを掘り出す作業の映像で見るが、収穫は何時なのだろうか。

 ネットで調べてみた
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●レンコンは根茎。夏、花が咲くころから土の中で根茎がふくらみはじめる。
●花が終わり葉が枯れるが、葉が完全に枯れるまでは根茎はふくらみ続ける。
●収獲は葉が枯れたあと芽が動き出すまでの間。地下にそのままにしておけば、生きたまま眠っていて、翌年の春にその地下茎の芽が地表に現れる。
●はすの由来・・・花が咲いた後、実のはいった花もうが肥大するが、これがハチの巣に似ているため、「蜂巣」、それがつまって「はす」になった。
●1951年に千葉で大賀博士は2000年前のはすの実を掘り出し、それが芽をふき、花を咲かせた。
●水生植物なので、空気を運ぶ通気組織、気孔が発達していて、葉、茎、花のすべての部分に縦に貫通した数本の穴があり、地下茎であるレンコンに連結している。

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夏休みの思い出

2012-08-22 | 日々の生活

 

娘たちに誘われて、那須の「どうぶつ王国」へ行った。

酷暑の昨日、福島市の気温は全国一の37.6℃、会津地方も35度を超える猛暑日となった。

そんな暑さに、気も進まなかったが、孫たちが楽しみにしている、末娘の悠くんも初の遠出となった。

下郷から新しく開通した甲子トンネルを越えて、休み休みのドライブは快適だった。

那須はそれでも25,6度か、高原を吹く風は気持ちよかった。無理なく園内を、お昼をはさんでたっぷり4時間くらいは遊んだか。

     

 

   

  

  

それぞれに、お土産をいっぱい買いました。

平日でも未だ夏休み、駐車場は終日満杯。

みんな楽しい思い出を求めての高原の一日でした。

 

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エッセイへの応募

2012-08-20 | 文芸

     【今朝の黎明磐梯(2F自室より) a.m.4:43】

  磐梯町主催で「徳一菩薩」「慧日寺」のエッセイ募集(原稿用紙4枚1600字程度)があった。

 応募のきっかけは、かつての同僚、白岩孝一氏の 『徳一と法相唯識』出版祝賀会で、そのチラシを手にしたことからだった。

 いつもの里山巡りで、ときどき慧日寺界隈を歩き、時には慧日寺資料館へも立ち寄るなど、それなりに興味もあり、

その後、勝常寺を尋ねたり手元にあった徳一関連の本を読んだり、5月のエッセイの締め切り間近に、応募した。拙い文章だが”エッセイ”と、軽く考えて・・・。

 数日前に、「厳正な選考の結果、入選にはいたらず、ご期待に添いかねる結果となりました。」と、磐梯町の名産品「とちの蜂蜜」が添えられた通知が届いた。

 推測するに、徳一や慧日寺のより神髄に迫る内容が期待されるに違いなかった。

 以下は、今回の応募エッセイである。

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題名:  「慧日寺金堂の復元に思う」                  
本文:
 時折、会津の歴史を反芻したい思いにかられている。これからの残された時間に、ふるさと会津を自分の足で訪ね、風土や人々の営みを過去という膨大な時間の中で見つめる、そんなこころの旅をしてみたいと夢見ている。そんな折、国史跡の指定を受けてから実に42年の時を経て、磐梯町悲願の慧日寺金堂が復元された。あらためて、中世会津の歴史を振り返りたいと思っている。 
  まだ春浅い日に、平安の世に思いを馳せながら、一人慧日寺の史跡を巡った。再建されたとち葺き屋根の金堂や中門の神々しい朱色の柱が美しく鮮やかに見えた。史跡の奥にある徳一廟への雪の消えた土手には黄緑色の蕗のとうが輝き、清冽な小川のせせらぎに、悠久の時を超えて真っ白な磐梯山が凛として聳えていた。
  東北最古の寺院慧日寺は法相宗の徳一によって開かれ、山岳信仰と密接な関係をもち、磐梯山を奥の院として成立したと考えられている。平安時代の中頃には寺僧三百、僧兵数千にのぼり、支配権は会津一円に及んだと言われる。往時の広い寺域は、伽藍や周辺の景観を描いた、現存する「絹本著色慧日寺絵図」で想像できる。しかしその後の度重なる合戦や焼失、さらに明治の廃仏毀釈により廃寺となった歴史がある。今、甦った金堂を前にして、奈良、平安からの長い歴史の流れの中の現在(いま)を思っている。
 再建なった中門、金堂の北には、講堂、食堂、仏堂と推定される建物の礎石跡が立派に整備されたが、これら甦った有形の文化財と共に、そこに隠れるこころを知りたいと思っている。徳一はどんな人だったのだろう。先ずは、郷土会津の仏教文化の礎を築いた徳一菩薩の人間像を探ってみたい。
 徳一に関わる身近な諸著作を巡った。「奈良朝末・平安初期の会津に徳一という日本最高の法相学者がいた。」「この知的豪族が、唯一人で奈良仏教を代表して平安仏教の最澄と論戦し、最澄を苦しめつづけた。」(*1) 「若冠、都を去り、東国の人になり、辺主に甘んじた、いや、それを使命とした平安宗教改革者徳一」(*2) 「徳一は法相宗学を基礎に、当時流行していた薬師信仰を取り入れ、仏教修行には騒がしすぎる南都を離れ、心静かに山林修行に励むことの出来る地、会津に向かった。」(*3) 「「元亨釈書」によると、彼の宗風というのは、都市的奢侈を極端に嫌い、粗衣粗食に徹した乞食僧のような行道ぶりだった。」(*4)等々、これらの著述に、徳一像がおぼろげに浮かんできた。
  先日、湯川村の勝常寺で初めて本物の徳一座像に対峙することが出来た。その醸し出す風貌に深く胸を打たれた。遙か1200年の時の流れを静かに見つめつづけながら、彼は何かを語ろうとしていた。徳一は何を遺し、私たちはこの徳一から何を学べばよいのだろうか。これから、まだまだ咀嚼できない徳一菩薩の論にじっと耳を傾けてみたいと思っている。
 ところで、慧日寺裏のわずかな山あいは、私にとっていつも馴染みの里山である。そこには、最近絶滅が危惧されているチョウ(*5)が細々と棲息している。私は十数年の間、太古の昔から営々と生き延びてきたであろうこの小さなチョウを見つめてきた。毎年、少なくなったこのチョウの無事な姿を撮り、その都度安堵してきた。思えば、その折にはいつも側らの徳一廟を訪ねて手を合わせ、最近は史跡の発掘作業や金堂再建の様子を垣間見てきた。今ここに中世の文化遺産が蘇ったが、おそらく当時も緩やかに舞っていたに違いないこの小さな自然遺産にも目を向けて欲しいと願っている。しかも、この保護は緊急の課題である。一度失われた自然は戻らないからだ。
 この史跡慧日寺の整備を目の当たりにして、あらためて失われてはならないふるさとの文化、自然を大切に保存し、未来に継承していくことの意義を痛感している。そして、磐梯山麓に、さらなる新しい、豊かな文化継承の風が吹いて欲しいと願わずにはいられない。
                                               
(参考)
(*1)・司馬遼太郎著「街道をゆく」  (朝日新聞社)
(*2)・高橋富雄著 「徳一菩薩」    (歴史春秋社)
(*3)・白岩孝一著 「徳一を尋ねて」(NPO法人会津の文化づくり)
(*4)・豊田武監修 「会津の歴史」  (講談社)
(*5)ヒメシロチョウ:国の絶滅危惧Ⅱ類、福島県の準絶滅危惧種に指定されている。     

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ヒメシロチョウ 夏型

2012-08-18 | 自然観察

 

  今日も暑い一日だった。
しばらくご無沙汰の里山、そろそろ、ヒメシロチョウ夏型が出始めているのではないかと出かけた。いつものコースで、静寂の森林に虫たちと遊んだ。
  出穂を迎えた田も、畦の草がすっかり刈り取られ味気ない。ギラギラ太陽が容赦なく照りつけていた。

 そんな中、なかなか見つからないツルフジバカマを探しながら、ひ弱にヒメシロチョウが舞っていた。

刈り取られた後わずかにツルを伸ばし始めてるがなかなか見つからない。 食草を探しつつ、ひとときアカツメクサ、ノアザミで吸蜜していた。

 草刈りをもう少し緩やかに、そして時期を選んでもらえば、この絶滅が心配されるチョウはもう少し増えるのだが・・・。

 

 林道の、あぜ道の、何処を通ってもオニヤンマが悠然と飛び、ときどきひかげの枝にぶら下がる。やはりトンボの王者、ひとときの休息にも逃げようともしない。 

 

  あぜ道でキアゲハが産卵していた。確認するとミツバのようだった。無事に育ち、雪解けの里山を舞う姿を想像した。わずかな水辺にはオタマジャクシに混じってイモリもいた。

 

今日も相変わらずのお友達だったが、カラスアゲハやキチョウ、ジャノメチョウは久しぶりに会った。

カラスアゲハ 角度により色合いが全く違っている。

 

萩にキチョウ、意外と神経質で撮影しにくい。                   シロヨメナ?にベニシジミ

 

畦の脇のわずかな水辺には、オモダカがびっしり、ミズオオバコやサジオモダカ、ミズアオイなどが花を咲かせていた。

キズオオバコ                                   コナギ

 

未だ、アマゴイルリトンボも健在、一緒にキイトトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、オニヤンマなどがスイスイ飛んでいた。

 アマゴイルリトンボ

  

 シオカラトンボ                                         オオシオカラトンボ 

ミヤマアカネやマユタテアカネは得意の倒立、熱射をやわらげる知恵だ。

 

池は、エゾからクロ、今オオイトトンボが、池の端の林にはオオアオイトトンボが現れた。これから成熟すると、水辺に現れ集団産卵が見られるだろう。 

 

オオイトトンボ                                        オオアオイトトンボ
  
  誰もいない山道で、いつも「山川渓色」「悉皆仏性」とつぶやいている。

 9月の声を聴けば、あのマダラナニワトンボにも会えるだろう。

夏の雲、いよいよ暑くなりそうな午前10時。 数時間後、さわやかな秋の雲が広がる磐梯山。 (2012.8.17)

  

 

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ヒマワリ

2012-08-13 | 自然観察

 毎日ながめていたひまわりが咲いた。 結構大きく、頭が重いので支柱を添えた。

しばらく忘れていて、確か6月末に庭のあちこちに蒔いた。

まさに環境により、こんなにもそだちが違うものかと知らされた。

小さいのは2,30センチで小さな花を付けている。

この種、昨年信州の妻の実家から花の終わった大輪をもらってきたもの。

隣には、中心部が黒い種類のが咲いている。

図鑑を見ると、大輪一重咲きや中輪、八重などいろいろだ。
写真の「太陽」「きらめき」「サンリッチレモン」などに似ているが、これらは皆黒い。
ネットを覗くと「ロシア」に似ているようだが・・・。解説には、【油脂用、食用、園芸用】、花びらが小さく寂しげとある。

かんかん照りの夏の暑さにびくともせずほほえむヒマワリはまさに太陽だ。  

8/1     8/4 

8/6 8/7 

8/8 8/9

隣のは中心が黒い

  

 健康に恵まれ、穏やかなお盆を迎えた。

ミンミンゼミが今を盛りに鳴いている。力の限りをつくして。

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夏休みの自由研究

2012-08-11 | 日々の生活

 

 夏休み、思えばいつも大変なのが、子供たちに自由研究だった。
  30年ほど前を思い出し、今度はその繰り返し、孫の面倒を見ている。
 少しでも子供たちの成長につながればとちょっとのお手伝い、教師気分で結構楽しい。

 4年生のお兄ちゃんは学校でそだてていた空の牛乳パック入りのヘチマの苗を家に持ち帰った。ときにはすでにおそし、枯れていた。

ヘチマの観察は夏休みに宿題なのに、のんびりしたものだ。先生もどう指導してきたのか不思議、今更どうしようもない。

これから種を蒔いてでは出来ない、結局同じ仲間のキュウリの苗で観察することに。

 2年生の萌ちゃんは、休み前に威勢のいいミニトマトの苗を持ち帰った。

蒔いた種は9粒で7個が発芽、そのうち3本をのこして上手に育っていたようだ。

でも少し苗は窮屈、孫と一緒にプランターに植え直して観察が始まった。

 数日前ようやく色づいたミニトマトを収穫、皆で分けて食べた。キュウリもめ花が結構付き、もうじき食べられそうに育っている。

 きょうは、研究のまとめの表紙の絵を描いていた。二人の成長の跡を見つめながら、一緒にスケッチしてみた。

 


 爺、婆と一緒の夏休みはのんびりしたもの。でも毎朝8時過ぎには学校のプールへ、10時まで泳いでくる。 後はちょっと自主勉、昼寝は欠かさない。

盆明けにはボーイスカウトガールスカウトのキャンプ、続いて市民水泳大会もあり結構忙しそうだ。

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父、母を迎える

2012-08-10 | 日々の生活

 

 例年8月2日、長い歴史があった我が一族の盆の墓参り、今年からはそれぞれの家族が都合の良い日に参りすることとした。
 いつも暑い印象があったが、お盆の前の朝方は涼しかった。
 掃除を兼ねて、少し早いが、お墓の両親を迎えに行った。しばらくの間、穏やかな日々の生活を見てもらいたいと思っている。
  庭のあちこちに蒔いたヒマワリも、丁度切り花にいい。昨日スーパーで買った盆花に、珍しく庭にいっぱい咲いたミソハギを添えた。

   

   広いお墓、 汗びっしょりになって落ち葉を掻き出した。

 でも、お参りを済ませると、胸がすっきりするから不思議だ。
 みんなお盆休みになる。あす、集まれる家族で暑気払いでもと考えている。

 

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暦は秋

2012-08-08 | 自然観察

8/7は暦では立秋、暦に合わせたかのように秋の気配が感ぜられる。

朝夕は風が冷たく、日中日差しは強いが日陰では過ごしやすい一日だった。

久しぶりに里山を巡った。

レンコン池は、もう花も終わったかと思っていたが、今最盛期で、満開の花、もう終わった花、これからのつぼみもいっぱいだった。

オオルリボシヤンマが池の周りを行ったり来たりしていたが、ホバリングしないのでなかなか飛翔は撮りにくい。

 

 

池の周囲には、マユタテアカネ、マイコアカネが出始めた。

 

日陰のわずかに流れる小川でマイコアカネの交尾、産卵を撮った。

 

青々した稲穂に、ミヤマアカネがふわふわホバリングしていた。成熟した♂の縁紋が鮮やかに紅い。羽の帯条斑は独特だ。

 

ハラビロトンボは、普段は幅広の腹部や前額の青藍色の金属光沢を撮っていたが、老いた個体を正面から見ると、風格がある。

   

ヤマトシジミ、ルリシジミが日を浴びていた。我が家のヤマトシジミは今年は極端に少ないような気がしてならない。

 ルリシジミ♀

キアゲハはアザミ、ベニシジミはヒメジョオンがよく似合う。

 

  

クズの花が甘い香りを肌酔わせている。日陰のウバユリはまだだが、開き始めた。花の時期には葉(歯)が枯れているから姥と呼ばれる。 

 

天然記念物の赤井谷地周辺へ寄った。もともと湿地だったが、植生の変化が激しく、最近乾燥化が進んでいるのが分かる。

なんとかしなければならないと思っている。

湿地から森林へ、自然の遷移は当然だが、人為的に乾燥化が進んでいるようだ。

およそ4~5万年前の火山の噴火により、猪苗代湖の水が高かった時期に湖沼だった地域、

その後水位が低下し陸化によりおよそ2万年前から湿原が形成され今日に至っている。

こうして湖沼から典型的な陸化遷移によってできた湿原は、日本ではでここだけという。

クルマユリの群生にミソハギがかなり増えてきた。

   

いつもの林道には、オニヤンマが行ったり来たり、またまたクマの落とし物に出会った。多分クマだろう。

今年はクマの目撃情報が多い。新聞には、毎日クマの目撃情報欄があり、どこで出てもおかしくない。くわばらくわばら。

 ♂  

いつ来ても感動の瞬間に出会えるものだ。自称トンボ池では、ひらひら縄張り争いをするチョウトンボ、空中で絡み合った瞬間、

ヨシの葉に止まりわずか数秒間の交尾をみた。離れるとすぐにメスは単独打水産卵を繰り返した。独特の飛翔行動だ。

 金緑色の♀

キイトトンボやクロイトトンボも連結が多い。今年はオオアオイトトンボが少ないようだ。

 

 オオルリボシヤンマが産卵していた。

 

夏の真っ只中、自然の静寂の中でいのちを見つめる楽しさ。

いつも、いろいろな思いが去来するが、これで良いのだと言い聞かせている。

お盆が近づいた。(2012.8.8)

 

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