8/7は暦では立秋、暦に合わせたかのように秋の気配が感ぜられる。
朝夕は風が冷たく、日中日差しは強いが日陰では過ごしやすい一日だった。
久しぶりに里山を巡った。
レンコン池は、もう花も終わったかと思っていたが、今最盛期で、満開の花、もう終わった花、これからのつぼみもいっぱいだった。
オオルリボシヤンマが池の周りを行ったり来たりしていたが、ホバリングしないのでなかなか飛翔は撮りにくい。
池の周囲には、マユタテアカネ、マイコアカネが出始めた。
日陰のわずかに流れる小川でマイコアカネの交尾、産卵を撮った。
青々した稲穂に、ミヤマアカネがふわふわホバリングしていた。成熟した♂の縁紋が鮮やかに紅い。羽の帯条斑は独特だ。
ハラビロトンボは、普段は幅広の腹部や前額の青藍色の金属光沢を撮っていたが、老いた個体を正面から見ると、風格がある。
ヤマトシジミ、ルリシジミが日を浴びていた。我が家のヤマトシジミは今年は極端に少ないような気がしてならない。
ルリシジミ♀
キアゲハはアザミ、ベニシジミはヒメジョオンがよく似合う。
クズの花が甘い香りを肌酔わせている。日陰のウバユリはまだだが、開き始めた。花の時期には葉(歯)が枯れているから姥と呼ばれる。
天然記念物の赤井谷地周辺へ寄った。もともと湿地だったが、植生の変化が激しく、最近乾燥化が進んでいるのが分かる。
なんとかしなければならないと思っている。
湿地から森林へ、自然の遷移は当然だが、人為的に乾燥化が進んでいるようだ。
およそ4~5万年前の火山の噴火により、猪苗代湖の水が高かった時期に湖沼だった地域、
その後水位が低下し陸化によりおよそ2万年前から湿原が形成され今日に至っている。
こうして湖沼から典型的な陸化遷移によってできた湿原は、日本ではでここだけという。
クルマユリの群生にミソハギがかなり増えてきた。
いつもの林道には、オニヤンマが行ったり来たり、またまたクマの落とし物に出会った。多分クマだろう。
今年はクマの目撃情報が多い。新聞には、毎日クマの目撃情報欄があり、どこで出てもおかしくない。くわばらくわばら。
♂
いつ来ても感動の瞬間に出会えるものだ。自称トンボ池では、ひらひら縄張り争いをするチョウトンボ、空中で絡み合った瞬間、
ヨシの葉に止まりわずか数秒間の交尾をみた。離れるとすぐにメスは単独打水産卵を繰り返した。独特の飛翔行動だ。
金緑色の♀
キイトトンボやクロイトトンボも連結が多い。今年はオオアオイトトンボが少ないようだ。
オオルリボシヤンマが産卵していた。
夏の真っ只中、自然の静寂の中でいのちを見つめる楽しさ。
いつも、いろいろな思いが去来するが、これで良いのだと言い聞かせている。
お盆が近づいた。(2012.8.8)