林の中でクロヒカゲが活発に舞っていた。雑用があり夕方近くの里山だった。
夕方のせいもあるのか、クロヒカゲが活発だった。
ふと目の前にクロヒカゲらしき交尾態が止まっていた。でもちょっと変。
ときどきヒカゲチョウほどの茶っぽい個体を見ているが、少し大きめで何となくおかしい。
近づいてピントを合わせた。
クロヒカゲ ???
家に戻り写真をじっくり見てみると、どうもクロヒカゲモドキのようだった。
分布を調べると、本州,四国,九州に生息するが,生息地は限られる。環境省カテゴリーでは絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されている。
また、クロヒカゲに似るが,前翅裏面翅頂付近の眼状紋が同じ大きさで3つ出現するので区別することができる。とあった。
まさに前翅裏面の眼状紋は3つあり、クロヒカゲモドキでは?
また、東北の記録は岩手県(1982年以降の採集記録なし)の他は無いようで、これは新発見かと胸が騒いだ。
ただ、撮った写真に疑問がわいた。
この交尾態、上は♀で下が♂と思われるが、♂にはこの眼状紋は2つしかないのだ。
メスを見ていると、異種間交尾も頭をよぎった。その前に、眼状紋が3つのクロヒカゲもいるのだろうか。
昔、昆虫に関する質問サイトがあったことを思い出した。
さっそく「昆虫質問箱」を見つけ、聞いてみた。
間を置かずに、「眼状紋が3つのクロヒカゲもいるようです」の返信回答をもらった。
一瞬のぬか喜びだったようだ。
この個体、色合いがヒカゲチョウに似ていて余計迷ってしまったようだ。
「下翅の眼状紋の方へと食い込んでいる線が、眼状紋近くまでグッと食い込んでいるのがクロヒカゲで、ヒカゲチョウはわずかに折れ曲がっている程度」との情報も得た。
潔く、クロヒカゲと断定することに。 一件落着!
帰りに、コバネも気になった。やはり少ないが、居たいた。
コバネ♀コバネ♂
アオイト オオアオイト
アジアイトトンボ オオイトトンボ
モノサシ オオルリボシ
オスグロトモエ?
マイコアカネ
そろそろ黒い赤とんぼもお出ましか。心配しながらも楽しみにしている。 2021.8.18