エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

大発見か クロヒカゲモドキ?

2021-08-19 | 昆虫

林の中でクロヒカゲが活発に舞っていた。雑用があり夕方近くの里山だった。

夕方のせいもあるのか、クロヒカゲが活発だった。

ふと目の前にクロヒカゲらしき交尾態が止まっていた。でもちょっと変。

ときどきヒカゲチョウほどの茶っぽい個体を見ているが、少し大きめで何となくおかしい。

近づいてピントを合わせた。

クロヒカゲ  ???

家に戻り写真をじっくり見てみると、どうもクロヒカゲモドキのようだった。

分布を調べると、本州,四国,九州に生息するが,生息地は限られる。環境省カテゴリーでは絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されている。

また、クロヒカゲに似るが,前翅裏面翅頂付近の眼状紋が同じ大きさで3つ出現するので区別することができる。とあった。

まさに前翅裏面の眼状紋は3つあり、クロヒカゲモドキでは?

また、東北の記録は岩手県(1982年以降の採集記録なし)の他は無いようで、これは新発見かと胸が騒いだ。

ただ、撮った写真に疑問がわいた。

この交尾態、上は♀で下が♂と思われるが、♂にはこの眼状紋は2つしかないのだ。

メスを見ていると、異種間交尾も頭をよぎった。その前に、眼状紋が3つのクロヒカゲもいるのだろうか。

昔、昆虫に関する質問サイトがあったことを思い出した。

さっそく「昆虫質問箱」を見つけ、聞いてみた。

間を置かずに、「眼状紋が3つのクロヒカゲもいるようです」の返信回答をもらった。

一瞬のぬか喜びだったようだ。

この個体、色合いがヒカゲチョウに似ていて余計迷ってしまったようだ。

「下翅の眼状紋の方へと食い込んでいる線が、眼状紋近くまでグッと食い込んでいるのがクロヒカゲで、ヒカゲチョウはわずかに折れ曲がっている程度」との情報も得た。

潔く、クロヒカゲと断定することに。 一件落着!

 

帰りに、コバネも気になった。やはり少ないが、居たいた。

コバネ♀コバネ♂

 アオイト オオアオイト

アジアイトトンボ  オオイトトンボ

モノサシ  オオルリボシ

  

   オスグロトモエ?

  マイコアカネ

   

そろそろ黒い赤とんぼもお出ましか。心配しながらも楽しみにしている。  2021.8.18

 

  

 

 

 


ムカシヤンマに再会 クロスジギンヤンマ初見 

2021-06-01 | 昆虫

 しばしばムカシヤンマに会いたくて、いつもの山道を訪問してきた。

例年は6月初めに現れるムカシヤンマ、今年は少し早い気がして何度か訪ねたが会えずにいた。

遊歩道の表示板に止まっている2頭を発見できた。

いつも馴れ馴れしいトンボで自分から寄って来るのに、今回は少し近づくと空高く舞い上がって見えなくなった。

暫らく付近を歩いたが見つからなかった。そのうち増えて、また会えるだろう。

このところ、アマゴイルリトンボに会いに何度か見に行ったが、なかなか会えなかった。

同じ仲間のモノサシトンボも見かけない。例年の発生時期は過ぎているが、今年は遅いようだ。

カキツバタのきれいな湿地でクロスジギンヤンマを初見した。

  

このトンボはいつもは市内のA地点で見ていたが、今年はまだだった。

一見、マダラヤンマ!と思いきや、前にも間違え、ブログ「クローズUP撮影日記」のwakasamaから指摘されたことがあった。

   

マダラヤンマ:「クローズUP撮影日記」よりおかりしました。素晴らしい写真だ。

  http://ochanblog.blog67.fc2.com/

  

トンボの同定は難しい。前にも間違えた。斑紋が決め手だが、慣れないうちにはよく間違える。

特に、斑紋が発達しない未成熟個体はわかりにくい。

エゾイトトンボも、成熟するにつれようやく本来の美しい水色が現れる。

 

 オツネントンボ

オゼイトトンボ オオイトトンボ?

    コサナエ  

   サラサヤンマ

次は、アマゴイルリトンボを載せたと思います。  (2021 5 31)

  

   

  

 

 

   

   

  

 

 

 


モノサシトンボ オスとメス

2020-07-15 | 昆虫

コバネアオイトトンボの発生を期待して池の端の林を歩いた。

これまで一緒にいたアマゴイルリトンボがすっかり見えなくなった。水辺へ移動したのだろうか。

モノサシトンボの連結態、交尾態をいくつも見た。

下の写真では、左の♂は確かに淡青緑色で、♀は黄色っぽい。右の写真では♂も黄味がかっているようだ。

 

♂ これも♂では?

でも、♀には橙色が濃い個体もいる未成熟の個体なのだろうか。

橙色の濃い♀    脚も橙色

ではこれらは?  

下の連結、交尾態も参考になるか。

    

よく分からないのが本音だ。2020.7.3

 

 

        

 

 


ヒメシロチョウ夏型が発生

2020-06-16 | 昆虫

 

日曜日の朝、またジャコウアゲハがウマノスズクサの先端に数頭止まって、もう食べるところがないと訴えていた。

土手のウマノスズクサへ疎開させた。3回目、だ。

ヒメシロチョウの発生はまだなかった。すっかり除草の済んだ土手で、また絶滅を心配した。

その足で、ヒメシロの里へ。

こちらではもう4~5頭が飛び始めていた。

ツルフジバカマのまわりはナヨクサフジがきれいに咲いていた。

 

 いつもの求愛行動  

  ウラギンヒョウモン初見

驚きの産卵???  

いつものポイント、水の入った休耕田にモートンイトトンボを訪ねる。

静かな浅い水辺でスイスイ飛ぶモートンイトトンボをゆっくり撮影した。

田んぼのまわりの手彫りの水路も少なくなった。このトンボ、昨年居たからと安心できない。

ちょっとした環境の変化で居なくなる。

未だ雌は緑色にならない。雄は一段と美しくなった。

 ♂食事中 

キイトトンボ きれいなアブだ

ハラビロトンボ  成熟♂ ♀   交尾態も

    キアゲハ終令ゼイトトンボ   ゼニアオイ

 ヤマボウシ

そろそろヒメシジミか。


ムカシヤンマ  モートンイトトンボ 

2020-06-14 | 昆虫

これまでムカシヤンマはまだ1頭だけだった。

心配で、またウスバシロの森を訪ねた。既にウスバシロは終焉だった。

何度か訪ねたが、シオヤトンボと追いかけっこしているムカイヤンマ3~4頭、羽化したての子もいた。安堵した。

幼虫期は約3年、一般的なヤゴと違い、幼虫は水に入ることはほとんどなく、崖にトンネルを掘っての半水生の生活だ。

確かに、山道そのわきにそんな環境がある。

馴れ馴れしく、わたくしの肩にズボンに止まってくれる。 そんなときのためにコンパクトデジカメを首に提げた。

さすがに肩に止まった彼を撮ることはできなかったが、ズボンに止まったところをパチリ!

 

                

 イチモンジ  アサマイチモンジか?

ようやくスモークらしく 

先日発生したモートンイトトンボ、大人の雄姿を鑑賞した。

  ♂

♀未成熟

 

       羽化直後

  

  キイトトンボ

遅い産卵  いろいろな色が

モートンイトトンボは局地的発生だ。 これまで数年生息していたいた手掘りの水路には発生は見られない。冬の間乾燥していたためかも知れない。

この休耕田の水の入ったビオトープがいつまでも続くように願う。   (2020.6.9)

 


ジャコウアゲハの羽化始まる

2020-05-15 | 昆虫

昨年秋、庭で沢山のジャコウアゲハがサナギまで育った。

3~4年ぶりに産卵に訪れた。不思議なことに、約1週間ほど居座って産卵を続けた。

案の定、食草のウマノスズクサが底をついた。こんなことがあるかと疑った。

生息地の葉を借りて、何とか蛹化までたどり着いた。

家の周囲で見つけた蛹は10頭ほどいたか、冬を無事越したかと思いきや、その半数は寄生した蜂にやらた。

数日前にガス管に蛹化した蛹が羽化した。

 殻 

今日は、細い枝に付く蛹が羽化した。蛹を観察していたが、昨日少し黒ずんだところで、未だ少し間があるかと思っていた。

朝早くには未だだったが、1時間後に何気なく見ると、既に羽化して枝に止まっていた。

しわしわの真っ黒な羽が風に波打って揺れていた。雄だ。

  

  

   

羽化から約4時間ほど経った昼前に、飛び立って行った。

慈しみ育て、待ちに待った旅立ちだ。嬉しかった。

ジャコウアゲハも大分珍しくなった。最近は、庭に産卵することもなくなって久しい。

どうも、食草の減少が理由だろう。

ジャコウアゲハは未だ絶滅危惧種ではないが、肝心のウマノスズクサが絶滅危惧種になってしまったのだ。

確かに、あまり見なくなった。分かるところでは、お薬園にウマノスズクサの群落があり、いつも幼虫が群がっている。

大川の土手に数ヶ所見つけたが、これからはウマノスズクサも大切にしなければと思っている。

 

ここ数日、我が家の庭に3~4頭の♂、♀が飛び交っている。庭で生まれた個体だろう。

生まれたふるさとを離れがたいようだ。 食草のニオイが惹きつけているのだろう。長く滞在し、産卵を願っている。

    

****************

追記 5/16 既に何カ所にも産卵されていた。驚きは,未だ飛び立つ前の雌に雄が数頭でアタックしていた。

  


ヒメシロチョウ のどかな山里の春

2020-05-06 | 昆虫

ヒメシロチョウの郷を歩いた。ひらひらと舞う姿は実にのどかだ。

シオヤトンボも一杯出はじめた。キアゲハが勢いよく通り過ぎる。

♂ 

 

 

   産卵中  

 ベニシジミ

 

ウワミズザクラ  

オニグルミ 雌花

キジムシロ フキ

 ニリンソウ

ウマノアシガタ 

ようやく深緑の季節を迎えた。

 

 

 

 


ギフチョウ、ヒメギフチョウのこと

2020-04-27 | 昆虫

  ギフチョウとヒメギフチョウは思い出の多いチョウだ。

       

         尊敬する昆虫写真家 田淵行男著  山の絵本 「安曇野の蝶」 より

かつての昆虫少年は、学生時代は信州でヒメギフチョウに魅せられた。専攻外の生物学教室にしばしば顔を出していた。

また、もう40年も前には、かつてのヒメギフ生息地川俣に居住したことがあり、花塚林道あたりを巡ったが、その頃は既に見られなくなっていた。

この2種は生息する地域が分かれている。いわゆる「リュードルフィアライン」だ。

福島県では、阿武隈山系を境に、西北側はヒメギフチョウ、日本海側はギフチョウが分布している。

この生息境界線の訳は、幼虫の食草の違いのようだ。

ギフチョウはカンアオイの仲間の葉をたべ、ヒメギフチョウのはウスバサイシンだ。

姫川流域や飯山あたりの何カ所かは両種が混成している。

手元に、『長野県の昆虫 ギフチョウとヒメギフチョウ』1967年発刊がある。

 素晴らしい書

そこには飯山産の両種の写真が並び、2種の各地採集写真や鱗粉の顕微鏡写真、各令の幼虫やサナギ、羽化の様子などの写真が載っている。

目次の前には、母校信大の小山長雄先生の「この本へのことば」がある。

そこには、《生物学は生きものの学問である。生物の自然におけるたたずまいから離れてはならない。そこが全ての出発点であり、・・・・》と。

著者は藤沢正平以下、,小中学校の教師仲間だ。定価300円。小山先生には、いろいろとお世話になった。

 ギフチョウは西会津町の天然記念物に指定され6~7年になる。

それ以前、小生は度々ギフチョウの危機を訴えてきた。

 当時の小生の町長宛提言と町の回答ある。
  ・・・・・・・・・・・・・・・
  [提案等の内容]
毎年5月連休の時期にギフチョウの写真撮影に西会津方面へ出かけています。
 ○○から○○への峠筋では、ギフチョウ採集目的のネットを持った輩を驚くほど
多数見かけます。以前に比べ個体数は確実に減っています。
 採集者に「ギフチョウは心配だから採るのやめましょう!」と声をかけますが、「ここは採っても良いんだ。価値観の違いだ。」などと一蹴されます。
 ギフチョウはレッドデータリストでは準絶滅危惧種(県)、絶滅危惧?類(環境庁)の指
定がなされ、個人のエゴでの採集は絶対許せません。
 西会津町としても保護対策をより強化すべきと思います。
 たとえば、食草のコシノカンアオイを保護したり、採集禁止の条例制定などが必要と考
えます。 ギフチョウを町の宝として保護して欲しいと願っています。  (60歳代 男性)
[回 答]
貴重なご提言を賜り御礼申し上げます。
ご指摘のとおり、毎年ギフチョウの採集に多くの方が○○や○○などに来ています。
私も山の散策が好きな方ですから、こうした採集は大変残念な行為だと思っています。現
在、西会津町教育委員会がギフチョウや食草のコシノカンアオイの分布調査を行っていま
すので、その結果を踏まえ、町としての保護対策を検討します。お質しの保護条例もその
一つであると考えます。                (平成25年6月27日公表)
  ・・・・・・・・・・・・・・・
  
  最近、喜多方市の広報を目にした。(掲載日:2020年3月4日掲載)

《希少なチョウとして知られる「ギフチョウ」と「キマダラルリツバメ」を、本市の天然記念物に指定しました!》と。

いずれの指定も素晴らしいことだ。でも、問題は採集禁止と同時に、これからギフチョウがいつまでも生息できるような対策だろう。

 例年、連休前後に西会津のギフチョウ生息地を訪れ、この「春の女神」との再会を楽しみにしている。

最近は,発生時期の違いもあるが、運が悪く,最近は観られない年もあり、可憐なカタクリに訪れる女神はほんのわずかとなった。

明らかに女神は減ってきている。いつまでも生息し続けて欲しい願いで一杯だ。

 「今年 西会津で再会したギフチョウ」 2020.4.25

 

 


ホシミスジ羽化

2019-09-09 | 昆虫

 

 数日前、居間の窓越しに舞うホシミスジを見つけた。

 早速窓を開け、ユキヤナギに止まるホシミスジにカメラを向けた。

 その脇に蛹の抜け殻を発見した。

 庭に出て周囲を確認すると、ユキヤナギの枝に、他にも抜け殻を3個を見つけた。

  

 
 

  例年6月には舞い始めるから、この辺りでは年2回の発生のようだ。

 そう言えば、居間に飾ってあるホシミスジ羽化の写真には、2006.8.29撮とある。

 ホシミスジの食草には、ユキヤナギの他、シモツケ、コデマリなどだが、いづれも庭に植わっている。

 ホシミスジは、もう40年も我が家で世代交代を続けている家族の一員だ。

 里山ではあまり見ないが、近くの短大のグランド周囲にもユキヤナギがあり、数回見かけたこともあった。

 また、ユキヤナギを植栽してある郊外の公園でもときどき見ていた。

 行動範囲はそう広くなく、食草さえあればしっかり生き延びていけるのだろう。

 

【 参考記録写真  庭で 】

産卵 前蛹 

蛹 羽化


絶滅危惧の チョウ トンボ

2019-09-06 | 昆虫

 

 今年も,いつも心配しているチョウ、トンボのいのちのバトンタッチを確認出来た。

 3化のヒメシロがもっとも心配だった。何度かの訪問で確認出来たが、来春も心配は続きそうだ。


 コバネアオイトトンボ、マダラナニワトンボ

いずれも羽化後しばらく近くの林で過ごしていたが、8月末、秋めいてくると池を離れ、結婚相手を探しに近くの水路や林道に移動してきた。

マダラナニワトンボについては、これまでの観察で行動範囲ははせいぜい数百mと思われる。

そこで、好ましい水辺環境を見つけて産卵出来るのだ。

それまで数年続いていた場所で、連結打空産卵を繰り返していたが、ある年に突然、その水辺から姿を消してしまった。

いろいろな環境変化が考えられるが、例えば水位の変化で、産卵習性に適した水辺の陸地が没してしまったこと。

また、池全体がアメリカザリガニの侵入、増殖によりトンボ類が激減.死の池と化してしまった。

気になることは、ときどきネットを持った収集者に出会うことだ。これは、生息地が公表され、それに伴う対応が不十分だったと考えている。

 

マダラナニワトンボ 

 ♂ ♂  

 ♀ 

手前♂ ♀ 

 コバネアオイトトンボ

  ♂   オオアオイトトンボ オオアオイト     アオイトトンボ♂

シュレーゲル  ゴイシ産卵

    懐かしいこの緑は

アジアイトトンボ  マユタテアカネ♂

 ノシメトンボ♂

 

ヒメシロチョウ

これも局所的発生で、生息地の一切草刈りの影響が大きいと思われる。

関係行政にお願いし,4年前から影響の少ない除草を検討してきた。

しかし、昨年突然発生個体が激減し、今年は春から心配でならなかった。

何とか積極的な保護対策が急務だ。

デート 

  

お尻に卵が付いてま~す 

以下、ほんの一部刈り残されたオアシスで。

イチモンジセセリ ウラナミシジミ産卵 ツバメシジミ交尾

ジャノメチョウ♀イチモンジセセリ

  

 ミヤマアカネ♂ 

ウラギンスジヒョウモン  

  

 

僅かに刈り残された島には、お友達がいっぱい。正にオアシスだ。


未成熟 アジアイトトンボ♀

2019-06-23 | 昆虫

そろそろチョウトンボの舞う頃、C地域を訪ねた。

コバネアオイトトンボも気になっていた。

いずれも未だお目にかかれなかった。

未成熟のアジアイトトンボの鮮やかなダイダイ色が美しい。

そう言えばコバネも♀は羽化したては橙色、モートンイトトンボしかり、何故成長の過程にこんな変色が必要なのだろうか。

以下、出会ったお友達を紹介します。

アジアイトトンボ未成熟♀  

キイトトンボ青くなったアマゴイルリトンボ♂    ♀が少ない 

 クロヒカゲ   

 ゴイシシジミ   イチモンジチョウ 

モンシロチョウ夏型♀ 

  

     モノサシトンボ♀

 ♂ 

 ♂       クロイトトンボ

エゾイトトンボ♂

 

    オゼイトトンボ

  ショウジョウトンボ♀未成熟                                           哀れアオイトトンボ

   

モートンイトトンボ♂   未成熟 ♂

ハラビロトンボ ♀ フタモンアシナガバチ未成熟は同定しにくい  

モノサシトンボ  オオアオイトトンボ初見 

 

こんなセセリチョウはいないはずだが?

後翅裏面の斑紋が2つ、小さい星班が2つ。斑紋異常か? 

      オニアザミ 白い萼が何枚か・・・  ミゾカクシ

 

みんな、みんな美しい。素晴らしい。

 


風前の灯火

2019-06-22 | 昆虫

市内唯一のヒメシロチョウ生息地が危ない。

昨年の第3化がほとんど見られず、春型の発生を心配していた。

4/12に、土手で1頭を確認した。喜びもつかの間、春型の個体数は極端に少なかった。

隣町の発生を確認して、土手を訪ねた。

6月に入り、恒例の草刈りが実施されたが、今年も土手の奥の方に、2個所刈り残してもらった。

10日ほど前にすっかり刈り取られた土手にも、ツルフジバカマの新芽が伸びてきた。

   

ウマノスズクサも伸びてきた。

 

モンキチョウは元気だ。他は一切みら得ない。ヒメシロチョウの気配も全くなかった。

   

奥の方の刈り残り部分へ急ぐと、シオカラトンボの羽化したての♀が止まっていた。

 

ツルフジバカマの根もとにひっそり隠れるようにジッとしている1頭のヒメシロチョウを見つけた。

この刈り残されたオアシスに、デートするヒメシロチョウ、コウゾリナの花に止まる夏型のふメシロチョウに会えた。

嬉しかった。と同時に、これからの発生を心配した。濃いブルーのシジミチョウが飛んでいる。

    

一瞬、いつか土手を舞っていたミヤマシジミが浮かんできた。もう、100%その姿を見ることはない。絶滅して遙かになる。

ヒメシロチョウも風前の灯火、絶滅の近いことを憂えた。

これから少しでも姿を見せて欲しい。何時までも舞って欲しいと願った。


久々にツマグロヒョウモン

2018-10-10 | 昆虫

快気のご挨拶に、本郷まで出かけた。

訪問先の庭にツマグロヒョウモンの雌が舞い降りた。

このチョウ、南方系のチョウだが、パンジーなどスミレ類などの園芸植物の広がりや温暖化も影響し、

会津でも10年ほど前から見かけるようになった。ただ定着できるかは分からない。

いかにも南方のチョウの雰囲気だ。

 ♀  

 雄と巡り会う。

                                                                                              ↑ ♂         ↑ ♀

 


ヒメシロチョウの採卵  髙田梅収穫

2018-06-27 | 昆虫

                                       ゴルフボールより大きい髙田梅

数日前、髙田梅を穫った。穫り残しの黄色く熟してきた大きな梅、「もったいない!」と、ばーちゃんに促されて穫った。

大きい。サイズは直径5mmほどある。 観賞用の豊後梅を並べてみた。

 青いのが豊後梅

 

【ネットから】 髙田梅

「東北地方、福島県の地域ブランド。主に大沼郡会津美里町で生産されている。室町時代に旅の僧が豊後(現・大分県)の梅を植栽したのが始まり。果実が非常に大きく、普通の2倍の大きさにもなる。カリカリ漬けや割梅の甘味漬、梅酒などに利用される。」

 

昼前に、少し日が射してきたので、ヒメシロチョウの卵を採りに行った。

雨にも負けず、花を求めひらひら舞っていた。

  前脚しか確認出来ない。

 

夏休みに予定の、子ども達の昆虫教室の教材にしたかった。

折しも、久々の雨にあった。ずぶ濡れになり、約10卵を採取してきた。

大切に育てたい。

 

平ちゃんから種を頂いた庭のノラボウに産卵するスジグロシロチョウ。

 

【ネットから】 のらぼう

のらぼう菜(のらぼうな)は、東京都西多摩地方(あきる野市、青梅市等)付近で多く栽培されるアブラナ科の野菜。江戸時代初期には、すでに各地で栽培されていたと伝えられる。 耐寒性に優れ、天明、天保の大飢饉の際に人々を飢餓から救ったという記録が残る。かき菜などの「なばな」と同系統だが、在来種のアブラナではなくセイヨウアブラナに属している


トンボ 次々に

2018-06-03 | 昆虫

ムカシヤンマは、ムカシヤンマ科に属するニホン特産種(1属1種)。

里山にひっそり生息し続けているトンボに、今年も会えた。

昨年は5月26日に初見、それ前から例年より早い発生を期待して、何度訪れたことか。

山道を登ると、馴れ馴れしく、肩に止まり、ズボンに止まって迎えてくれた。

近づいてしっかり撮影させてくれた。

  

  ズボンに止まる

  腕に止まり、手に止まる

手をさしのべると飛び立つが、すぐ近くに羽を開いて止まる。

数頭確認したが、いずれも産卵管が無いので♂だ。

複眼は黒色、腹部に小さな黄色い斑紋がある。

3年間無事に育ったであろう環境を探した。こんな環境がムカシヤンマを育てる

     

何度もシャッターを切りながら愛おしさが募った。                                            

 キンモンガ  飛び立つとルリ色キスジホソマダラ

 シオヤトンボ♂  交尾

                                  

 トラフトンボ   オゼイトトンボ♂

  クロイトトンボか?

 モンキチョウ シロツメクサに産卵

コチャバネセセリ  ゴイシシジミ

ギンイチモンジセセリ初見

  

  ヒメウラナミジャノメ

 

   

  お疲れ様でした。 トラフトンボ  もうじき陸へ

  サラサヤンマ ホバリング

   ヨツボシトンボ

アマゴイルリトンボ ♂  ♀

   

 コサナエ♂ 

 ♂    ヤマサナエ ♂

   

 すべてのトンボが、蝶が、虫たちが 美しく、愛おしい。