一夜明け、快晴。西の窓は吹雪の吹きだまりになっていて、夜中の暴風雪を想像した。
庭のキリの大木、かなり太い枝が車の屋根に落ちていた。
見上げるキリの木が青空に美しい。
昨日は月一回の検診日、静かに降る雪の中を歩いて病院へ向かった。
夜中のうちに積もった雪、まあ、これくらいなら許せる、きれいで落ち着く。
予約が11時、1時間前の採血を見て10時に着くように家を出た。
2㎞の道を30分、年末だが週末、通行量の少ない道路をゆっくり歩いた。
診察室で順番を待っていたら、看護婦が「大丈夫ですか?」と飛んできた。血液検査の結果を見て血糖値が低くて、何か飲んで下さいと・・・。
奇跡が起きて生かされ10年を経過した今、消化器科には通う必要がなくなった。
予後の最悪の部位、退院当時は5年後の生存率0%と言われ覚悟していた。医学も進歩、最近の生存率は20%ほどにあがったらしいが、我が幸運を思った。
生かされたがほとんど無くなった膵臓、今は糖尿での通院が続く。ときどき起こす低血糖症状だが、普通何となく分かるのだが、自覚がなかった。
検査結果はおおむね変わらなかったが、思いもしない白血球がH値だった。原因は分からない。
午後、暇をもてあましていた孫と庭や私道の雪かきをした。孫たちは坂道でスキーを履いた。
寒波の雪も峠を越えたようだ。
夜、町内会役員会、これから2月の総会に向けて資料作りが始まる。
ちらちら舞う雪の中を戻り、一人遅掛けの晩酌を楽しんだ。 1日が暮れ、1年が暮れる。