【 晩年改めて本人が書にしたもの】
来年のNHK大河ドラマは「八重の桜」だ。
http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/86512.html
そのドラマ紹介には
「国敗れてもその地で育まれた会津武士道で、生涯自分の可能性に挑み続け、すべての人の幸福を願った会津女・新島八重と、仲間たちの愛と希望の物語。
「東北/福島に根付く不屈のプライド」で日本にエールを送る!!」とあった。
最近 『新島八重 愛と闘いの生涯』(吉海直人著)を読了した。
筆者は現在同志社女子大教授、たまたま新島八重の回顧談を調べるうちに出版を思い立ったという。
豊富な資料を基に、駆け足で八重の生涯をたどり、八重を巡るエピソードや回顧談をまとめてあった。
八重の和歌が紹介されていて新鮮に思えた。
有名な「あすの夜は何国の誰か眺むらんなれし御城に残す月影」についても興味あるの考察があった。
文献により
「あすの夜はいづこの誰か詠むらん馴れし大城に残す月影」
「明日の夜はいづこの誰かなかむらんなれし大城に残す月影」
「明日よりはいづくの人かなかむらんなれし大城に残す月影」
「明日の夜はいづくの誰かなかむらんなれし御城に残す月影」 などがあり
旧会津女子高校に残る自筆書幅には
「明日の夜は何国の誰かながむらんなれし御城に残す月かげ」と
また、挿絵に東海散士の「佳人之奇遇」に所収の図があり、
落城前に城の壁に朱箭で一首の歌を書き残したという逸話が切なく偲ばれた。
特に、八重がなくなる20日前に語った回顧談の全文翻刻が載っている。
戊辰の役での籠城の当時の様子が目に浮かんできた。そして、強くたくましく生きた会津の女性像をもう一度考えている。
NHK大河ドラマはほとんど1年通して見たことはない。でも、来年は「八重の桜」、おそらく見ることになるだろう。どんなドラマになるのだろうか興味津々だ。
今朝、白と紅のコスモスが咲いた。何処かで取った種、何処だったろうか思い出せない。
あちこちに蒔いたヒマワリも咲き始めている。
孫たちの夏休みのラジオ体操も今朝まで、カメラ持参で、昨日撮れなかったジャノメチョウを写した。朝露が輝いて美しい草むらを舞っている。
ジャノメチョウ ♂ ベニシジミ
ふと高原の吹き来る風に、飛んでは止まり風に流されるジャノメチョウが浮かんできた。
あれは何時だったろうか。多分小学校5,6年生だったか、もう今は80になる従兄弟に連れられ草原の草むらにジャノメチョウを追った。
新鮮な個体の奥深い茶色、♂より遙かに大きい♀の裏面の模様は魅力的だった。目を閉じると懐かしさがこみ上げてきた。
きょうは暑くなるだろう。空を見上げると本当の夏の朝を感じた。
昨夜、床についたころかなり強い雨が降った。夜の夕立といった降りに少し窓を閉めた。 今朝も、4時を回ったころヒグラシが鳴き始めた。
オリンピック、サッカー「なでしこ」の夜中の観戦の気力はなく、5時のニュースで予想通り2-1のスコア、勝利の結果を知った。
孫とラジオ体操に出かけた。もやっていた薄い雲から、みるみる丸い太陽が透けて見えた。短大グランドには、ジャノメチョウが生まれ出でた喜びいっぱいに飛んでいた。
帰宅すると、きのう変色が始まった庭のジャコウアゲハは既に羽化し、葉裏に下がっていた。また一つ命の誕生だ。
ついこの前産卵していった卵が孵化して、いよいよ食草が足りなくなりそうだ。
今飛び立った兄弟たちが食べ尽くしたので、食草ウマノスズクサは残り少ない。餓死する前にHさんのウマノスズクサ畑に疎開させなければ。
唐辛子の葉に生んだ黄金の卵から返って、3,4日未だ集団でいるホオズキカメムシ、そろそろ分散し始めるのだろう。
サルスベリの梢に止まったのはオオシオカラトンボ、街中の我が家にいつもの訪問者だ。人なつっこく、車にアンテナに止まってひととき遊んでくれるのが常だ。
オオシオカラトンボ♀
きのうは昨年から育てていたカブトムシが羽化した。穴から這い出て、早速ゼリーに顔を埋めていた。
恵まれた室内育ちだが、自然界に比べてかなり小さい。かわいい角が見える♂だが、約3.5cmほど。
1年間、水分にだけは注意して見守ってきた。孫たちと、小さな卵から、今地上に出てきたいのちを見つめた。
外からガラス越しに見える蛹も日一日変化して、明日にも這い出しそうだ。全部で何頭羽化できるだろうか。
近いうちに、この子たちの親のふるさとの林に逃がしに行くこうと孫と話している。
次々に新しいいのちの誕生を見る。
すべてが愛おしい生き物は不平不満を言わない。与えられた環境で、精一杯のいのちを生きている。
それに引き替え、人間は身勝手な主張ばかりしているように思える。
ニオイクサギ キクイモモドキ
♂ ♀
今年もチョウトンボに会う。
ひらひらチョウのように舞っているが、ギンヤンマに追いかけられたり、仲間が近づくと勢いよく追いかける。
その飛翔は驚きの敏捷さだ。言ってみればシロチョウが急にタテハやセセリチョウの飛び方に変わるよう。
曇り空に、いつもの輝きは見られなかった。
池に突き出た枯れ枝や水草の葉の先に止まり、わずかに吹き来る風にバランスを取っている。
黒ぽいメスが、打水産卵を繰り返していた。
池には、他にショウジョウトンボ、キイトトンボ、クロイトトンボなど、目の覚める黄色い縞はコオニヤンマだ。
連結しながら産卵するギンヤンマを遠くから望遠で狙った。トンボの個体数はいずれも少なかった。
まだ陽が高いが、薄暗い曇り空に蜩が一斉に鳴いた。
コオニヤンマ ショウジョウトンボ
アジサイにハグロトンボ♂ オオシオカラトンボ♂
ギンヤンマの産卵
アマゴイの里へ回ると、もうアマゴイルリトンボは姿を消していた。わずかにモノサシトンボ、モートンイトトンボが飛んでいた。
♂ ♀未成熟
シオカラトンボは、いつものように単独で産卵しているメスを見守るように、オスがホバリングしていた。
シオカラトンボの交尾 水辺のオモダカの花が咲いていた
ミソハギ も ヤブカンゾウも
久々に里山へ、いよいよ夏本番だが、特に理由はないが何となく短い夏を予感した。
これから1ヶ月、秋口に今年もマダラナニワトンボを待ちたいと思っている。
夏休みが始まったばかりだが、ママが休みを取れた一日郡山のハイランドパークに遊んだ。
カルチャーパークは、遊園地とばかり思っていたが、遊園地はドリームランドのことだった。
他にプールと体育館、会議室等が併設され、体育館では中体連のバレーボール大会が行われていた。
曇り空で助かった。付き添いのジジとババとしては炎天下でなくてよかった。
ママと兄妹でいろいろ乗った。ジェットコースターを最後に、2時間めいっぱい楽しんだ。
ジジは望遠で、まごたちの楽しそうな様子を撮った。合間に園内の虫たちを撮った。
カワラヒワが水浴び
ゴマダラカミキリ 裏面の黄色が濃いモンシロチョウ
遊園地のキタテハ 吸水するヒメアカタテハ
ヒメキマダラセセリのヨットが歩いていた。三好達治の「土」をそのままだ。
「 蟻が
蝶の羽をひいて行く
ああ
ヨットのやうだ 」
帰路、疲れた孫たちが寝ていたので、高速を出た近くの里山のポイントへ寄ってみた。
オオムラサキが来ていないか期待したが、曇天の元、ミヤマクワガタ♂♀、カブト♀、コクワガタ♀などがミズナラの樹液に集まっていた。
ミヤマクワガタ ♀
あれから1年、ブログを見たら昨年は夏休みの終わる8/24に同じように遊んでいた。こうして孫たちは大きくなっていく。
始まったばかりの夏休み、孫たちには最も楽しい思い出の一日になったに違いない。
娘からもらったアサガオ市のアサガオが初めて咲いた。
竹製支柱は、嫁ぎ先のじいちゃんの作ったもの、3年前のも大事に使っている。
いよいよ孫たちの夏休みが始まった。ラジオ体操も初日で、7月一杯ある。
今朝は総勢50人ほど、ここ数年にない出席に驚いた。親や年寄りも普段より多い。
子供たちも早起きができて、清々しい一日のスタートが出来る。
明日は、郡山カルチャーパークで1日遊ぶ計画。
4年生の武琉くんは約一週間は部活の水泳がある。萌香ちゃんも大会に備えて一緒に練習に行くようだ。
また、何回かボーイスカウト、ガールスカウトのキャンプがある。
宿題もいろいろあるようだが、じいちゃんは例年のように理科の自由研究の付き合いだ。
約1ヶ月以上の長い夏休み、子供たちも結構忙しそうだが、楽しく過ごしたいものだ。
ラジオ体操の芝生で、ネジバナが咲いていた。トチの実が大きくなっていた。
涼しい一日で、一日長袖で通した。
庭にジャコウアゲハが産卵に来る。ウマノスズクサ、それもこの前蛹化した幼虫に食べ尽くされてほとんど無くなった。わずかに残る柔らかい小さい葉を見つけて
生んでいった。この前産んでいった卵が昨日孵化した。
いずれ、Hさん宅の食草畑にお世話になるだろう。付近の葉っぱを前脚で嗅ぎ分けて生んでいく。
この前の蛹の羽化を見たいと思っている。
セントポーリアの葉裏に白い卵を見つけた。 羽化したのが7/19、あかかった幼虫が直に脱皮して黒い虫になった。何のなかまだろうか?
また、唐辛子の葉に黄金に輝く褐色の卵を見つけ、毎日観察していたら昨日なんとアブラムシが発生していた。
今日も未だ分散せずにかたまっている。初めて見る光景が信じられなかったが、卵の殻はすべて破られていた。
去年の夏約20コの卵を産んだカブトムシ、ようやく蛹になっている。2,3匹がガラス容器の表面で蛹化した。
ずいぶん色が変わってきた。そろそろ羽化しそうだ。 多分、見えないところで10数匹が羽化するだろう。
武琉くんと、羽化したカブトは少し観察して、森に返す約束をしている。
小さいカブトの蛹
庭の花、ヒマワリ、キキョウ、カスミソウが咲いた。去年花びらの奇形があったキキョウを注意してみているが、普通5弁が6弁の花があった。
一去年は確か10弁の花に驚いた。【キキョウの奇形 http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/e810a9c2f51c1deeb7dac13495be8457 】
クロアゲハ
そうそう、クロアゲハが咲き出したキクイモに吸蜜していた。また、コシアキトンボの♀も来た。
毎日庭を巡るといろいろな発見がある。
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ブログ仲間のデンさんからコメント、教えて頂きました。
ホオヅキカメムシとクサギカメムシのようだ。
ホオヅキカメムシ
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/hoozukikamemusi.html
クサギカメムシ
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/kusagikamemusi.html
いずれも成虫まで見届けてみたいと思うが、そろそろ分散し始めた。
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昨夜、遅い夕食にヒグラシの初鳴きを聞いた。
今年も懐かしい季節が訪れた。なぜか朝夕に聞くヒグラシの声は郷愁を感じる。
今朝方も、白々明ける午前4時少し前、たどたどしいヒグラシのか細い声が聞こえた。
これから、幾たびもこの懐かしい鳴き声を聞きながら夏が過ぎていくのだろう。
孫と短大図書館へ自転車で向かうと、道路にトンボの死骸を見つけた。
コオニヤンマかと思いきや、金属色の美しい輝き、ときどき目の前を人なつっこげに飛んでいるコヤマトンボだと直感した。
複眼の輝き はエゾトンボ科の特徴だ。顔に一本の黄色い横線がある。碧眼の美しいこと、胸の輝きもきれいだ。
動かない死骸を持ち帰り、写真を撮って葬ってあげた。
車にはねられたのだろう。胸の黄色線の近くに痛々しい傷が見えた。腹部の5,6節当たりが折れている。かわいそうだ。
最近出版された「日本のトンボ」を購入した。欲しかったトンボの図鑑で、早速調べてみるといろいろ楽しく理解できた。
顔面は黄色条が1本、♂の腹部先端の形状からもオオヤマトンボとの区別が分かった。
雑用に追われ、なかなかトンボ池をのぞけないでいるが、そろそろチョウトンボが出ているのではないだろうか。
数日前、雨の上がった曇り空の元、しばらくぶりに赤井谷地周辺を歩いた。
まず、レンコン池へ。もうじき花が咲きそうだ。大きく膨らんだつぼみにショウジョウトンボが休んでいる。
ノシメトンボも出てきた。尾の黄色に黒い縞が鮮やかだ。疑問も持たずに呼んでいたが、熨斗目模様から来ていることを知った。
熨斗目を日本語大辞典で確認すると、武家の礼服とあり、写真が載っていた。翅の先もこんなに新鮮な黒を見たことがなかった。
いつも心配しているのはこの湿原の植生の変化と、水位だ。
クサレダマ
カエルが水路の飛び跳ねた。ときどき見かけるカエルだが、名前は知らない。
ネットで調べてみたら、 (日本のカエル http://www.hkr.ne.jp/~rieokun/frog/jpanfrog.htm#index)
ナガレタゴガエルらしい。分布は本州中央部(関東、中部、北陸、近畿の各地方)とあり、福島では棲息しているのだろうか。
生態 には低山地の森林地帯に住み、繁殖は、2月から4月に山間渓流で行われる。雄は、秋に渓流に集まり、水中の石の下で越冬し、
繁殖期になると流れに乗って産卵場所の淵に集まる。」とあった。
西側のくらい林道を歩くと、10数頭のセセリチョウの集団に出会った。吸水かと思いきや、動物の糞に集まっているようだった。
糞は結構太い。最近各地で出没している熊のものではないかと思った。オオチャバネセセリだ。ルリシジミやハエも止まっていた。
道ばたには、所々にオカトラノオが咲き始め、クララも咲いていた。ルリシジミが止まって産卵行動を取ったが、かつてはオオルリシジミもいたのだろうか。
ルリシジミは花穂を出し始めたイタドリに産卵を繰り返していた。
帰りに、自称アマゴイの里に回った。
水路にはいろいろな水生植物が見られる。わずかな清水の流入で、天候次第ではいつ水が涸れても不思議はない小さな堀だ。
オモダカ科のアギナシが咲き初めていた。タニシもいっぱいいる。これからコナギやミズオオバコも咲き出す。
ドクゼリだろうか、ひときは大きく育ち、白い小さな花が集まった花は見事だ。
シオカラトンボが産卵していた。
畦を歩くと、相変わらず、モートンイトトンボが飛び上がる。きれいなトンボだ。♀もほとんどが橙色から成熟した緑色に変色していた。
産卵している個体もみられた。
コムラサキ ウラギンヒョウモン
ウラギンヒョウモン吸水 シロツメクサに吸蜜 ヒメシジミ
ヒメシジミ♂
いつ来ても、里山には新しい発見がある。そのとき、その場での出逢いは偶然なのだろうか。
それにしても、自然界はすばらしい出逢いを準備してくれるものだ。毎回多くのことを教えてくれる。
閑人もときとして気ぜわしく、このところ止まって自分の心を見つめる機会がなかった。
一人ぼんやりしとしと降り続く梅雨の庭をながめていると、忘れていた心がもたげてきた。こんな生活でいいのか・・・と。そんなときいつも道元の「今を生きる」を反芻し、生きていることの喜びを感じる日々を送ろうと言い聞かせている。
今日、梅雨のさなかの曇り空に、希少なアマゴイルリトンボを見つめてきた。健康で里山を巡り、小さいいのちを見つめ無為に過ごす。その美しい姿に感動し救われている。まさに良寛の”草木を以て隣と為す”心境であり、兼行の ”存命の喜び 日々に楽しまざらんや”の実践でもある。でも、物足りなさもある。坂村真民の詩に”今を生きて咲き 今を生きて散る花たち 今を忘れて生き 今を忘れて過ごす人間たち ああ 花に恥ずかし 心いたむ日々 ”とある。花に学び 恥ずかしくない今を過ごしたいと思う。
アマゴイルリトンボ
新潟県の朱門岳にある雨生ヶ池(あまごいがいけ)で発見され、日本特産で生息場所は福島、山形、新潟、長野の4県に限られる希少な種。
裏磐梯には見られるが会津若松市内にも。コバルトブルーの複眼は宝石のよう、♂は瑠璃色と黒で素晴らしい。
単独で産卵
♂
♀ ♀
♂ ♀
畑の脇の手彫りの水路に、希少なアマゴイルリトンボやモートンイトトンボが細々と生息し続けている。
この自然の宝庫をいつまでも守り続けたい。
【 ほころび始めた萩の花 】
九州地方の豪雨、例年梅雨末期に被害が出る。でも、最近の短時間の雨量はあまりに多い。
集中的な豪雨は地球温暖化による気候変動に違いない。
今朝も、キジがいつものブロック塀に止まってキョロキョロ、ときどきケーンケーンと鳴いている。
雨が小降りになった庭を巡った。
ジャコウアゲハは、産卵からちょうど1ヶ月、立派な鮮やかな蛹になった。
今年は数株のウマノスズクサの育ちが悪く、3頭の終礼幼虫も餌がない状態、間に合ったかどうか、
昨日見えなくなった幼虫を探した。ようやく一頭の前蛹状態を発見したところだ。
あじさいが美しく色づいてきた。ノリウツギも開いた。キキョウのつぼみが膨らんできた。
咲き始めたフランネルにアシナガバチの仲間が来ていた。
ポインセチアが、また新しい花を付けた。増やしてみようと葉差しをしてみた。
萌ちゃんは、今朝は「ミニトマトの観察を手伝って!」学校から持ち帰った苗をプランターに移し替えた。
まごたちの世話で、また忙しくなるのか・・・。時間がゆったり流れているが、気づくと夏休みももうすぐだ。
8ヶ月に入ったおちびさん。じいちゃんのハゲ頭が大好きです。
ブログ「京の辻から」で「妙好人」を知った。
http://blog.goo.ne.jp/kyoto-10nen/e/1febcc16b0486d03562db99511296818
龍谷大学で開催されている企画展を見てのエッセイだが、初めて聞く言葉だった。
そこには「妙好人」に関わる鈴木大拙、柳宗悦、さらには金子みすヾ、中村久子等の名前が・・・。
このところ、町内の雑用に気忙しく、雨降りが続いて里山へも行けず、なかなか自分の心を見つめることがなかった。
ブログ「妙好人」は、いい機会だった。これらの人たち一人ひとりにもう一度向き合ってみたいと思った。
教わったサイト「龍谷大学 人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター」 http://buddhism-orc.ryukoku.ac.jp/activity/display/unit3/ 、には
研究展示「妙好人における死生観と超越」の紹介があった。 代表的な念仏者である妙好人の信仰と実践に関する7名の妙好人が取り上げられていた。
また、よく知らなかった龍谷大学のサイトを覗くと、浄土真宗の精神にもとづく大学で、
建学の精神には 《 真実を求め、真実に生き、真実を顕かにする 》とあった。
そして、親鸞聖人の生き方を指針として、
「 すべてのいのちを大切にする「平等」の精神
真実を求め真実に生きる「自立」の精神
常にわが身をかえりみる「内省」の精神
生かされていることへの「感謝」の精神
人類の対話と共存を願う「平和」の精神 」 を求めるとあった。
ウィキペディアには、《 妙好人(みょうこうにん)とは、浄土教の篤信者、特に浄土真宗の在俗の篤信者を指す語である。
・・・もっぱらその言行をもって周囲から尊称された人物とも言える。》とある。
また、司馬遼太郎が「街道をゆく」因幡・伯耆のみちで、”因幡の源左”について書いていた。
《 妙好人というのは、禅でいう悟りの境地を得た人のいわば”民芸版”と言うべき精神の人のことである。・・・
禅を世界に紹介した鈴木大拙博士が、知識人として最初に妙好人に注目した人だが、柳宗悦もまた妙好人を彼の美学的世界に取り入れた。・・・ 》と。
後日、展示会での資料を大学に照会してみた。
本日、同センターから立派な資料が届いた。展示のすべてが載っている素晴らしい資料だった。
知らなかった「妙好人」について、そして取り上げられた7人の生き方は、しばし忘れていた信仰心、これからの生き方など、自分の心を見つめる機会になった。
昨日、今日と、梅雨明けを思わせる雲が浮かんでいる。
ヒメシジミの斑紋を撮影に東山方面へ行った。
驚いたことに、例年ヒメシジミの飛び交っていた草原には全くヒメシジミの姿はなかった。
未だ十分残っていて良いのだが・・・、不思議に思える。
いつもの梅の木に、オオミスジが悠然と舞っていた。かつて20年ほど前には、市街地の我が家の梅の木にもオオミスジが飛んでいた。
ホタルも舞い、イトトンボもきていた。明らかに市街地の緑の環境は狭められ、悪化の一途をたどってきた。寂しいし、辛い気持ちでいっぱいだ。
いつもの吸水場には、コムラサキが集団で吸水していた。他に、テングチョウ、シータテハ、ルリシジミ、コチャバネセセリなどが来ていた。
ルリタテハ↓ と テングチョウ
午後から、河東方面にヒメシジミの確認に行った。そこには、傷んだ雄が多かったが、未だあちこちに見られて安心した。
一頭、ミヤマシジミではないかと疑わしいメスに出会った。ミヤマシジミは、後翅裏面の外縁の黒班に青藍色燐鱗が見られる。
写真の個体には、わずかに輝く青色が見えた。でも、前翅裏面の第3室基方の黒班もほぼ円形なのでヒメだろう。
付近の♂も、表面の外縁黒帯は広く、ヒメシジミであった。 ミヤマシジミは会津でもほとんど見られなくなっている。
あれほどいた東山で、ヒメシジミが見られなかった理由を考えている。
今日初めて、ニイニイゼミの声を聞いた。いよいよ夏到来を意識した。林道脇のノリウツギも周囲の飾り花がひらひら風に揺れていた。
アマゴイルリトンボの里も訪ねてみた。一層ルリ色がきれいになり、日陰での♂はこの上なく美しく魅力的だ。
♀ オモダカ
久しぶりにコサナエやサラサヤンマも飛んでいた。少なくなっいるモートンイトトンボも美しい姿を見せてくれた。
この田んぼ脇の水辺は宝だと思う。いつまでもいつまでもこの環境が守られていくことを願いながら写真を撮った。
モートンイトトンボ♂
♂ ♀
モートンイトトンボ♀ クロイトトンボ♂
久しぶりに、メスグロヒョウモンの♀を見ることができた。また、アザミに来たキアゲハ夏型、ウラギンヒョウモン、オオチャバネセセリも美しかった。
オカトラノオに吸蜜するメスグロヒョウモン♀ 紫色が何ともきれいだった。
ツバメシジミ♀
ウラギンヒョウモン
キアゲハ
オオチャバネセセリ
里山を巡るとき、いつも感動の世界が広がる。
里山に出会うチョウやトンボ、彼ら、彼女らは、あまりに美しく、健気だ。
でも、この美しい自然はすぐに壊れてしまうに違いない。
いつも、そんな小さな虫たちを守ってやらなければならない。この環境を今のまま保全していかなければならない。(2012.7.9)
春先から風の強い日か多く、今年はなんとなくいつもと違った。
久々の梅雨の雨だが、例年よりかなり雨量が多いような気がする。
天気が良ければ里山を歩くが、ここ数日は雨、本棚から本を取り出している。
でも、雨が止むとときどき庭に出る。
雨模様に、アジサイがところどころにしっとり美しい。
ジャコウアゲハも3齢くらいか、盛んに新芽の先端の茎を食べていた。
兄弟たちも続々大きく育っている。今年も食草が足りなくなりそうだ。
庭に今年初めてベニシジミを見た。雨が止むと、ツバメシジミ、エゾスジグロシロチョウも。
ツバメシジミ♀
わずかな家庭菜園、サヤエンドウの後は、インゲン、トマトなどが実ってきた。
蓑虫が頭を出してヒメジョオンの葉を移動していた。
梅雨の庭にそれぞれに精一杯に生きている。
こうして一日一日が静かに過ぎてゆく。 (2012.7.6)