雪の季節は、いつもハクチョウに会いに崎川浜に行く。
今年は若松でも未だ初雪はない。今朝は、曇りのち晴れの予報。
ときどき雲の間から温かい陽が射すが、庭からの磐梯山は中腹から上は雲に隠れていた。
ようやく雲が切れたのは午後3時ころ、秋の日はつるべ落とし、じき暗くなるだろうが思い立って車を走らせた。
我が家から15キロほど、30分の道のり、白鳥浮かぶ湖水越しに、秀峰磐梯を思い描いてのことだった。
赤井のいつものポイントで秀峰をパチリ。
赤井から
崎川浜への到着は3時15分。落ちかけた秋の日が湖畔の草モミジを照らしていた。
数十年前のスケッチ
でも、湖水にお目当ての水鳥は全くいなかった。
コハクチョウたちは、近くの田に集結して、残り水を突いていた。その数、ざっと150匹か。
静寂に、コ~ウ、コ~ウと泣き叫びながらの光景は壮観だ。
背炙り山 風力発電
思えば、これまで夕方に訪れたことはなかった。湖水と田の往き来の時間帯はどうなのだろうか。
夜は危険のない水面で寝ているのだろう。
数年前までは、餌づけが当たり前に行われていたが、鳥インフルエンザ事件以来、水鳥たちの行動も変わったのだろう。
コンバインの収穫で、落ち穂などない田んぼで、エサは十分なのだろうか。
愛おしくてならない。
暮れなずむ空を仰いだ。美しい!美しい! 見上げれば、いつもこんな空があるのだ。
いつもの雪の磐梯と、群れる水鳥たちを思い浮かべた。
【厳寒の崎川浜 今年2月22日】