エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

頼母一族の悲劇

2013-01-29 | Weblog

 
 日曜日の午後、テレビで「白虎隊 ~敗れざる者たち」を見た。

  
 その第1章「京都守護職ならぬものはならぬ!故郷に迫る激動の嵐」だ。

 来週2/3は第2章「新選組京都動乱!戊辰の戦」、2/10に第3章「鶴ケ城燃ゆ…白虎隊、妻よ、子よ永遠に」がある。

 新聞の解説には、「幕末を駆け抜けた孤高の会津藩家老・西郷頼母や、白虎隊の姿を通し、、運命に翻弄されながらも未来を信じて戦い抜いた会津の人々の姿を描く」とあった。
  「頼母(北大路欣也)は、幕末の会津で常に領民の暮らしぶりに心を寄せていた。そんな中、会津藩主・松平容保(伊藤英明)が幕府から京都守護職に任ぜられる。領民の窮状を知る頼母は、容保の元へ行き辞退するよう直言する。」と。
  ドラマの脚本はジェームス三木、「へその曲げ方 西郷頼母会津藩始末」(学研)を書いている。そのうち読んでみたい。

  『 幕末の激動に翻弄された会津藩士は何を守るために戦ったのか?18歳に満たない白虎隊隊士たちを死に追いやった戊辰戦争とは何だったのか?藩の行く末を誰よりも思い、農民にも好かれる一本気な藩家老・西郷頼母(たのも)の奮闘と新旧政府の交代劇を描く。』  (学研出版サイト)

 国家老・西郷頼母というと、いつも心に浮かぶ頼母一族の悲劇だ。頼母登城の後、屋敷に残った一族21名の悲惨な自刃だ。
 それぞれの辞世を詠みながら、いまさらながら憐れに涙が流れる。

 妻:千恵子(34歳)
   なよ竹の 風にまかする 身ながらも たわまぬ節は ありとこそきけ
 母:律子(58歳)
   秋霜飛今風冷 白雲去今月輪高(秋霜飛んで金風冷やかなり 白雲去って月輪高し)
 妹:眉寿子(みすこ)(26歳)
   死にかえり 幾度世には生るとも ますら武夫と なりなんものを 
 妹:由布子(ゆうこ)(23歳)
   武夫の 道とききしお たよりにて 思ひ立ちぬる 黄泉の旅かな
 長女:細布子(たえこ)(16歳)
   下の句~いざたどらまし 死出の山道
 二女:瀑布子(たきこ)(13歳)
   上の句~手をとりて 共に行きなば 迷はじよ
 三女:田鶴子(たづこ)(9歳)  四女:常盤子(とわこ)(4歳)
 五女:季子(すえこ)(2歳) 以上9名
    他に、小森駿馬(親類)家族5人、町田伝八(親類で軍事奉行)の一家3人,
  浅井信次郎(遠縁)の妻子2人、西郷鉄之助夫妻の21名 】

 
  今日、本棚の司馬遼太郎「王城の護衛者」を再読した。あらためて、会津の苦悩と時代の流れとを思った。

 

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大雪

2013-01-26 | Weblog

 

 お昼のニュース、若松の積雪が89cmと伝えていた。一昨日からの雪降りで,車もすっぽり埋もれた。

  昨夜はPTA役員会の娘を車で送った。その際に車の雪は落としたので、夜のうちに5,60cm降ったことになる。
  ママは午前中の勤務だったが、ジイの車も出せなかったので、徒歩通勤となった。
 
 大雪だ。妻は最近膝痛で思うように雪かきが出来ない。ひとり、黙々と裏の坂にダンプで雪を運んだ。 

 私道は雪捨て場がないので道の両脇に積み上げているが、もう限界だ。また、隣の娘の車も大変な状態。武くんも手伝ってくれた。

 すぐに息が上がってしまうので、小刻みにかたずけることにしている。

 しんしんと降る雪の中の雪かきを終えると、濡れた防寒着を風防室に吊した。 乾く間もなく、又雪かたしだ。

 夕方、大雪の中、ママと武くんとジイの3人で歩いてリオンドールまでお買い物へ出た。

 こうして、厳しい冬も過ぎてゆく。         (2013.1.26)

  ミーちゃんの車

 武くんも手伝ってくれた。

 

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春の息吹?

2013-01-23 | 日々の生活

春の息吹と言っては未だ早すぎるだろうが、久々の快晴となり春の暖かな日差しが降り注いだ。

気温は最高気温3℃、でも風もなく穏やかだ。日の当たる縁側に1歳2ヶ月になる孫を連れ出した。雪の積もった庭にシャボン玉が飛んだ。

 

ウメの枝にメジロやヒヨドリがリンゴを啄みに来た。

 

明日から1週間の天気予報は、また雪降りのマークが続いている。

大寒を過ぎたこの1月下旬は最も寒さ厳しい時期。いつも思い出す光景がある。

工業高校生の研究発表大会に向けた最後の追い込み、放課後遅くまで居残る生徒たちを帰宅させ、毎日9時過ぎの帰宅だった。

あの両脇にうずたかい雪の道、行仁町から蚕養神社へ突き当たる界隈を車を走らせる光景が浮かんでくる。

当時は公害対策からスパイクタイヤを履けなくなったころだった。

また、川俣にいた頃には、大雪の中を会場の今はない郡山西工業へ向かったことも遠い思い出となった。

じっと耐える冬も良いが、少し春が待ち遠しくなってきた。

    

  今朝も元気に登校

 

 

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厳寒に立ちつくす幸せ

2013-01-14 | エッセイ

 

崎川浜の感動を書いた。(2013.1.13)

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大自然に生かされている幸せ

 冬晴れの朝、猪苗代の崎川浜に水鳥たちを訪ねた。凍てつく寒気にひとり立ち、どこまでも清らかな湖水、そこに憩う汚れなき水鳥たちを見つめていると、心からの感動を覚えた。コハクチョウやオナガガモが厳寒の湖水に漂い、あるいは湖岸の雪に横たわり叫び合っていた。彼女たちは何を思い何を語らうのか。
  紺碧の湖水に浮かぶ凛々しい磐梯を仰ぎ、この美しい純真ないのちと一緒に生かされている一個の人間を思うと、涙があふれた。また、この日初めて蜃気楼を見た。遠く雪の山並みと紺碧の湖水の境界に見えた揺らぎは確かに蜃気楼に違いなかった。
 この山紫水明の大自然に、また不思議な勇気をもらうことが出来た。今年も自然を友にして心を遊ばせ、生きていることを見つめながら過ごしたいと思っている。
  水鳥たちの北帰行までには、孫たちにもこの感動をあげたいと思っている。

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速報 歳の神

2013-01-13 | Weblog

 今年も歳の神を例年のように無事終えた。
 無事というのは、町内会役員としての参加の感想だが、お正月に、町内の顔見知りと新年の挨拶を交わす大切な機会ともなる行事と思う。

 今日は3時半からの役員会、退任希望が多く、しかもなかなか役員のなり手がなく,新役員の選任は大きな問題となっている。

 300世帯を越える町内会役員のなり手がない。できれば機械的に2期4年ぐらいでは役員を替え、新しい人に町内会を運営してもらえるといいと思う。

 なかなか決まらない役員、次回の役員会までの継続審議となり歳の神の準備に移った。

 夕方6時,八幡様から御神火が到着し,巳年の年男年女により点火された歳の神が勢い良く燃えた。

 いつになく温かい夜で、出足も好調で、とても穏やかないい歳の神となった。 

 約一時間半,NHKドラマ「八重の桜」の放映時間を気にしながらも、想像以上に早く燃えつきた。

 

 雪降りでない歳の神も珍しく、写真を撮るには少し物足りなかった。

後始末を終え、役員の反省会を終えて家に戻ると、すでに「八重の桜」は終わっていた。

これからもこうした伝統的な行事は何時までも続いて欲しいと思っている。 

 

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厳寒 磐梯麗し

2013-01-13 | 日々の生活

 

今朝も厳しい寒さだった。久々の冬の快晴、庭に出ると、ハクモクレンのつぼみが逆行の朝日に輝いていた。

これから春まで、何度も観察することになろう。

庭から磐梯を望むと、久しぶりに雲もなく真っ白な磐梯がそびえていた。

崎川浜のハクチョウを撮りに行こう、すぐに支度をした。

野沢菜のお菜の部分を巻いて、小さいおにぎりを2つ握った。

お茶を急いでポットに入れて、悠くんをばあ一人に任せて出発した。

今朝はこの冬一番、マイナス10度くらいだろうか、厳しい寒さだった。

途中、麗しの磐梯雪景色を撮りながら、崎川浜へ向かった。

1年ぶりのわんちゃんが迎えてくれた。ありがとう、元気でいてくれた。

  

時間帯もある、コハクチョウは3羽だけで、いつものように愛らしいオナガガモが迎えてくれた。

この感動をどう表したらいいのだろうか。涙流れる感動!いつかスケッチに描いた思いだ。

” 厳寒に立ち尽くす幸せ、涙あふるる感動

 湖水にそびえる 磐梯うるわし”

 

  

 

日だまりも手が凍える寒さだ。湖畔でおにぎりをほおばり温かいお茶を飲む。

小一時間、感動を心にしまいながら、オナガガモたちに、またくるよと呼びかけた。

  オナガガモ

帰路、振り返りながら、いつか描いた磐梯を撮った。 

  崎川浜入り口

 

  すでに廃校となった小学校

 笹山原

     何年もコハクチョウが来ない

 

  

  水鳥たちの北帰行までに、孫たちと訪ねたいと思っている。(2013.1.12)

 

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町内会の文書コピー

2013-01-10 | 日々の生活

 

   暮れからお正月、総会にかけての役員会等の文書作りで結構忙しかった。
任期を終えて役員を退きたかったが、長年携わってこられた諸先輩にはわがままな希望だった。もう一期、庶務を努めることにした。
 我が町内会は4月年度ではなく、1月に始まり12月に終わる。いま総会に向けての資料づくりが中心だ。
PCでの原稿作成まではいいが、役員会や各組分のコピーが大変だ。会館のプリンターが実にのろい。1枚のコピーに25秒かかる。1分で2枚、30分で60枚の勘定、5,6種類になると半日がかりだ。おまけに冬期間、冷え切った会館コピー機は「室温が低すぎます!室温を上げて下さい! 」とくる。センサーがどこにあるのか、機能するまで30分以上かかる。総会の委任状等の文書は全世帯分となり、350枚、また2月の総会前に役員会が3回、合同役員会が1回、他に結構なぺージの総会原稿があり大変、何度か何日かに分けてコピーすることとなる。うんざりだが、役目上、こつこつやるしかない。
 今日も昨日に引き続き半日がかりだった。

 コピーが沢山の時はそれなりの副業を準備している。ボケーっと過ごすほど暇人じゃない。今朝は、いつも座右に置いている「良寛」の漢詩集を持参。丁寧にも、筆ペンも持った。
おかげさまか、静かな会館の和室で久々に心やすらぐひとときを過ごした。

 良寛の一篇を音読し、臨書というのか写経というのか、下手な字で良寛の心を書き写すと、冬休み中の忙しい孫中心の生活を忘れた。
先ずは、「生涯懶立身」の詩、諳んじている漢詩を丁寧に書く。
そして     「・・・・・
             静讀寒山詩
             ・・・・・
             時伸雙脚臥
             何思又何疑
             ・・・・・
しばし忘れていたが、今年もこの境遇をつくって過ごしたいと思った。

 新政権の経済優先の施策、結局、金、金、金、金を求める時代到来なのではないだろうか。
一時、ものより心の豊かさ、コンクリートから人間へと言われたが、又心を失いがちな世の中に逆戻りのような気がする。
 本当の豊かさをはき違え、偽りの豊かさを追求するつもりなのか。
 日本の進むべき道は経済のみではないはず、もう一度、国の形を考えなければならないのではないだろうか。司馬遼太郎の「日本はなぜこんな国になってしまったのか」と問う声が聞こえてくる。

 この寒さ厳しい時期に良寛の詩を静かに読むとき、お正月を感じる。
いつも不思議と心が落ち着く新春に正座して良寛を読んでいた。

ふと開くページにアンダーラインがある。
         「・・・・・
         聴鳥充弦歌
         膽雲為四隣
          ・・・・・」   つまり、「草木を以て隣と為す」心境だ。

  思えば、ここ数年そんな日々を過ごしてきた。

 今年も、自然の中に心を遊ばせて過ごしたい。平々凡々でいい。健康に恵まれ清貧に暮らしたいものと思った。

  はからずも良寛を再び思う機会に恵まれた。
 明日もコピーの続きをしなければ・・・・。

 

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毎日を大切に過ごしたい。

2013-01-08 | Weblog

                                   【シャコバサボテン第二陣 開く】

 もう年が明けて一週間が過ぎた。 毎日が矢の如く過ぎ去る、そんな印象だ。

孫たちは今日から3学期、元気に登校して行った。今年は短く感じた冬休み、毎日孫たちの世話で少々疲れた。

でも、二女が悠ちゃんをつれ朝7時に我が家へ、長い産休を終えて職場復帰した娘の乳飲み子の世話も大変だ。

 年末は午前中の勤務で、何とかママが帰るまで子守できた。でもきのうからは夕方5時過ぎまで、なかなか大変だ。

なりは小さいがもう一歳、知恵が付いてきた。ときどきママを探すが、お利口で過ごした。いずれ慣れるだろうがしばらく気がつかれる日が続きそうだ。

 昨日は図書館へ、武くんは三国志にはまった。横山光輝のコミック全30巻だ。

暮れにじいが借りてきた一~三巻が引き金に、今日借りた4~7巻もあっという間に読み切ってしまった。

武くんは俺より記憶力がいい、じいは難しい名前をいろいろ聞かれるがきちんと答えられない。

少しでも話が出来るように、孫が登校中に隠れて読んでいるところだ。
 

今日は少し静かに思い巡らせる時間を持てた。すると、何とつまらない時間を過ごしたかと、また悔いがもたげた。

忘れていた「今を生きる」が・・・。

大病を克服し、思った以上に長生きできそうな予感がある。でも明日のことは分からない。

萌ちゃんに、初詣に何をお祈りしたのか聞いたら、「じいちゃんとばあちゃんが長生きできますように」と。切なくなった。

長生きしなければ、毎日を大切に過ごさなければとあらためて思う。

 

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「八重の桜」始まる

2013-01-07 | 文芸

 

 NHKの大河ドラマ、会津藩出身の新島八重が主人公の「八重の桜」が始まった。 
 市内の商店街や施設にはポスターが貼られ、ピンクの「八重と会津博」の旗がはためいて八重一色だ。
  県立博物館のエントランスホールでは「輝ける会津女性 新島八重を知ろう!」が始まり、また、12日には旧会津図書館に大河ドラマ館がオープンする。

     

 きのうのテレビ第一回を視聴した。
 冒頭の、アメリカ南北戦争と対比した、世界の激流の中の戊辰の役をとらえた斬新な視点に感心した。
 会津の教えとして「十の掟」がしつこい程出てきたが、会津の歴史や文化が全国に知られることはいい。
 大河ドラマはあまり見なかったが、会津戦争の籠城戦で銃を手に戦った八重、似ても似つかない?女優・綾瀬はるかの前宣伝に期待がかかる。
 毎週見たいと思っている。

 

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初滑り

2013-01-03 | 日々の生活

 

 10時過ぎに、計画通りに孫たちとスキーへ出かけた。
猪苗代は混み合うと思い、「日本で一番好いてるスキー場」三の倉スキー場にした。
キャッチフレーズの通り、比較的空いていて孫たちにはちょうど良いスキー場だった。
子供たちが良くボードに行っていたようだが、じいは初めてだった。

もう30年ぶりのスキーだった。息子のスキーを借りた。昔と違って今のスキー板はとても短かくなっていて驚いた。


みんなですぐにリフトに乗ったが、初めての萌ちゃんには、少し急だったか、ママと下のスロープで練習することにした。

武琉をつれて3度リフトに乗り、練習しながら滑り降りた。怖いもの知らずか、結構上手で驚いた。

昔取った杵柄?のはずだったが、何度か転んだ。

  

 時折日も射したが、細かい雪が舞い、寒かった。

 約3時間楽しんで帰路についた。家に帰るころ、ポケットに入れておいた万札がないことに気づいた。

 推測するに、駐車場でポケットから車のキーを取り出すときに落としたようだ。間違いない。

 がっかりしていると、妻に「怪我もなく、皆無事に帰ってきたからいいじゃないの」と慰められた。

 楽しい初滑りだった。短い冬休み、もう一度行ってみたいと思っている。

 

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良い1年になりそうな予感

2013-01-01 | 日々の生活

                                   

  大晦日 夜の11時45分、町内の氏神様八幡神社へお参りした。

 昼前から降り続いた雪の中、町内の役員で、新しい年の町内の安全を祈った。

 広い本殿に上がり、ホットカーペットに座って、年が明けるのを待った。
 丁度零時、太鼓の音で年が明け、宮司さんと「明けましておめでとうございます」と挨拶を交わした。
 

 宮司さんの祝詞を聞きながら、新しい年への心構えを思った。
 頭を垂れお祓いを受けている間、背後では、間断なく鈴が鳴り柏手が聞こえていた。
 初詣参拝客の賑わいに、みんな家族や地域の幸せを思う同じ心を思った。

 孫たちのボーイスカウトの旗揚げ式からの帰りを待って、少し遅い朝ご飯、心ばかりの おせちをいただいた。 お雑煮をいただき、温かいこずゆもおかわりした。
 懐に準備したお年玉を孫たちとに娘にあげた。じじ、ばばは娘からいただいた。そして、みんなで良い年にしようと誓った。

 窓の外はしんしんと雪が降り続いていた。サザンカのつぼみが開きかけていた。

皆が健康で新しいお正月を迎えたことを感謝し、家族の平和を祈った。
今年はいい年になりそうな予感がしている。

  

 

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