マダラナニワトンボはレッドリストで絶滅危惧1類(CR+EN)【絶滅の危機に瀕している種】の希少なトンボ、何とか保護しなければならない。
例年は8月末に林道に顔を出すマダラナニワトンボ、何度か出かけたがようやく1頭に出会えた。♀のようだが。
ススキの穂がばらける前の尖がりに止まっていた。少し高所だったので、いい写真は撮れなかった。
ほとんどがノシメトンボだが、マユタテアカネやマイコアカネもいた。
リスアカネやヒメアカネもいる、胸の斑紋やら顔面の色、産卵弁などを情報にするが、なかなか難しい。
ノシメとコノシメの区別もつきにくい。
ノシメトンボ ナツアカネ
コノシメトンボ
マユタテアカネ
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【以下、数日前にまとめておいた駄文を載せる。】
今年はすでに7月に、思いがけない場所で再会した。1年ぶりでもあり疑ったが、間違いなくメスだった。
【参】「ヒメシロチョウ第3化発生か? 早くもマダラナニワトンボか?」 2021-07-30 | 自然観察
https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/9c5cb8b943db8d5e4331ef138e8646ec
今日は、足を延ばして10年前までよく見られた別の池へ行ってみた。
10年前までは、少なくもトンボにとっては管理がしっかりされていた池だった。
そのころは、チョウトンボはじめ、各種イトトンボやヤンマ類が飛び交い、
池の端のカンガレイには、今の時期アオイトトンボが集団で産卵していた。
その池の周りの草地がマダラナニワトンボの格好の産卵場所で、秋には数か所で打空産卵が繰り返されていた。
ところが、ある年から突然マダラナニワトンボが姿を消した。
ある日写真を撮っていたら、県内で著名な研究者と出会い言葉を交わし名刺までいただいたことがあった。
数日後、その方は、この池が絶滅危惧種マダラナニワトンボの生息地と新聞に紹介してしまった。
それが原因とは言わないが、以降の数年間は、時々、捕虫網を持ったマニアを見かけることになった。
突然、マダラナニワトンボが姿を消した理由はいろいろあろうが、まずは、池の環境の変化だろう。
池はヨシが生い茂りすぎ水面空間は10%ほどに狭まり、池の端も除草が行き届かず好んで産卵する環境でなくなったことだ。
また、いつしかアメリカザリガニが入り込み繁殖、ヤゴの住める環境でなくなってしまった。
おまけに、地下水をくみ上げる人工池でポンプの湖沼が数年続いたこともあった。
この間、池を管轄する県へ幾度となく提言や要望を繰り返したが、トンボ類はほとんどいなくなってしまった。
ついつい愚痴になってしまったが、悔しくてならない。 (2021.8/26)
(参)里山の自然 荒廃を憂う 2016-11-17 | 環境問題
https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/29f0486c36f3a0c52874d6215c8a5c3a