エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ヒメシロチョウ 2化

2014-06-30 | 自然観察

今年も後半に入った。あらためて月日の過ぎゆく早さを思う。

モートンイトトンボとヒメシロチョウを見に出かけた。
梅雨空にチョウもトンボも見えない。
長原のレンコン池でモートンイトトンボを撮った。未成熟の♂はきれいでL字型の斑紋も魅力的だ。

これも全国的に減っているようで、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種(NT)に分類されている。

未成熟の♀はやがて橙色から緑色になる。

 ♂(未成熟)  ♀(未成熟)

 

昼前には雨が降り出したが、D地点では夏の陽が差し、ヒメシロチョウの2化に出会えた。

例年より早い発生で5,6頭が盛んに蜜を吸っていた。

春に草の刈られた土手にはツルフジバカマが所々茂っていて安心した。なんとこうして生き延びていくのだろう。

かつてはあちこちで見られたヒメシロチョウだが、いまではほんの狭い地域で細々と生息、いつしか環境省レッドデータの絶滅危惧Ⅰ類(福島県では準絶滅危惧種)に分類されてしまった。

 

帰りにミズナラの大木を覗いたらコクワガタが寂しく樹液を吸っていた。
そろそろオオムラサキの雄姿を見たい。

 クララ咲く オオルリシジミを想う

 エゾ、オゼ、モノサシが産卵を繰り返しいていた。

 エゾイトトンボ産卵オゼイトトンボ産卵

   モノサシトンボ交尾   産卵 

 クロイトトンボ  3匹います。

そのほかの輝くいのち

 オオウラギンスジヒョウモン 

 ルリシジミ  スジグロシロチョウ産卵  トラフシジミ モンシロチョウ  ヒメシジミ♀  オオチャバネセセリ  

                                                                         クロヒカゲ                                    コジャノメ                        ウラギンヒョウモン

  キトンボも

オオシオカラトンボ♀ハラビロトンボ

里山も日一日と夏の気配が感じられてきた。

 

    

 


 梅もぎ オオシオカラトンボ

2014-06-27 | Weblog

 

 我が家の高田ウメ、いつしか色づいてきたので収穫した。
今年はよく実ったが、さすが高田梅、ピンポン大のもあるが全体に小振りだった。
 早速バケツに水を張りあく抜き。
梅漬けを一瓶、後は梅干しにするようだ。ウメの焼酎漬けは幾瓶も残っているが、梅干しはあちこちに配って喜ばれている。

     

 数日前から庭に鮮やかなトンボが来始めた。じっくり写真を撮った。
どこから来るのか、毎年梅雨の最中に訪れるオオシオカラトンボだ。
我が家の環境が好きなのだろう、8月までちょくちょく見かけている。
近づいては飛び立つが、慣れっこいトンボ、指を立てると止またり、バケツや車のミラーにも止まってゆっくりしている。
 ♂は成熟すると青い粉を吹き青い灰色が美しい。黒と黄色の鮮やかな色彩の♀もいい。
未成熟の♂は黄色く♀に似ているが、これは腹部、尾部からも♀だ。

  ♂  ♀

    

    八重ドクダミにホソヒラタアブ

 しばらく見なかったホシミスジ、少し傷んだが元気にユキヤナギの回りを旋回していた。いつもここで産卵している。

 


梅雨の晴れ間の高原へ

2014-06-26 | 旅行

  「イチロクもりの会」の第1回の研修に参加した。

 6/23:10時に駒止湿原入り口の駐車場に集合、数ヶ月ぶりの同窓会はsimo会長以下8名の参加だった。

 実に30年ぶりの駒止湿原、小学生の子どもたちと湿地を巡った遠い日が思い出された。

 梅雨時には珍しい晴天に恵まれ、一面ワタスゲの絨毯に敷き詰められた広い湿原をゆっくり歩いた。

                

   

 

 湿原に入ると、アサギマダラに迎えられた。ニッコウキスゲも咲き始め、夏の花々を愛でながらゆっくり木道を歩いた

 青い空に紅く萌えるレンゲツツジ、ピンクのウラジロヨウラク、真っ白なリンゴのようなズミが満開だった。

 湿原には、ヒオウギアヤメ、コバイケイソウ、ツルコケモモ、マルバモウセンゴケなどが・・・。

 山の自然はすべてが清らかで、いつもの里山とはひと味違う。

    

   【ヒオウギアヤメ】                                   【コツマトリソウ】                         【ナツトウダイ】

   

 【ワタスゲ  花  】                                                                            【タテヤマリンドウ】

    

 【レンゲツツジ】                                   【ワタスゲの間にニッコウキスゲが咲いている】

   

【ウラジロヨウラク】                               【ゼンテイカ】                                【ズミ】

 期待してきたイトトンボ類はほとんど見られず、コサナエ、シオヤトンボ、ダビドサナエを数頭見かけただけだった。

チョウはヤマキマダラヒカゲ、ヒオドシチョウ、カラスアゲハ、フタスジチョウに出会えた。

   

【シオヤトンボ】                               【ダビドサナエ】                                    【ヒオドシチョウ】

  地元幹事のIsiさんの提案で、高清水の日本一のヒメサユリを見ることにした。丁度見頃だった。青い空をバックに美しい姿を構図してシャターを押した。

   

  

                                                                               

 明日の田代山登山に備えて、水引の民宿に一泊した。

 久々の懇親会、少し控えようと思っていたが、坂下のSaさん差し入れの「飛露喜」をいただき、盃が進んだ。それぞれに近況報告、小生はオオルリシジミ復活の夢を話した。

   

  翌日(6/24)は曇天、少し心配な空模様に大きいザックに雨具を準備した。宿から約30分の悪路?を一路「猿倉登山口」へ車を走らせた。

     

  【田代山・帝釈山登山口】              【ラショウモンカズラ】              【ズダヤクシュ】                           【オオバミズホウズキ】

9時少し前、田代山までの約2㎞、2時間の予定で登りはじめた。登り口の川沿いにラショウモンカズラが美しかった。マイズルソウ、ゴゼンタチバナを眺めながら登った。

この山登りは多少の不安があった。しばらくは里山を歩きトレーニングしていた。
きついところもあったが、道すがら同行して頂いた県の自然保護指導員Hoさんからいろいろ教えられながら楽しく登ることが出来た。 

途中、美しいダケカンバ、コメツガの林を登り1時間30分程のペースで小田代湿原に到着、木道から美しい花園を観察できた。

    

 

    

 【リョウブ】                              【ムシカリ  (オオカメノキ)】                                    【ヤマナメクジの交尾】

黄色いチングルマ、真っ白なミツバオウレン、ブルーのタテヤマリンドウ、かわいいピンクのヒメシャクナゲ、特に駒止にはなかったピンクのイワカガミと色とりどりの美しさにみとれ、心洗われる思いだった。

途中Moさんの見つけたイチヨウランもカメラに収めた。

  

   

【イワナシ】                                      【アリドウシ】                              【ツルシキミ】

   

【マルバモウセンゴケ】                            【ムラサキヤシオ】                       【アオカミキリ】

   

【ミツバオウレン】                          【ユキザサ】                                【ギンリョウソウ】

        

  【ゴゼンタチバナ】                           【イチヨウラン】                         【ヒメシャクナゲ】

  

  【ハリブキ】                                                          【ヒメモチ】

  さらに30分で田代山湿原へ到着、汗をかいた後の山頂のさわやかな風に救われた。見るものすべてが、何故こんなにも美しいのだろうか。

 田代山のなだらかな頂上部に広がる高層湿原は約25haの広さで、平成19年に尾瀬と合わせて尾瀬国立公園となった。

        

 
 

コメツガの林の中に避難小屋となっている弘法大師堂にお参りをして昼食をとった。 

お昼はおにぎりとカップラーメン、矢吹のSekiさんからいただいたキュウリの一本漬けがおいしかった。

素晴らしいトイレ設備が建ち、汚物は容器に溜めてヘリコプターで空輸されるシステムだ。

堂の裏手にはまだ残雪があり、足下にかわいらしい小さなショウジョウバカマ、ミズバショウが咲いていた。

    

  

 周囲の山々は時折流れる霧の中、残念ながら雪を抱く会津駒ヶ岳を見ることが出来なかった。

 木道からチングルマの花園を眺めながら名残を惜しみつつ湿原を後にした。

 下山は約1時間30分、途中雷鳴とどろき心配したが雨に遭わずに下山できた。

 普段は賑わう駐車場だが我々の車の他に2台だけ、山でも数グループにあっただけで独り占めの山行だった。 

皆さんお世話になりました。特に、地元幹事のIsiさんには本当にお世話になりました有り難うございまいした。

皆さんそれぞれに自然を愛し活躍している。 小生もあと数年は元気に里山を巡り、小さな虫たちと大いなる自然を楽しみたいと思っている。 

                                                                                         (2014.6.24記)

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岐路、前沢宿へより茅葺きの曲がり家を見学した。

   

途中、田島手前で土砂降りの夕立にあった。一時ヒョウも混ざり、かつて経験したことのない強い雨に逢った。夕方5時に過ぎ無事帰宅した。
 


 


 健康に乾杯!

2014-06-20 | 日々の生活

 

 少し酔った。一つの心境に達す。きっとお酒の効用なり。

 人生が、日々の幸せが、健康を取り戻し新たなる日々を生きて歩むこのときが、ありがたい。この思いをPCに向かってはき出してみる。

 長かったか短かったか分からないが、思えば我がちっぽけな人生にもいろいろなことがあった。

 健康で日々を過ごしながら、過ぎし日々をしみじみ思う現在がありがたい。

 「人生意気に感じ、無限の力我に湧く。」  何かの歌の一節を口ずさむ。

 今日の梅雨空に、どこへも行かずに過ごした庭に小さな虫たちを見た。

 つぼみ膨らむアジサイの花に美しいハエが止まっていた。深遠な青色に輝くギンバエに感動したりした。

 キンバエ   庭にルリシジミ初見


 庭に幸せなときが静かに流れていた。 今日も精一杯に生きる小さな虫たち、さわやかな緑、咲き誇る可憐な花たち。いつも見つめて過ごす。

  しばしの静寂に、ひとり盃を進めるとき、いろいろな思いが巡ってくる。 今更ながら、「人生とは?」なんて考えたり。

 しばらくこんな心境になることはなかった。今、妻は娘と一緒に孫たちのスイミングを迎えに行った。 

 おいしいお酒を楽しみつつ、それをいただける健康に乾杯!  生きている幸せに、乾杯!

  


庭に いのちを写す

2014-06-19 | Weblog

                                               【 睡蓮鉢にメダカ   30匹にも増えた 】

 

 梅雨時の庭に 今日も花が精一杯に咲いている。

  チドリソウ

   ヒメマルカツオブシムシ  

   シモツケソウ    シモツケ

        八重ドクダミ

        

 紅いのにハクチョウソウ  ラベンダー

   ”限りある命だから
  蝉もこおろぎも
  一心に
  鳴いているのだ
  あんなに
  一心に
  咲いているのだ
  わたしも
  一心に
  生きねばならぬ ” 

 


ヒメシジミ

2014-06-18 | 昆虫

 数日前に初見したヒメシジミの様子を見に行った。

 ヒメシジミの斑紋異常に興味を持ち、東山へよく行った。大巣子スキー場跡などでも乱舞していたが、今はとても少なくなった。

 ヒメシジミの食草は驚くほど多い。図鑑によるとアザミ類、シロツメクサ、ヨモギ、イタドリ、ヤナギ類、ヒメジョオンまで食べる。しかしなぜか最近減っている。

 同じ仲間のミヤマシジミはほとんど見られなくなってしまった。県のレッドリストでも絶滅危惧2類となっている。このミヤマシジミはコマツナギしか食べない。

 ウツギの花に無心に蜜を吸っているヒメシジミをを撮った。そこそこ発生していて安心した。 

 ♂   ♀

  

 山道にはテングチョウ、コチャバネセセリ、クジャクチョウ、ウラギンヒョウモン、コムラサキが吸水に集まっていた。 

   クジャクチョウ

   

 咲き乱れるヒメジョオンにはクモガタヒョウモン、ウラギンヒョウモンが乱舞していた。

クモガタヒョウモン   アゲハチョウ

ウラギンヒョウモン 

 

         イチモンジチョウ                      モンキチョウ                                   ダイミョウセセリ    

     

 
 カラスアゲハが盛んに葉を確認しながら産卵場所を探していた。サンショの葉を前脚で触れていたが、・・・。

  


 暑くもなく寒くもないよい季節だ。今朝は久しぶりに梅雨空、午後からは雨となりそうだ。

 

 


庭のホシミスジ

2014-06-16 | 自然観察

梅雨の晴れ間に、今年も庭のホシミスジが姿を見せてくれた。

生まれ出たユキヤナギの回りをスイスイ飛んでいる。

テングチョウも吸水に訪れ、二頭が追いかけっこしている。

  

 

庭の花々もきれいで救われる。

  

  

  

久しぶりにゆっくりしたきのうは父の日、お酒、ケーキ・・・・、子どもたちもいろいろ気を遣ってくれた。ありがとう。

 

 

 

 


ハイキングとちまき作り

2014-06-14 | 教育を考える

梅雨時の第2回「森で遊ぼう」のテーマは「ハイキングとちまき作り」
子ども31人、付き添いの父兄11名の参加だった。
午前中はササ採りを兼ねての散策だったが、ササは前日の準備で先生方が1300枚を準備しておいたので、ゆっくり林の中を歩いた。

【前日の準備  ササ集め  コースの除草の様子 】

   


  午前中は曇り空から少し陽が差したり、細かい雨が降ったりしたが、午後は強い雨も降った。

   

記念植樹の標識の木にはクマのいたずら跡が残っていた。  Honさんがクマ除けの花火を数発打ち上げてくれた。

  クマの傷跡                                    クロヒカゲ飛び出す                               マツの倒木にヒトクチダケ

      

所々でササで笛を鳴らしたり笹舟を造ったりして歩いた。ティータイム後は、カムフラージュで遊んだり、みんな楽しく無事分校跡地へ戻った。

難しい説明は要らない。自然の中で子どもたちとふれあい、自然の素晴らしさをいくらかでも感じ取ってもらいたい。


 午後は公民館と旧公民館と2グループに班に分かれ笹巻きを作った。

 1年ぶりだったが、ひも(スゲ)の巻き方が難しい。金堀の婦人会のお手伝いをいただきながら一人5つずつ巻いた。何とか上手に巻いた。

 閉会式を終えて、さらに出来上がったプロの笹巻きもお土産にいただいた。

 きなこの準備もあり、お迎えを待ちながら食べる子どもたちもいた。

     

上手に出来ました。                                  プロの作品(金堀の婦人会の方々ありがとう)

 

 昨年も何回か雨に降られたが、室内でのテーマがなかなか大変だ。
 自由奔放に動き回る子どもたちもいるが、1年間の経験がものを言う。 ならぬことはならぬで、上手に活動させたい。

 前回植え付けたサツマイモを見ると7割程度が葉を伸ばしていた。昨年はカモシカの害があったので、畑の回りにネットを張った。

 ジャガイモは花を付けはじめ生長には驚いた。秋には大きなお芋が穫れるだろう。

   

 第3回の7月のテーマは「宝探し」だ。和やかに楽しく過ごしたいと思っている。

 


オゼイトトンボ

2014-06-13 | 自然観察

 

10日火曜日、オゼイトトンボを初見した。

F地点のアマゴイルリトンボの様子を見に行ったが見えず、オゼイトトンボが多数発生していた。

エゾより少し遅い出番だ。トンボ池へ行くと、ペアになり産卵していた。

  

滝沢峠を金堀までは、林縁のアザミやヒメジョオンには多数のウラギンヒョウモンが吸蜜していた。オオアオイトトンボも 。ギンイチモンジセセリも。

  

サカハチチョウは表は見えないが春型だろう。クモガタヒョウモンも見られた。

カワトンボも雄雌がそろって止まっていた。

 サカハチチョウ  クモガタヒョウモン

 ニホンカワトンボ♂   

 メジロ  ヤマボウシ クワの実 シュレーゲルアオガエルか?

 

 ハラビロトンボ成長過程。久しぶりにモンシロチョウを見た。いつか見た背中に卵を背負ったコオイムシ。

  

いつ訪れても、いのちの美しさ、尊さ、すばらしさに感嘆の里山巡りだ。   (6/10)

 

 


美しいアマゴイルリトンボ

2014-06-09 | 自然観察

 

 今朝は新聞が来なかった。新聞屋に電話をと思いながら昨日の新聞を広げた。

そうか、昨日は新聞も読まなかった。 土曜日は役員懇親会で帰りが遅く、今朝もゆっくり起きた。

庭の手入れをしていると、福大の塘先生からメール便、「生き物の調査報告」関連の膨大な資料が送られてきた。

ゆっくり眺めたり、礼状を書いたり、また 午後は夜にあった町内の合同役員会の資料コピーに時間を取られた。

そんなこんなで、今日が新聞休刊日であることを知らないでいたのだ。 

 

 昼前に一昨日行ったが見られなかたアマゴイルリトンボを見に行った。

 羽化の盛りだった。未だ翅の乾かないアマゴイルリトンボが多数確認できた。

もうすっかりルリ色の輝く目をした個体、連結して産卵を繰り返すアマゴイを多数見ることが出来た。しばらくぶりの大発生だ。

 アマゴイルリトンボ 上♂

 羽化した♀

根が乾かない 

 
 
 木陰にクロヒカゲが多数飛び出し、イチモンジチョウが激しく飛んでいた。

ギンイチモンジセセリ、ヘリグロチャバネセセリが目に求まらない速度で飛び交った。

クロヒカゲ  ヨツボシトンボ

 イチモンジチョウ

 ギンイチモンジセセリ  エゾイトトンボ♂

こうして、曇天のもと、一人静かな里山に佇み小さな虫たちを眺める幸せを今更のように感じた。

何年も何ら変わらない季節の繰り返しを見つめた。

新聞も要らない、ラジオもテレビも、俗世間の一切を忘れて過ごす幸せを思った。

 


梅雨の晴れ間に

2014-06-07 | 昆虫

 

先月末思いもしなかった暑い日が続いたあと、すぐに梅雨入りとなった。

今日は寒いくらいで、片付けないでいたストーブを焚いた。

きのう、梅雨の晴れ間を縫い久々の里山へ。目的のアマゴイルリトンボはまだ早いようだったが、ギンイチモンジセセリを撮影した。

午後には磐梯山も雲の中、雨が落ち始めた。

 

忘れていたサラサヤンマのホバリングを撮った。

  

シオヤトンボはもう産卵を繰り返していた。ヨツボシトンボ、ハラビロトンボは少し成熟し真っ黒だ。自慢のルリ色の額を撮った。

  ♂   ♀  シオヤトンボ産卵

  ヨツボシトンボ

   ハラビロトンボ (未成熟)

 

エゾイトトンボもすっかり成熟し美しいルリ色になった。

  

 

コサナエは、一瞬イトトンボかと思われるほど小さい。ヤマサナエも出てきた。

  コサナエ

 ヤマサナエ

池の端の菖蒲がきれいに咲いていた。チョウでは、ギンイチモンジセセリ、ヘリグロチャバネセセリに会った。ウスバシロチョウがめっきり少なくなった。

   コチャバネセセリ

  ギンイチモンジセセリ

しばらく雨の日が続きそうだ。


お見舞い旅行とオオルリシジミ

2014-06-06 | 環境問題

                                               【40数年ぶりのオオルリシジミ】

義姉の病気見舞いに信州へ向かった。

松本まで約350km、運転の嫌いな小生にはきついが、いざ出発すれば4~5時間の旅程だ。

 

高速道を降りると懐かしい妻の実家の山々が見えた。道すがら白い雲が流れ、山々の緑がさわやかに目に写った。

遙かに雪をいただく常念岳が見えた。懐かしさが込み上げてきた。

妙高の山々   常念岳 横通岳 

 

義姉は先月初めに入院し、一週間前に信大病院へ転院していた。

2年ぶりに会った義姉は少し痩せたが比較的元気で安心した。

  信大病院  病室から松本城

 

 見舞いの合間を見て、どうしても寄りたかった「アルプスあづみの公園」へ行った。

ここでは、1991年に絶滅したオオルリシジミの復活に成功していた。

かつてオオルリシジミは、小生の学生時代には信大の裏の常田池にも普通に飛んでいた。

池の端での野外授業は小山教授の「生物学」、講義を聴いた側らで オオルリシジミがクララの回りを飛んでいた。40年ぶりに同じような光景に出会った。

丁度この季節に懐かしいオオルリシジミと再会ができた。

膨らんできたクララのつぼみに産卵を繰り返していた。嬉しかった。丁度交尾や産卵の姿を撮影することが出来た。

 あづみの公園の池  

セグロセキレイ   クララ 交尾

    

   クララの横に復活の看板

   ミヤマシジミ♀にも会えた

    モンキチョウの戯れ 左が♂

  オキナグサの綿毛 

   

 あれからオオルリシジミは希少なチョウになった。一時は絶滅も心配されたが安曇野市での取り組みで復活した。

東御市の取り組みも聞いていた。東御市でも1990年代に絶滅したと言い、2002年に地元で守る会が設立され、飼育した蛹を放しクララの保全に努めたという。

そして2005年以降は自然発生してほぼ定着した。

 安曇野市では市民と行政と地元の信州大学が連携して復活に取り組み、数年前から自然発生しているという。 

その前段の取り組みは、数年前に購入した「蝶からのメッセージ」を読んで理解し、クララを巡る天敵や野焼きの問題を知った。

オオルリシジミの生態はほぼ解明されている。3,4令幼虫にはアリがつきまとい幼虫の密栓からの蜜に誘引され幼虫をガードする。蛹化が近づくとクララを降りて根元で蛹化する。

 今、会津若松周辺のヒメシロチョウを心配しているが、その保全の参考になる取り組みと思っている。

 

 二晩、妻の実家にお世話になった。姪や甥ももう大学生となり家を離れていて、静かな穏やかなときが流れていた。

 色とりどりのシャクヤクやバラの咲く庭に降りると、数十年も前、夏休みの度にお邪魔した子どもたちの遊ぶ姿が、そして亡き両親や皆が若かったころが浮かんできた。

   キセキレイ

 実家に贈った麗しの磐梯  義姉宅に贈った常念  

  お墓にお参り   ツクバネウツギ

 

 居間の壁の短冊に「健康は富に優る」とあった。あらためて、一年一年と齢を重ねる兄姉たちを思い、互いの健やかな日々を願わざるを得なかった。

 義姉の一日も早い回復を願いながらふるさとを後にした。

 


法事

2014-06-01 | 日々の生活

                                                    【黎明 磐梯    a.m4:45】

 

  今日は、先月末に亡くなった、嫁いだ娘からすると義理の祖父の納骨の法事があった。
                 
  法事の前、控え室でお茶をいただいた座机には、「吾唯足を知る」をデザインした灰皿が置かれていた。

口をまん中に、四つに共通の口をまん中に    吾
                                                  知 口 唯
                                                  足

  あらためて、日々の贅沢を戒め清貧に生きたいと思った。                                       

 

  本堂での読経の中、静かな、のどかな庭をぼんやり眺めていた。

  赤いツツジが咲き乱れ所々に墓石が見えた。時折、ウスバシロチョウがたおやかに舞い、アゲハチョウが飛び去っていった。

  故人を思いながら、しばし緩やかに時が流れていた。

 読経の中、悠くんのあどけない一人しゃべりが聞こえた。

 祖父母から父母へ、我々から子どもたち、孫へと、

  気の遠くなるはるか昔から営々と続いてきたいのちのバトンタッチを思った。

 立ち止まり、いのちを思い、人生を思い、時の流れを思い、明日を思い・・・、心の洗われる空間となった。