【ニシキギ】
久々に本屋に立ち寄った。
NHKテレビのテキスト【100分de名著】12月号「銀河鉄道の夜」を求めた。
表紙タイトルの脇には、《悲しみを、乗り越えよ》《ほんとうの幸いとは 》とある。
十分知っているつもりの賢治をもう一度見つめてみようと思った。
特に、初めて知る外国人作家ロジャー・パルバース氏の解説に興味を持った。
今から彼の賢治観、日本観、自然観を楽しみにしている。
その裏表紙の広告に親鸞聖人の言葉を見つけた。
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きょうのことば
「是非しらず邪正もわかぬ このみなり 小慈小悲もなけれども 名利に人師をこのむなり」(親鸞 正像末和讃)
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親鸞聖人ですら人間の業に悩み、自身の恥ずかしさに深い慚愧の念を述べている。
また、「僧にあらず俗にあらず」と愚禿親鸞と名のり、自身を恥づべし、傷むべしとも。
この言葉に触れ、我が良寛の実践した漢詩「生涯懶立身」をつぶやいた。
せめていつも、俗人の慰めとして念じていきたいと思っている。