エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

アマゴイルリトンボ

2018-05-31 | 自然観察

アマゴイルリトンボが色づき始めた。

林道に車を止め、クマ鈴を付けてカメラをぶら下げて降りた僕に、見知らぬ人が声を掛けた。

「麗しの磐梯」の方ですか?と。 え~なんで、と驚いた。

撮影した写真で、アマゴイでしょうかと尋ねられた。

「眼後紋がありますね。」拡大すると、腹部第2節背面にワイングラスも。「オゼイトトンボらしいですね。」

神奈川から猪苗代の実家へ帰省された方、彼女のブログタイトルをお聞きした。

拙ブログをご覧で、ときどき会津の風景を懐かしく思っておられるのだろうと推察した。

お別れして、林道を歩くと、今話題にしたばかりのアマゴイルリトンボが。

いつの間にか成熟し、ルリ色の眼が鮮やかだった。彼女にお見せできれば良かったと思った。

  アマゴイルリトンボ♂

     未成熟

エゾイトトンボ  

 オゼイトトンボ ♂  ♀

サラサヤンマは一週間前に見かけた。いつものようにホバリング。

 サラサヤンマ 

 ゴイシシジミ初見  コミスジ

   クロヒカゲ

ヒョウモンも現れた。  トップバターはクモガタヒョウモンだ。

 クモガタヒョウモン♂

  ノアザミ

ミツバチ科 アブの仲間

 オニアザミ ニホントカゲ

   餌食に

  ヒゲナガオトシブミ

 チョウのようなトラガ

 未成熟♂ ハラビロトンボ

 滑って止まれない

 

今日も、小一時間の癒しの里山散歩でした。

 

 

 

 


庭にコゲラ

2018-05-29 | 自然観察

午前中ウスバシロの里にムカシヤンマを見に行った。

雑用もあり、昼飯前の30分だ。

ウスバシロチョウもそろそろ終わりか、路傍に翅を休める♀が多い。なかなか産卵の様子を見ることが出来ないでいる。

クロヒカゲを初見した。

  

 ♀     傷んだ♂

  黒化個体が多い

アカシアの香り  

林の中の道に、毎年同じ所に背の高いタンポポを見つけた。身長62cmあった。

背の高いタンポポと言うとブタナを思うが、れっきとしたタンポポだ。

    セイタカタンポポ  

 

庭にコゲラが来た。

カメラを持って静かに網戸を開けた。逃げないでこちらを見ている。

近くにヒヨドリが数羽、嬉しそうにカキ、ウメの木を飛び回っていた。

「ギィ~ギィ~」と鳴き声身体に似合わず大きな声だ。警戒心がないが、じっとしていない。でも、ゆっくりモデルになってくれた。

後頭部にある赤い斑から雄。 さわやかな初夏のひととき、十分癒された。

  

   

3時になると、サンジソウが開いた。多年性多肉植物で、南アフリカ原産という。

どこから我が家に来たか忘れたが、どんどん殖え知り合いにもずいぶんお分けした。

もう一つの小さいピンクの小花を付けるサンジソウ、鉢にいっぱい生え、あっと言う間に茎がしっかり太った。

せっせと、鉢から地に下ろしている。これはサンジカ、ハゼランとも言い、一年草だから、種から伸びたのだろう。

 サンジソウ


チョウの舞う街を夢見て

2018-05-28 | 環境問題

 

先週の日曜日、町内行事「花いっぱい・美化運動」で、緑地公園に花苗を植えた。

一緒に、挿し芽で殖やしたヒメシロチョウの食草ツルフジバカマも植えた。

食草を殖やし、絶滅が心配されているヒメシロチョウの舞う街を夢見ている。

 総勢約80名  子ども育成会中心26号緑地

 さくねん植えたツルフジバカマ 発芽

 ツルフジバカマに吸蜜

   シミスジ 羽化

道はアスファルトで覆われカタバミすら生えないからか、かつてどこでも見られたヤマトシジミも激減している。

庭の梅の木を旋回するオオミスジもすでに遠い思い出、今年も心待ちにしているホシミスジがなんとかユキヤナギで細々と命をつないでいる。

 

訪れるチョウは少ないが、庭にはアゲハのためにサンショウ、キアゲハにはフランネル、ジャコウアゲハにはウマノスズクサと、いろいろな食草が産卵を待っている。

食草があれば“チョウの舞う街”になるに違いない。

 アゲハ産卵キアゲハ終令幼虫

 ジャコウアゲハ  2令幼虫 

 

我が家への未舗装の路傍には、今、カラスノエンドウの赤紫色の花がひときは美しく、輝くタンポポにウスバシロチョウが蜜を吸っている。

精一杯に生きる雑草に安らぎを感じるのは私だけなのだろうか。 

 

 


ハラビロトンボ

2018-05-26 | 自然観察

さわやかな、気持ちよい初夏だ。

ムカシヤンマを撮りに、何度も行っているが、なかなか発生しない。

体調がイマイチ、なんだかだるかったが、早い昼を摂り、出かけた。

やはり、未だ出会えなかった。昨年は5/26日、今年は虫の発生も早いかと思ていたが・・・。

相変わらずヨツボシトンボが元気だ。好きなトンボだ。

 

 

イトトンボも色づいてきた。

エゾイトトンボ オゼイトトンボ

 ホソミオツネントンボ産卵中 

 ハンミョウは、なるほど、道教え。

 

ニワハンミョウ  

ノアザミ  オニアザミ

クサフジ  オドリコソウ

ムラサキケマン

 

 アカスジカメムシ ヒメウラナミジャノメ

  

 コチャバネセセリ  

ツバメシジミヤマトスジグロシロチョウ

 コミスジ 

ヒメウラナミジャノメ コジャノメ♂

ニホンカワトンボ成熟♂  無色翅型♂

ハラビロトンボ未成熟♂ 


黒化異常 ウスバシロチョウ

2018-05-24 | Weblog

今年、ウスバシロチョウ初見は5/6だった。

群舞するウスバシロチョウには黒いのや黄色いのを見かけることがある。

 

 伸びなかった後翅 頭突っ込み

あれから3週間、ときおり黒いのがいる。

てもとの図鑑には、「黒化の原因は、積雪による温度の違いと言われてきたが、累代飼育によりどうも安定した遺伝形質であることがわかった。」とある。

ずいぶん黒い

 近づけない別の黒いウスバシロ黄色い♀

雌は地域によりかなり斑紋形態も多様らしい。じっくり観察してみたい思っている。

 少し黒い交尾中

ハルジョオンに

    助けてやった

 受胎嚢がある

ギフチョウはよく春の女神と言われるが、僕は、ウスバシロチョウを勝手に初夏の女神と呼んでいる。

ふと見かけるとき、アゲハチョウと見間違えることがある。やはり、シロチョウにない風格がある。

直に暑くなり姿を消してしまう。別れる季節、ゆっくり別れを惜しみたい。


森で遊ぼう サツマイモ、カボチャ植え付け

2018-05-23 | 教育を考える

                         モリアオガエルの卵塊

 

土曜日に予定されていた「第1回の森で遊ぼう」 前日の大雨で中止になった。

第1回は割愛になった。

22日午前中、金堀でその準備作業を手伝った。

エコカルの子ども達の秋の収穫に備え、サツマイモ、カボチャの植え付け、ナメコの植菌作業、コスモスとヒマワリの種まきもした。

驚いたことに、ビオトープにはモリアオガエルの卵塊がついていた。

  

   昨年のシイタケ木、秋には沢山なるだろう。

駐車場には、昨年発見のオクウスギタンポポが開き始めていた。

   

午後からは、役員会、産業部会4年目となった。6月の集まりの講師を依頼された。

やるっきゃないか。


アサギマダラ  トラフトンボ クロスジギンヤンマ初見

2018-05-22 | 自然観察

例年より1週間ほど早いか。アサギマダラを初見した。

タンポポに蜜を吸っていた。今の花はタンポポ、ヒメジョオンくらいだ。

久々にゆったり可憐な舞いに癒された。

   

トンボ池に立ち寄った。 アメリカザリガニが心配で。

クロスジギンヤンマの飛翔が寂しかった。池にはどこも、アメリカザリガニが目についた。何とかしなければ。

 

 

 

水辺近くの林道、枯れ茎の間に萌えだした道に、弱々しくキラキラ光り羽ばたくイトトンボ。

羽化間もないのは、オゼイトトンボ、アマゴイルリトンボか。

エゾイトトンボが少し早いか、もうしっかりブルーがきれいだ。

    オゼイトトンボ

アマゴイルリトンボ  エゾイトトンボ

  ヨツボシトンボ

 コサナエ♀  

  ダビドサナエ

 シオヤトンボ♂ ♀ 

 ♂ 橙色翅型・未成熟 ハラビロトンボ

 

F地点の池には、エゾイトトンボがもう産卵していた。

 エゾイトトンボ

    

縄張りを行ったり来たりのトラフトンボ。

マニュアルフォーカスで狙ったがなかなか良い写真が撮れなかった。

 

   2018.5.21

 

 

 

 


筒状タンポポ 参考写真 

2018-05-21 | 自然観察

「一面の田園の土手を数百株、花の数は500を超えただろう。」と

5/12に「ニホンカワトンボ初見」で書いた。
https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/ad433651c0551bac9e62fafff1c741de

筒咲きが多く見つかったその田の畦道のタンポポも、綿毛が膨らんでいた。

 

最近、チョウやトンボ撮影に行っても、タンポポが気になる。

特にどうこうはないが、総包のきちんと堅いエゾタンポポは魅力的だ。

 

時間ができたら、筒咲きについてもう少し詳しく調べてみたいと思っている。

以下は、取りあえず昨日撮った参考写真だ。  

  

  

 

同じ花頭に、筒状と舌状があるような気がしている。

  

 

 


初夏の庭

2018-05-16 | Weblog

毎日が矢のごとく過ぎてゆく。

母の日は13日。 小生、男なれば特別の感懐はないが、息子や娘から、気にかけて貰うばーちゃんは嬉しかっただろう。

  

庭にパソコン、涼しい風に吹かれ、癒されて過ごす。

楽しんだリンゴも終わり、ヒヨドリにお裾分け。

 

 

 気づいてパチリ。

マイズルソウ、花が少ない。 イチゴ強し

庭は春からすっかり夏へ、蚊が心配になる季節を迎える。

昨日りんご園に立ち寄った。

 


ヨツボシトンボ エゾイトトンボ初見

2018-05-15 | 自然観察

庭の気になっていた枝をばっさり切った。

まさに朝飯の前に、簡単にかたずいた。

先ず、ウスバシロチョウの乱舞を観察した。

  

  

 

        

シータテハ 

 クロムネアオハバチ

アカスジキンカメムシ幼虫 スゲハムシ?

 

  ルリクビボソハムシ?

  コサナエ 

 エゾイトトンボ 半円スペード模様

  オゼイトトンボ  オゼイトトンボ ワイングラスの紋

 オツネントンボ 新生に見えるが アジアイトトンボ 

   

  クロモジ   

       ニホンカワトンボ♂ ♀無色翅型   ♂ 無色翅型

 

ヨツボシトンボ初見   シオヤトンボ♀

  マムシグサ  こんな風に芽吹くのか

 レンゲ   ノアザミもうじき

 

 

シジュウカラ ♂  

 一年ぶりのポイントへ出かけ、ゆっくり撮影を楽しんだ。

 季節の巡りは早い。次々と新生トンボが現れはじめた。


ニホンカワトンボ初見 

2018-05-12 | 自然観察

6時に花火がなった。孫の運動会、未だ数年は続く。

朝早くから、お昼をお重に作って、痛い足を引きずってのばあちゃんが気の毒だ。

とは言っても、ばーちゃんを車で送っただけ。僕は、雑務に追われ、お留守番。

庭にパソコンを持ち出しての会議原稿の作成。引き受けた以上はあと少し、後悔しながらも責任感はAだろう。

 

忙中の閑とはこのことか。昨日、3時からの会議までとウスバシロチョウ観察に出かけた。

出発前に、こんなところにと、庭でダビドサナエを発見、羽化間近だから・・・と、たかをくくって近づくと、素早く上空へ。何とか1枚だけ撮影。

   ダビドサナエ初見

森では、ウスバシロチョウが次々と発生していた。他には、スジグロシロチョウ、ミヤマセセリ、ベニシジミ、キタテハ。

  エゾタンポポ


  

  

キオビノメイガ   ツチバチの仲間

何度か見たことがあったウマノオバチ 、産卵管の長さは17cm、恐れ入りました。

触角と後脚は黒褐色。翅は半透明の黄褐色で、黒紋がある。

ネットによると、メスは、この長い産卵管をぶらさげて飛び回り、幼虫の宿主であるシロスジカミキリなどの幼虫が潜む樹木を見つけると、産卵管を深く刺しこんで卵を産みつける。

   

   

  マムシグサ  ユズリハの花 

 シータテハ 越冬種?

     ミヤマセセリ

 

   

上流の堰では、ことし初見のニホンカワトンボに会えた。他にはシオヤトンボ、粉の吹いた♂も。

  

     ニワハンミョウ交尾

 キビタキ 望遠レンズがあれば・・・

 

続いて、筒咲きタンポポ探し。一面の田園の土手を数百株、花の数は500を超えただろう。

見て廻ると、いろいろ不思議発見だ。

その付近で、6~7株の筒咲きらしきものを発見できた。

中には、同じ花頭に舌状のもの花と混じっていた。

筒状の花茎を辿ると、同株なのか?隣に咲くエゾ雑種とは区別できなかった。

会議の時間が気になっていた。出だしが遅かったから仕方ない。
また、いろいろ考察したい。

  

   

    

 少し変だ  総片が2つくっついている

 

夕餉の食卓には、フキ、ウド、ワラビなど山菜が並んだ。

フキやワラビは、撮影の合間にちょっと採ってくるくるが、今年はコゴミから始まり、タラの芽、ウドと、ご近所から何度も届いた。

  

  

 


ウスバシロチョウ たおやかな舞い

2018-05-08 | 自然観察

所用有りてほんの少しの数分の滞在だったが、ウスバシロの里の様子を見に行った。

強い風に乗りながら数頭がたおやかに舞っていた。「おやかな」という表現がぴったりだ。

これからしばらく、初夏の女神を観察できると思うと嬉しい。

ウスバシロの食草はムラサキケマンだけと思っていたが、図鑑ではエゾエンゴサクも載っていた。

また、黒い翅の変異個体に逢いたいと思っている。

  

 

  

このチョウ、産卵は食草でなく付近の石や枯れ葉や枝などに産卵するという。

初夏に産み付けられた卵で冬を越し、春に孵化してムラサキケマンの葉や花をたべる。

枯葉の間に糸で繭を作って蛹化するという。ともかく変わったチョウだ。

今年は産卵の様子と卵を見てみたいと思っている。



初夏の女神 ウスバシロチョウ オオイワカガミ

2018-05-06 | 自然観察

オオイワカガミを撮りに遠征。さんたろうさんから教えられたのはもう4~5年前か。

毎年美しい姿を撮りに行っている。 そこで、思いがけずウスバシロチョウに会えた。

昨日は、近くのウスバシロの里へ行ったが、全く姿が見えず未だ早いと思っていた。

咲き始めたオドリコソウに吸蜜していた。  いよいよウスバシロの季節を迎えた。

  オドリコソウ   体長ほどある長い触角

 触角の長いハナバチ?だ。  ↑             同じようだ。 ニホンヒゲナガハナバチ ? (これは我が家の庭で)

 オオイワカガミ

大きな丸い葉っぱ 直径約9.5cmありました。

  遥かに磐梯 

 近づいてパチリ  ヒメシャガ

 

癒されて、癒されて、世の中の連休が終わりました。


今年も 筒咲きタンポポ発見

2018-05-05 | 自然観察

今日の里山、目的は初夏の女神ウスバシロチョウだ。

ウスバシロの里は、例年より早く食草のムラサキケマンが満開状態だった。

どこかからたおやかに舞ってくるかと待っていたが、未だ発生は早いようだった。

  

林の中を巡った。コンロンソウが満開だった。一角に茶色い斑が入ったミズヒキがそこだけに群生していた。

 

  

  ゼンマイ   

    

 ボケ満開  ウワミズザクラ

   キイチゴ

  トチの花

ニホンカワトンボもそろそろと、戸の口堰を歩いた。これも未だ早いようだった。

   

 ウスバシロを待つセイヨウカラシナ  チゴユリ

市街地ではセイヨウタンポポが多いが、林道では雑種も多い。

確かに山の方はエゾタンポポがほとんどだが、雑種も入り込んでいる。

種類は、総包のめくれ方、総包外片、内片の長さの違い、角状突起の形、概ね生息分布する地方等を参考に区別するが、

最終的には、花粉や遺伝的情報が必要になる。

   筒咲き

   エゾの雑種か

    

同じ株から舌状花も 

シオヤトンボ、未成熟の♂か♀か区別は難しい。   

 ネコノメソウに小さな種が。

午前中、曇り空からときどきポツリポツリ、雲の合間からときどき陽が射した。

1時間足らずの観察だったが、タンポポは正解だった。

他に廻りたいところがあったが、風が強くなりまたの機会にした。

今日も、それぞれの命に癒された。