毎朝、5.6本植えたミニトマトを収穫している。黄色い花が終わるとすぐに小さな実が付き、日に日に大きくなる。毎日赤くなったトマトを結構収穫出来るようになり、楽しんでいる。今朝、武琉君はトマトの上にウスバカマキリを見つけた。早速虫かごを取ってきてカマキリを手で掴んで入れた。
最近、武琉君は虫たちに興味を持ち始めた。実に恐がり屋で、アリやクモにも大声で発見の報告だけだったが、ようやくバッタを手づかみ出来るようになった。
じーちゃんは、孫たちに自然への畏敬の念を植え付けたい願いからの興味付けに熱心だ。
捉まえた虫たちは一度かごに入れられるが、数時間の後に庭に解放される。自分がかつてチョウを蒐集し、さんざん多くの虫たちの命を絶ったことを棚に上げ、その後悔からも、今孫たちに命の大切さ教えている。捕まえた虫はそれなりの観察をしてから放してやることにしている。孫たちとウスバカマキリを花壇に放ししばらく観察した。横から近づくとこちらへ顔を向け、様子を窺っていた。
【振り向いたウスバカマキリ】
かなり前からシオカラトンボを見かけるが、縄張りなのか、いつも止まるところは決まっている。武琉君、見かけるたびに網で穫ろうとするが、まだ経験が足りない。手伝って採ってやり観察した。今日は庭に待望のオニヤンマも現れた。
また、武琉君はカミキリムシを見つけて呼びに来た。まだ恐くて上手に自分で掴めない。体長を計ると20mm、とてもかわいい。黒や茶のまだら模様はいかにも樹木の保護色を思わせるものだった。これも先ずは虫かごへ。そして、孫と一緒に図鑑で調べるとナガゴマフカミキリのようだった。
【かわいいナガゴマフカミキリ】
武琉君はもう世界中のカブトやクワガタをほとんど知っている。名前や産地、おまけにムシキングカードの技の種類などとても詳しい。DSでカードを読み込ませて、それぞれの得意技で戦いを楽しんでいる。また、カブトやクワガタのフィギュアーでも闘わせて遊んでいる。でも、映像に依存したり、いわゆるバーチャルの世界ばかりは良くないと思い、なるべく庭に誘って、自然の中で実際を体験させたいと思っている。
幼稚園が夏休みに入ってからは、孫二人との毎朝の散歩が習慣となった。今の一番の楽しみは小川に石や花を流して遊ぶこと。また、目にする鳥や虫に関心を寄せている。武琉君は、いつも網とかごを持参する。また行き交う犬やおばあちゃんとも話ができる。萌香ちゃん決まっておばあちゃんへシロツメクサの花をお土産に摘んで帰る。毎朝、実に貴重な体験をしていると思う。
興味を抱き始めたムシへの関心をずっと持たせてやりたい。