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エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

透明絵の具

2014-11-25 | スケッチ

 3歳になった孫が初めて絵筆を執り、いろいろな色を使ってお絵かきをしていた。

  筆を水に濡らし、好みの絵の具を溶かして画用紙に塗りたくる。

  初めてにしてはなかなかの手つき、しかも意欲的だ。

 悠くん 初めてのお絵かき

  見たことのない絵の具セットは透明絵の具のようだ。聞いてびっくり、ダイソーで100円、5本入った太さの違う筆のセットも100円だと言う。

 どんな案配か、いつかスケッチした鉛筆画に、試しに色塗りをしてみた。

 弘法絵の具を選ばずか。腕は悪いが、絵の具は良い感じだった。

 はからずも絵心が湧いてきた。

 ああ 黎明の裏磐梯 麗し  裏磐梯 曽原湖


癒しの磐梯 春の気配

2009-01-28 | スケッチ
 
 気温は低いが、どことなく春の気配が感じられる日だ。久々にくっきり磐梯山が見えたので、買い物のついでに眺望を求めて、河東まで車を走らせた。
国道49沿いの小さな橋からしばしすがすがしい風景を眺めた。
盆地の丘陵に慈母観音様が見える。
 やわらかな土手に、小川の水面が輝きながら流れ、雑木の林のむこうに真白な磐梯の裾野が広々と広がっていた。四季折々に仰ぎ見る秀峰は心の癒しだ。


 
 流れる川には「大工川」の表示があった。川の名前の由来は?と考えた。
 ときどき歴史研究家・石田明夫氏のHP『考古学から見た「会津の歴史」』を覗いている。最近は、NHK大河ドラマ「天地人」の直江兼続関連の情報がたくさん書かれているが、興味ある郷土の歴史が鳥瞰出来る。
 身近な地名に興味がある。そのHPの「会津の地名の由来」の「木流(きながし)」には、《木流の馬頭観音堂か平塚の薬師堂を建てる時に、河東町藤倉の二階堂の余った材木を大工が流して運び、建てられたことから木流と呼ばれています。材木を流した川は「大工川」と呼ばれ、平塚の南を流れています。》とあった。昔ののんびりした豊かな生活の一端を想像した。
(2009.1.26)
 


 


布絵の磐梯山を描く

2008-01-05 | スケッチ
                  【布絵 麗しの磐梯】



いつの頃からか磐梯山を描いてきた。
スケッチブックを抱え、大自然の絶景、磐梯の山並みを前にこころ奪われる感動は、いつもすがすがしい。猪苗代湖に浮かぶ秀峰は、これ以上ない美しさだ。
また、万戸一山、会津若松や猪苗代の街中の生活空間から望む磐梯も魅力的だ。
 
 永く勤めていたA工業高校の創立100周年の際、記念品のマグカップと湯のみのデザインを依頼された。
校歌の歌い出しに「嶺は聳える磐梯山 水は湛ふる猪苗代」とある。すぐに猪苗代湖に浮かぶ磐梯山を描き、空に校歌を添えた。また、授業の合間に、小さな布に200枚の磐梯山を描き、記念の学校祭で販売した。長方形の額に入った布絵は完売、生徒会に資金協力ができた。平成14年秋の思い出だ。

青、藍色の墨絵風の布絵・麗しい磐梯が、書斎の壁に何枚も聳えている。


花の絵を描く

2007-03-13 | スケッチ
                 《咲き始めたキンギアナム》

 会津地方は大雪となった。積雪は70~80cm、この冬一番ではないか。
今朝は時折青空から春の陽が新雪に眩しい、予報は1日雪。
 昨日は1日中降り続き、庭の吹きだまりはもう1㍍くらいある。市の除雪車の総出動はこの冬4回目だそうだ。

 昨日は吹雪だったので終日家の中、久しぶりに花の絵を描いた。咲き始めたキンギアナムを描いてみた。ときどき花の絵は描いていたが、じっくり観察して描くことはなかった。普段はほとんどサインペンだったが、日曜日の植物園での講習会を覗いたら、シャープペンで消しゴムも使って水彩で染めていた。真似てみたが、雑な性格なので、やはり下書きも色も適当に妥協してしまった。

 夕方雪は小降りになったので、家の回りの雪かきをした。なるほど、雪があると普段足りない運動にもなるのにと思った。

スケッチドライブ

2007-01-31 | スケッチ
                《赤井の雪原から 磐梯》

冬晴れに誘われて、「麗しの磐梯」のスケッチに出かけた。
 約2時間のスケッチドライブに、ポイント、ポイントで7枚のスケッチをしてきた。
 いつも、大体は帰宅してからの彩色なので、いつもサインペンで数分のスケッチだ。

 河東から湊へ、いつものポイントから真っ白な磐梯山を眺めた。どこからも悠然とした眺めが素晴らしい。真っ白な山頂からは流れる山襞が「我が磐梯」を形づくる。
 市内から磐梯町方面へ進むと、磐梯山の右の肩に赤埴山がわずかに見えてくる。赤埴山は、猪苗代町や対岸の湊からは、磐梯山とバランスよく並んで見える。
 広々した雪原に均整の取れた麗しの磐梯が泰然と聳える。あるいは、周囲の葉を落とした雑木林のどこからでも形の良い磐梯は見える。でも、今の季節、冬のハクチョウが浮かぶ猪苗代湖の彼方に聳える磐梯はとても凛々しく、一番の眺めである。

【磐梯 笹山 ハクチョウ】 
 
 ハクチョウと磐梯を眺めに笹山へ立ち寄った。笹山の先の湖畔道は、冬場は雪のため通行止めだった。鳴き交うコハクチョウやオナガガモ眺めながらスケッチ、右手の名倉山と左手の藤崎の間に、裾野が隠れた真白な磐梯が美しかった。目をゆっくり右に移すと、静寂の湖水に翁島が浮かび、遙かに川桁から志田浜、上戸浜、湖南へと郡山方面の厳寒の山並みが連なっていた。
 誰もいない浜に、ざっと50羽ほどのコハクチョウと数百羽のオナガガモが仲良く浮かんでいた。鳴き合う声はなんと切ないことか。しばし立ちつくし静寂に響く叫びを聞いた。
 猪苗代湖の透き通る水に、冬の陽が揺らめき、再び大自然のすばらしさに震えた。(2007.1.30)

《スケッチ「麗しの磐梯」》
  

いわきの思い出

2006-10-17 | スケッチ


スケッチブックを整理していたら、いわきにいた頃の絵が出てきた。
いわき勿来への単身赴任は41才、もうあれから20年にもなる。
そのころ、子どもが中学、高校生の多感な時期で、休日にいわきに居たことはほとんど無かった。 4年間の、土、日曜日はほとんど会津へ帰っていた。
 2晩を我が家で過ごし、月曜日の朝5時、妻の持たせてくれる食料品を袋一杯持って1週間の出勤だった。冬はいやだった。まだ真っ暗な雪の道を150キロ、いわきへ向かった。当時は高速もなかった。郡山、須賀川、石川、古殿、いわき と今思い出すだけで辛い。
夕食は毎晩しっかり飲んでいたので、おかずや麺類で済ませることが多く、転勤の時求めた小さな炊飯器を使ったのは数回だった。
 そんないわきでのわびしい日々の夕方、ときどき海を見に行った。スケッチは、そんないつか描いた海の風景だ。勿来海岸で、打ち寄せる波を飽かず眺めていた。絵を眺めていると、寂しかったその時の思いが甦って来るようだ。また、時には活気あふれる県境の隣町、港を訪ねたこともあった。
 海は広かった。この広い果てしない海原を見て育ったら、もっと心の広い人間になれたかなと思ったりした。
 スケッチを見ていたら、いろいろな思い出が甦ってきた。

以下に、いわきの風景をスクロールギャラリーで載せる。

  いわきの風景   
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     静かな入り江                                勿来海岸                                     海を描く                                      塩屋崎灯台                    活気あふれる平潟港                            植田堂の作踏切前                           
 
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スクロール・スケッチ・ギャラリー (その2)

2006-07-29 | スケッチ

 昔描いた秀峰・磐梯のスケッチ(その2)を横スクロールさせてみます。
 
    【スクロール・スケッチ・ギャラリー (その1)は7/24にUP】

スケッチギャラリー  麗しの磐梯  (その2) 
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 蟹川橋から                        会津大学(短大校舎)より                 峰は秀いずる磐梯山                        猪苗代湖・小石が浜から                 本郷・白鳳山から                       八田野の冬                          背炙り山頂から              背炙り山頂から
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スクロール・スケッチ・ギャラリー

2006-07-24 | スケッチ

 画像を横スクロールさせてみました。
いつも心癒されている秀峰磐梯の素人スケッチです。

スクロールのプログラムリストは *ブログ「サクラの勉強室」【http://www.geocities.jp/ja6ei/pasokon.html】からソースをお借りしました。
 サクラさん有難うございます。

スケッチギャラリー  麗しの磐梯  (その1) 
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<><><><><><><><

  猪苗代町の対岸、崎川浜より         猪苗代町 堅田から                  背あぶり山頂から                  湯川村から                             湊・赤井谷地から                  会津若松市高野町から             湊・中田浜から                     沼の倉から
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自己流の絵  私の楽しみ

2006-07-15 | スケッチ

私は絵を教わったことはない。すべて自己流だから、作品も自己満足の域を出ていない。
 スケッチが好きで磐梯山ばかりを描いてきた。磐梯山は絵になる山で、いろいろなところから眺める磐梯は、もう百枚超えた。
それらは、家中の到るところに所狭しと飾ってある。そのほとんどは水彩だが、寡作の油絵も5,6点ある。ほとんどが6号、8号の小さいものだが、30号の雪の秀峰もある。また、特注した額に入れた布絵の磐梯や、いつか凝ったガラス絵の浅間山も気に入っている。
 油絵は上塗りが何度もできて修正が効くが、水彩は一発勝負だ。私は、几帳面に、繊細に、時間をかけて描くのが苦手なので、油は性分に合わない。水彩が好きで、スケッチブックにサインペンで雑なスケッチをしてくる。いくらかたまると、1本の筆で水彩画を楽しみながら描いている。
 愛用のハンカチもろうけつ藍染めやアクリル絵の具のスケッチ画だ。こうして色塗りを楽しむひとときは、充実した熱中できる時間である。
 これからも、ときどき、静かに絵筆を握りたいと思っている。

油絵・懐かしの浅間山

2006-07-06 | スケッチ
  ときどき訪問している志な乃さんのブログ「東しなの日記」*に「浅間山の写真」を懐かしく拝見している。 先日、学生時代に描いた油絵の浅間山を志な乃さんへのコメントに貼付した。 その絵を見ながら、浅間の雄姿を前にした40年前の、多感な青春時代がかすかに浮かんできた。拙い絵だが、これが精一杯の感動表現だったのだろう。
また、当時の浅間のスケッチの裏には、鉛筆の走り書きで、
 「絵の具を溶くに水なし、
  畑の吹きだまりの輝ける残雪に吐息す。
  雪水に溶けた絵の具は丁度氷ミルクの如し。
  爽やかな寒中、大自然に抱かれしばし佇む。
  今、ひとりぼっちで自然と対話する喜びがこみ上げる。
  おまえは何をしてきたのだ。・・・・・・・
  山々の雄姿が呼びかける。」 とある。
 
信州での絵は浅間の他に、上田からの夏の烏帽子岳、安曇野からの常念岳などが部屋に飾ってある。 いま思い出すと、それらの感懐が切ないほどに心を打つ。
 
己が名を ほのかに呼びて 涙せし
十四の春に かえるすべなし     啄木


*http://www17.ocn.ne.jp/~karuiza8/

(参)拙ブログ  ・CATEGORY スケッチ   ・3/4「私のスケッチ(磐梯を描く)」など



磐梯のスケッチに彩色

2006-06-28 | スケッチ
       《湯川村から磐梯を望む》

 磐梯百景をスケッチしている。秀峰・磐梯山は絵になる山だ。
 数十年前から、眺める場所により違う山容をスケッチしている。もう100枚を超えた。
 磐梯は季節を問わずそれぞれに美しく、いつも、どこからも心を揺さぶられている。
 いつも現地で、スケッチブックにサインペンでスケッチ、1枚2,3分で3,4枚描いてくる。
 しばらくたまったスケッチブックを1枚1枚はがして畳の上に並べる。そして、水彩絵の具を水で溶き、空、湖、山容、畑、屋根・・・と筆を運ぶ。
 自己流なので、できばえはあまり納得いくものではない。
 最近は、ときどき忘れた頃に描いているが、今日は梅雨らしい雨、家にこもり静かに色塗りを楽しんだ。
 
参)拙ブログ
 2006.1.12「スケッチに出かける」
2006.1.23「厳寒の磐梯麗し」
2006.3.3 「磐梯を讃える」
2006.3.4 「私のスケッチ(磐梯を描く)」
2006.4.4 「布地に磐梯山を描く」

布地に磐梯山を描く

2006-04-04 | スケッチ

 ハンカチや会津木綿の布地に磐梯山を描いている。
 湖水に漂う白鳥と秀峰磐梯の雪景色に好きな詩を添える。
 私の冬の磐梯はいつも青く聳えている。
 
青と緑、そして黒絵の具を少しずつ混ぜ合わせ、色合いを楽しみながら大自然を描いている。
青系色にも空色、水色、藍、紺、群青などいろいろあるが、私は藍色や浅葱色が好きだ。浅葱は藍染めの浅いところから現れる色に似た色で、好んで静かな猪苗代湖を染めている。
 趣味で自作した、ろうけつ藍染めのハンカチをいつも愛用している。
 空に添えた牧水の「白鳥は悲しからずや」や達治の「かえる日もなきいにしえを」の詩が醸し出す何ともいえない青色の心を楽しんでいる。


私のスケッチ (磐梯を描く)

2006-03-04 | スケッチ
趣味で素人スケッチを楽しんでいる。
主に四季折々の磐梯山を描いてきた。
そのうち、各地からの磐梯を磐梯百景にまとめたいと思っている。
よくスケッチの余白にその時の感動を添えている。



【崎川浜の水鳥】


【中田浜から】

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磐梯を讃える

 磐梯山の眺め、雲の流れは季節を問わず美しい。
 山容は眺める場所によりかなり違うが、
 どこからも心を揺さぶられる。
 
 私はスケッチが好きだ。
 それらに動かされる心の豊かさが好きだ。
 凍える指先に吐息し、
 雪の原に立ちつくす数分間に、
 精神を集中し一気に大自然を描く。
 そんなスケッチの感動のひとときが好きだ。

 学生時代の浅間山のスケッチに
  「絵の具を溶くに水なし、
   畑の吹きだまりの輝ける残雪に吐息す。
   雪水に溶けた絵の具は丁度氷ミルクの如し。
   爽やかな寒中、大自然に抱かれしばし佇む。
   今、ひとりぼっちで自然と対話する喜びがこみ上げる。
   おまえは何をしてきたのだ。・・・・・・・
   山々の雄姿が呼びかける。」とある。
 スケッチの余白にはいつも感動のメモを添えるのが常だった。

 技術革新が進み、
 それらからの物質的な豊かさを享受する我々は
 何かを失い欠けているような気がしてならない。
 それは感性、情操、情緒であり、そして
 それらを育む 自然への畏敬の念ではないだろうか。
 
 今振り返って、スケッチからの感動が
 自分をだいぶ大きくしてきたと実感している。
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磐梯を讃える

2006-03-03 | スケッチ
 


雪の原に立つ
 雑木林 白く細く立てり
 大空に真白き磐梯映え 
 山麓を走る電車 音もなく静かに過ぎゆく
 
木々に囲まれし家並 凍てつく川面 青くさやけし
 段々に重なる雪の田 刈株の幾何学模様楽し
 落ちついた雪に埋もれた生活 豊かなり

 厳寒の大自然を前に 立ちつくす幸せ
 凍える顔、手、指先
 
景色を構成するものわずかなり
 雪の原、猪苗代湖、磐梯、白鳥、松の緑
 そそり立つ真白なる磐梯 
 湖に浮かぶ対岸の低い山々 麗し すがすがし

青き湖水に コハクチョウ列をなし緩やかに流れる
 自然の使者よ しばしやすらぎ 大自然に遊べ
 お前たちは素晴らしい
 この静寂に生きていることの喜びを共にせん 

全身に豊かなる大自然 
 涙あふるる静寂 
 磐梯 有難し

厳寒の磐梯麗し

2006-01-23 | スケッチ
昨日、久々に磐梯山頂を隠していた雲が取れた。
急いでスケッチに出かけた今日は、横殴りの吹雪を窓越しにながめながら、
クラッシクをBGMに彩色している。

会津若松市内のどこからも、磐梯の雄姿はすばらしい。

「白銀の大地の彼方に街並みが浮かび、
 麗しの磐梯が厳寒に凛々しく聳える
 これ以上の豊かな風景があろうか
 厳寒にはるかに磐梯を仰ぐ
 せせらぎ、どこまでも清らかに流れ
 静寂に遠きカラスの鳴き声
 列車の過ぎゆく音さえざえし」。