エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

今の幸せ

2014-10-29 | 健康

 

 今朝、妻に促されてしばらく通院していなかった消化器科を受診した。
 10日前の発熱に続いて、数日前に微熱と全身かゆみの症状に苦しんだ。かつての炎症よりひどく、胆管の様子も知りたかったので、重い腰を上げた。大事にならないでと祈りつつ、常備薬を処方してもらい、CTの予約をして病院を後にした。
 
 思えば初めの大手術から4~5年は、毎月1,2度炎症を起こして8回の入退院を繰り返した。でも、最後の入院治療以降6年間はすっかり快復し元気に生活してきた。
 診察室にかかる月曜の担当医師の名前を見ると、かつてお世話になった、命の恩人I先生だった。一度病院を離れられたことを聞いていたので、偶然の再会のようで嬉しかった。

 懐かしく、当時の日々が甦った。その後元気で生活していることを、頭を深々垂れ報告した。

通院をためらいながら昨日、かつてまとめた「闘病の記録」を読んでいた。健康な頃は、もう病院へは行かないと思っていたが、通院を決めた。もし入院となっても・・・。

待ち時間に、持参した「闘病記」に辛い思い出をたどった。
 もう何年も見ることはなかった闘病記は、「11年前の大手術」の時の他、「退院翌年の3回の入院」、「7年前の最後治療」の3分冊で、総ページ数はA4版50Pに及ぶ切ない記録
だった。そこにある、もう二度と繰り返したくない切ない事実を見つめた。

目を閉じると、当時の闘病の日々が走馬燈のごとくに甦えった。病室で流したいっぱいの涙が鮮明に浮かんできた。

そこには、端々に「もう一度当たり前の生活がしたい」とある。「日々庭を巡り、クラッシック音楽に耳を傾けながらコーヒーを楽しみ、夕餉には少しの晩酌を・・・」などと。
 

健康でいるときはつい忘れてしまう今の幸せを思った。
もう入院したくない。身体を愛おしみ、安らかに、穏やかに過ごしたいものだ。  (2014.10.27)

 

 


嬉しい秋の一日

2014-10-26 | Weblog

○ザリガニの絵が表彰  ○裏磐梯の紅葉  

     MOA美術館 全会津の児童作品展があった。 武くんが特別表彰された。

  

     武くんが娘と一緒に参加した表彰式が終わった頃を見計らって、天気も良いので、ばあちゃんと二人で作品を見に出かけた。

   (萌えちゃんは会津体育館でドッジボールの試合だった。)

  作品を見て回ると、一番目立つところに武くんのザリガニの絵が見えた。

  理科の自由研究でザリガニを観察した。その流れで描いた絵なのだろう、「田んぼの王者」はなかなかいい絵で、市教育長賞に輝いた。

 真っ赤なザリガニがごろごろした石の上を歩いている。仲間が後ろから覗いている。  水の中の、さわやかな、平和な世界が感じられた。

 

   午後は、久しぶりに磐梯町の新そば祭りを楽しむ計画だった。ゴールドライン沿いにある、アルツ磐梯リゾートへ急いで車を走らせた。

 ようやく到着、と思いきや、駐車場入り口で無念の言葉、「完売しました!」

 でも、ここまで来たからと、素晴らしい紅葉を眺めながらゴールドラインを走り、裏磐梯を目指すことにした。

 猪苗代湖が見える 磐梯山

 

 

 檜原湖も、五色沼も車が混んでいた。かろうじてビジターセンターに駐車、毘沙門沼だけ見ることが出来た。

 大型観光バスが何台も入れ替わり、すごい観光客だった。

 いつ来ても素晴らしい眺めだった。

 松の緑、赤に、黄に美しい木々に囲まれた毘沙門沼にはボートが浮かび、傾きかけた陽に、黒い裏磐梯の雄姿が雄大に聳えていた。

  毘沙門沼

 

 図らずも、素晴らしい紅葉狩りの一日となった。


 深まる秋、癒された季節に感謝

2014-10-25 | エッセイ


 

 朝夕めっきり寒くなり、気づけばチョウやトンボの姿も消えた。春先から里山を巡り、小さな命を撮り続け、そのときどきの感動をもらってきた。

 深まる秋に、いつも癒されてきた四季の移ろいに感謝している。

 銀色に輝くススキが微かに揺れる山道で、色づいた木々の紅葉を楽しんだ。

 この時期にだけ訪れる静寂の落葉松の林を眺めていると、早春の芽吹きの美しさと共に、いつも東山魁夷作品「緑響く」を連想する。

 この静かな水面に映る緑はスギの林だろうか。私にはやがて色づく落葉松に思われてならない。

 大自然にひっそり、慄然と林立する幻想的な落葉松林はどこまでも美しい。

 しばし、薄黄色に染まった林を見つめていると、白秋の歌が浮かんでくる

  「からまつの林を過ぎて、からまつをしみじみと見き。からまつはさびしかりけり。たびゆくはさびしかりけり。」

 やがて迎える雪の季節は、ときどき真白な秀峰磐梯を眺め、猪苗代湖に飛来する冬鳥たちと遊びながら過ごしたい。

      


冬の使者 コハクチョウとの再会

2014-10-24 | 日々の生活

 

 1週間前、翁島の湖畔三城潟にはコハクチョウと再会した。
 声はすれども、背丈以上に伸びたカヤに阻まれ湖畔まで近ずけない。やっと遠くに遠くにコハクチョウを認めることができた。

 3歳の悠くんの、「ハクチョウに会いたい!」との要望にこたえて、会えるか心配だったが、カモたちは居るだろうと猪苗代湖を目指した。

 ママの車に、悠ちゃん、カメラマンのじい、すずちゃんを抱っこするばあちゃんと。至福のドライブとなった。

1週間前まで全く水鳥もいなかった長浜にも、数は少ないがオナガガモが羽を休め漂っていた。しばらくみんなで眺めた。

オナガガものオスの首筋が黒い斑点は幼鳥だろうが、初めて見た。

  長浜

 ハクチョウを求めて、湖畔を走らせると、ようやくガラス館の裏の田んぼで羽を休めるコハクチョウの集団を見つけた。

よく来たな! ゆっくりして行けよ! しばし猪苗代の空でゆっくりしろ!と呼びかけた。

いつも思う、水鳥たちはなんと純粋なのだろう。彼女らを愛おしく切なく見つめる日々がまた続く。

  

 

 

 やがてすべてが雪に埋もれる。厳寒の湖畔に佇む彼女らに、ときどき会いに来よう。

 それにしても、数日降り続いた雨上がりの磐梯の中腹に、やわらかな雲がかかっていた。
美しい、麗しい磐梯を撮りながら川桁へ。落葉松の紅葉を見たくなった。

 

  からまつはさびしかりけり

 

山容は観る場所で変わるものだ。どこから眺めても“麗しの磐梯”なり。

志田浜からの磐梯も美しい。

 天神浜

 白津付近 八田野

 強清水  長瀬川

川桁方面からは赤埴山が大きく、磐梯のとんがりが独特だ。

冬がもうそこまで来ている。(2014.10.23)


深まる秋

2014-10-21 | 自然観察

                                             庭先に来たアキアカネを接写  近づいても逃げなくなった

 日曜日、午前中は孫たちの小学校の笹りんどう祭で、素晴らしい演技を鑑賞した。

小春日和の午後、深まる秋、紅葉も始まった静かな里山を歩いた。

  

ナンブアザミ                                     ホオジロ                                 ハナミズキ

 

  

数輪のリンドウの脇に、ツルリンドウが。

  

ノシメトンボ 産卵

 

オオアオイトトンボ                                    マユタテアカネ 

  

 コバネアオイトトンボ

  キトンボ

 

我が家の庭に咲く花など

  

 2014.10.18

手折りて花瓶に挿した。 

 


胸塞がり涙先立つ「ある明治人の記録」

2014-10-20 | エッセイ

 

                                                    大庭が自刃に使用した脇差。
                                                    切腹に当たり、使用者が明確で短刀類も現存している会津藩士は数少ない  (福島民友新聞)
 
 民友新聞(16日付)で「150年ぶり「帰郷」北海道で自刃した会津藩士の遺品」を読んだ。

http://www.minyu-net.com/news/news/1016/news1.html

関連して【編集日記】(17日付)には、会津若松の恵倫寺に眠る柴五郎についてふれ、いづれの遺品も共に歴史に向き合わせてくれる“血涙”の記録であるとあった。

すり減るほどに読んだ文庫本「ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書 」を再び手にした。

その扉には 「胸に詰まる思いで読了 懊悩流涕やむことなし」との読後感が認められていた。

そして、いつしか記憶してしまった血涙の辞の一節が口を衝いて出てきた。

 「幾たびか筆とれども、胸塞がり涙先立ちて綴るにたえず、むなしく年を過して齢すでに八十路を越えたり。

       ・・・故郷の山河を思い過ぎし日を想えば心安からず、老残の身の迷いならんと自ら叱咤すれど、懊悩流涕やむことなし」

当時の五郎少年の純真な心情、その後の斗南での餓死との戦い等など、折々の彼の悲痛な心情に涙が溢れた。まさに血涙にまみれた資料だ。


孫たちを大切に育みたい

2014-10-18 | 日々の生活

 

 小学校の笹りんどう祭を参観した。10時からの第2部はちょうど、2,4,6年生、4年萌ちゃん,6年武くんの発表を見た。

 いずれの取り組みも、一人ひとりの精一杯の成果が心にしみる発表だった。
 

 2年生は「秋だ!祭りだ!みんんでわっしょい!」御神輿を先頭にダンスと歌を披露した。

 2年生


 4年生は夢に向かって一歩ずつ、ダンスはそれぞれ大きな自分の名前を背中に書いたはっぴを着ての「よさこい」、

 合唱は「はじめの一歩」「ビリーブ」、これまたいい選曲で涙が出そうになった。

 全員声を合わせての挨拶がまた良かった。
 『地球の上に生まれて約10年!お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、先生方、地域の方々に見守られ、こんなに大きくなりました。
 本当にありがとうございます。自分の出来ることをどんどん増やし、元気いっぱいがんばります。これからもよろしくお願いします。』と。

 なんだか涙腺が緩んでしまった。

  4年生

 6年生は先ずリコーダー演奏「カノン」、続いての合唱は「栄光の架け橋」 さすがに6年生、元気にたくましい声が体育館に響いた。

  「誰にも見せない泪があった 人知れず流した泪があった」で始まるこの曲、恥ずかしながら知らなかった。

 思えば武くんも卒業か・・・、武くん誰にもきっと見せない涙があっただろう。勉強に、水泳に、陸上に、すべてに全力で取り組んだよ! と言ってやりたい。    

  6年生

 合奏部演奏 

PTA役員の皆さんの販売店は、うどん、豚汁、焼きそば、チョコバナナ、スピンジュース、コーヒー、フランク降ると、ワッフルチョコ、シュガーコーン etc

この日、ばあちゃんは午後も孫たちと終日、吾輩は午前中の感動を胸に里山へエスケープでした。
 

後から、萌ちゃんの歌った「ビリーブ」、武くんの歌った「栄光の架け橋」をPCで聞いた。
  *****************************
ビリーブ】     作詞・作曲:杉本竜一

 http://www.youtube.com/watch?v=ukO7HDmFI1M

  1たとえば君が 傷ついて
  くじけそうに なった時は
  かならずぼくが そばにいて
  ささえてあげるよ その肩を
   世界中の 希望のせて
   この地球は まわってる
   いま未来の 扉を開けるとき
   悲しみや 苦しみが
   いつの日か 喜びに変わるだろう
   アイ ビリーブ イン フューチャー
   信じてる
2.もしも誰かが 君のそばで
  泣き出しそうに なった時は
  だまって腕を とりながら
  いっしょに歩いて くれるよね
   世界中の やさしさで
   この地球を つつみたい
   いま素直な 気持ちになれるなら
   憧れや 愛しさが
   大空に はじけて耀(ひか)るだろう
   アイ ビリーブ イン フューチャー
   信じてる

   いま未来の 扉を開けるとき
   アイ ビリーブ イン フューチャー
   信じてる 
 ****************************
  【栄光の架け橋】    作詞・作曲:北川悠仁   歌手:ゆず

http://www.youtube.com/watch?v=gfNUBkirb70

  誰にも見せない泪(ナミダ)があった
 人知れず流した泪があった
 決して平らな道ではなかった
 けれど確かに歩んで来た道だ
 あの時想い描いた夢の途中に今も
 何度も何度もあきらめかけた夢の途中

 いくつもの日々を越えて 辿り着いた今がある
 だからもう迷わずに進めばいい
 栄光の架橋へと…

 悔しくて眠れなかった夜があった
 恐くて震えていた夜があった
 もう駄目だと全てが嫌になって
 逃げ出そうとした時も
 想い出せばこうしてたくさんの
 支えの中で歩いて来た

 悲しみや苦しみの先に それぞれの光がある
 さあ行こう 振り返らず走り出せばいい
 希望に満ちた空へ…

 誰にも見せない泪があった
 人知れず流した泪があった

 いくつもの日々を越えて
 辿り着いた今がある
 だからもう迷わずに進めばいい
 栄光の架橋へと…
 終わらないその旅へと
 君の心へ続く架橋へと…

**********************

 これらの素晴らしい歌詞に触れ、孫たちそれぞれ歩んでいる道を思った。

 ここ数日、少しおっくうに思いながらも孫たちのいろいろな行事を見つめてきたが、何か忘れていた大切なものを思い出させてくれた。

 あらためて子供たちを教え導くことの大切さを確認させられた。


孫の祖父母参観

2014-10-17 | 日々の生活

 

 孫たちの祖父母参観に行ってきた。
 例年の行事だが、ついこの前はカナちゃん、今日はサエちゃんだ。
 ばあちゃんと一緒に参加し、楽しいひとときを過ごした。
 ばーちゃんもおはじきやお手玉、あやとりに実力を発揮し、特技披露では、じいちゃんが思ってもいなかったコマ回しを披露した。
 先日の運動会から、孫たちに駆り出されての行事も一段落。いささか気分的に疲れた。

   

年少 カナちゃん

 

   

年長 サエちゃん

お別れに、一人ひとりとハグし、ハイタッチ、どの子も子どもたちの眼がきれいだった。

あらためて、子どもたちは宝だと思って帰った。

孫たちの行事、まだ終わりじゃない。明日は、小学校笹りんどう祭だ。


もの悲しい山道

2014-10-16 | 自然観察

 もの悲しい山道を一人歩いた。気づけばトンボもチョウもめっきり減った。
元気なのはヒメアカタテハ、オツネントンボくらいか、日だまりにはアカネがじっと止まっている。

   

マユタテアカネ♀(翅斑型)                            マユタテアカネ♂                              オツネントンボ

 

シオカラトンボ♂                                   アキアカネ♂

   

ウラギンシジミ ♂                                         キタキチョウ

 

ヤマトシジミ産卵                                       ヒメアカタテハ

ススキが輝く林道も紅葉が始まった。

  

 

リンドウ   ノゲシ

 トリカブトビロードモウズイカ

ジョウビタキ (訂正:ヤマガラ)エゴの実を啄んでいた。

   

 いつも気がかりなヒメシロチョウの幼虫を見に廻り5,6頭を愛おしく見つめてきた。
寒さが迫っている今、いまだに黒い卵やようやく孵化したものは特に心配だ。

  

猪苗代湖に足を延ばした。数日前に飛来報道のあったコハクチョウに会いたかった。
湖岸はヨシが茂り、白鳥の声はすれども姿は見えずだった。遠くから数羽のコハクチョウを確認できた。

水鳥も来はじめていた。降り立った白鳥を撮ったが、ちょっと首が細くて長い。ダイサギのようだった。

   

 

磐梯山を背に、コハクチョウの飛翔を撮りたい。

 


メナモミ

2014-10-13 | 自然観察

  

 遠くからはアメリカセンダングサとばかり思っていたが、ふとモウセンゴケの繊毛の粘液を想像させるネバネバしたものが見えた。

 「森で遊ぼう」で共生の森で見つけて気になっていた。

撮った写真で調べた。なかなか見つからなかったが、「ひっつき虫」で検索すると、
 ・鉤を持つもの ・細かい鉤が密生するもの ・逆さとげを持つもの      の次に
 ・粘液を出すもの〈 種子表面に粘液毛などを持ち、それによって粘り着くもの。 (例) メナモミ・ノブキ(キク科)、チヂミザサ(イネ科)など。〉とあった。

オナモミは有名だが、メナモミは知らなかった。
 あらためて図鑑を開いた。メナモミと同定できた。特に珍しくはないようだが、これまで知らない植物だった。

その図鑑の写真ではよく分かりにくい。百聞は一見にしかずだ。

 一つ一つ名前を知り、その個性を知ることは実に楽しいことだ。 

 


鬼の霍乱

2014-10-12 | 健康


これを【鬼の霍乱】と言うのだろうか。
今朝、ストーブを点け普通に食事をした。
PCに向かうと突然寒気がし出していた。

10時過ぎに、前からの約束で妻と娘の運転で郡山まで外出したが、何となくおかしい。高速に入る頃から悪寒がひどく、かなりの震えが来た。
歯ぎしりと共に、腕までが震えた。

磐梯SAで薬を探したが店には置いていなかった。
普通ではないので、猪苗代ICで引き返すことにした。

家を出てわずか1時間のドライブ、家に戻るまでの30分間は1分おきに生あくびが出た。

帰宅し体温を計ると38.9℃の高熱だった。かつての頻繁な炎症はほとんどが微熱で息苦しさを伴ったが、今日は全く何の症状もなく、突然のことだった。

でも、何はともあれ常備薬のRo錠とFu錠を服用し、ソファーで布団をかぶった。

約1時間経ち、37.5℃まで下がった。 しばらく様子を見ていると、2時間後には36.8°まで下がり、少し汗ばんできた。
 

理由は分からない。でも、一度死に損ねた身だ。注意しなければ。

人間、明日どうなるかは分からないもの。 普段忘れていた辛さを思った。

心当たりはない。でも気をつけよう。もう病院には入りたくないから。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今朝の庭で 

   

  色づいた柿の葉にアキアカネ    鮮やかなツタの紅葉       清々しい朝の光だったのに・・・。           

 


「森で遊ぼう」最終回

2014-10-12 | 教育を考える

   秋晴れの一日、金堀の「市民と共生の森」で子どもたちと遊んだ。
 年6回計画された「森で遊ぼう」の最終回、テーマは『緑を育てよう(2回目)』
  盛りだくさんのメニューで充実した活動が出来た。


 午前中は森で林業体験、小生Hoさんと1班担当で小学2~5年生8名、保護者4名、
 めいめいノコギリを手にあらかじめマークた木々を除伐した。

子どもたち一人で何本も倒した。春の体験がもの言い、上手にたくましく切ることが出来た。

引き続き遊具づくり、大人は思考をめぐらせ立派なブランコを完成させた。子どもたちはみんなで相談しながらアスレチックと称して倒木を組み合わせ遊んだ。

ほほえましい光景を見ることが出来た。

   

  次は、弓づくり、細竹にたこ糸で弦を張った。保護者の膨らませた風船を的に矢を放つ。林の中にパ~ン、パ~ンと音が響いた。あたった子は、会長さんからご褒美、アーモンドチョコを頬張った。

 
  林を下りて広場で昼食。持参のお椀にいも汁をいただいた。今年もの婦人会の皆さんが調理して下さった。感謝感謝だ。

  

昼休み、去年ムキタケの群生を見つけた高台からT会長さんと広場を見下ろした。

 子どもたちの歓声の響く山あいで、青空に飛び交うアキアカネの輝きを眺めながら、思いを巡らせた。

 そして、あらためて、この活動に誘ってくれたT会長さんにお礼を言った。

 

午後の部、火起こし体験、市販の舞ギリ式発火方で火起こしに挑戦した。

みんなが意欲的で、なんとか火を燃やしたい気持ちで取り組んだ。まず、全員の体験を優先した。

悪念も挑戦した火起こし、弾み車を上手に回すIくんとwくんが二人でがんばった。

白い煙が出てやがて黒い木の粉に火種が出来た。藁に移して・・・燃えつく寸前で赤い火種が消えてしまった。

昨年の雨のテントの下で悪戦苦闘したことを思い出した。

 最後は芋掘り、春に苗を植え付けたサツマイモの収穫だ。昨年は、苗がシカに食べられほとんど出来なかったが、今年は結構穫れ、みんなお土産に持ち帰ることが出来た。

  

 1年間のすべての行事が終わり、がんばった一人ひとりに子どもエコクラブの認証書が授与された。

 

昨年は、雨の中での同じ活動、今回は最高の天気に恵まれた。 あれから1年が経った。

おとなしい子、活発な子、興味を持つ子、消極的な子、みんなが仲良く楽しく遊んだ。

学校とは違った自然の中での活動は、子どもたちには掛け替えのない教えとなったに違いない。

また、小生も、子どもたちや指導者たちとのふれあい、これまで知らなかった世界で、いろいろな経験をすることが出来た。

また来年会いましょう。  2014.10.11

 


 サトウカエデ

2014-10-10 | 自然観察

 

「きれいだったから拾ってきた!」と学校帰りの孫娘から一枚の紅葉したカエデの葉をプレゼントされた。

今まで見たことのないカエデ、図鑑を見ても出ていない。

ネットでサイト「日本産カエデの種の判別」http://mohsho.image.coocan.jp/report7.html   にも、独特な切れ込みやトゲのように尖った葉はなかった。

孫の拾ったという場所へ行ってみた。 ようやく、市道一本隔てたSさん宅の庭に紅葉の始まったカエデを見つけた。間違いない、同じ葉っぱだった。

独特な葉の形から、なんとなくカナダ国旗を連想した。 【国旗 カエデ】で検索、 

「カナダの国旗は、カエデを中央に配した赤白赤の旗。「メープルリーフ旗 (The Maple Leaf Flag)カエデ旗」と呼ばれることもある。中央にあるカエデはサトウカエデ(シュガーメープル)という種類。」とあった。サトウカエデ? 佐藤でなく、砂糖だった。
 

サトウカエデ(砂糖楓、学名:Acer saccharum)は、カエデ科カエデ属の落葉高木。樹液を煮詰めたものをメープルシロップとして利用する。また、樹木はその堅牢性から、家具などに利用される。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%87 

家に戻る道ばたにいくらか黄色みがかった手が目に入った。カナムグラはこんなふうに紅葉するのか。


 里山がきれいに染まる季節、いろいろな紅葉、色の変化を楽しんでみたい。


深まる秋

2014-10-09 | 日々の生活

小春日和はまだ先の表現か、そんな穏やかな日に誘われ里山へ。
ウラナミシジミは北国では越冬は出来ず、北へ渡りながら発生を繰り返しているらしい。
土着しているのではとも考えるが、いつも見かけるのは今頃、でも同じ地域だから不思議だ。

   ウラナミシジミ

 ヒメシロの里、ヒメシロはすっかり姿を消した。キチョウ、モンキチョウ、ヤマトシジミ、キタテハが元気だ。珍しくテングチョウを見かけたが、彼は越冬するのだろう。

 

  

 

大分育ったツルフジバカマを丹念に見たが、卵はほとんどが孵化してしてなっていたが、幼虫はなかなか見つからなかった。でも、3令幼虫を数頭見つけた。

  種まで見られるのは数カ所

ノゲシの茎に、一見アサギマダラ似の黄色マダラのホソバセダカモクメの幼虫だ。

   成虫 ネットから

ほとんどの田は刈り取りが終わり、今度はソバの刈り取りだ。

  

深まる秋、今朝の新聞報道では猪苗代湖にハクチョウの第1陣が飛来した。


ヒメシロチョウ 無事に育て

2014-10-08 | 自然観察

 

ヒメシロチョウの里へ幼虫の様子を見に行った。

もう、ヒメシロチョウの姿は見られなかった。

孵化が近い黒化した卵が多く、未だ黄色い卵もあった。

2cmくらいの細い、緑色の幼虫をいくつか見つけた。

このところ朝晩大分冷えるようになり、今朝も10°を下回った。

  

 産卵時期には、もう草刈りがないと安心していたが、この寒さで蛹まで育つかが心配だ。

また、幼虫を探すツルフジバカマにもクモやテントウムシの幼虫なども見つけた。

自然界では卵から順調に羽化まで無事に生長する割合は数%と言う。

来春4月末に、一頭でも多くのヒメシロチョウの舞う姿が見たいものだ。

里山で拾った秋

  珍しくエゾタンポポ

  ウラギンシジミ♂

  久しぶりのウラナミシジミ

 アキアカネ産卵 銀杏

  身知らず柿 たわわ