エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

フタリシズカ

2009-05-31 | 自然観察

もう何年も前に土湯峠入り口の山野草の店でヒトリシズカとフタリシズカを求めた。そのはずだった。たしかに花穂が1本のものと2本のものが鉢に植わっていて躊躇なく2鉢を買ってきた。でもその後、実はヒトリシズカは花が明らかに違い、いずれもフタリシズカであることに気づいた。最近では大分殖えて、花穂が3本のものや4本のが咲いている。
 図鑑には、フタリシズカの花穂は1本もあり、3から5本のものもあるとあった。


黄色い薔薇が咲いた

2009-05-30 | 自然観察

あれから6年、人生の再スタートに植えた薔薇が今年も見事に咲き始めた。
早速、一枝を手折り一輪挿しに挿した。ふたたび生かされたあのときの思いを忘れぬようにと。

 昨年のブログを見たら(「黄色いバラ」2008-05-28)同じ時期に咲いていた。
 いつも同じ時期に、何もなかったように美しく咲いている。
 何年も静かに繰り返される薔薇の木の上の生きものたち、庭の生態系を静かに見つめている。

 薔薇の木でにはオトシブミがいくつも文を巻いている。小さく黒いヒメクロオトシブミだ。この中に卵があるのだろう。やがて夏の終わりに2化が見られる。また、枝のあちこちに泡が付いている。これはシロオビアワフキの幼虫の巣である。

 我が家では、黄色に続いて、赤、ピンクと次々と薔薇が咲き続ける。

もう一度賢治を学びたい

2009-05-29 | 文芸


 何日か前に、NHK「ラジオ深夜便」4時台の「こころの時代」で、米国生れロジャー・パルバース(東京工業大学教授)氏の“私の大好きな宮沢賢治”を聞いた。
 途中からだったが、賢治を熱く語る氏の的確な賢治への思いに感心し、氏に興味を抱いた。
放送の最後に英訳の朗読を聞いた。
 Strong in the rain   Strong in the wind ・・・

ネットで検索した。氏は第18回「宮沢賢治賞」を受賞し(宮沢賢治に関する優れた研究や評論をした人に贈られる賞)、「雨ニモマケズ」を『STRONG IN THE RAIN』として英国で出版、また青少年のための『英語で読み解く賢治の世界』で、長年賢治の詩、童話作品の研究・翻訳に取り組んでいる。
 本棚には何冊もの関連書籍があるが、別の視点で読みたいと思い、早速、ネットで[「英語で読み解く賢治の世界」を発注した。

 放送を聞き、忘れていた賢治の精神を思い出し、もう一度学ぼうと思った。

 以下は、かつての拙エッセイである。


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賢治の高潔な精神に学ぶ (1996.2)

 今年は宮沢賢治生誕百周年に当たるという。彼は私にとって小さい頃からの身近な詩人、哲学者、科学者であった。
 五年前、花巻での研修会の帰りに賢治の記念館に立ち寄ることが出来た。その折求めた小冊子「宮沢賢治記念館」には、見学の感動メモが記されている。
 彼の三十七才の短い生涯を思い、サムサノナツハオロオロアルク暗い時代の、しかし濃厚な精神的生きざまを考え直した。そして自分の精神状態の貧しさを嘆き、物質文明が精神の高揚を妨げる一因ではないかと疑ったりしている。
 妹の死を嘆く詩に、暗い冬の寒さが思い浮かぶ。賢治の古い手帳に書かれた「雨ニモマケズ」を繰り返し読むうちにその高潔さに涙がこみ上げてきた。またイーハートヴ、ジョバンニなどの響きからは、賢治の抱いた大自然や宇宙銀河の世界が清らかによみがえってくる様だ。
 賢治生誕百周年は、私の惰性の日々に、人生の糧となる彼の生きざまを振り返り、再度豊かな心を考えるチャンスとなった。
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日記@BlogRanking

トンボを撮る

2009-05-28 | 昆虫
【ヨツボシトンボ】



 10分も車を走らせると、心地よい里山の自然が楽しめる。
まだ一頭だけだが、多分オオルリボシヤンマだろう、なかなか止まらずに写真は撮れなかった。
 トンボは、ヨツボシトンボ、シオヤトンボ、コサナエ、オオイトトンボ、チョウはウスバシロチョウ、越冬したルリタテハやテングチョウを撮った。

 途中で倒れられてもと心配して、妻が同伴するのが常だ。いつも同じ虫を撮っていることに呆れている。今日は飛翔しているトンボをねらった。オオイトトンボのペアも撮りたいと思った。たしかに、何度も同じ虫たちの姿を撮っているが、時期を記録したいこともある。でも、それぞれの虫たちの個性を見つめながら、ファインダーにのぞく虫たちに素晴らしい感動をもらうことが何よりも楽しいのだ。


 【オオイトトンボ】

 【オオイトトンボ♂】

 【シオヤトンボ♂】

 【シオヤトンボ♀】

 【シオヤトンボ交尾】

山の幸 海の幸

2009-05-27 | 日々の生活

 お隣から旬のタケノコ、ワラビ、ジダケをいただいた。ありがたい。
季節をいただく贅沢をかみしめながら、早速いただいた。
 これ以上の料理があろうか。お酒も美味しい。

今日、サンショウの葉を摘み、ニシンの山椒漬けを漬けた。山と、海の幸の合作の珍味だ。

花とチョウ

2009-05-25 | 昆虫

 見上げる庭のホウの大木に大きな花が開いていた。真っ白なつぼみだが、花びらはクリーム色、真ん中の赤い円錐状のは多数の雌しべだろう。ツツジが終わり、白、赤、ピンクと色とりどりにサツキが咲きはじめた。弾けるほどに膨らんだバラのつぼみも直に咲きそうだ。
ムラサキケマンが驚くほどの力で種を飛ばすことを知った。ホウセンカを思い出した。
 母の日のプレゼントのカーネーションは植え替えてやったら元気を取り戻し、次々真っ赤な花を咲かせている。黄色いマリーゴールドに、青紫のアヤメ、ピンク、赤のナデシコも満開、カラフルな庭だ。

 チョウは、今日、クロヒカゲ、ヒメウラナミジャノメを見た。
 昨日は、ウマノスズクサの生えている田の土手を見に行き、ジャコウアゲハ♀1頭を目撃した。いつも春型は少ない。すでに草が刈られた土手には黒い細長い芽が伸びていた。また、ヤマキマダラセセリを写真に撮った。


 【ヒメウラナミジャノメ】

小動物との共生を実感

2009-05-24 | 自然観察


門柱の上にミセバヤの鉢植えを置いてある。水をやっていたら、何とも不思議な生き物を見つけた。体長4cmくらい、カナヘビの赤ちゃんだろうか。四角い植木鉢のしたには丁度良い隙間があって、ここを住み家にしているようだ。何処で生まれたのだろうか。
 親のすばしこさはない。手を触れたら、ゆっくりと向きを変えた。何ともかわいいが、は虫類独特の目はするどい。

 数日前まで気づかずにいたが、2階の軒天のボードに穴があけられ、もう巣立ちが出来るほど大きい鳥の頭が3つ外をのぞいていた。親鳥がえさを運ぶたびに、ひな鳥のさえずりが響いていた。ムクドリだ。2階の近い窓からのぞいたら、もう何度も子育てに使われていたような形跡が確認出来た。

 

 庭には巣立ったスズメが目の前で身体を震わせながら親にえさをもらっていた。
春先にバードテーブルを設置してから、小鳥たちがより身近になった。
ご飯やパンの残り物を置いてやると、瞬く間になくなる。スズメとヒヨドリが頻繁に来ている。

 身近にいつもかわいい小動物が共生している。そんな庭の自然がとても嬉しい。

クワガタが羽化  夏の訪れ

2009-05-21 | 昆虫

 今日、武琉君の飼育していたノコギリクワガタが羽化した。土を掘って幼虫のようすを見ていたら見つけた。冬は家に取り込んだせいもあり、野外より大分早いようだ。いかにも戦闘的な威嚇ポーズを取った。まだ蛹化しないのが3匹いた。少しゼリーで飼って観察し、そのあと山に放しに行くと言っている。

毎日、庭や里山で小さな虫たちの輝くいのちを見つめている。今日は庭にウスバシロチョウがふわふわと訪れた。ヒメウツギに吸密していた。ファインダーで感動の世界を見ることが実に楽しい。

 天気の良い日には、自宅から数キロの里山へ季節の虫たちを見に行っている。
蝶はウスバシロチョウが、次々に羽化し数十頭が舞っていた。トラフシジミやツノトンボも出始めた。
 トンボ池では、しばらくヨツボシトンボのなわばり行動を見つめた。少し待っていると同じ所に舞い戻るから、止まっているところは撮影しやすい。

   【美しいヨツボシトンボ】

ホバリングしているコサナエを撮った。オオイトトンボも増え、ペアになって産卵しているものもいた。

 【コサナエ ポバリング】
  【オオイトトンボ】
  【オオイトトンボ】

シオヤトンボに遅れて、シオカラトンボも増えてきた。また、水際の石にはシオヤトンボやコサナエのヤゴの抜け殻が多数見つかった。

 
 【ヤゴ抜け殻の上にヤゴの抜け殻】

 小川の際にはカワトンボも現れ、木漏れ日の当たる羽の上で食事中だ。いよいよ夏の季節が訪れ、今日の気温は28度。7月上旬の気温だそうだ。


カゲロウと環境教育

2009-05-20 | 教育を考える

  庭で、葉の裏にモンカゲロウが止まっていた。その造形はとても奇妙に見えたが、羽といい目といい、よく見るとこれまた魅力あり美しくさえ見えた。
 渓流の石ころを取りあげ、水生昆虫を観察したことを思いだした。

 在職中に、信州大の生態学研究室(櫻井善雄研究室)に内地留学したことがあった。当時、環境教育の必要性を感じその教材化を検討していた時期だ。
 研究報告書を見返したら、研究テーマは ①界面活性剤の生分解性に関する研究 洗剤が水界の細菌群衆に及ぼす影響 ②野外調査観察研修とあった。

 思えば、環境科学に関するいろいろ有意義な研修をすることが出来た。
特に、大学近くの河川での水生昆虫による水質調査や諏訪湖での大腸菌群細菌の分布調査など野外の研修はとても興味深かった。
 特に、生態学的な指標生物を使っての水質判定は、今では小学生などの一般的環境教育教材として定着しているが、当時はその先駆け的手法であった。その後、これらを環境教育教材に取り上げた授業では、生徒は関心深く意欲的に取り組んだものだ。

 当時、工業高校化学系学科では廃水処理に関する専門的な技術を学ぶ公害教育が中心であったが、より「正しい環境の認識」という視点から、グローバルな教材の必要性を感じていた。この研修で、カゲロウ、カワゲラなど渓流の底生昆虫の採集を体験したことが、知識、理論、技術、法律以前の、より重要な環境教育の構造化をし、その実践につながった。
 カゲロウを見つながら、環境教育の実践を懐かしく思い浮かべた。



孫の運動会

2009-05-17 | 日々の生活

 
 昨日は、時折薄日の差す曇り空のもと、町内と小学校合同の運動会があった。
1年生の武琉君も玉入れなど3種目に頑張った。50m走では見事に3着、赤いリボンを嬉しそうにもらって胸に付けていた。人混みをかき分け、望遠レンズで走る姿を写しながら、成長が嬉しく、込み上げるものがあった。
 我が子3人も通った学校、もう2,30年前に同じ場所で応援したころを思い出した。



紅白に別れてが普通だが、地区毎に赤、白、黄、青の4グループに分かれて競った。
 地区毎に1年から6年生まで縦割りチーム、いつも集団で登校するお兄ちゃんお姉ちゃんと一緒に団結して地区を応援するも良いものだと思った。
 観覧席は朝6時に陣取りが解禁で、みんなすごいものだ。我が子の声援に、若いお父さん、お母さんたちがビデオやカメラを手に、家族で応援、成長を見守っていた。

 今日は日曜、昨日の運動会は天気に恵まれ良かった。
 久しぶりに落ち着いた雨の朝、傘をさしての犬との散歩だ。五月雨、何年も使わなかった言葉が浮かんだ。田植えの済んだばかりの田に梅雨の風情だ。
 一羽のカルガモが着水した。あまり見ることはなかったが、最近はよく見かける。





いのち輝く虫たちに 畏敬の念

2009-05-16 | 昆虫
           【ウワミズザクラに吸蜜するサカハチチョウ】

毎日、庭や里山で小さな自然のいのちを見つめている。
今、羽化の最盛期にあるウスバシロチョウだが、今日はその羽化に失敗した姿を見た。しっかり足場を整えなかったのだろうか、翅が伸びきらまま固まっていた。自然の摂理であれば救うこともできず、短い生を切ない思いで見つめた。
 ときどき訪ねる里山に、今日はコミスジ、サカハチチョウを初見出来た。今年も元気に飛翔するチョウ達に接することが出来た喜びをかみしめている。トンボも次々に水の世界から初夏の青空に飛び立っている。水辺の石や水草にヤゴの抜け殻を見つけ、無事に巣立ったトンボの前途を祈ったりしている。 
それぞれに生を受けし植物や虫たち、その精一杯のいのちの輝きは尊く、それらの観察に無上の喜びを感じる。これからも、畏敬の念を抱きつつ、小さな虫たちを見つめていきたい。 (5/12)



 逆さ磐梯を撮りたい

2009-05-15 | 自然観察
 逆さ磐梯を撮りにでかけた。山の麓まで数キロ、里山の小さな自然も写したかった。
磐梯山や雄大な飯豊の山並みが田植え前の田の水面に逆さに映る。 田に水が入るこの時期、田植えまでの数日がチャンスだ。
 水面と地平を対象に、磐梯と逆さに映る秀峰が写真に収まらなければならない。山と反射像を写すには、反射角度を考えると少し離れた方が良いのだろう。逆さ磐梯はやはり猪苗代が良いのかも知れない。

 シチュエーションがいまいちの広い谷間に、ふわふわとウスバシロが飛び始めた。水を得たカルガモが浮かんでいた。山際にはフジの花が滝のように垂れ下がっている。





 また一頭、また一頭とウスバシロチョウは羽化最盛期だ。下草の葉に止まっている羽化したばかりのウチョウは近づいても逃げない。その脇にかわいそうな光景を見た。翅の伸びきらない一頭を見つけた。しっかり足場を整えなかっやのだろうか、どうも伸びきれないままに固まってしまいそうだ。切なかったが自然の摂理どうしようもない。



 土手のワラビの茎には、これも羽化したばかりのシオヤトンボが止まっていた。のどかな山の際の田園に、ベニシジミが活発に舞っていた。また、コミスジを初見することが出来た。







 妻は田の土手に頃合いに伸びたワラビを摘んでいる。一握りの収穫はお初ものになった。
あらためて水鏡の磐梯を写してみたい。
 







ウスバシロチョウの楽園

2009-05-11 | 昆虫


春から夏への青空に、芽吹きの遅い桐も花が咲き始め、フジが美しく垂れ下がっている。
何年かぶりで思い出の自称「ウスバシロの楽園」を訪ねてみた。この季節、ウスバシロはヒメジョオンやセイヨウカラシナに止まり無心に蜜を吸っているが、今年は少し早いようだった。でも、20年前と同じように、数十頭の白いチョウがたおやかに舞っていた。

この楽園に初めてきたのは20年も前か、静かな林の中に寝ころんで、さわやかな初夏を楽しんだ。あのときの思いが蘇ってきた。そのときの思いが短い文章に残っている。

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「ウスバシロチョウに考える」
風がかすかに頬を撫でる爽やかな初夏の一日、旧滝沢峠を歩いた。途中、林の中を可憐に舞うウスバシロチョウに出会った。まだ若いはぜの林の下草は、一面ハコベ、スイバ、ギシギシ、ヒメシオンのじゅうたん。ウスバシロチョウの食草ムラサキケマンの紅色と、無心で吸密するカントウタンポポの群落の黄色は初夏の色だ。林の間を二、三十頭のウスバシロチョウが静かに、可憐に舞っている。
 この楽園に約二時間、カメラと野帳を手に寝ころぶ。一人目をつぶり、音、臭い、空間をこころから感じる。四十五億年もの気の遠くなる歳月が造った万物のバランスを思う。営々と生き延びたこの女神をいとおしく思いつつ、あらためて人と自然の関わりを考える。
 地球環境保全の対象としてのハードな自然と共に、こうした生き物の観察から生まれる感動の対象としてのソフトな自然があると思う。自然に包まれ、自然を観察し、知覚することから自然保護の思想が生まれると考える。 (1993.6)
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何年も繰り返された光景が、今もここにあった。嬉しかった。
ウスバシロチョウは私にとって、かけがえのないチョウだ。春の野山をたおやかに舞う。たおやかという表現がぴったりの飛び方だ。約1時間、時間を忘れてウスバシロチョウの飛翔を撮った。なかなか思い通りには撮らせてくれない。
 大きく育った木々の間を、止まることなくたおやかに舞い続けるウスバシロチョウ。伴侶を見つけるでもなく、食草を探すでもなく、咲くタンポポに吸蜜するでもなく、ただたおやかに舞っていた。蛹を脱ぎ捨て、生を喜びながら楽園に舞う。多分、初めて見る楽園を楽しんでいるのだろう。

 たおやかだが、思うように速度をゆるめない。方向を定めずに舞う。ピントも合わせにくい。結局、思うような写真は撮れずじまいだった。飛翔を撮ることはとても難しかった。











孫とザリガニ捕り

2009-05-10 | 日々の生活


 日曜日、武琉君との前からの約束でザリガニ捕りに行った。近くの水田だが、まだ水が入らず、田の水路はからから状態、一時は諦めたが、わずかに水の残る調整マスで網をすくうと、小さいザリガニ6匹と結構大きいクチボソが5匹捕れた。
水槽で冬を越したザリガニ2匹がこの前脱皮したばかりで、さっそく武琉君は一匹ずつ水槽に入れてやった。水槽は、急に賑やかになった。
孫よりも水槽を見るのが楽しみになった。

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 午後3時過ぎ、一人で里山散策に出かけた。今日はホソミオツネントンボの産卵、羽化したてのオオイトトンボ、シオヤトンボ♂などに出会った。


【ホソミオツネントンボの産卵】

 
 【春のトンボ シオヤトンボ♂】

  
【羽化したての オオイトトンボ】

 
  【ツバメシジミ♂】


【ミヤマチャバネセセリ】

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 今日は母への感謝の日だ。息子夫婦から妻に贈られたカーネーションをながめ、母を思った。かつて何度か、花屋から鉢植えのカーネーションを贈った母も義母もすでにいない。切ない世の習いなり。
 昨年の母の日には、妻へささやかな感謝の気持ちを伝えた。妻を思いつきの食事に誘い家族で賑やかに食事を楽しんだ。今年は娘たちが夕食を準備、夫婦であらためて招待を受けた。いつも孫を我が家で風呂に入れるが、今日は娘宅で風呂、ゆっくりくつろぎの晩餐となった。日頃すべてを妻の世話になっている私は、付き添いで申し訳ない。
息子からは携帯メールで、孫の元気な様子が動画で送られてきた。なにやら大きな声で片言叫んでいる。元気な様子がよく伝わってきた。
忙しいが、充実した楽しい「母の日」を過ごすことが出来た。