エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ヒメシロチョウの産卵行動

2019-05-02 | Weblog

ヒメシロチョウの産卵行動は何度も観察してきた。

モンキチョウなどは食草に止まるとすぐに産卵し飛び去るが、ヒメシロチョウは今の時期は未だ短い新芽のツルフジバカマをあえて探し産卵する。

 既に卵が沢山付いている。

  

先ずツルフジバカマに止まると、20~30秒経って、さらにもう一度前脚で確認する様子が見られ、やおらお腹を曲げて産卵する。

卵が産み落とされる様子を観察できる位置からパチリ。 産卵が終わるとすぐに飛び立っていく。

 

 止まった すぐには産まない

産卵終了  すぐ離れる

今日も、あちこちで求愛行動を観察できた。触角だけでなく口吻を伸ばし触れ合っている。

なかなか交尾までは行かない。

 

長い間、ヒメシロチョウの交尾態を観察できずにいたが、一昨年、初めて出会った。

 

* 拙ブログ

  ヒメシロチョウの産卵の不思議  2017-05-10 | 自然観察
  blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/cc62b63993f65b68501015b9a2a9cc24

   

最近、大分個体数は減ってきているが、隣町ではしばらくは心配ない状況。

でも、市内唯一の生息場所は心配だ。 やはり食草の分布が一番だ。

 

この土手のミヤマシジミは絶滅してしまったようだ。      (2019.5.2)


帯状疱疹

2019-02-16 | Weblog

                            バレンタインチョコ いっぱい届く

 

肩や腋の下に発疹がでた。少しの痛みもあり、蕁麻疹ではなかった。

家人の説得もあり、重い腰を上げ皮膚科を受診した。

案の定「帯状疱疹です」

原因は水ぼうそうのウイルスで、精神的にも、肉体的にも疲れた時に出るらしい。

思えば、最近温泉に浸かったあとの疲労感は大きかった。

昨年の大病から半年、普通の生活に戻りつつあるが、体調はイマイチだった。

また、ここ数日は、原稿の細かい編集作業に加え、地区会計帳簿の整理に精神的に疲れを感じていた。

対応は十分な栄養と休養、好きな入浴はOKだし、原因もわかって納得している。

完治まで数週間かかるようだが、十分休養したい。

 

静かに降る雪

 


リンゴ クリ 熟す

2018-10-03 | Weblog

  健康管理人から許可が出た。未だ一人では行かせてもらえない。

稲刈り盛ん Hさんりんご園

♀ アキアカネ♂

ミドリ メスグロ

キタテハ ナギナタコウジュ

ウラギンシジミ  

   マユタテ産卵 

オオハナアブ 

 

マダラナニワトンボ♀

イナカギク  サクラタデ

 オオアオイトトンボ

 オツネントンボ 

 クズの実  ウルシ色づく

 

穏やかな秋の里山を楽しんだ。

それぞれにシーズンを精一杯に生きた虫たちに感動しながら・・・。

妻は、林道に転がるクリを収穫。

茹でてスプーンでほじくって秋を味わっている。


ヒメシロチョウの採卵

2018-07-10 | Weblog

ヒメシロチョウの幼虫を見つけに行った。月末の昆虫教室用だ。

すっかり伸びたツルフジバカマ、なかなか見つかるもではない。

やはり、食草が延びる前に卵を見つけるのが確実だった。5~6個、新しい卵が見つかった。

注意してみるが、土手に咲くオレンジはみなヤブカンゾウだった。

  

けむりの木スモークツリーを過ぎて、畑の際のネムノキを鑑賞した。
あらためて美しいピンクの花びらを見つめた。

  

  

一本松のあたりも、ヒメシロチョウの姿はなかった。モンキチョウやモンシロチョウに混じって数頭、ヒメシロチョウが未だ産卵行動をしていた。

クサフジにヒメシロチョウが数頭吸蜜していた。

カメラを向けたが、動いていない。頭がクモに捕らえられていたのだ。

手を伸ばすと、クモと一緒に落下した。逃げたクモのあとに、頭のないヒメシロチョウが横たわっていた。

 

 

食うか食われるかの自然界だが、クモには悪いがヒメシロを助けてやりたかった。

  ミヤマアカネ

モンシロチョウ モンキチョウ

タケニグサ セリ

 

 

午後から野暮用があり、ゆっくり見て回れない。   暑さも手伝って、体調も考慮し帰りを急いだ。

途中、ヒメアカタテハを初見した。

  

 ベニシジミ 夏型元気

 

いよいよお祭り、そのあと諸会議、研修旅行・・・と連チャン、しばらくは多忙な日々となる。


黒化異常 ウスバシロチョウ

2018-05-24 | Weblog

今年、ウスバシロチョウ初見は5/6だった。

群舞するウスバシロチョウには黒いのや黄色いのを見かけることがある。

 

 伸びなかった後翅 頭突っ込み

あれから3週間、ときおり黒いのがいる。

てもとの図鑑には、「黒化の原因は、積雪による温度の違いと言われてきたが、累代飼育によりどうも安定した遺伝形質であることがわかった。」とある。

ずいぶん黒い

 近づけない別の黒いウスバシロ黄色い♀

雌は地域によりかなり斑紋形態も多様らしい。じっくり観察してみたい思っている。

 少し黒い交尾中

ハルジョオンに

    助けてやった

 受胎嚢がある

ギフチョウはよく春の女神と言われるが、僕は、ウスバシロチョウを勝手に初夏の女神と呼んでいる。

ふと見かけるとき、アゲハチョウと見間違えることがある。やはり、シロチョウにない風格がある。

直に暑くなり姿を消してしまう。別れる季節、ゆっくり別れを惜しみたい。


初夏の庭

2018-05-16 | Weblog

毎日が矢のごとく過ぎてゆく。

母の日は13日。 小生、男なれば特別の感懐はないが、息子や娘から、気にかけて貰うばーちゃんは嬉しかっただろう。

  

庭にパソコン、涼しい風に吹かれ、癒されて過ごす。

楽しんだリンゴも終わり、ヒヨドリにお裾分け。

 

 

 気づいてパチリ。

マイズルソウ、花が少ない。 イチゴ強し

庭は春からすっかり夏へ、蚊が心配になる季節を迎える。

昨日りんご園に立ち寄った。

 


大雪を耐えたヒメシロチョウの蛹

2018-03-06 | Weblog

 

秋に、厳寒を前にやっと蛹化したヒメシロチョウ、積雪前にプランターを板で囲った。

  「ヒメシロチョウ蛹化 2017-10-23 」
    https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/9ecd90f6e1e924b453861e476478c422

 

今年は雪が多く、しかも低温続きで雪も消えず6~70cmに埋もっていた。

  

野外の蛹はかなりの積雪に大丈夫だろうか。

そんな心配をするが、自然界ではたくましく生き延びてきたのだ。

春らしい陽に、雪解けが進んだ。 今朝、蛹の囲いをのけた。

  蛹はすべて褐色に

                     ↑ プランター

チョウもトンボも、厳しい冬を越えた。

ヒメシロチョウが益々愛おしく思われた。

環境省のレッドリストで全国的には既に雑滅危惧Ⅰ類に分類されていたが、

昨年改訂された「ふくしまレッドリスト」でも、これまで準絶滅に分類されていたヒメシロチョウが絶滅危惧第Ⅱ類へと危険が増した。

小生の観察でも、局所的には大丈夫だろうが、以前に比べかなり減っている。

会津若松でも生息は一個所だけだ。

春に、いつも授業をしているヒメシロチョウ生息地の小学校で、ヒメシロチョウの羽化を観察させてやりたいと思っている。


備忘録

2018-02-17 | Weblog

『2018.2.15』 

月に一度の検診日、待ち時間の教材を準備し家を出た。

運動のため、歩きを決めていたが激しい雪が降っていた。

往き帰りの雪道を思うと意志の弱さが手伝い、車にした。

マーカー検査結果はこのところあまり好くなく、来週、何年ぶりかで消化器科で検査を受ける事になった。

データに、日々の不摂生を恥じながら、明日の体調に不安がもたげる。

また、入院はしたくない。あのベッドの上の、俗世間と隔離されたようなもぬけの殻にはなりたくない。

いつも、少し具合が悪いと青菜に塩のようになる。弱い性格が、情けない。

何でもないことを祈っている。  ファイト! ファイト! 心配するな。

『2018.2.17』 

○ 昨日は相変わらず気温は低いが、穏やかに晴れ上がった。

今朝は雪降り、しんしんと降り積もっている。恐ろしい降りだ。

ネットのアメダスでは若松の現在夕方4時、

【気温-3.0℃、西北西の風6.5m/s、積雪49cm、湿度92%、気圧1008.1】
            http://www.jma.go.jp/jp/amedas_h/today-36361.html?groupCode=25&areaCode=000

まだ吹雪いている。今後も降り続くようだ。ラジオの予報では今後60cmと告げている。

○ 嬉しいニュース

 祝:フィギュアスケート男子フリー、羽生が日本勢金メダル1号  宇野は銀メダル 良かった 良かった

  


甦ったホタル 感動の灯

2017-06-19 | Weblog

 

昨年のこの時期、町内の水路に30年ぶりにホタルが戻り喜びに沸いた。

思いがけない30年ぶりの懐かしい癒しの光だった。

下水道の普及により流れがきれいになり、消えた水辺の生き物も帰ってくればと願いながら、春先の一斉清掃でも、この水路の川ざらいを自粛していた。

今年もあの仄かな灯りを見たくて、数日間、ホタル探しが夕食後の日課となった。

先日、やっと微かに点滅するゲンジボタルの灯りに出会うことができた。本当に嬉しかった。

  

   

    

 

思えば、町内にわずかに残っていた田んぼも徐々に宅地化され、小川のせせらぎはU字溝に変わり、田んぼのビオトープもアスファルトに覆われてしまった。

それまでの豊かな水路からは、突然ドジョウもサワガニも消えてしまった。いまもって残念でならない。

ホタルの灯りを見つめながら、町内に残るわずかな自然を保全し、小さな生きものとのささやかな共生をめざしたいと思っている。

それこそが豊かな住環境に違いない。  

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 かつての小川 田んぼ   2007.7撮

  2008.5撮  宅地化 開発始まる 2013.4撮

   


ヒメシロチョウの蛹化に驚く

2017-06-16 | Weblog

土手の除草を前に、ヒメシロチョウの卵を採取し観察していた。

挿し芽の葉は2齢~3齢までにほとんど食べ尽くされ、幼虫は庭のツルフジバカマへ移した。

前の日まで見ていた幼虫たちもやがて三々五々周囲に移動し、なかなか見つからなくなっていた。

数日前、ツルの先の葉に蛹を見つけた。なんと、驚いたことに垂蛹だ。

驚きの垂蛹?

そんなことはない、大発見か?  シロチョウ科のチョウは帯蛹に決まっている。

ルーペで身体検査をした。 写真を拡大して調べてみた。

一部に丸まっているような糸が見えた。また、葉の裏の葉脈に沿って、クモの巣のようにキラキラした細い糸が着いていた。

もちろん、尾の部分はしっかり着いているが、帯の糸を付けた形跡は見られなかった。

作業中に糸が切れたのか?そう推定した。

何しろやわらかい葉の裏で蛹化しようとしたのが失敗だ。もっと蛹化しやすい場所があっただろうにと思った。

 

 

 

 


庭にシュレーゲルアオガエル

2017-06-12 | Weblog

 

庭のドウダンツツジの枝にカエルが止まっていた。一見してシュレーゲルと分かった。

庭にいつも見かけるのはニホンアマガエル、黒い線の斑紋がない。こんなところでと驚いた。

我が家は市街地の少し高台、付近に側溝や水場はない。

どこから来たのか。生まれはどこなのだろうか。それはニホンアマガエルも同じ、どこで生まれているのか不思議に思っていた。

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ネットの「日本のカエル」 http://www.hkr.ne.jp/~rieokun/frog/jpanfrog.htm には
「シュレーゲルアオガエル」
生態
平地から1600m程度の高地に分布し、平地と低山地では水田に、高地では湿原に多く見られます。繁殖期は、暖地で2月から始まりますが、一般には4月から5月に行います。また、高地では6月下旬から8月上旬になります。産卵場所は、畦などに掘った浅い穴や、湿地の草むら、池の岸などです。卵塊は、クリーム色の泡状です
解説
ニホンアマガエルに大きさや、色が似ているのでよく間違えられます。また、モリアオガエルの幼体や、無紋タイプのモリアオガエルにも似ていますが、ニホンアマガエルとは、鼻から鼓膜周辺にかけての黒い斑紋がないことで区別できますし、モリアオガエルとは、目の色が赤みを帯びないことで区別できます。


刈り残されたツルフジバカマ

2016-11-09 | Weblog

  大川から 飯豊連峰

9月に土手の刈り込みに疑問を感じて新聞に投稿した。

その記事に行政が反応、相談に見え土手の一部にツルフジバカマを残してくれた。

その後、残した区域にヒメシロチョウの終令幼虫を多数発見でき喜んだ。

でも、少しはいのちが救われ安心したが、その草刈りについては、いろいろ心配している。

この土手では年2回大がかりな一斉草刈りが続いている。そして、これまで何とか生息し続けてきた現状は素晴らしい。

だから、この絶滅が心配されるヒメシロチョウ保護活動も、本当に正しいのかは分からない。

つまり、草原性のチョウであれば、全く刈らないでおくことが的確とは言い難い。

近くに所用があり、久しぶりに土手を覗いた。種を採取しようと思った。

そこで先ず、驚いたことは、食草を刈り残した区域のセイタカアワダチソウだ。

    刈り残された食草 

      種

 

一面、ツルフジバカマと混生するように黄色い花に覆われていた。このまま放っておけば、セイタカアワダチソウの勝ちだろうと思った。

この花はすごい。秋になって目立つが、オオハンゴンソウの駆除には行政も一生懸命だが、今やあきらめ半分のすごい繁殖状況だ。

  ウマノスズクサも

あらためて、ヒメシロチョウの生息にとってどんな草刈りが良いのだろうかと思い巡らせた。

帰りに、この土手にいままで見つけなかったウマノスズクサを見つけた。

ジャコウアゲハの食草だ。めっきり減ったジャコウアゲハを思い、これも殖やせばいいと思っている。

  河川敷もいろいろな開発が進んでいた。

 


ヒメシロチョウの保護

2016-10-15 | Weblog

 

 先日、民友新聞に「草刈りは慎重に 生態系へ配慮を」を投稿し、絶滅が心配されるヒメシロチョウの保護について問題を提起した。

 その後、関係行政と善後策を検討し、未だ除草の済まない土手の一部にヒメシロチョウの食草ツルフジバカマの群落を残してもらった。

  

 穏やかな秋の日に、ロープで囲われ刈り残されたツルフジバカマを見に行くと、無事終令にまで育ったヒメシロチョウの幼虫がいくつも見つかった。

 やがて蛹になり、長い冬を越して春一番で舞い立つヒメシロチョウを想像した。

 何頭もの貴重なヒメシロチョウのいのちが救われ、嬉しかった。

  

 会津地方ではヒメシロチョウは年3回の発生だが、その1回でもいのちのつながりが絶たれたら絶滅してしまう。

 ヒメシロチョウの生息は局地的であり、食草の分布が重要だ。

 これからは、草刈りのあり方と共に土手一帯に食草を移植することも一策だと思う。

 近い将来の絶滅を防ぐ為にも、こうした実践が急務と思う。


待ちに待った マダラナニワトンボ初見

2016-09-11 | Weblog

 

森で遊ぼう、今回は「木工クラフトとハンカチの叩き染め」

ゆとりある日程に、楽しく落ち着いた活動ができた。参加人数も少なく子供18,保護者6名で実施、落ち着いた静かな林に一時カナヅチの音が響いた。

みなそれぞれに、素晴らしい作品を作った。

子どもたちと会話しながら、僕もアンパンマン、エンピツを作り、孫たちへのお土産にした。

   Honn先生の材料準備を尊敬する。

  一生懸命造りました。素晴らしい。

 すっかり秋、広場にはアキアカネに混じり、ウスバキトンボがいっぱい飛んでいた。

日程を繰り上げ、昼ご飯も早め午後の叩き染めを始めた。

今年初めて用意した各自の作業板に、新聞紙を敷き→葉っぱを並べ   → 葉の裏を見せるようにデザインし  →  ハンカチをかぶせる。

そうすることにより、ハンカチにはの汁のにじみ方がよく分かって良い。  → ハンカチの上に透明シートを敷いて専らたたく。

→  染め終わったハンカチを水洗い、葉っぱの残り片を取り除き  → 乾燥。

ヒマワリやコスモスのカラーも添えた素晴らしい芸術作品が風に揺れた。

   

   

例のごとく、森で遊ぼうが終わった後はE,F地域の仲間に会いに行く。
この時期は、コバネアオイトトンボとマダラナニワトンボが気がかりだ。
約一ヶ月、彼らに会いに通ったが、駄目だった。
嬉しいことに、今日ようやくマダラナニワトンボを確認することができた。
ペアになり産卵活動はまだ先のことだろうが、道路沿いの枯れ枝に2頭を見つけた。
少し遠かったが、しっかり撮った。取りあえず安堵、何とか生息し続けて欲しいと思う。

  マダラナニワトンボ♀♂?

♀  

他の仲間も紹介する。

ノシメトンボ♀ノシメトンボ♂

オオルリボシヤンマ♀マイコアカネ♀

ギンヤンマ産卵 コフキトンボ交尾

マユタテアカネ産卵

  オオアオイトトンボ  アジアイトトンボ交尾

イトトンボが水辺に集まり始めた。ほとんどが、アオイトトンボ、オオアオイトトンボだ。コバネアオイトトンボをなんとか確認したい。(2016.9.10(土))