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エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

何をするにも一緒 大切な家族

2008-03-03 | 日々の生活
【愛犬ラック】 


  我が家の老犬は15歳にもなる。木枯らしの吹く寒い日に、息子が生まれたばかりの泥だらけの小犬を拾ってきた。この出会いが幸運であるようにとラックと名ずけた。雪の中を鞠のように転がって遊んだ小さい頃が思い出される。

 ラックは成長するにつれて気性の激しいことがわかってきた。よく吠えるし、ともかく臆病だ。しばらくは街中の散歩は無理、人影を見ると逃げるように家を目指してしまうこともあった。座敷犬で、食事も寝起きも一緒、寒がりで寝る時は誰かの布団にもぐってくる。ラックはいくつも言葉を理解し、こちらもしぐさで気持ちがよくわかるから人間と変わらない。 私が勤めていたころは、毎朝出勤時には妻におんぶをねだり見送ってくれた。外出時に「留守番をお願いね」と言うと、さーっと二階へ駆け上り自分のソファーから外をのぞいて見送ってくれる。家族の帰宅時などは騒ぎだった。キーキーと尾を振り、手や顔をなめ回して最大限の喜びを表現する。

 思えばお母さんのお乳も呑めないで我が家に来たラックを、家族のみんなが愛情一杯に育て、いつも彼女抜きにわが家の生活はなかった。
 少しお年寄りになってきたラックに撫でながら言ってやる。いつまでも元気で長生きしろよと。これからも精一杯甘えさせてやりたいと思っている。



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