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すき焼きとは、好みの具を入れて煮込むから「好き焼き」ではありません。「すき焼き」の「すき」は、もともと農具の「鋤」のことなのです。
享和元年(1801年)の料理書『料理早指南』では、「鋤焼き(すきやき)」は「鋤のうへに右の鳥類をやく也、いろかはるほどにてしょくしてよし」と記述されているほか、享和三年(1803年)浅野高造(直隆)作の、大阪で出版された『素人包丁(しろうとぼうちょう)』という書物には、「鋤を火にあぶって、よく焼いてから油をかけ、その上に三枚におろしたハマチを並べて焼く」と書かれているそうです。当時は、獣肉は食べなかったので、魚を焼いて食べていたのだそうです。文化元年(1804年)の『料理談合集』にも「鋤焼き」の記述があるそうです。
牛肉を「すき焼き(鋤焼き)」にして食べたのは、安政元年(1854年)、ロシアの使節プチャーチンが、長崎に入港したときが最初だとされています。
この「鋤焼き」が発展し、現在のような「すき焼き」を食べさせる店は、明治2年(1869年)に横浜に出来たといわれています。
やがて、東京にも、「すき焼き」の店が相次いでオープンしたそうです。これらの店は、新鮮な肉が「今すぐ」食べられるという意味で、「今金」、「今半」など、屋号に「今」をいれたそうです。
因みに、北海道で牛肉の「すき焼き」が食べられるようになったのは最近のことです。今でも、豚肉に玉ねぎを入れるのが主流だと思います。美味しいですよ。ジャガイモや白菜を入れることもあります。
したっけ。