都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
スキヤキといえば、故坂本九が歌った「上を向いて歩こう」がアメリカで発売されたとき、「スキヤキ」と改題されたことは有名な話です。
今では「てんぷら」、「刺身」、「寿司」とともに、日本を代表する料理となっています。
また、庶民の間でも、冬になると「スキヤキ」はよく食べられるもののひとつです。
この牛肉を食べるという文化は、もともと日本にはありませんでした。文明開化とともに外国から持ち込まれたものです。
もちろん、それ以前には「イノシシ」や「シカ」を食べることはあったのですが、牛を食べることは殆どありませんでした。
因みに、「鹿鍋」は「紅葉鍋」、「イノシシ鍋」は「牡丹鍋」と呼ばれますが、紅葉は花札、牡丹は肉の盛り付けを牡丹のようにすることに由来しています。
ところが、『安愚楽鍋(あぐらなべ)』には、「牛鍋喰はぬは開花不進奴(ひらけぬやつ)」と書かれるほどになりました。
あぐらなべ【安愚楽鍋】
仮名垣魯文(かながきろぶん)の滑稽(こっけい)小説。明治4~5年(1871~72)刊。牛鍋店に出入りする客を描き、文明開化期の風俗を風刺したもの。
大辞泉
この牛鍋は、ロースとビーフやステーキではありません。五分(1.5㎝)切りの葱と一緒に、薄い鍋に煮立てたものでした。
柳田国男(やなぎだくにお)は昭和5年(1930年)『明治大正史世相篇』の中で、こう書いています。
「勝手に鍋の中のものを欲しいだけ取るといふ点」「色々の手続きと装備を略し、実価を低くして大衆の人込みに便(びん)ならしめた点」。これが流行の原因だとしています。
つまり、もともと、外国のものであった牛食が、日本式発想でつくりかえられたために、庶民の間で流行し、いつの間にか日本を代表する料理になったというものです。
因みに、牛鍋が「スキヤキ」と呼ばれるようになったのには、いくつか説があります。
ひとつは、昨日も書いたように、江戸時代の享和三年(1803年)『素人包丁(しろうとぼうちょう)』、享和元年(1801年)の料理書『料理早指南』では、「鋤やき」は「鋤のうへに右の鳥類をやく也、いろかはるほどにてしょくしてよし」と記述されているほか、文化元年(1804年)の『料理談合集』やにみられる「鋤焼き(すきやき)」から来たとする説です。
これは、鷹や鴨や鹿などの肉を、使い古した鋤の上で焼いて食べた料理に由来するというものです。
また、獣肉や魚肉を薄く切ったものを「剥き身(すきみ)」というので、この「剥き身」を鍋で焼くところから「剥焼き(すきやき)」と呼ぶともいいます。
いずれにしても、このように、魚肉や鳥肉の代わりに、すぐに牛肉を使ってみるという安直(あんちょく)さは、いかにも日本人らしいといえるのではないでしょうか。
この安直というか無頓着といったらいいのか、これが「スキヤキ」を生んだ日本人の発想力の柔軟さなのではないでしょうか。
したっけ。
お正月の食べ物のお題第2弾です。お正月に欠かせない食べ物は、おせち料理ともうひとつはお雑煮。
そのお雑煮に欠かせないものはお餅。
つき立てのお餅はもちもちしていて本当においしいですね。
お餅にもいろいろな形がありますが、お雑煮に使うお餅の形は何でしょうか?
何が、第2弾だよ。何が、お餅がもちもちしているだよ。まさか・・・、第3弾もあるんじゃねえだろーな
。
バカヤローッ。もう正月
は気分は終わったんだよ
。そんな質問しか、思いつかねえのか・・・。まったく。今頃お雑煮食ってるやつなんかいねえよ
。
一応答えとくけど、長方体の切り餅だよ。四角じゃあ、平面じゃあねえか・・・。ついでに言っとくが、アンコは入ってねえよ。味は、かつおだしの醤油仕立てだ。
餅を食べるときは、食べる前に大根おろしを食べると喉に詰まらねえそうだ。餅を出すお店ではそうしているそうだぜ。先人の知恵だね
。「(大根おろしには)口をしめらせ、喉をしめらせて食べ物の通りをよくする役割がある。」そうだ。
来年は、そうして食べればいいんでないかい・・・。
餅だけに・・・、付き合っちゃったよ。
したっけ。