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「節分と言えば鬼。鬼と言えば桃太郎。桃太郎って何だ?」について考える

2020-02-03 07:05:11 | 神話・御伽噺・民話・伝説

■お供が犬、猿、キジだった理由

桃太郎が鬼退治に連れて行った旅のお供は「犬」「猿」「雉」です。

しかし、鬼と戦う仲間としてはちょっと物足りないというか、あんまり強そうに見えない仲間です。

鬼は牛の角を持ち虎皮のパンツをはいているという強敵です。

鬼と戦うのであれば、熊や猪、狼などを仲間として連れて行った方が活躍してくれる気がします。それではなぜ「犬」「猿」「雉」となったのかというと、「鬼門」に関係があります。

「鬼門」とは方角的には北東であり、鬼や邪気などが出入りする方角だとされています。それが「艮(うしとら)」(丑と寅の間)の方角です。だから鬼は牛の角を持ち虎皮のパンツを履いているのです。そして、その反対の方角である南西が「裏鬼門」と呼ばれていて、「坤(ひつじさる)」(未と申の間)の方角です。

そしてその「坤(ひつじさる)」の方角から時計回りに行くと、猿(申)→鳥(酉)→犬(戌)と出会うわけです。

そのため、裏鬼門に位置する動物が鬼退治の仲間として抜擢されたとされているのです。

つまり裏鬼門の線から時計回りで時系列が動くため、鬼を封じる(鬼退治)には、この「金」の領域の果実「桃」太郎が「申」、「酉」、「戌」を同行して方位「西」へ行くことになる必然性があるのです。

そして、季節は「秋」に違いないのです。

「金」を表す桃太郎にこれまた「金」を表す「猿」、「雉」、「犬」を従え、鬼を退治し「金」銀財宝を手に入れるのです。

《桃太郎》伝説は陰陽五行説だったのです。

 

《陰陽五行説》とは、万物を陰と陽に分類し、森羅万象の構成要素(気)を木・火・土・金・水の5つが循環して変化するという考え方です。四季の変化、一日のうちの時刻の流れもこれに基づく。それぞれに対応する「色」、「果物」もあります。

五行のそれぞれに対応する「四季」「果物」

  • 木(木行)は春の象徴。果物は「李(すもも)」
  • 火(火行)は夏の象徴。果物は「杏(あんず)」

★金(金行)は秋の象徴。果物は「桃(もも)」

  • 水(水行)は冬の象徴。果物は「栗(くり)」
  • 土(土行)は季節の変わり目の象徴。果物は「棗(なつめ)」

 

また、あとからふれる桃太郎のモデルとなった吉備津彦命の三名の家来、「犬飼部 犬飼健」「猿飼部 楽々森彦」「鳥飼部 留玉臣」を由来としている説もあります。

 

 

■実は桃から生まれていない

桃太郎は桃から生まれたため「桃太郎」だとされています。

しかし、これは童話向けに改変された内容であり、元々桃太郎は桃から生まれた訳ではなかったのです。

本来の桃太郎は、不老長寿の桃を食べたおじいさんとおばあさんが若返って子作りをして、その結果産まれてきたのです。

桃太郎に限った話ではありませんが、実は昔話や童話は後になってから改変されているものも多いのです。

 

■桃太郎にはモデルがいる

実は桃太郎は「吉備津彦命(きびつひこのみこと)」がモデルだとされています。

吉備津彦命は紀元前の人物で、現在の岡山県や広島県、兵庫県などの地域を統治していたとされています。

 

吉備津彦命 きびつひこのみこと

「日本書紀」にみえる孝霊天皇の皇子。

本名は彦五十狭芹彦命(ひこいさせりひこのみこと)。崇神(すじん)天皇の10年四道(しどう)将軍のひとりとして西道(山陽道)に派遣され,吉備国を平定したという。岡山県の吉備津神社,吉備津彦神社の祭神。

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

 

なぜ吉備津彦命が桃太郎のモデルだとされているのかというと、吉備津彦命が統治していた地域を荒らしていた朝鮮人を退治したことに由来しています。

朝鮮人は「鬼ノ城」という場所を拠点として各地を荒らしまわっていたため、朝鮮人退治が鬼退治として童話になったということです。

これが、きび団子由来かも知れません。

また、実は朝鮮人は悪さなどをしておらず、優れた製鉄技術を持っていたとされています。そして、その製鉄技術を自分のものにしようとして朝鮮人を倒し、その後、美談として語られるように改竄(かいざん)したという説も残されています。

 

■なぜ桃という果物が選ばれたのか

他にも様々な果物があるにも関わらず、なぜ果物が選ばれたのかについてです。

桃が選ばれた由来は古代中国にあり、古代中国では桃といえば邪気を祓って、不老長寿を与えることの出来る植物だと信じられていました。

中国と親交が深かった日本も影響を受けて、桃は「邪気を祓うもの=鬼などの災いを祓う」ということで、桃太郎になったとされています。

 

■桃太郎には続編がある

現存最古の文献は赤小本『もゝ太郎』(享保8年/1723年刊行)とさていますが、かつて研究された原典にはこれより古い元禄以前の『桃太郎話』、元禄頃の『桃太郎昔語り』なども現存していたようです。

桃太郎は鬼退治をして財宝を取り返し、めでたしめでたしと思いきや、実は続編が存在しています。

昔話「桃太郎」から56年後に書かれた絵入りの文献で桃太郎の続編だとされる物語のタイトルは、した「桃太郎元服姿」(安永8年/1779年に誕生)と言われています。

 

「桃太郎元服姿」では財宝をすべて奪われてしまった鬼が桃太郎に復讐をしようとして、桃太郎のところへ娘を送ります。鬼の娘は財宝を奪い返すために送られましたが、最終的には桃太郎のことを好きになってしまいました。

そして、騙して財宝を奪い返そうか悩んだ結果、最後には自殺してしまうという何とも悲しい物語となっています。続編にしてはかなり後味の悪い結末です。

 

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 ―潮騒が希望だったー 

 

ぐしゃぐしゃに砕かれた大顎の破片が散乱し 

ているのは知っていたがここのものではない

 さんざん悪質を通過しなお何ものとも繋がら 

ない兵器的非感覚の海を死生の循環の内へと

流し込むなど可能かぶふぅィ暫し棘状の海塚 

にうずくまりわたしたち固有の肉体がはぜる

 記憶のふあんに堪える堪えて噛む海鳩が翔ぶ  

〈母ァさん 母ァさん〉

 あなたさえ答えようもないのです 

(後略)

 

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8 コメント

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Unknown (きままなマーシャ)
2020-02-03 11:53:59
松田翔太さんイケメンですね(*^_^*)
母の病院へ行った時に、まだ小さかった松田翔太さんに会ったことあります。
松田美由紀さんと龍平さんと一緒でした。
かわいかったです^^
桃太郎には続編があったんですね。
返信する
★きままなマーシャさん★ (都月満夫)
2020-02-03 13:27:47
そうですか。
お会いになったことがあるんですね。
続編なんか作らなくてもいいのにね。
かぐや姫にも続編があって、これも後味の悪いものです^^
したっけ。
返信する
Unknown (ゆずぽん)
2020-02-03 14:20:16
いろんな別解や その後 とかもあるけど、、

博速報堂のクリエイターの人たちだっけかな?
「桃太郎の鬼に、もし子どかもがいたとしたら? 」
をテーマに 桃太郎のおひざ元の岡山で 中学生に?道徳の授業した・・みたいなニュースがあったよね。
(ウロ覚えですまんですす)
返信する
★ゆずぽんさん★ (都月満夫)
2020-02-03 15:04:21
昔話は善と悪を子どもに教えるものですから、時に残酷です。
勧善懲悪。
悪は滅ぼさねばならないものとして分かりやすく子どもに教えるものでしたからね。
今は「猿蟹合戦」も「さるかにばなし」で最後は仲直りです。
時代とともに道徳も変わりますね^^
したっけ。
返信する
こんにちは~ (haru)
2020-02-03 16:43:27
こんにちは~

中国の影響受けてるんですね。
そんな理由があったとは知りませんでした。
返信する
★haruさん★ (都月満夫)
2020-02-03 17:11:38
そうみたいです。
陰陽五行説の図を作るの大変だった~^^
したっけ。
返信する
初めまして。 (師子乃)
2020-08-22 21:29:54
陰陽五行説の話、なるほどと思いました。
様々な説があって、どれが元かは分かりませんが、形が変わっていったわけですね。
返信する
★師子乃さん★ (都月満夫)
2020-08-23 06:42:07
桃太郎についてはいろいろな説があります。
しかし、話は時代によって変化しますから、知恵が本当とは言えませんね^^
したっけ。
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