年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

絵草紙屋

2011年02月10日 | 築地市場にて
絵草紙屋 江戸の浮世絵ショップ 鈴木俊幸著
福島事件の錦絵を作り、頒布した原胤昭はなぜ銀座から神田須田町へ移り、錦絵の販売店を開いたかなかなか解からなかった。明治の文献に数々出てくる絵草紙屋は日露戦争前後に東京から消えた。
 小新聞・雑本なども扱っていた絵草紙屋は江戸時代からの江戸の名産品として各地方に知られていた。明治になっても新しい文化を吸収し品揃え強化していたが印刷技術や写真の進歩によって、浮世絵・錦絵のように手間のかかる出版物は製造原価が高騰し、販売数量が減り、ますます販売価格が高くなって明治末期に消滅したという。

 漬物でも本物のぬか漬けも丁寧に漬け込めば原価が高くなるため、価格高騰を回避するため、管理の簡単な調味料で味付けた浅漬け向ってしまった。
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明治は歴史となるのだろうか?

2011年02月10日 | 築地市場にて
今夜は雪になりそうです。『降る雪や明治は遠くなりにけり』と中村草田男が昭和6年に読んだ俳句で、いつ明治は歴史になるのだろうか?
福神漬・べったら漬・キムチを調べる過程で明治はそろそろ歴史になるのだろうか。あと少しで大正100年となる。今年は大逆事件100年となる。色々なこの件で関連する本が出されるだろう。鶯亭金升の関連で和歌山県新宮市の大石誠之助がいる。鶯亭金升は直接的には政治と離れているのに参加していた雑誌の影響で幸徳秋水と同僚でもあった。
 新宮では歴史には冤罪と書かれていても大石誠之助は完全に復権はなされていないという。戦前大逆事件を起こした町の出身として色々差別されたという。名もない地方の人達の歴史が残るには親類や地元の人達の言い伝えしかない。

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