年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

今の築地に板舟権はないのか

2011年03月10日 | 築地市場にて
関東大震災の後、日本橋魚河岸が正式に築地に移転するまで10年以上の時間がかかった。いくつか本格的に移転するための問題があった。不動産的権利である『板舟権』の問題の処理では色々な事件を引き起こした。
 それから90年の年月が経とうとしているが既にこの事は過去の歴史となりつつある。しかし、今の築地で表面には出ないが不動産的既得権があるのではないのだろうか。相続と継承権というものが不動産的要素をもちこみ具体的な権利書はないが相対で取引することはありうる。時間が経てば『板舟権』のように合理的に売買の対象となって行くだろう。今の築地でまるっきりその様な既得権が無いといえるだろうか。
 旧勢力はいつでも既得権の上で居心地の良い商売をしているが新興勢力はいつでも既得権の時代おくれを追求し銭闘となる。この中で移転とか現市場再建を取りまとめる人材は何人もいない。
 暖房にレンタンを使用しなければならない設備の中で時代にあった取引が出来るのだろうか疑問である。

築地の事情を知れば知るほど複雑で全員納得できる案は無いと思われる。とにかく建物倒壊によって市場労働者の死人が出て移転にならないことを祈る。豊洲の汚染問題は都民の食の安心安全問題より、一日8時間以上豊洲市場に滞在する労働者の健康問題である。
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