どこかの水溜りで騒いでいるが築地の売り場も連日の雨漏りで排水が日課となる。屋上の駐車場の床も陥没している部分もあって、このままだと誰が被害者となることもあるだろう。
夜のトップニュ-スが連日豊洲市場で顔見知りの人たちが出てくる。彼らの表情は暗い。豊洲移転を前提として大掛かりな設備を投資していて搬入が終わっているところもある。仲卸の経営は苦しくこの見通しのつかない状況が続けば大量倒産となる。その結果築地で再建する余地も出てくるだろう。今の築地は多くの業者が縮小する需要を取り合っている。その縮小の原因は設備が(温度・衛生・ネット設備)遅れていて大手量販店が取引を控えていてバブル期2兆円ほどあった売り上げが1兆円強まで落ちた。特に青果は神田に在ったときと築地の売り上げの比率は3対2だったが今では大田の半分となった。その原因は温度管理で大田の方が野菜の日持ちが良いことと聞く。広い駐車場で積み替えも簡単と言うこともある。大田市場の場外ともいえるところに青果の新鋭設備がドンドン増強されている。築地との差は広がるばかりで築地の青果の人たちが比較的移転に賛成なのはこのような事情がある。これに反して水産部はライバルが無く危機感が薄く、世間の情勢の変化に遅れている。
既に築地市場は庶民の台所でなく高級な飲食店の仕入れ場となっている。貧乏人は肉を食べるしかない。