年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

古いイメ-ジで

2016年09月21日 | 築地市場にて

まだまだ世間では昔の築地のイメ-ジで豊洲問題を捉えているようだ。変化する時代で築地の仕事も変化が無いように見えるが実際は日々変化していていることを実感する。既に年末の商談は終わりつつあり、築地が移転しないことで進む。品物が全部築地に入ることは現実問題として無いことを知らないようだ。日曜日築地に来れば広い駐車場で積み替えの時間の合間に休息をとっている多数の冷蔵車を見かける。セリにかけることなく築地を出てゆく。箱も開けることなく出てゆく。豊洲ではもっと高速取引で転送が増えるだろう。汚染が入る前に出てゆく。そこまでしないとアマゾンの物流システムのようなもので負けるだろう。市場では規格品が見本だけで取引され、末端の画像でクレ-ム処理される時代に来たようだ。最近ではクレ-ム品画像を転送し伝票処理する方向となり、新商品商談でも画像とバ-コ-ドで商材を探すことが増えてきた。試食することも減り、商品の劣化状況を実感することも少なくなった。

 

 暇になり、フナ寿司の本を読む。著者によるとこれも広義の漬物に入ると言う。江戸時代から普及した結桶に漬けたのが今の滋賀のふな寿司と言う。重石を載せて夏に漬け冬に食べると言う。(再考 ふなずしの歴史 橋本道範著)

 

 

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