『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

サッカー文化

2007年10月11日 | Weblog
イギリス出張時に劇的な出会いをしたロンドン在住の
知的で素敵な女性が居ます。
ご子息がアーセナルファンで、かつてはバルセロナに移籍したアンリを
本当に尊敬し応援していた。
だが、今は「金目当ての裏切り者」と言っているらしい。
いかにも、海外のサッカー先進国で暮らすサッカー少年らしく微笑ましい。

そんな事があって、今日はサッカーネタ。
以前の日記にも再三書いた内容にもなるけど、サポーターや文化の話。

日本では、サッカー文化って云うものがまだまだサッカー先進国の域には
全く達していない。プロリーグが出来てたかだか15年足らず。
100年以上も前から、リーグがあるイングランドや欧州とは歴史が違う。
当たり前の事だが、それに気が付いていない日本人が多いのが歯痒い。

僕の友人に、去年のクラシコ(スペインリーグのバルセロナVsレアル・マドリッドの試合)
を、ツアーで観戦しに出かけた御仁が居る。
この方は、もう30年以上日本代表の後援会に入っている。

本場のサッカーは、基本的に地元チームの応援をする。
選手に誰が居ようが関係なく、ひたすら地元のチームが勝つことしか考えていない。
友人がバルセロナに到着して驚いたのは、地元サポーターの熱気。
レアルのユニフォームなど着て歩こうなら、命がけじゃないと出来ない。
実際、車で来たレアルサポータに対して火炎瓶を投げたりするそうだ。
ソシオと言われるサポーターの席で観戦した友人は、レアルの選手を見て、
普通に写真を撮ろうとしたらしいが、一緒に出かけた息子に止められたそうだ。
第一、ソシオの席でレアルの選手に目を奪われる事自体がいけないことらしい。

マンチェスターで、リバプールのユニフォームなど着て歩いたら本当に怖い。
マンチャスターの町は、町中がチームカラーの赤に見えたそうです。
これは、実際に試合を見に出かけた一緒に出張した若者の言葉です。
歩いている人に、自分の動向を見られているような圧迫感があって
レストランやパブも怖くて入れ無かったらしい。

過激過ぎて馬鹿みたい、といえばその通りかも知れない。
でも、これは世界標準。イングランドでも敵チームのスタジアムに行くには
服装(ユニフォーム)に気をつけないと、思わぬトラブルになる。
サッカーパブでも、何処のチームのサポーターの集まる店か?
調べてから入らないと、怖い思いをする事になる。

実際、イギリス出張時に行ったオックスフォードのパブでもそうだった。
僕は良いプレーに対して、拍手をしたら場内の視線が一斉に僕へ向き
その時は、オックスフォードという場所で良かったと思ったほど。

日本で唯一、そういった空気を感じるのは大阪かな?
阪神ファンが沢山居て、巨人のキャップなんか被って飲み屋に入ったら
つまみ出されそうな感じでしょう。
でも、日本はその程度。そういう意味ではジェントルな良い国です。

海外のサッカーは、地元チームから始まって代表がある。
だからこそ、地元から代表選手が出たら英雄扱いされる。
それだけに選手もファンの期待や目を意識してそれに応えるプレイを心がける。

日本のサッカーファンはそういった文化の上に世界のサッカーがあることを
余りにも知らない。命がけで応援に行くサポーターは、心底サッカーを愛し、
地元チームを心の底から応援する。

誰々のファンだから何処のファン・・・・いかにも日本的です。
友人のご子息は、子供だけど本物のサッカーファン。
こんな子が大きくなって、代表にならないと強い国にはならない気がします。
僕が死ぬまでに、そんな日本になっていたら嬉しいかな・・・・
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