お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ヒイロモチノウオ

2020年02月25日 | 魚ボラ
 今朝の地元紙から。
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日本初記録種 パンダゲンロクダイ

2020年02月19日 | 魚ボラ
 今朝の地元紙より。白黒なうえ、学生の顔写真が載らなかった。残念。
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標本登録

2019年12月16日 | 魚ボラ
昨日の深海エビ漁で得られた標本を登録しに、今日は鹿児島大学へ行く。初採集のトンボイヌゴチやムラサキヌタウナギなどの標本登録をしてもらう。今回は標本調査で琉球大学から学生が来ており、ボラの研究をしている学生から面白い話を伺うことができた。今まではボラにあまり興味が無かったので、自分にとっては収穫であった。魚ボラの学生も主力メンバーが何人も抜けてしまい心配していたが、標本処理・撮影・登録と今回も今まで通り流れるように作業が進み、新しい学生達に受け継がれ安心した次第である。今後も頼もしい魚ボラの学生達にお世話になって行くことであろう。
アンコウ
*後日、Lophiodes mutilus メダマアンコウに再同定されました。

マルカワカジカ


トンボイヌゴチ


ムラサキヌタウナギ


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今朝の地元紙から ホデリイソハゼ

2019年10月17日 | 魚ボラ
 今朝、新聞を見ると新種のハゼ2種(アマミコイソハゼ、ホデリイソハゼ)の記事が載っている。新種ではあるが以前から見つかっており、記載されていなかったハゼの仲間である。魚ボラの学生が論文を書き、日本魚類学雑誌に掲載された。このホデリイソハゼの方は、この前地元で行われた魚類調査時にも標本を得ており、タイプ標本はその時の個体であるので地元産である。更にこの標準和名の由来は、地元に伝わる日本神話に登場する海幸彦(ホデリノミコト)から命名されており、私の息子の名も同じ由来で命名したのでとても親近感の湧く魚である。今度は自分でも採集したいという思いも湧いてくる。
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テンジクアカグツ

2019年09月30日 | 魚ボラ
 仕事も終わり、今日標本用に確保した黄色いコバンザメを大学へ持って行くかどうかを悩んでいると、以前に乗船したことのある深海エビ漁の漁師さんから電話が来る。今までに獲れた事のない魚が獲れたそうで、生きた状態で持って来てくれたとの事。急いで港へと受け取りに行く。魚を見せてもらうとアカグツのようだが体背面の色がちょっと黒っぽい感じがする。更にフウリュウウオ属と思われる魚もいる。アカグツの仲間も数種いたと思うので、ここでは種までは判明せず。折角活かして持ち帰ってくれたので、今直ぐにでも大学へ行き、綺麗な状態で標本写真を撮りたい思いである。これで黄色いコバンザメを大学へ持って行くかどうかの迷いも吹き飛び、大学へと走る。家を出る時は既に夕方となり、大学に着いた時には既に辺りは真っ暗である。アカグツの腹面の棘は大きく、ちょっとは珍しいテンジクアカグツと同定される。ひょっとして記録だろうかとデータベースを調べると、県内では既に隣の大隅半島で驚くことに定置網から得られた標本が登録されていた。これでネタ的にも面白さが無くなってしまう。それでも忙しい漁労中にこのような魚を活かして来て頂き、本当に有難く感謝申し上げます。












フウリュウウオ属



テンジクアカグツ
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日本初記録種に昇格 ヨコヅナマルコバン

2019年07月09日 | 魚ボラ
昨年の11月24日に市場に水揚げされているのを見つけ、魚ボラの標本用に確保し、鹿大に持ち込みコガネマルコバンと同定された魚(ブログ 初確保 コガネマルコバン)ですが、その後、魚ボラの学生が頭部を解剖して精査され、第2肋骨が大きく肥大する、側シ骨と前鋤骨がこぶ状に肥大する、上後頭骨上片は板状、上神経骨第1骨は逆L字状などの内部骨格の形態がコガネマルコバンではなく、国内ではまだ未記録のTrachinotus anak Ogilby, 1909と同定されました。その後、その学生が論文を執筆し、今日魚類学雑誌早期公開版が出版され、ヨコヅナマルコバン(新称)と提唱されました。当時コガネマルコバンと同定された時もとても嬉しかったが、日本初記録種となるとは更なる喜び。当時のブログにも書いているが、魚ボラの先生がコガネマルコバンによく似た頭部の骨格の違う未記録種がいると言うのが良いヒントとなったであろう。コガネマルコバンを日本初記録種として論文を執筆したのが魚ボラの先生なので、この近縁種に関しては特に詳しいと思われる。違う研究機関に持ち込んでいればコガネマルコバンのままだった恐れもあり、運も良かった感じである。だが、良かった反面、今後また新たに標本を手にした場合、毎回解剖、もしくはレントゲンで頭部の骨格を調べないと同定出来ない事となり、厄介な事になってしまった感じでもある。


ヨコヅナマルコバン
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オオフエフキ標本登録

2019年06月21日 | 魚ボラ
 昨日、定置網で獲れたオオフエフキ。「Nature of Kagoshima」のネタになりそうなので、綺麗な写真を残す為に今日は仕事終了後、所用をサッと済ませ、鹿児島大学へオオフエフキの標本登録へと向かう。大学到着後、標本を同定してもらい、オオフエフキ確定。鹿児島県本土初記録だと思っていたら、お隣の宮崎でもまだ確認されておらず、鹿児島だけではなく九州沿岸初記録で更に北限更新との事である。一昨年発行された「Nature of Kagoshima Vol.43」において、魚ボラの学生が鹿児島県種子島・屋久島近海で得られたオオフエフキについて、鹿児島県における本種の標本に基づく初めての記録となると同時に分布の北限の更新の報告が掲載されたばかりであった。こんなに直ぐにまた同じようなオオフエフキの北限更新の報告では似たような内容であり、ちょっと新鮮味に欠ける感じで読んでもらえるだろうかと不安にもなる。だが、オオフエフキの記録としてはこちらの方が新しい情報となるので、今後は役に立つだろう。
*後日、魚ボラでオオフエフキと同定され、九州沿岸初記録、北限記録更新と報告されました。









オオフエフキ
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地元魚類調査2回目

2019年03月06日 | 魚ボラ
 昨年末に行われた地元初の鹿児島大学魚類分類学研究室による魚類調査は、採集はできたものの、時化に泣かされ終了した感じである。そして今回はその2回目の魚類調査である。今回は近畿大学の先生となった魚ボラのOBやその学生、他の研究室の先生とその学生も参加。調査は一昨日から行われており、初日は海上は時化となり、ダイビング班が船を使えず、陸からの調査を行ったのみで終了。そして昨日は海上も風は弱く、私も仕事を終えてから釣り班として船からの釣り採集を行う。今回は魚ボラの学生と別の研究室の学生と行う。前回は雨が降り寒い中での採集となってしまったが、今回は晴れで風もなく絶好の採集日和となる。前回できなかった深場での釣りを試みるが、結局、学生達がマダイやイトヨリダイなどを釣るものの、目新しい魚種は採集できず。釣り採集を終える。そして今日が3日目の最終日。今日も会場は風が強く、釣りはできずダイビング班も早めに戻ってくる。結局今回も時化に泣かされる形となってしまう。だが、この2回の調査で地元での採集魚種も一気に増え、収穫のある魚類調査となった。









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奄美群島の魚類図鑑

2019年02月15日 | 魚ボラ
 今朝、起きて地元紙を見ると「奄美群島の魚類図鑑」の記事が載っている。昨年発行された「奄美群島の魚類」(非売品)を大幅に増補改訂されたもので、今回は発行元が南日本新聞開発センターということで、一般に販売もされる。この一年で魚種も64種追加され、151科1321種の魚類を3370枚の写真で紹介されている。前回は「チンアナゴ属の一種」として載っていた魚も、その後新種記載され、「ニゲミズチンアナゴ」と新称となっている。新聞記事には「いつ、どこで捕獲したかも記載」となっているが、採集場所は記載されているものの、いつ採集されたのかまでは記載されてない。今回も私はノータッチなので、これは販売される図鑑なので買わないといけないなと思っていた。ところが夕方、宅急便が届き、魚ボラの先生からこの図鑑が送られてきた。こんなに直ぐに手に入るなんて本当に先生に感謝である。



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地元魚類調査2日目

2018年12月17日 | 魚ボラ
 鹿児島大学魚類分類学研究室による地元での魚類調査2日目。予報通り海上は時化となる。今日は月曜日なので普通に仕事だが、時化で定置網漁は出漁できず休みとなる。幸い仕事は休みとなり、朝から調査に参加できるのだが、今日は昨日の時点で時化ということで船は出せないので、河口でミミズハゼやヒモハゼを採集する予定であった。しかし、風が強過ぎて河口での採集すら中止となる。風は強いものの河口なら採集はできるだろうと思い、一人で予定通りの場所へ行き採集を試みる。石の裏などを丹念に探していくが何も見つからず、そのうち潮が満ちて来て終了。ほかの学生達はどうしているのかと連絡すると、釣り班は陸から釣れる場所を探して釣り採集を、ダイビング班も陸から海に潜れる場所へ行き採集中との事。夕方戻って来るというので、それに合わせ標本登録作業を行う施設へと向かう。施設に着くと中では別の団体がまだ使用中という事で中には入れず外で待つ。結局、違う団体が今後も施設を使うという事で作業はできず撤収となる。調査は明日までだが、明日も時化で中止となり、1回目の地元魚類調査は終了となる。2回目の調査は年が明けてからである。
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地元初の魚類調査

2018年12月16日 | 魚ボラ
 鹿児島大学魚類分類学研究室では薩南諸島を含め、鹿児島県内各地で魚類調査を行って来ている。そして今回、遂に我が漁協海域での本格的な魚類調査が行われることになる。今回は当初3日間の予定で組まれたが、天候が荒れる予報となり、今後の調査はどうなるか定かではない。今日はダイビング採集、釣り採集の2班に分かれ、私は釣り採集の班で船の舵を握ることになる。波風は無いものの、雨が降る天気となる。船で沖へ出て、みんなで釣り採集を行う。半日釣りを行い夕方になり終了。釣りでしか手に入らないような魚を期待したが、殆ど定置網で獲れる魚となる。夜は施設に移動し、標本の登録作業を行う。そこでダイビング班の収集した魚を目にする。すると、ダイビングでしか採集できないような魚が多数おり、私も見た事のない魚がいくつもあり、面白い採集結果となる。気温が低く、ダイビング班の学生は寒かっただろうと思うが、海水温は高い為、逆に我々の釣り班の方が合羽は着ているものの、雨に当たりながらの釣りで体が冷え切った感がある。標本登録作業は深夜まで続くのである。


ハマフグ



イトヨリダイ



チダイ




最後にオオモンハタが







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魚ボラの日

2018年12月12日 | 魚ボラ
 今日は鹿児島大学総合研究博物館での魚類ボランティア、通称「魚ボラ」の日。今後の調査の件で先生と打ち合わせもあり参加する予定であり、更に先日のイタチザメの標本を登録しなければならない。イタチザメは漁協の冷凍庫でカチカチに冷凍されている。サイズが大きい為、クーラーには入らず、そのままの状態で車に積んで走らなければならない。今日は魚ボラのほかに所用で枕崎へも行かなければならない。枕崎へ行き、そのまま鹿児島へ行く予定であったが、この冷凍のイタチザメを保冷できない状態で車に積むとなると、少しでも早く大学へと走りたい。だからといって枕崎で所用を済ませ、再び漁協まで戻るとかなりの時間と燃料のロスとなる。今は冬なので車の中とはいえそこまで暑くはないので、冷凍標本をそのまま積んで枕崎経由で大学まで走ることにする。時間が掛かると思っていた所用も幸いにも意外と早く済み、大学に到着。標本の状態を見ると全く溶けておらず、汚い汁も出ることなく一安心。車の中を汚すことなく無事任務終了。あとは魚ボラ任せとなる。これがもしも真夏だったらどうなっていただろうか。寒いうちにクーラーには入らないような大型の標本を確保しなければと思う次第である。






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魚ボラ講演会に初採集イッテンフエダイ

2018年11月12日 | 魚ボラ
 数日前に魚ボラの先生から講演があるとメールを頂いた。今日はその講演の日。一昨日の夜間採集で得た標本もあるので仕事終了後、少し早めに大学へ向かう。大学に到着後、夜間採集の標本を登録。すると、体側に黒斑のあるフエダイ科の幼魚はイッテンフエダイと同定される。イッテンフエダイは今までにまだ見た事が無く、よく似るクロホシフエダイの中に紛れていないか探していた魚である。今回の標本がイッテンフエダイとは思いもよらず、サラサハゼと共によい収穫となる。今回の講演は現在台湾国立海洋生物博物館のDr. Hsuan-Ching Ho氏が標本調査のため鹿児島大学総合研究博物館に数日滞在していて、「台湾の魚類分類学史」についての内容。台湾の先生という事でやはり今回もいつものように英語での講演会。講演を聞いている魚ボラの留学生は時より笑い、面白い内容だったと思われるが、自分は写真だけを楽しむ。




イッテンフエダイ幼魚






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まさか新種とは カササハオコゼ

2018年10月18日 | 魚ボラ
3年前にうちの定置網でツマジロオコゼが獲れ、魚ボラの標本用に確保した。ツマジロオコゼは珍しい魚ではないが、ここでは今までに数個体しか見つかっておらず、全て標本用に確保している。そんな中、1年ほど前にその個体が普通のツマジロオコゼとは違うと魚ボラの学生OBに教えてもらう。そしてその個体は未記載種とわかり、論文が日本魚類学会Ichthyological Research (英文誌)に掲載され、地元の地名を入れてくれて、標準和名「カササハオコゼ」Ablabys gymnothorax Chungthanawong and Motomura, 2018と提唱されました。自分では普通のツマジロオコゼでなければ日本未記録種だろうと思っていたが、未記載種と聞いて更に驚く。ツマジロオコゼとの違いは、わかり易いのが臀鰭の形状である。ツマジロオコゼは臀鰭の前方の3本の棘は長さが違い鰭膜も切れ目が深い。それに対してこの個体は棘の長さもさほど違いはなく、鰭膜の切れ目も後の軟条部と変わりない。ここではツマジロオコゼ自体も珍しいので、自分ではそこまで形質の認識はなく、魚ボラに持ち込んだ当時も背鰭の高さが豪く高いなと思ったくらいで、小さい時はそうなんだろうと思っていた。別種を全く疑わなかったことはちょっとショックである。自分としてはウッカリカサゴならぬウッカリハオコゼと名付けてもおかしくない状況であり、嬉しいやら悲しいやら複雑な思いであるが、魚種名に地元の地名が付き、しかも未記載種と言う事でやはり嬉しい限りである。
カササハオコゼ:Ablabys gymnothorax



普通のツマジロオコゼ:Ablabys taenianotus
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鹿児島大学総合研究博物館魚類学研究室の凄さ

2018年08月12日 | 魚ボラ
 朝起きて新聞を見るとまた鹿児島大学総合研究博物館魚類学研究室の記事が載っている。しかもカラーで大きく扱われている。それにしても現在で標本数が15万個体にもなったとは、昔は本当に想像もしていなかった感じである。魚ボラの学生の技術も向上しながら年々受け継がれ、今では写真撮影・標本処理など私は手も出せない程である。この記事を読んで初めて知ったのだが、ホロタイプの標本が約100個体もあるとの事。確かに頻繁と言っていいほど新種記載されてきたなと改めて研究室の凄さを実感し、そこに微力ながらでも魚類ボランティアに携わっている事に喜びを感じる次第である。

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