今日は定置網で眼の後方に乳白色斑のあるツバクロエイが捕れる。以前捕れた時に魚ボラの先生に調べてもらったところ、この個体はツバクロエイとは別種でメガネツバクロGymnura bimaculata(Norman, 1925)とわかった。台湾や中国でたくさん報告されている。ツバクロエイとは乳白色斑のほか、形態的な違いがあるそうだ。うちの定置網では昔から毎年数個体は捕れていて、生きたまま水族館に搬出した事もある。また、国内でもあちこちで確認されていて図鑑にもこのような斑紋のある個体もいると記載されている。しかし、未だに論文での報告が無い為、ツバクロエイとは別種として図鑑などに記載されていない。しかし論文報告は無いのだが標準和名は既に付いている。この個体は大きいが、今月から漁協の冷凍庫に魚ボラ専用スペースを借りる事ができたので冷凍保存し、いつか魚ボラで標本登録する予定。
*メガネツバクロはツバクロエイの新参異名であることが判明。