今日は定置網で網を絞ると黄色く目立つ魚が浮いてくる。たまに獲れるヨスジフエダイかと思い掬う。見ると眼下の青色縦線が1本しか確認できない。ひょっとしてベンガルフエダイではと思う。ヨスジフエダイとは確か背鰭棘数が違ったと記憶していたが、どちらが何棘とまでは覚えていなかったので現場での同定は不可能。持ち帰り調べることにする。今までにもベンガルフエダイという種名がこの世にまだ無い頃にそれではという個体をいくつか獲っているが、撮った写真を見ると展鰭した写真が無く標本も残していない為、不明である。家に帰り検索図鑑で背鰭棘を調べると、この個体の背鰭は11棘であるがヨスジフエダイの計数も被っている。これではわからない。眼下の縦線も2本目が確認はできないが、薄っすらとしか現れない事もあるそうなので、決め手とはならない。各種掲示板でベンガルフエダイが投稿されるといつも討論されるように、誤同定を避ける為には慎重さが必要と思われる。という事で同定はまた魚ボラに任せる事にする。
後日、魚ボラでベンガルフエダイLutjanus bengalensis (Bloch,1790 )と同定されました。