お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

残念 テングチョウチョウウオ

2010年01月28日 | 定置網

今日はテングチョウチョウウオを撮影する。実はこの標本は先週の22日に漁協定置網で捕れたのを頂いたもの。テングチョウチョウウオは前回はスレてボロボロの個体を撮影していて(ブログ、2007 10.22)、綺麗な標本写真を撮りたくて探していた魚である。このテングチョウチョウウオは水族館用に生かしてあったのだが、水面に浮いてしまっていた為、水族館へ搬出できないという事で頂いたので、非常に状態が良くとても綺麗な個体である。これで綺麗な写真が撮れるとワクワクしながらクーラーに海水氷を入れて丁寧に持ち帰る。ところが、家に帰り着くと体がだるく、熱が出る。病院へ行き検査すると、流行の新型インフルエンザであった。家に帰ると発熱もピークに達し、魚の事など忘れて寝込んでしまう。翌日、魚の事は思い出すが何もしたくない状態。結局丸二日間クーラーの中に入れっぱなしであった。三日目にようやく標本をどうにかしようとクーラーを覗き込む。幸い氷がまだ残っていて標本の状態は良かったが撮影する程の体力はなく、結局冷凍し後日撮影とする。そして今日、まだ完璧ではないが体力もちょっとは回復し、やっと撮影する気になる。だが、標本を解凍すると真っ白だったテングチョウチョウウオの体色が上半分と腹部が黒ずんでしまっている。一応は撮影するが納得できる写真にはならなかった。せっかく綺麗な状態で頂いたテングチョウチョウウオではあったが、今回も運が悪かったとしか言いようがない。
コメント
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