今日は市場で水揚げ作業をしていると、市場職員から水揚げされているハタの魚種名を聞かれる。見に行くと見た目はクエであるが細かい斑紋が多くクエではなさそうである。となると何だろうか。私もわからずそのように伝える。確保して調べてみたいが、高級魚でありいつものように手が出ないので写真だけでも撮る。そうしていると仲買からもこの変わったクエについて聞かれる。いつもお世話になってる変わった魚を取ってくれる鹿児島中央市場の仲買さんである。私が魚種名がわからない事を伝えたので、私は手が出なかったが、この方なら取るだろうと思っていた。今日はたまたま大学へ行く予定である。大学へ行き、写真を学生に見せるがわからない。昨年卒業したハタ科専門の学生OBに写真を送ってもらい、見てもらう。珍しいハタ科の魚であれば、明日には中央市場に来るので、そこで確保すればいいと考えていた。ところが仲買さんに電話すると競り落とす事が出来ず、別の仲買に取られてしまったそうである。これは想定外であった。となると、珍しいハタだとしても標本がもう手に入らない事になる。だが、学生OBから返事が来て、クエとタマカイの交雑種との事である。交雑種であれば珍しいハタという訳ではないので、そこまで標本確保に拘らなくてもいい感じがしてホッとする。それにしてもまた交雑種である。最近は何かと交雑種が多過ぎる。これも近畿大学が種苗生産したみたいで、成長の遅いクエに大型になるタマカイを掛け合わす事により、成長が速くなり養殖での生産コストが抑えられるらしい。遺伝子を弄っている訳ではないのでいいのだが、何だかちょっと切ない気分になる。
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