今日は土曜日恒例の夜間採集へと港へ行く。干潮時で干上がった港内に降り、歩いて散策。全くの無風状態で波も無く、海の中もよく見える。だが、散策しても何も見つからないのでまた小さな岩が散在する場所へ行き、ハタ科幼魚を求め石の裏を探す。すると魚ではないがタカラガイがいたので写真を撮ろうと携帯電話をポケットから出す。するとその画面には大きく津波警報発令の文字。深夜の港なので周りに人はいないが携帯をマナーモードにしていたので気付かなかった。今日の昼過ぎにトンガで海底火山の大規模噴火があり、その後、日本への津波の心配はないと報道されていた。また大規模噴火があり、今度は津波が来るのかと思い、一応急いで岸壁へ上がる。携帯では画面が小さく情報がよくわからない。更に津波警報が出れば警察や消防が港に巡回に来る恐れもあり、不審者扱いされるのも御免である。直ぐに帰りたいところではあるが、今日は干潮時で風が無く夜間採集には好条件なので安全なスロープの場所だけサッと見に行く。するとスロープ上に大きなネズミフグの死体が横たわっている。体型や棘が崩れることなく綺麗に白骨化している。時間がないので写真にだけ収める。匂いがしなければ持ち帰り、じっくりと観察したい位である。急いで海中もサッと見て帰路に就く。家に帰りテレビで津波の詳細を確認すると、新たな噴火ではなく昼間の噴火によるもので、今になって警報が出たみたいである。更に警報が出ていたのは奄美の方で県本土は警報ではなく注意報で、しかも太平洋側だけでこちらの東シナ海側には発令されていないではないか。何も収穫が無かったがその後は奄美が気になりテレビに釘付けとなる。




白骨化したネズミフグの死体
