お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

トビエイの標本新たに初登録

2022年05月24日 | 魚ボラ
 先週確保したトビエイ(ブログ2022 5.16)を漁協の冷凍庫に入れている。だが、本来は冷凍庫ではあるが調子が悪く凍らすことは出来ず、冷蔵庫状態。冷やしているだけな為、エイを触ると柔らかい。数日のうちに大学へ行くだろうと思っていたがもう1週間も経ってしまう。今日は所用で鹿児島に行く予定である。昨日確保したミナミキントキ(ブログ2022 5.23)もあるので鹿大にも寄ろうと考えている。トビエイはもう腐ってしまっただろうと諦めていたが、袋から出して状態を見ると臭いや汚れた液は出ておらずギリ大丈夫そう。という事でトビエイも持って行く事に。用件が済むまでもトビエイが車の中で悪臭を発しないか心配であったが何とか持ちこたえ、無事に大学に到着し、撮影に標本登録してもらう。昨年の11月にうちの定置網で得たトビエイの標本がスミレトビエイとなってしまったので、これで再度トビエイ標本初登録となる。



トビエイ





ミナミキントキ



上からの撮影用





トカゲエソ



トウザヨリ


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アカイサキ

2022年05月24日 | 市場
 今日は定置網漁を終え、市場で水揚げしていると綺麗な見慣れない魚が並んでいる。アカイサキである。アカイサキはここの市場では年に一度揚がるかどうかという程滅多に見ることが出来ない魚である。よく見ると口から胃袋が出ており、かなり深場で釣って来た感じであり、そのような漁師さんが少ないのである。その為、魚ボラの標本用にもまだ確保していない。アカイサキは雌雄で体色が違うのだが、見れば雌雄共に揃っており絶好のチャンスである。市場職員に話を聞くと滅多に揚がらないので値段がどうなるかわからないとの事。水揚げ前なら1個体ずつ確保出来るのだが既に水揚げ後で、伝票の関係で雄は雄だけでひと山、雌は雌だけでひと山で並んでいるので確保するとなると1個体だけとはいかず、ひと山取らなければならない。雌雄でひと山ならまだしも雄、雌と別れての山となっている。仲買も買わないと値段が付かないので全て取る訳にもいかず、確保するとなると雄全てか雌全てのどちらかとなる。どちらかとなると自分としては雄個体を欲しい。でも、雄は5個体もあり多過ぎる。雌が2個体でサイズも小さくお手頃となかなか思う様にはいかない。出来れば雌雄揃って確保したい思いもある。最近は珍しい魚を欲しがるお客さんがいるみたいで、変わった魚に驚くような値が付くことがある。今回もその可能性が考えられる。何だかんだ考えて結局今回は標本用に確保するのを諦める。仕事が終わってから市場職員にアカイサキがいくらだったか値段を聞くとキロ単価がめちゃくちゃ安かったみたいで確保しなかったことを後悔する。後で考えてみればアカイサキはうちの市場で珍しいだけで他の市場ではそこまでもなく、仲買にしてみれば珍しくはなく他所では手に入る魚ということであろう。次回に期待したいが何時になるのだろうか。

アカイサキ



アカイサキ(雄個体)



アカイサキ(雌個体)
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