お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ヒレナガスズメダイ初確認

2022年09月11日 | 採集
 今回の貝採り(ブログ2022 9.11)で確実に採れる自信のあったテトラの場所では頼まれていた量を確保することが出来なかったので、このまま帰る訳にも行かずテトラの横まで探してみることにする。時間がもうあまりないので魚には目もくれず、ザっと探して行く。すると、魚は無視していたにも拘らず、非常に目立ち、目を引かれてしまう魚を発見。ヒレナガスズメダイの幼魚である。ヒレナガスズメダイはここの海域では初めて見る魚である。だが、南の方では普通種で特に幼魚時は体色が独特で綺麗な魚なので知っていた。見ていると同じ場所から動かず、周りに大きな岩なども無いので採集道具さえあれば採集出来そうである。だが、残念ではあるが今回はテトラ狙いだったので採集道具を持って来ておらず、写真だけで記録だけを残す事にする。家に帰り「薩摩半島沿岸の魚類」図鑑(ブログ2022 2.25)を見るとヒレナガスズメダイは生態写真のみ載っており標本写真はない。鹿大のデータベースを見ると種子島・屋久島から得られた標本はあるが県本土での標本は登録されてないので、採集すれば標本に基づく県本土初記録と思われる。大きな台風が接近中であるが、次回採集に来るまでこのままこの場所に居続けてくれるだろうか。

ヒレナガスズメダイ幼魚




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アオブダイ属2種初確認

2022年09月11日 | 採集
 今日は日曜日。日曜日は釣り人やレジャー客が多く、普段は海や港へは行かないのだが、貝を頼まれていてどうしても採りに行かなければならず素潜りに行く。今回は確実に貝を採る為にテトラへ行くので魚の採集は出来ない為、採集道具は持たずにカメラのみ持って行く。海に入るとテトラに付着しているサンゴが殆ど真っ白。今年は早い時期から海水温が高かったせいかサンゴは白化現象が起きているみたい。貝を探すが貝も高海水温のせいかなかなか見つからない。貝が見つからないとどうしても魚の方へ目が行ってしまう。そのような状況の中、見たことのないベラの仲間を発見。採集は出来ないので種を調べる為に写真を撮る。その後、突然アオブダイの群れの中から大きなアオブダイ属の魚が出現。見たことのない色彩の為、種がわからずこちらも写真を撮る。結局、貝は頼まれている量を採れずに終了。家に帰り撮った写真で魚種を調べる。ベラの仲間は全くわからないのでベラ図鑑を最初から全て見ていく。だが、同じと思われる種は見つからずネットでも調べるが特定出来ず諦める。今度はアオブダイ属と思われる魚を調べる。するとその鰓蓋の色や体側の色彩からスジブダイの雄個体と思われる。と、調べているとアオブダイ属の中に今回見たベラの仲間が載っているではないか。ベラの仲間と思っていた魚はブチブダイの幼魚であった。ベラの仲間によく見る尾柄部から尾鰭の間の上下に黒い小斑点があったので、ベラの仲間と思い込んでしまった。結局今回は新たにアオブダイ属の仲間を新たに2種確認することが出来た。今度は標本を確保したい思いである。

サンゴ類が白化現象で真っ白


初めて見るブチブダイ幼魚


アオブダイの群れ

初めて見る大きなスジブダイ雄個体

水面の方にはギンガメアジの幼魚の群れ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする