今日は定置網漁を終え市場で水揚げ。私が市場内で水揚げ作業をしていると船で選別作業をしていた人が私の所に来てこんなのいたよと魚を渡される。見るとダルマガレイ科の魚である。更に無眼側には無数の暗色帯がある。このような無眼側に暗色帯がある種は今までに獲れたことはない。種名はわからないがこの時点で定置網で初入網である。だが、この暗色帯は見覚えがある。以前にカチドキダルマガレイ(当時国内未記録種)(ブログ2012 5.30)が見つかった時にダルマガレイ科の論文を調べていた時に記載されていたのを覚えている。もちろん魚ボラの標本用に確保する。家に帰り当時見た論文を見ようと探すが見つからない。なので検索図鑑で調べるとホシダルマガレイが該当する。だが、検索図鑑の図では無眼側の暗色帯は胸鰭の直ぐ後ろから始まっている。この個体の暗色帯は中央から後方に向けて現れているのでこの図とは違いホシダルマガレイとは別種なのか悩む。ネット上でホシダルマガレイの画像検索をするが暗色帯のある個体の画像は見つからない。これはもう魚ボラに任せるしかない。今日は偶然鹿児島に所用で行く予定なので鹿大へ持ち込む事にする。所用に時間が掛かってしまい大学へ入れるかどうか微妙な時間となってしまうが、ギリギリ入ることが出来た。先生は不在で学生に見てもらうとホシダルマガレイと同定。やっぱり検索図鑑の図は当てにならない。遅くなってしまったが標本登録してもらい帰路に就く。
ホシダルマガレイ
ホシダルマガレイ無眼側
19時前ギリギリに鹿大に滑り込む