今日は土曜日で恒例の夜間採集の日。最近の夜間採集はあまり収穫がなく、今夜もあまり期待せずサーッと確認だけして済まそうと思っていた。港に着き、岸壁を覗くとどこを見てもアイゴの幼魚が群れており、予想通りで絶望感が出る。せめてアイゴ属の別種が混ざっていないか探すがそう甘くはない。そんな中、アイゴではない魚の姿を見つけタモ網で掬う。魚を見るとフエダイ属の幼魚である。見た感じ第一印象はよく見るクロホシフエダイかノーマルなフエダイで体色が夜仕様の為、体側に斑紋や縦線が現れていないだけかなと思う。一応種を確認する為に活かして確保する。その後もいつものメンバーで終了。そろそろ斑紋が現れていないかとフエダイ属の幼魚を見てみる。すると斑紋は確認出来ない。これはひょっとしてオキフエダイの幼魚ではないかと急に色めき立つ。家に帰り調べるとやはりオキフエダイの幼魚である。オキフエダイは探していた魚である。オキフエダイはこの近辺では見つかっていて当然な魚なのであるが、今までに定置網や市場、夜間採集に素潜り採集などでも一度も見た事がない。だが、うちの地区以外では標本が得られており薩摩半島沿岸の魚類図鑑(ブログ2022 2.25)には記載されている。なので珍しい魚ではないが自分としてはノルマ的な魚なので採集出来て嬉しい限りである。これであとはこちらで見つかって当たり前だけどまだ見つけていないバラフエダイ、ナミフエダイを探さなければならない。
オキフエダイ幼魚