今日は悩ましいロウニンアジは標本用に確保出来なかったが、もう1種気になる魚が揚がっている。マルコバンである。こちらはサイズが小さいうえ、人気のない魚なので仲買人も気にかけていないみたいである。普通のマルコバンだと思うのだが、背鰭軟条部が黄色いのでひょっとしてヨコヅナマルコバンの可能性もあるのかなと思い一応魚ボラの標本用に確保する。以前に確保したヨコヅナマルコバン(ブログ2019 7.9)は当初コガネマルコバンと同定されたが、頭部を解剖し骨の形状でヨコヅナマルコバンと判明した次第である。この個体も外見だけでは同定出来ないと思うので確保したのだが、今後マルコバンを見つけたらヨコヅナマルコバンも疑わなければならなくなり、全て確保しないといけなくなるのだろうか。更に魚ボラで同定する時も頭部の骨を調べないといけなくなるのだろうか。DNA解析という手もあるのだが、標本を確保する側としてはどこかで見分けられなければ全てとなってしまう。だが、細かい違いを探すにもそれだけの個体を見る必要があるので、ヨコヅナマルコバンの標本がある程度集まるまでは全て確保しないといけないのだろうな。



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