お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

市場便り

2007年12月12日 | 定置網

 今日は久し振りに市場を見ることができた。だがあまり面白い魚が水揚げされていない。活魚を見に行くとブダイ科の魚が目に付く。非常に大きく全長が50センチをゆうに越えている。青や緑・紫と派手な体色で鱗が一枚一枚ハッキリしていて錦鯉のようである。見た目にはよく獲れるヒブダイの雄かなと思うのだが、こんなに大きな個体は見たことが無く分からない。調べてみたいが標本用としても大きすぎる。この市場に水揚げされるブダイの仲間は種類が少ないので自分も調べた事があまりなく、種類をよく知らない。おまけにブダイ科魚類の形質はほとんど同じで胸鰭軟条数に背鰭前方鱗数が少し違うくらいである。さらに雌雄や幼魚成魚間での体色も違う為、市場に揚がっている個体を見てその場で同定は難しく、家に持ち帰って詳しく調べなければならない。そのような事から種類数がここでは少ないのはある意味救いでもある。だが逆に多くの種を見てみたい思いも多いにある。だが、色々なブダイの仲間が市場に揚がっていても見落としてしまい、後で写真を見て後悔する事になるのは目に見えている。
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