お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ハリダシエビス

2007年01月19日 | 定置網

 今日は時化明けで3日振りの網起こしとなり、タチウオとカタクチイワシが大漁であった。そんな中、魚の選別中、ハリダシエビスを見つける。ハリダシエビスは小さいが体の下方に発光器を持ち、見た目には深海魚のようでじっくり観察したい魚である。だが以前に水族館から飼育展示用にハリダシエビスの注文があった。水揚げ時に魚の選別中に選別台の上で死んでいる個体を見つけることは容易であるが、大小様々なたくさんの魚が泳ぐ定置網の中からこの小さな魚を見つけるのは至難の業である。さらに毎日獲れる訳でもなく、逆に獲れる日の方が珍しいうえ数も少ない。そして水族館からは必ず最低数個体注文してくる。数が揃わないと展示できないらしく送る事ができない。だがそんな条件でも送る事ができた。たまたまネンブツダイなど赤い小さな魚がまったくいなかったり、他の魚を掬った時に偶然一緒に獲れたりという事もあった。運も味方しないと難しいし、水族館の職員にこの苦労は分からない・・・。
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