昨日は定置網の網替え作業が終わるのが遅くなる。網を入れてから時間があまり経っていないので今日は仕事が休みになる。朝から家でゆっくりしているとお隣の定置網の人から電話があり、珍しい魚が獲れて標本用に確保しているとの事。港まで標本を受け取りに行く。指定された冷蔵庫の中の場所を見るとクサアジが置いてある。クサアジは背鰭・臀鰭が非常に高く広いのだが鰭膜が弱く破れてしまいがちである。恐る恐るこの個体の鰭を広げると意外と破れは無く綺麗な状態であり、丁寧に確保して頂き感謝である。有難く魚ボラの標本用に確保する。クサアジはここでは定置網で稀に獲れることがあるだけで滅多にお目に掛かれない種であるのだが、以前に何度か市場に山の様に水揚げされていたこともあり、生態は非常に謎めいている。リュウグウノツカイなどと同じアカマンボウ目という事で謎めいているのも納得である。
クサアジ
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