今日の定置網漁で久し振りにサヨリトビウオを見つけ確保する。今、魚ボラとは別件でトビウオの仲間を頼まれており、水面を泳ぐトビウオ類を探していて偶然発見する。サヨリトビウオはここでは珍しく、前回の採集データを見ると2016年で、もう4年も前である。サヨリトビウオ属には2種あり、サヨリトビウオとクロビレサヨリトビウオである。今まで採集したのは全てサヨリトビウオであり、クロオビサヨリトビウオはまだ未採集であり探している。今回のこの個体の腹鰭を見ると黒く見える。これはクロビレの方ではないかと期待する。家に持ち帰り検索図鑑で同定すると、サヨリトビウオの方も腹鰭が淡色だが暗色域もあるとなっている。この個体を確認すると腹鰭全体が暗色という訳ではない。となると普通のサヨリトビウオである。過去のブログ記事を見ると初入網だった時の記事(ブログ2007 9月26日)内で同じように腹鰭を確認し、更に確信を得る為に覚えが無いのだが解剖までして鰾を調べている。その時は3個体あったので、1個体を犠牲にして解剖できたが、今回は1個体しかない。だが、その時と腹鰭の暗色域が同じ状態な為、この個体も解剖して調べなくても普通のサヨリトビウオであろう。クロビレサヨリトビウオであれば魚ボラの標本用に確保するのだが、普通のサヨリトビウオなので別件の方へ確保することにする。
腹鰭は淡色だが暗色域もある
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